クリエイティブRPG

ダブルフェイスゲーム 極東編 第四章

リアクション公開中!

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ダブルフェイスゲーム 極東編 第四章
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:バイナリア
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2024年12月03日公開!

シナリオガイド

神との最終決戦! 宇宙へ上がり世界を救え!!

シナリオ名:ダブルフェイスゲーム 極東編 第四章 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


――A機関、東トリス支部

 極東支部がヴォストーク軍の襲撃にあってから数日後。A機関のメンバーはヴォストークを離れ、東トリスの地へと戻ってきていました。

「ママは大丈夫でしょうか……」
「なーに、心配いらないのだ。あの人は私などよりもよっぽど強いからな」

 沈痛な面持ちでいた“小鳩”の脳裏には、証拠隠滅と同時にヴォストーク軍を引き付けるために、残った“ママ”の顔が過ります。しかし、ママを良く知る“夜鷹”はあっけらかんとしています。
 極東支部と共に自爆したようにしか見えませんでしたが、それくらいで死ぬような人ではないと。

「そうだよ。あの程度のピンチ切り抜けられなくて、A機関の支部長なんかできるもんかい」
「!? ママ!!」

 小鳩の言葉に応えるように、いつの間にかブリーフィングルームに入っていたママが声を発しました。
 すかさず振り返ったアユーナは、驚きつつも再び会えたことに感涙しながらママに抱き着きました。数日前に自爆したとは思えないほどに元気そうで、傷一つ負っていない姿は流石と言えるでしょう。

「……で、状況はどうなっているんだい?」
「あぁ、これからその事について話そうとしていたところなのだ」

 アユーナをあやしながらママが視線を送ると、夜鷹が指を弾き扉が開かれました。
 すると、奥から”D”が車いすを押して室内へと入ってきます。車いすに座っている人物はなんと、意識を回復させた“偽神”ことミンナ・アラヤだったのです。
 回収した“神の力”を注ぎ直したことで、こうして意識もはっきりして言葉を交わせるようになるまで回復していたのでした。

「初めまして、ミンナ・アラヤです☆」
「こんな事言って申し訳ないんですけど、やっぱり私、この人苦手かもしれません……」
「分からんでもないが、話が進まないので今は堪えてくれ」

 初っ端から可愛いアピールが過ぎるミンナの姿を見て、小鳩が顔を引き攣らせてしまいますが夜鷹の言葉に頷くと口を閉ざします。

「では、君の知る限りを教えてくれるかね?」
「えーと……まず、私はセフィロトという世界にいたんですよ☆
 それで、イケメンで優しい彼氏を探してたんですけどぉ、なかなかいい人が見つからなくて★
 そんなある時、誰かが私に呼び掛けたんです。姿は見えないし言葉が聞こえた訳ではなかったんですけど、ピーンと来ましたよ☆ この人は理想のハイスペ彼氏に違いないって☆
 なので、呼びかけに応じて会いに行こうと思ったら、気付いた時には一人で公園にいたんです★」

 Dに促されて語られる話は、ミンナがバイナリアに現れた直前の事です。それから、例の“壁一列消失事件”が起こり、ミンナの身柄を巡ってヴォストークへ向かうことになったのです。

「それで。あなたは誰に呼ばれて、なぜヴォストーク軍に狙われたのかしら?」
「私をこの世界に呼んだ存在、それはこの世界の神様ですね☆」
「!?」
「神様はこの世界を滅ぼしたいんです★ でも、力の大半が封印されていて自分ではそれが出来ないから、似た性質を持つ世界で同じく神様をやっている私を召喚して、その力を利用しようとしたみたいですね★」

 せっかく彼氏候補が見つかったと思ったのに。とふてくされるミンナですが、質問をした“鶯”を始め、あまりの内容にその場の全員が固まってしまいます。
 実際には、ミンナの持つセフィロトにおける神としての力は、流血帝国との戦いを経て失われていますが、神の器としての機能はまだ生きています。バイナリアの神はそこに目を付けたのでしょう。

「あ、続けますね? 誘拐されるのはお姫様みたいで悪くなかったんですが、どうやら私の中には召喚された時にこの世界の力が封じ込められたみたいなんですよね★
 でも、それは世界を維持するために重要な力で、私個人が持つべきものではありませんでした★」
「……そう。だから、少しでも多くの場所に分散させるために、同じく収容所に捕らわれていた死刑囚へ力を渡したのね」

 漸く再起動した鶯が納得したように頷きます。
 “神の力”とされた力の正体。それは、バイナリアの根幹を成すものであり、世界の崩壊を目論む神はそれを一か所に集める事でバランスを崩そうと目論んでいたのです。
 そのことに気付いたミンナは、死刑囚へと力を与え出来るだけ遠くに逃げるように指示を出した。それが脱獄事件の顛末ということなのでしょう。

「死刑囚の皆さんには力を分け与えるときに“悪いことはしちゃダメ”ってギアス(制約)をかけておいたから問題なかったですよね?☆」

「死刑囚は自分のしてることを“悪い”とはだれも思ってないからな……。
 いや待て。それじゃあ、その力の大部分が嬢ちゃんのところに戻った今、かなり不味い状況なんじゃないのか?」

 “梟”の言葉にA機関のメンバーははっとします。リュウ、ロリータ、フリスチナ、ファウストゥス、リリアーヌ、マンモス、テムーレン。それにヴォストーク軍によって処分された者を加えれば、12に分かたれたうちの9つが既にミンナの体に戻っているのです。

