クリエイティブRPG

ヒロイックソングス!

混迷する正義

リアクション公開中!

 99

混迷する正義
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ヒロイックソングス!
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2025年01月08日公開!

シナリオガイド

暴走する最強カオスアイドルから、フェスタを守る決死のライブ!

シナリオ名:混迷する正義 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


 
 アイドル達が切磋琢磨しあう学園、フェイトスターアカデミー。通称フェスタ。
 日に日に秋も深まり敷地内の木々は赤や黄色に色づいています。そんなフェスタの昼休み――
 
「今日はのんびりと、紅葉でも見ながら食べようぜ!」
「わあぁ……あそこの街路樹のコントラスト、最高に芸術的です!」

 ランチを手にした穴開ぴの御堂咲莉衣が、校庭を歩いています。

「そういえば、あのステージってまだ解体しないんだな」
「この先もイベントが多いから、もう少し使うらしいですよ?」

 敷地のすみ――イクスピナと隣接したスペースにずっと設営されっぱなしの特設野外ステージを見て、2人がそんな会話を交わしていると、紅葉した草木の向こうに、2人の男の姿が見えました。

「「!!!」」

 ぴのと咲莉衣は、息を呑みました。
 2人の男、それは琴切 祥太郎と怪しい仮面の男だったのです。

「ここで決めようと思う、ヨリンゲル
「今の祥太郎さんなら、どんなことも成せるでしょう。
 では私は、あなたの可愛いビヨンドジャスティスのもとへ参ります」

 ヨリンゲル――祥太郎にそう声をかけられた仮面の男は愉快そうに口元をゆがめると、ぬるりとその場から消え去りました。

「祥太郎!! なんであいつと……!?」
「フェスタに、ご用ですか?」

 ぴのと咲莉衣が、祥太郎に駆け寄ります。

「カオスアイドルがフェスタ生に転落とは……哀れな末路だな」

 祥太郎は2人を一瞥すると、頭上を仰いで両手を広げました。

「だが容赦はしない。
 その制服を着ている者は……ここで学ぶ者は……誰であろうと全員、全力で、叩き潰す!!」

「ぴの。あいつ、こないだと雰囲気違くない?」

「ええ……。瞳の色が、以前よりも暗く沈んでいるように感じます」

 祥太郎の瞳は敵意に満ちており、これまでのような、危険なほどの熱く大きな“正義”がまったく感じられません。

「僕は……フェスタを倒す!!」

「ちょっと待ったー! ほら、あんたの得意のあれは?」

「そ、そうですよ! “正義を執行する“……っていう、あ、あれですっ!」

「正義……か」

 祥太郎はまるで他人事のように“正義”という言葉を口にしました。

「大丈夫か? あんたはデカすぎる正義のカオスアイドル――
 世界からはみ出すほどの正義を持って、この世界に流れ着いたんだよな」

「僕はもう、持っていない。
 フェスタに勝つために、ヨリンゲルと契約した」

「契約……!?」

「僕が持っていた正義と引き換えに、カオティックホールをパワーアップさせた。
 僕の正義は大きかったから、ほら……カオティックホールも凄いだろう?」

「はぁ? 契約? あいつと?」

「ちょっ! 咲莉衣さん、見てください! あのカオティックホール……!」

「ばっ!!! バカデカッ!!!」

 秋晴れの空にはいつの間にか、強烈なパワーを放つ超巨大なカオティックホールが出現しています。

「あんた、“正義“と引き換えにあれを手に入れたってこと?
 あたしらフェスタをブッ叩くてゆー“目的“のために、あんたの“正義“を手放した……ってこと!?」

「そんな……祥太郎さんは、それではなんのためにここに来て、カオスアイドルになったのですか?
 フェスタを倒した後、あなたはどうなるんですか?」

「そうだ! デカすぎる正義はあんたの個性! アイデンティティじゃん!
 いくら力を得るためでも、手放しちゃっていいのかよ!」

「私は……この“センス“を手放したら、私じゃなくなっちゃいます」

「僕は、フェスタを倒す……」

 祥太郎の瞳は、暗く熱狂しています。

「確かに今の僕に正義はない。
 しかし――正義は動機によって定められるものではない。
 正義を持っていたかつての自分がすべきと定めたことなら、今はそれを信じるだけだ。
 だから……」

