三千界のアバター

【三千界アカデミーRWO】ビギナーズトレーニングII!

リアクション公開中!

【三千界アカデミーRWO】ビギナーズトレーニングII!
リアクション



■プロローグ■


「ではこれよりトレーニングを開始する! ヴォルテックス内部に入れば、いつどこから敵が現れるかわからない。
 気を引き締めていくように!」

 RWOの世界における訓練官であるニグルの掛け声により、
 新たな特異者たちと、しずくの参加する、ヴォルテックスでの実戦形式のトレーニングが開始された。


 特異者達の目の前に広がるのは、禍々しい光を放つ巨大な迷宮ヴォルテックス。

 今回の舞台である層は、茶褐色のレンガのようなものが敷き詰められた場所だった。
 レンガの隙間からは植物が力強く生えており、特異者達を惑わすかのようにその視界を覆う。


「では、ここからは私としずく、二つのチームに分かれて探索、トレーニングを行う。
 再び無事に全員が集まれることを願っているぞ」

 全員の顔に、僅かに緊張の色が浮かぶ。


 新人特異者達にとって、初めての冒険が今、始まった。



■少女を探して■


‐ ヴォルテックス 低層 -

地下深く広がる巨大迷宮の低層を、ルナ(カノン・ルーナ)は先輩であるブラック・ライトニングと共に歩いていました。

「女の子、どこにいるのでしょう……」

「そうだな……でも、同じ迷宮の中にいるならすぐに見つかるだろ」


少女を探す手掛かりは無く、二人はただ漠然と迷宮を歩くばかり。
その時、迷宮の奥からモンスターの鳴き声が響きました。

明らかに自分たち以外に向けられた威嚇の声。
周囲を警戒していたカノンは、いち早くそちらの方向へと駆け出した。


「うわぁぁあああん」

モンスターの声がした場所へ到着したルナとブラック、そしてしずくは
小型のクマのようなモンスターと、そのモンスターにおびえ泣いている少女を発見しました。


「保護対象の子です。モンスターを処理しましょう」

「はい! 精一杯頑張ります」
「任せろ。得意分野だ」

クマ型のモンスターは、己に武器を向けるルナとブラックを確認し、襲い掛かる優先度を切り替えます。
しかし、二人はそれをモノともせず、すぐにモンスターを退けた。


「怖かったですね。もう大丈夫ですよ」

ルナはまだ迷宮の隅でおびえている少女に対し、優しく声をかけその頭を撫でた。
少しの間そうしていると少女はようやく落ち着いたようで、顔を上げルナの袖をきゅっと握る。


「よし、じゃあ後は脱出するだけだな。さっさと親のところへ連れていってやろうぜ」

「もう袖離しても大丈夫ですよ? 一緒に行きましょう」

ルナがそう諭しても女の子はフルフルと首を振ります。
それを見てしずくとライトニングは顔を見合わせ軽く笑みを浮かべた。


結局女の子はルナの袖を握ったままだったが、四人は無事に迷宮を脱出した。

しずくたちのチームは、無事少女を発見し救出することに成功した!




