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レヴァナント・クロニクル 王都決戦

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レヴァナント・クロニクル 王都決戦
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〈野営地防衛戦(4)〉


 “野営防衛隊”が後退した野営地側面では、その後をクロウ・クルーナッハが引き受けていた。
「前で戦う者たちの為にも、後ろを崩されるわけにはいかんな」
 クロウは翼をはためかせ空中に浮かび、魅力的な舞を披露する。
 彼女への奇襲を目論んでいたゴブリンバーグラーもついその舞を見つめてしまう。
 クロウが作り出した僅かな隙に、乙町 空が突撃した。
 野営地は連係の取れたゴブリン部隊に寄って多方向から襲撃を受けており、いくら精強な騎士たちでも数では確実に不利な状況だ。
 空はその状況を打開する一助になればと参じたのだが、颯爽と突っ込み凜と剣を振るうその姿には神々しささえ垣間見える。
 空が加勢したところで、クロウは空や味方の魔力を活性化させようと舞を情熱的な振り付けに変えた。
 雷電迸る刺突剣を使いこなし、その性能を最大限に発揮して空はクロウの支援を受けながらゴブリンバーグラー相手に立ち回る。
 バーグラーを仕留めたのも束の間、後続のウォーリアーが穴を埋めるように迫ったが、空は身を翻し敵の剣を弾くとすぐさま刺突剣の特性を生かした突きを繰り出した。
 躱し切れずにゴブリンウォーリアーは落雷の如き強烈な衝撃を食らい卒倒する。

 ウォーリアーたちはすぐさま隊列を立て直し連係を取りながら騎士たちを襲おうとしたが、そんなゴブリン部隊の尾翼に異変が起こる。
 追撃部隊のゴブリンウォーリアーが突然撃ち抜かれたのだ。
 狙撃手は有間 時雨
 彼は野営地側面の近くに建つ小さな空き家の屋根に登り、後方のゴブリンウォーリアーを狙ったのだ。
 すると前方のゴブリンたちが分散し、その一部が時雨の方に向かう。
 時雨は銃を通常形態に戻し魔力弾を連射して迎撃したが、ウォーリアーらは盾を巧みに扱い銃弾を弾き接近した。
 その数の多さに時雨は切り札を切る。
 彼の放った弾丸は電撃と化してゴブリン部隊に拡散、回避も出来ずウォーリアーたちは悶絶した。
 だが、安堵したのも束の間、時雨を狙いゴブリンバーグラーが奇襲を仕掛ける。
 それに気付いた深山 詩月が光を放ってバーグラーを牽制すると、その間に日坂 颯真が時雨の前に立ち、盾でバーグラーのダガーを受け流した。
 バーグラーはすぐに構え直し颯真の軽鎧の隙間にダガーをねじ込む。
 痛みに耐えながら颯真は剣を思い切り横に薙いだ。
 漆黒の剣閃がバーグラーに深い傷を刻むがまだ油断は出来ない。
 魔力充填を終えた時雨が駄目押しに魔力弾を食らわせバーグラーを完全に止める。

 膝を着く颯真に詩月が急いで駆け寄り、強力な治癒術式で彼の傷を癒した。
「時雨が全部処理してくれれば俺も楽出来るのに。けど、出来る限りのフォローはするって決めたしな」
「いざという時の回復役、僕もいて良かったでしょ!」
 颯真と詩月の冒険者としての経験値は決して高くないが、時雨を含めた三人の結束と連係はゴブリン部隊に劣るものではない。
「ああ、二人とも本当に良くやってくれた」
 時雨は颯真らを労いながら残るゴブリン部隊を見やる。
「味方の一番柔いとこを守るのも重要なお仕事だ、もう一踏ん張りといこうか」

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