クリエイティブRPG

レヴァナント・クロニクル 王都決戦

リアクション公開中!

 0

レヴァナント・クロニクル 王都決戦
リアクション
First Prev  38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48  Next Last


〈大聖堂の戦い(12)〉


 暫く無言でジャイルズの前に座り込んでいたロザリアだったが、立ち上がるともうその顔には悲しみなど浮かべてはいなかった。
 よくよく見ても、涙を流した痕さえない。
 「国を導く者」としての覚悟が彼女にそうさせているのだろうか。
 ロザリアの苦しみを思い、ロッカが歩み寄る。
「ロザリアさん……」
「――早く結界を起動させなければな」
 彼女を励まし結界の起動を促そうと考えていたロッカに先んじてロザリアが言った。
「……ええ」
 ロッカは祭壇に立ち石板に触れるロザリアの心を支えようと温かく見守る。
 ロザリアの覚悟と未来を照らす暖かで力強い陽光のように。

 やがて石板から光が溢れ、周囲に溶け込み消えていく。
「無事に大聖堂の結界が起動した。これで状況は好転する筈だ」
 結界を起動させると、ロザリアはジャイルズの鎧とこの大聖堂の一部をあえて破壊するよう冒険者たちに頼んだ。
 損壊した鎧と現場が人族の底力を見せつけ魔界を牽制する事に繋がるというが、「屍すら利用しろ」というジャイルズの遺志を受けての事でもあるのだろう。
 “ロード・ザ・デイブレイク”のアフロダ・イウルスは、ジャイルズの鎧を外して大聖堂の床に置いた。
 ウィンクがアフロダのガントレットに加護を施すと、アフロダは体内の闘気の流れを矯正して力を溜めた後、それを拳に集中させて鎧ごと大聖堂の床を殴る。
 粉砕された鎧と床の一部を見つめながら、ロザリアは国の再建を固く誓った。

First Prev  38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48  Next Last