 祥太郎の合図で、頭上のカオティックホールからすさまじいパワーが校庭に流れこんで来ました。

 あっという間に、特設野外ステージに向き合う形で、校庭には祥太郎のためのステージが創り上げられます。
 さらに、そこここにモニターが発現し、ライブ対決用の配信画面が映し出されました。

「僕は……フェスタを、倒す!」

『きゃーーっ!!! 祥太郎様ぁぁぁ!!!』

『倒せ! フェスタを』

『そうだ、倒せ!』

『祥太郎、どこまでも俺のヒーローだぜ! フェスタなんてぶっ潰せ!』

 カオティックホールの力によって、各所にいる祥太郎ファン達が現れては消えていきます。
 多くのものが祥太郎の熱狂にのまれており『フェスタをブッ潰せ!』なムードを放っています。

「祥太郎のホールに心を引っ張られてやがるな」

「止めましょう!
 ……正直羨ましいので、嫉妬半分、正義感半分で!」


■ □ ■



 同じ頃。地球、某所――

「ジャスティースッ!!」

 とある街の大通りに、突如として体長20メートルはあろうかという漆黒の巨人――
 ビヨンドジャスティスが出現しました。

 その様相は自分で叫んでいる通り、正義の象徴……サングラスをかけた警官を模しています。

 聖歌庁らの迅速な対応により、街の封鎖や人払いは終わりましたが、
 “ビヨンドジャスティス“自体を止めることはできません。

「ジャッジメーンッ!!」

 ドゴォン!!

「うわーっ!?」

 信号無視して交差点に突っ込んできた電動キックボードライダーが
 ビヨンドジャスティスの拳によって吹き飛ばされました!

 ビヨンドジャスティスは足元の車や建物をまったく気にせず、それらを破壊しながら歩き進んでいます。
 また道中で悪いことをしているものを見つけると、それはそれで積極的に破壊しているようです。

「良いですねぇ、実に素晴らしい。
 この街……いいえ、世界のすべてを、踏みならしてぐちゃぐちゃにしてしまいましょう!
 おお――世に混沌のあらんことを!」

 仮面の男――ヨリンゲルは、上空に創り出した光の道を歩きながら、ビヨンドジャスティスを見守っています。
 その時でした。

 ――ひゅんっ!

 何者かが素早く、ヨリンゲルの光の道に斬りかかりました。
 “銀獅子”シロです。

「なんと!」

 シロの一太刀で光の道は消失し、ヨリンゲルはふわりと地面に着地します。

「このビヨンドジャスティスは、祥太郎さんの向上心! 力の渇望が形になったもの!
 水を差しては野暮というものでしょう?」

「理屈はいい。邪魔するなら斬る」

 ヨリンゲルの手下――怒り顔の仮面をつけた男が現れ、
 シロの周囲を「マグマの上の岩」に変えて身動きが取れなくしました。
 
 さらにもう1人、笑い顔の仮面をつけた男が現れ、シロの周囲に巨大な檻をおろします。
 最後に泣き顔の仮面の男が現れ、凄まじい雨を降らせて虹の道を作り上げました。

「くそ……」

「さて。“未来の島”まで正義の行進としゃれこみましょう」

「みらいの、しま? フェスタの授業で習った。“未来の島には、大事なゲートがある”……」

「いかにも! その未来の島のゲートを、祥太郎さんのカオティックホールに取り込んだら――
 彼は最強のカオスアイドルになれると思いませんか?

