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カルディネア

【学び舎】ビギナーズトレーニング!

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【学び舎】ビギナーズトレーニング!
【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
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 陽動作戦開始

「と、いうわけで……盗賊達を誘き寄せたところでアジトを崩壊させればやつらの動揺も誘えるだろう。令嬢の見張りについているというラオプティーアも誘き寄せれば、一石二鳥だしな」
「二人いるという情報でしたわね、両方留守にする程お間抜けでしたら無益の用心……戦闘がないに越した事はありません。ぜひお願いしたいですわ」
 行坂 貫は、盗賊がアジトとしている廃村の入口辺りで、令嬢の救出と盗賊達の捕縛の手順を確認するように後輩達と確認し合った。アジトの位置と令嬢が捕らわれていると見られる物置小屋までの距離、ドワーフをはじめとした盗賊達を集める場所や近接で攻撃を仕掛けたり、後方支援をする後輩が安全に支援に立てる位置などを、小枝で地面に描きながらそれぞれの動きを確認した。
 貫の説明に頷いたライラ・スワンソンは『貴族のドレス』を翻しながら移動するための声を上げる
「それでは、わたくし達も行動を始める時ですわ。まいりましょう」
 令嬢の救出に向かう学び舎生達もライラの声に答える様に行動を開始した。

「私は盗賊のアジトの方に手助けします、しずくは令嬢の方をお願いしますわ。まあ……手助けはいらないかもしれないとみていますけれど」
「ふふ、頼もしい子達に成長しましたよ。では、私もサポートに入ります。アスターさん、アジトに向かう子達をお願いします」
 ナイトアカデミー生のアスターは鞘に収めたままの剣を片手に頷いた。蘭野 しずくもアスターに見送られながら令嬢の救出に向かうのだった。



 ◇   ◇   ◇



「闇市は明日の夜だ、それまでは気を抜くなと言いたい所だが……まあ、追っ払ってきた冒険者とやらは大した事なかったしな。懲りずに送り込んでくるかもしれないが、どうせ」
 盗賊のリーダーが建物内でドワーフ2人に言いかけたところで、声高な呼び声が響いた。
「さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 退屈な時間は終わりだ」
 ドワーフ達が驚いて立ち上がり、リーダーと目される盗賊も響いた声に眉根を寄せる。貫は『灰影【軍馬】』の馬上で【軽業師の足捌き】を使い、軽業を披露する姿に『緑赤閃【ツヴァイハンダー】』を準備しつつクロネシア・ルースは突撃のタイミングを計っていた。
 乱暴にドアを開けたドワーフ達の姿を確認すると、貫は『灰影【軍馬】』に指示を出しながら少しずつ後退を始める。それと同時に囮として彼らを挑発してみた。
「ほら、隙だらけの今なら攻撃出来るだろ、来ないのか?」
「ちっ、こいつも俺達を捕まえようって輩か」
「いいからやってしまいましょう、他に仲間が居ても面倒です」
 『クロー』で馬上の貫を狙い、攻撃を仕掛けるドワーフを【軽業師の足捌き】で躱しつつ、アジトである建物から徐々に彼らを引き離していく。ドワーフ達を始め、盗賊リーダーも貫の意図にはまだ気付いていない様子であった。
「……っと、流石に躱し続けるのはホネが折れるな」
 左右から『クロー』で殴りかかられると、貫もかすり傷が増えていく。
「器用に躱しているようだが、同時に攻撃されるとそうもいかないようだ……正面と―背後から行け」
 ドワーフに指示を出すリーダーが静かに告げると、貫の視界からドワーフの一人が消え、背後から襲い掛かろうとするが―
「そうは、いかないんだよ」
 【先陣突撃】で貫の背後に回ったドワーフを狙い、クロネシアが身の丈ほどの大きさのある『緑赤閃【ツヴァイハンダー】』でドワーフの鉤爪を押さえ込んでいた。上手く鉤爪の間に押し込んだ両手剣で『クロー』の鉤爪を折ると、背後に回ろうとしていたドワーフと貫の間に立ちはだかりながら『緑赤閃【ツヴァイハンダー】』をドワーフに向けた。
「面倒だけど、引き受けた事はちゃんとやらないとだよね。話を聞いて放置ってのも気持ち悪いし」
「助かった、ルース。ありがとうな」
 貫は正面のドワーフに注意を払いつつ、クロネシアへ簡単に礼を告げるとお返しとばかりにドワーフの『クロー』を【軽業師の足捌き】で蹴り上げて更に後退したところで、怪我の治療にとルチア・ヨーレンが駆け寄った。
「はいはい、行坂先輩動かないでね。かすり傷とはいえ、ちゃんと手当しないと」
 ルチアは【【クラス】僧侶】で習得した【聖光】で貫の負った傷を癒した。その間にアジトに残っている盗賊が居ないか、アーティ・ワインズは『ポプリ【香油瓶】』を【風弓】でぶつけると、建物内に香辛料や胡椒が舞い散り、仮に残っていても出て来ざるを得ない状況を作り出そうとした。
「どうやら、屋内にいる盗賊はいないようです。まず彼らを捕縛しましょう」
 盗賊のリーダーとドワーフ2人―盗賊達は既にアジトから離れようと歩を進めたのだった。

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