クリエイティブRPG

ジーランディア

【学び舎】ビギナーズトレーニング!

リアクション公開中!

 116

【学び舎】ビギナーズトレーニング!
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
リアクション
1 | 2  Next Last


 隠れ家への突撃

 ルミナス王朝の領地内―閑散とした町外れに建つ空き家を前に、“はぐれソルジャー”が搭乗したジャンクアーマードスレイブ3機が立ち並んでいた。それを前に辻月牡丹納屋 タヱ子も、既にそれぞれ『大鐵神・迷企羅薙刀仕様』とある程度強化した『シュヴァリエ・ルーク』に搭乗している。

 空き家へ攻撃を仕掛ける前に、タヱ子は大まかな作戦を伝えていた。

「はぐれソルジャーは、ジャンクアーマードスレイブに搭乗していると既に情報があります。こちらは辻月さんの大鐵神、私のシュヴァリエ・ルーク、アコさんのジャンクアーマードスレイブがあります。私はまず守りに入りますので、辻月さんはとにかく攻めて注意を引き付けて下さい」
「そうですね、薙刀仕様を有効に……間合いを制するとしますです」
 3機の攻撃を牡丹とタヱ子に集中させる事で、次の作戦は3機の裏側へアコ・マッケンジーが回り込む時間を稼ぐ事であった。
「タヱ子先輩と、牡丹さんがヘイトを稼いでくれている間に、ボクが後ろへ回り込んでまず1機を落とす! だよね」
「ええ、その通りです」
 タヱ子が頷くと、小石を機体に見立てて3機のジャンクアーマードスレイブを前に、牡丹とタヱ子の2機を置き、小石の一つをはぐれソルジャー側へ動かして背後からの攻撃を示した。
「アコさんが1機落としてくれたら、はぐれソルジャーにもある程度の動揺を誘う事が出来ると思います。空き家から注意が逸れる可能性も高くなるので、その間に迅雷さんと先生は要人の方達を救出に向かって頂けたらと」
 タヱ子の提案に、迅雷 敦也も大きく頷いた。
「そうだな、人質にされてる要人達の居場所も、空き家の奥の方って目星もついている事だし、ここは俺と先生に任せてくれ。あっと、先生……乗り物は任せたぜって言いたいけど」
「はい、準備出来ています。迅雷さんは思いっきり暴れて下さい。私も援護します」
 蘭野 しずくが敦也の依頼に頷くと、作戦の流れを一通り確認した学び舎一行は、行動を開始するのだった。



 ◇   ◇   ◇



 強化した『紋章盾【エンブレムシールド】』に【マジックシールド】を張り、魔法防御力を高めたタヱ子へはぐれソルジャーが【ランディングショット】を仕掛けた。
「相手は2機だ、とっととお帰り願おうか」
「そういうわけにはいきませんです」
 タヱ子の後ろから、薙刀を構えた牡丹は動きながら攻撃を仕掛けるはぐれソルジャーへ積極的に攻めの姿勢を見せた。攻撃を当てるには、一時的にもタヱ子が展開する【マジックシールド】の外へ出なければならないが、最も近付いた瞬間を逃さず【秒の一打】でジャンクアーマードスレイブの装甲へ確実に攻撃を当てていった。
 守りのタヱ子と攻めの牡丹の動きに釣られるように、はぐれソルジャーは徐々に空き家を離れていくが、その動きに統一性はなく、個々で好きなように動いている。その為、移動先が近付き過ぎて機体同士がぶつかり合う様子も見せていた。
「なんで同じ方向へ来るんだよ!」
「そっちこそ!」
 タヱ子と牡丹を相手にしながら、はぐれソルジャー達は時折争う様見せると、タヱ子は『今の内に』とアコへ目配せを送り、更に引き付ける様に言葉を投げ掛ける
「余所見をしている時ではないと思いますよ」
 タヱ子の言葉と同時に、牡丹は【秒の一打】を再度はぐれソルジャーへと繰り出した。慌てて躱すものの、やはり動きはバラバラであり連携した様子は見られない。周囲を見る余裕が無い為か、【ラビットムーヴ】で空き家とはぐれソルジャーの間に上手く潜り込んだアコは、攻撃の瞬間に【重圧】を放った。

「新人だけど、ただのニュービーじゃないって分からせてあげる」
 突然の殺気に動揺を見せたはぐれソルジャーへ、【二挺銃器】で構えた両手の『サブマシンガン(AS)』を1機へ集中攻撃する。背後からの銃撃に合わせ、牡丹も集中攻撃すると両脚を機能不全にする事が出来た。
「一丁上がりだね、じゃあこの調子であと2機落とさせてもらうよ!」
 上手く挟み撃ちにした事で形勢逆転とみたアコは、再度『サブマシンガン(AS)』を構える。
「そうはさせるかよ!」
 1機のはぐれソルジャーがアコへ向かって【ランディングショット】を仕掛けると、アコもその攻撃を避けようと【バックショット】で牽制しようとした。
「わっ、ととっ……! もう、こっちだって銃の扱いは得意なんだよ」
 後方へ下がりながら『サブマシンガン(AS)』で反撃するアコに合わせるように、【マジックシールド】を解いたタヱ子がある程度強化した『ウォー・アックス』に【ダイヤモンドソード】の効果を乗せ、武装を硬くするとアコへ攻撃するはぐれソルジャーへ斬りつけた。
「ひとまず、動けなくなって下さい」
 タヱ子がジャンクアーマードスレイブの片脚を切断する事に成功すると、あと1機も牡丹が【秒の一打】で装甲を破壊し、搭乗していたはぐれソルジャーも捕縛が完了していた。

「これで表に出ていたはぐれソルジャーは、お縄にかけれたね」
 3機のジャンクアーマードスレイブを行動不能にしたところで、はぐれソルジャーも逃走前に捕縛する事に成功したタヱ子とアコは、改めて空き家に目を向ける。
「わたし達が引き付けている間に、迅雷さんと先生も空き家への潜入が成功したようです。後は人質の方達を無事に救出……ですね」
 タヱ子は『ライフリキッド』をアコと牡丹へ渡し、回復するように促しつつ、アコと共に救出成功を祈るのだった。

1 | 2  Next Last