 ヨリンゲルは口元を歪めて笑うと、虹の道を歩き出しました。


■ □ ■



 再び、フェスタ――
 
 この異常事態はすぐに校内に知れ渡り
 今や、校舎じゅうの窓から生徒や教師が顔を出しています。
 とうとう校長室の窓が開いた、その時――
 
「話は聞かせてもらいました!」
「ですがご安心ください! 木校長! フェスタの皆さん!」

 イクスピナ寄りの特設野外ステージから、マイクの声が響きました。
 ステージには、以前、祥太郎に機材を破壊された聖歌庁の技術者達がいます。

対カオスアイドル用の特殊機材が、たった今、完成しました。
 どんな凄いカオスアイドルとのライブ対決にもご対応! 勝ち目はあります!」

 校庭に展開しているモニターによると、
 すでに数千万単位の視聴者が、配信を待って待機しています。
 
「対カオスアイドル用の特殊機材だと?
 そんな付け焼き刃で、今の僕には通じない。
 数千万の視聴者の前で、貴様達フェスタを葬ってやろう

 正義を失い、正義を口にしなくなった祥太郎の声が、不気味に響きました。
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

ヒロイックソングス!の新シリーズ、『カオティックフェスティバル!』の第三回となるトリガーシナリオ『混迷する正義』をお届けします。
どなたでもご参加頂けますので、お好きなパートをお楽しみ頂ければ幸いです。

■『カオティック・フェスティバル!』で使用できるアバター
『カオティック・フェスティバル!』はヒロイックソングス!の地球を舞台としたシリーズであり、
ヒロイックソングス!の全てのアバターが使用可能です。

しかし『カオティック・フェスティバル!』の舞台となる場所は極小世界の法則が複雑に絡み合っているため、
最適化されたロックテイナーバウンダリストのアバターは
従来のヒロイックソングス!のアバターに比べ120%の力を発揮することができます。
また、関連クエストも

11月30日(土)

にリリース予定!
こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

■シナリオの参加報酬について
本シナリオで活躍された数名の方には、

・シナリオの内容にちなんだアイテムまたはスキルのプレゼント
・『フェスにゅー!』編集部によるアイドルとの対談インタビュー

が行われる予定です!

インタビューはワールドガイドにも掲載されますので、
ご自分ならどう答えるか想像を膨らませながらご参加くださいませ♪
※インタビュー内容はリアクション公開時に、個別コメントでお送りする予定です。


■基本的な状況
前回の敗北を経て、フェスタをより「大きな脅威」として再認識した琴切祥太郎。
それを悟ってか、一連の騒動の仕掛け人である仮面の男が祥太郎に接触し、
カオティックホールからさらなる“力”を引き出す契約を持ちかけました。
そうして祥太郎は世界からはみ出すほどの「正義」を引き換えに、パワーアップを果たし
配信サイト上で数千万人の視聴者を証人として、フェスタに対しライブ対決を宣言します。

さらにライブ対決の当日、祥太郎のカオティックホールをコアとした巨人……
祥太郎命名の“ビヨンドジャスティス”が出現しました。
ビヨンドジャスティスは地球と芸能界を結ぶ“未来の島”に向かっています。
島にあるゲートを取り込むことでカオティックホールを拡張し、
祥太郎を強化しようとしていると考えられます。

未来の島が失われれば、芸能界との行き来が難しくなるうえ
祥太郎のアイドルとしての力はいよいよ圧倒的になってしまうでしょう。

【1】本気の祥太郎とライブ対決 難易度:7
こちらはライブバートとなり、スキル・アイテムはライブ用の使い方が推奨されます。

対カオスアイドル特殊機材も用意した万全な状態でのライブ対決です。
数千万人が視聴する、大規模なライブ配信となります。

目的完遂のために正義の心を手放した祥太郎は、その目的――“フェスタを倒す“という意識とらわれ、鬼のような状態になっています。
“正義“という言葉が彼の口から出ることはなく、それどころか『正しさについて考えること』も放棄している状態です。
そんな祥太郎の強い意識に囚われ、半数近くのファンはわけも分からず「フェスタを潰せ!」と叫び、暴走しています。
よって、祥太郎とファンの両方を無力化する必要があります。

