クリエイティブRPG

■プロローグ■

　――起きたことをあるがままに書き綴る。脚色も主観も交えず世界が時を刻むように。
　果たして未来に残されているのは滅びだけなのか。
　毎日怯えながらそれでも生きる者、
　人間の可能性を信じ続ける者、
　世界の痕跡を残したいと願う者、
　立場や方法を変えて、誰もが生命にしがみついていた。

「私が執筆だなんて、思いもしなかったな」
　机を前に、女が手にしたペンを器用に回しながら呟いた。
　当事者達に聞き回って集めた資料を元に、ゴダムで起きた一連の出来事をまとめているが、商人である自分が商品を生み出すことに違和感を覚えた。あくまで『売る者』であって『作る者』ではないのだから。
「まあこれも金と商売のためだ」
　それから取って付けたように、
「ついでにこの世界の未来のためだ、気にしてられんな」
　執筆に一区切りつけると、凝り固まった身体を大きく伸ばした。肩や腰がパキパキと小気味よい音を立てた。生きているからこそ痛みがある――そんな殊勝なことを考えて、思わず苦笑する。
「私だったら、生きているからこそ金が要る、と言ったところか。やれやれ慣れないことで疲れている。少し休憩を取るとしよう」
　女が席を立ち、机の上に一冊の本が残された。

　タイトル：『エクソダス・オブ・ゴダム』
　著者：ドーウィン・トリスメギストス

　窓から入り込んだ風がページを捲る。
　そこに綴られるのは、黄昏の世界で抗い続けた人類の軌跡――

■目次■

１ページ　プロローグ・目次

【１】墓標内部で邪神群と戦う
２ページ　【１】墓標へ
３ページ　【１】ウリエラ・サブロフ
４ページ　【１】旧神ＶＳ邪神
５ページ　【１】召喚の魔導書
６ページ　【１】全能の神と邪の神

【５】避難民の誘導
７ページ　【５】首都・ゴダム流入を食い止めろ　１
８ページ　【５】首都・ゴダム流入を食い止めろ　２
９ページ　【５】ゴダム市内の戦い　１
１０ページ　【５】ゴダム市内の戦い　２
１１ページ　【５】ゴダムからの「脱出」　１
１２ページ　【５】ゴダムからの「脱出」　２
１３ページ　【５】ゴダムからの「脱出」　３
１４ページ　【５】ゴダムからの「脱出」　４
１５ページ　【５】ゴダムからの「脱出」　５

【６】その他
１６ぺージ　【６】戦場に思いを馳せて

【２】ガブリエルから鍵を取り返す
１７ページ　【２】道を、拓く
１８ページ　【２】『その力』を守るために
１９ページ　【２】ガブリエルに届ける声
２０ページ　【２】向かう、人々
２１ページ　【２】全力
２２ページ　【２】クトゥルフからの贈り物
２３ページ　【２】結束の力
２４ページ　【２】鍵、そして――

【３】月面でミ＝ゴの艦隊と戦闘
２５ページ　【３】月面決戦
２６ページ　【３】その一撃のために
２７ページ　【３】死闘の果てに
２８ページ　【３】犠牲なき選択

【６】その他
２９ページ　【６】スポーン化の治療薬

【４】バーレットのエクソダスを阻止
３０ページ　【４】突破
３１ページ　【４】激闘
３２ぺージ　【４】イサミ
３３ページ　【４】強奪
３４ページ　【４】エクソダス

３５ページ　エピローグ