【外で】・2
「ふむ、コイツがコームラントの実機か。なかなかゴツクていいじゃないか。気に入った」
コームラントの前席に搭乗した
湊川 亮一は、後部座席の
高嶋 梓を窺う。
「これが新しく開発されたイコンですか。私の覚えている物とは全然違いますね」
後部座席に搭乗した梓は、レーダーと目視で索敵をしながら機体出力の調整をする。
「んじゃ、あのデカブツを殴りに行こうか」
亮一はコームラントを発進させ、レーダーと目視で索敵を行いながら進んでいく。
亮一のコームラントに並ぶ、教導団カラーに塗装したコームラントに搭乗した
ミシェル・キサラギは、小型の鎌の索敵を行っている。
コームラントの操作を行っているのは
リウ ツォンだ。
ミシェルはリウが上手くイコンを操作できるよう、絆のエンブレムで連携し、リウはミシェルの指示にすぐ対応できるよう、絆のエンブレムで連携力を高めている。
リウは、機体のビームキャノンによるオールスナイプで小型の鎌を破壊していく。
すかさず亮一が支援するようにビームキャノンを放った。
梓は自身の機体の周囲に剣の結界を展開し、小型鎌の接近に備えている。
小型の鎌の攻撃を察知すると、素早くフラクトレイションで空間をゆがめて防御する。
鎌の軌道をインサイトで読み、ポリカーボネートシールドでバッシュガードする。
亮一は、ブライトガンをイコンサイズで召喚すると、そのまま近付いてブライトガンで迎撃した。
ミシェルは瘴流拳で本体の鎌の位置と小型の鎌の動きを感知すると、素早くリウに連携する。
新たに出現した小型の鎌を、ミシェルの放った神威の矢が破壊し、道を切り開いた。
小型の鎌をある程度掃討できたところで、本体の鎌が見えてきた。
デュオがロイヤルサンクションの光で、鎌本体を拘束しようとする。
「リウ、狙撃は任せるわよ……!」
ミシェルがライトタレイションでイコンの大型ビームキャノンに光の属性を付与する。
リウは、インサイトで仲間を巻き込まないよう射線を確認する。
「こいつがかわせるかよ……!」
サイドワインダーで大型ビームキャノンを撃ち放った。
光の一撃が、闇龍の鎌を貫くように撃ち放たれる。
と同時に、殲滅塔から強力な光条エネルギーが放たれ、二つの光がぶつかる!
闇龍の鎌は霧散したが、見る間に少しずつ、また回復していこうとしているようだ。
「機体のエネルギー残量、3割です!」
「これ以上は危険か、一旦退こう!」
亮一たちは補給を受けるため、戦線を離れた。
「どなたか、応援を!」
梓の通信が、イコン部隊の無線機へと届いている。