今回のライブには“対カオスアイドル特殊機材”が導入・実装されています。
これがあればパワーアップを遂げている祥太郎のカオティックホールを閉じることも可能です。

本ライブを通して祥太郎に勝利し、カオティックホールを閉じれば、失った“正義の心”はきっと戻ってくるでしょう。

■ライブ対決についての注意点
(1)テーマについて
今回のライブ対決には特に指定のテーマはありません。
祥太郎の頭をかち割るような“正義”を表現したり、祥太郎の上をゆくカッコ良さを表現したり……
または、「フェスタは、ぶっ潰されて良い場所ではない!」そう訴えるライブも可能です。

もちろん、ただ言葉で説得するのではなく、アイドルの力を駆使することが、祥太郎やファン達の心を動かす大きな要因となるでしょう。

(2)『フェスタをブッ潰せ!』の熱狂について
祥太郎がファン達と創り上げる『フェスタをブッ潰せ!』の熱狂は、カオティックホールの力を浴びることで“強烈なエネルギー”となってフェスタ側に襲いかかります。
そのため祥太郎のライブの盛り上がりが過ぎると、フェスタ側のセットや機材(もちろん、“対カオスアイドル特殊機材”も)が物理的に壊れていってしまうので、注意が必要です!

(3)祥太郎への説得
アイデンティティを失い暴走中の祥太郎には、ただの説得は通じません。
アイドルの力を使って働きかけることを推奨します。

(4)対カオスアイドル特殊機材
こちらはすでにステージに設置されています。特殊な指示等は不要です。

※このパートでは
「フェスタの一員として、全力でパフォーマンスする!」
そう誓い合った穴開ぴの御堂咲莉衣との共演が可能です。

(緊急時につき、LC・フェロー以外のフェスタ生や教師には接触できません。
 なにとぞご了承くださいませ)

【2】ビヨンドジャスティスを止める 難易度:6
こちらはバトルパートとなり、スキル・アイテムはバトル用の使い方が推奨されます。

街なかを歩き続けている巨人“ビヨンドジャスティス”を止めるための戦いとなります。
しかし一筋縄ではいかず、“ビヨンドジャスティス”には護衛がいます。
仮面の男――ヨリンゲルと手下達です。
ヨリンゲルはバウンダリストと似た『自分の領域』を持ち、アイドルの攻撃を減衰・無効化してきます。
手下達は使い魔のような存在で、ヨリンゲルは彼らを使うことで領域を区切り、より複雑に、アイドル達の攻撃を妨害します。
(逆に言えば、手下を減らせば、邪魔されにくくなるということです。)

つまり、ヨリンゲル達の護衛をかいくぐり、“ビヨンドジャスティス”を倒すことが、本パートの目的となります。

本パートは、ビヨンドジャスティスを倒すことが最優先となります。
ヨリンゲルには、アイドルの皆さんと本気の勝負をするつもりはなさそうです。
深入りすることは避けたほうが良いでしょう。

状況によってはヨリンゲルと話ができそうなのですが、会話に夢中になっているとビヨンドジャスティスに攻撃されてしまうので、注意しましょう。

■ビヨンドジャスティス
身長20メートルほどの真っ黒い人型の巨人です。
巨大な手足による肉弾戦のほか、指先や腕からは『正しいことを遵守したくなる“ジャスティス光線”』を発射します。
これは非常に危険な光線で、何度も喰らうと、だんだん服の襟や靴紐のゆるみが許せなくなってしまい、最終的に路上のゴミすら気になって、戦うことができなくなります。

※なお、一般人の避難や街の封鎖は聖歌庁が済ませておりますので、その点の心配は不要です。

※このパートでは“銀獅子”シロとの協力・共闘が可能です。シロは「難しいことは分からないけど、“未来の島”は友達やフェスタが大事にしているものだから、戦う!」と言っています。

それではみなさんのご参加とアクションをお待ちしております!


【2024年12月2日12:00 修正・ポイント返還】
本シナリオのLC参加費が150ポイントになっておりましたので、100ポイントに修正いたしました。
150ポイントの時点でLC参加をされたお客様には、差額の50ポイントの返還を行いました。
この度は誠に申し訳ございません。

【1】本気の祥太郎とライブ対決 【現在のMC参加人数:18】

7

【2】ビヨンドジャスティスを止める 【現在のMC参加人数:12】

6