■ゴブリンの巣を滅せよ!■


迷宮を進むもう片方のチーム。しずく達が少女を見つけたのと同じ頃、彼らもまた何かを発見していた。

「ん、ゴブリンの巣ってアレの事じゃない……?」

迷宮の奥、行き止まりのように見えるそこには、廃材を組んで作られた小さな家のようなものがあった。
それを発見した終里 終結は、興味なさげに指さした。

「そうみたいですね……! 実戦に勝る鍛錬はありませんからね! 楽しみです!」
「あまり大きい巣ではなさそうだが、油断するなよ?」

同じく、ゴブリンの巣を確認したツォーナ(ツォーナ・カーン)は嬉しそうに武器を構えた。
その横でニグルも盾と槍を掲げる。

「…………ッ!?」

巣の周囲に脅威が集まったことを察知したのか、一匹のゴブリンが姿を現す。
そして武器を構えるニグル達を確認すると、慌てたように巣の中から仲間を引っ張ってきた。


「いよいよ戦いですね。ゴブリンさん達、よろしくお願いします!
 まずはボクが引き付けます! 皆さんはその隙に攻撃を!」

「まかせてっ!!」

ツォーナが【ガーナ―ライト】でゴブリンの注意を引くと、その隙を突いて祀 梓紗
【戦闘意欲】で戦闘力を高め、攻撃を仕掛ける。

「やったぁ! 攻撃が決まると嬉しいねっ♪」

攻撃を喰らったゴブリンはそのまま倒れ、その数を減らす。

「次が来るぞ、気をつけろ!」

ニグルの声と同時に次は近接型のゴブリンと魔法職のゴブリンが攻撃を仕掛けようとそれぞれの武器を構えている。
遠距離攻撃に対して対抗策を練っていなかったツォーナは、盾で防いだものの、攻撃を受け、体勢を崩した。

「……っ!!」

体勢を崩した瞬間、次は近接攻撃のゴブリンが攻撃を仕掛けてくるかと身構えたツォーナだったが、
近接攻撃のゴブリンはツォーナを素通りし、後ろの方でデコキーを振りながら皆を応援していた終里の方へと向かっていった。

「がんばれがんばれー。……って、こっち来ないでよ、もう」

ゴブリンは手に持っていた棍棒を振り上げると、そのまま叩きつける。
しかし、終里は【キーガード】で身を護り、その隙にニグルがそのゴブリンを倒した。

一方、魔法攻撃を受けたツォーナは、祀からヒールを受けると再び立ち上がった。
そして再度放たれた魔法攻撃を盾でうまくいなすことに成功する。

「ありがとうございます!」

「これ以上は、やらせないよっ!!」

祀は、次の魔法を詠唱しているゴブリンへと一気に接近すると、
正面を見据え、【トリプルアサルト】を放った。

詠唱に集中していたゴブリンは弾き飛ばされると、そのまま動かなくなった。

その後も現れたゴブリンを的確に対処し、やがて迷宮の奥に作られた巣は破壊された。

「とてもいい経験になりました。ありがとうございました!」

ツォーナは見る影もなくなったゴブリンの巣に一礼すると、ニグル含め、他のメンバーもその場を後にした。


ニグルたちのチームは、ゴブリンを討伐し、巣を破壊することに成功した!




■エピローグ■


 結果として、トレーニングは無事に終了した。
 少女を家へと無事に送っていった後、ニグルから訓練の結果発表が行われる。

「少女は無事に確保成功。ゴブリンの巣についても、見事に破壊することに成功した
 この結果は皆の活躍の賜物と言えるだろう。よく頑張ってくれた」

 ニグルからの一言が終わると、しずくは特異者一人一人と握手して回り、その成長を喜んだ
 
 その後、しずくとニグルによって小さな店が貸し切られパーティが開かれた。

 無事に訓練を乗り越えた特異者達は、
 たくさんの食べ物と笑い声と共に、これから始まる冒険に夢を馳せるのだった。


担当マスターより

▼担当マスター:三千界のアバター運営チーム

マスターコメント

『三千界のアバター』運営チームです。
『【三千界アカデミーRWO】ビギナーズトレーニングII』のリアクションをお送りします。

こちらのシナリオは、アクションを投稿しているか、
アクションを投稿していなくても「・アクション投稿しなくても登場を希望」の項目にチェックを入れた場合、
基本的にリアクションに登場しています。
基本的にPCは1シーンに登場していますが、シーン分割の関係で数ページに渡って名前がある場合もございますので、リアクションを読み進めてご確認頂ければと思います。

称号やマスターからのコメントがある場合、最終ページ下にお知らせが表示されますので、併せてご確認下さい。
今回のリアクションを執筆したマスターからのコメントをお送りします。


担当:小月 恵
今回のリアクションを担当させていただきました。小月恵(おづきけい)です。
何度目かになるビギトレの執筆なのですが、とても楽しく執筆させていただきました!

みなさんの素晴らしいアクションを活かせるよう精一杯執筆させていただきました。
またどこかで名前を見かけましたらその折には皆さんの冒険のお手伝いをさせて頂ければと思います。