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建国の絆 第6回

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建国の絆 第6回
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【払え】・2

 本気を出したナラカ道人に気後れするような契約者たちではない。
「さあ、ナラカ道人よ年貢の納め時です」
 天野 翼は、闇女王の加護を纏い、闇を切り裂いてナラカ道人に突撃した。
「まさか、ここでナラカ道人とリマッチになるとはですね」
 マリア・ランドグリーズは翼にパワーブレスをかけ、身体機能を強化する。
(しかも、今回はやや相手に有利な戦場ですか)
 再び現れた無数の影目掛けて、翼はツインスラッシュを放つ。
「ある程度、予測はしておりましたが、やはり来ましたか」
 ミリア・ランドグリーズも頷く。
「そっちがその気なら、こっちもやってやりますわ。だって、ここが一世一代女の見せ所ですから」
「それでは、ナラカ道人との因縁にけりをつけましょう」
 異性化した天津 恭司こと天津恭子は、瀬蓮とともにナラカ道人を見据えていた。
(私は高瀬さんが好き、百合園が好き。そしてフィアと共に巡り、ミーラルちゃんと出会えたこのシャンバラが好き)
「だから、この地を壊そうとする闇龍を必ず封じて見せる。その為に障害は必ず取り除く!」
 恭子は、ホワイトアーマーに祈った。
(そして私は白騎士に成る……白騎士様、どうか私に闇を払う力をお貸しください……!!)
 恭子は、高貴な構えで白の剣を構える。
「闇龍は再び封じさせていただきます!」
 意気揚々と宣言する恭子を見て、ナラカ道人は低く笑った。
 ファランクスでナラカ道人の攻撃を受け流し、白の剣で斬りかかる。
 フィア・ヒーターは、ナラカ道人に宣言する。
「それが私のシャンバラと皆を守る理由だよっ!」
「私が生まれ育ったこの地を闇龍の好き勝手になんてさせませんわ。必ずこの地を守り抜いてみせますわ!」
 ま王のマントで風格を身につけようとしているミーラル・フォータムも頷いて同意する。
「清流の地祇、ミーラル参りますわ」
 フィアは、風の鎧を恭子に纏わせる。
「左右から挟み撃ちにしようっ!」
 使用人の統率で恭子とミーラルに指示を出す。
 絶え間なく攻撃を繰り広げる恭子とミーラル。
 二人に誘導してもらったナラカ道人の影を、ミーラルの放つ炎と氷の聖霊が取り囲む。
 ミーラルは瘴流拳で闇の流れを読み、ナラカ道人の攻撃の流れを読んで避けつつ、ドリルをさしていく。
 マリアはバーストフライで飛び回り、翼や恭子たちにエアリアルヒールをかけていく。
 傷が回復した翼は、ソニックブレードで影を薙ぎ払いながらナラカ道人へと斬りかかる。
 ミリアは急所狙いでナラカ道人の弱点を狙うと、シャープシューターで狙い打つ。
 直後にバーストフライで飛ぶように位置を変え、ナラカ道人に狙いをつけられないようにする。
「恭子ちゃんと一緒で、私もここが好き。皆暖かくて、心がぽかぽかするそんな場所なんだよっ」
 ミーラルが、ちぎのおたけびで「やぁぁぁ!!」っと叫んだ。
 力を溜めたミーラルは、鳳凰の拳でドリルに炎を灯す。
「これが貴方を貫く私の熱い情熱のこもったドリルですわ!」
 そう言い放ち、ナラカ道人目掛けて一直線に攻撃を仕掛けた。
 攻撃を避けたナラカ道人に向かって、ドリルを飛ばして当てる。
 そのタイミングを見計らって、白の剣を掲げた恭子は、一刀両断でナラカ道人を断ち斬ろうとした。
 恭子の一撃がナラカ道人を襲うーー!!
 ナラカ道人が、呻きを上げて闇を吐き出した。
 その時、闇龍の外で爆音が轟き、闇の空間も大きく揺れ動いたのだった。

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