「はい……★ 私に出来たのは時間稼ぎだけでした。このままでは、いずれ私の中に全ての力が戻って世界が滅びてしまいます★」
「マジか……」
「あの。疑問なんですけど、ヴォストーク軍はなぜミンナさんを拉致したのでしょう?」
「それについてはある程度の予測が立ったよ」

 頭を抱える梟ですが、その横で少し考え込んだ様子の小鳩が手を挙げます。そもそもなぜヴォストーク軍は最初にミンナを拉致することにしたのか。それが無ければ、もう少し状況はシンプルだったかもしれません。
 その言葉にノウ・フェイスが反応して一歩前に出ます。A機関の本格的な極東入りに先んじて、極東に潜入し集めていた情報の中に手がかりがあったようです。

「今の話を聞いて、漸く点と点が線で繋がったよ。ヴォストーク軍は例の神によって支配されていると考えられる」
「神に支配……ですか?」
「神が降臨したという事ではなく、ミンナ君をこの世界に呼び出したように精神へ干渉して、自分を復活させるように思考を誘導しているとか、きっとそんなところだろうね。現場の軍人たちはそんな事知らされていないだろうけど」
「確かに、そう考えると合点がいくのだ」

 情報収集の一環として軍の偵察をしたこともあると明かしたノウ・フェイスは、軍幹部の様子どこかおかしかったと話します。
 そこから導かれる推論を聞いて、小鳩と夜鷹は頷きますが、疑問は解消されても問題は解決されません。どうやって世界の滅亡を阻止するか。重要な事はその一点に絞られます。

「やはり、神をどうにかするしか……」
「でも、どうやってその神に会うの? まさか壁を消す訳にはいかないでしょう?」

 方策を考える夜鷹ですが、鶯の言葉ももっともで手詰まりと言わざるを得ないでしょう。どうしたものか、と考えていると、誰も操作していないにも関わらずモニターの一つが点灯し、その中に一人の少年の顔が映し出されました。

『お困りのようだな』
「その顔! まさか“A”!?」

 画面に映った人物、それは「壁」を始めとした遺産を生み出した張本人である“A”こと、レオニード・アレクサンドロフその人だったのです。月面で邂逅を果たした後、どこかへと消えてそれ以降は行方不明だったのですが、まさかの登場に夜鷹だけでなくその場の全員が驚愕に顔を染めます。

『神と呼ばれる存在の場所まで私が案内しよう』
「なん、だと?」
『時間が無いので手短にいこう。
 以前、君たちが月面基地に着た時に使ったポータルがまだ生きている。それを使ってまず月面基地に向かって欲しい。 そこに隠してあるもう一つのポータルを起動すれば、神の下へと辿り着けるだろう』
「ありがたいのだ。お言葉に甘えてそれを使わせて貰うとしよう」
『だが気を付けて欲しい。ポータルが繋がる先は宇宙の果てだ、生半可な装備では戦場に立つことすら叶わないだろう』
「まさか、宇宙が戦場になるとは思わなかったが、問題はない。そうだな?」

 戦場が宇宙と告げられた夜鷹ですが、不敵に笑みを浮かべるとDに視線を向けます。

「もちろんだ。また月に行くことになるかもしれないと思って、宇宙用の装備は開発を進めていた。それを使えば宇宙でも十分に戦えるはずだ」
「それじゃあ!」

 表情を明るくした小鳩に、夜鷹もDも頷きます。神と直接対峙しこれを撃破する。世界の滅亡を阻止するための道筋が明確になったのです。
 そうと決まれば早速、と決戦の準備を始めようとするエージェントたちですが、直後に建物全体が大きく揺れました。

「な、なにが起きたのだ!?」

■□■


――東トリス市街地

 アジトから飛び出した夜鷹たちが見た光景はこの世のものとは思えないものでした。

「ミンナを神とした世界をつくる。それですべては救われるのだ」
「世迷言を! あの少女の身柄は我々が貰う!」

 東トリス上空に現れた巨大なドラゴンが火を吹けば、建物の屋根を飛び回る人影がミサイルを放って反撃しています。
 まるで映画のワンシーンのようですがこれは現実です。
 ドラゴンの正体は声から察するに“将軍”と見て間違いないでしょう。ミンナから力を分け与えられた後、収容所を脱してすぐに東トリスまで戻ってきた将軍は、純血同盟の配下を纏め、立ち上がる時を待っていたようです。
純血同盟放置すれば街への被害は大きなものとなるでしょう。
 対する人影はウォローノフ大佐です。上層部の命を受けてミンナを追ってきたウォローノフは、ドスペーヒ部隊と共に東トリスまで辿り着いたのです。
 将軍とウォローノフだけでなく、その配下である純血同盟の構成員たちと、ヴォストーク軍のドスペーヒ部隊は既に市街地の中で交戦状態に入っています。

「くっ! こんな時に! いや、こんな時だからなのか!?」

 二つの軍勢の狙いは共にミンナですが、どちらの軍勢にもミンナを渡す訳にはいきません。
 声を荒げる夜鷹ですが、ミンナはアジトの外へ逃がすことは出来ません。世界の滅亡を阻止するためには、神を直接倒すだけでなく、ミンナの体に宿る神の力を解き放つ必要があるからです。その為には、設備の整ったアジトでDが解析を行わなければなりません。
 民間人、街、ミンナ、そして世界。全てを救うためにエージェントたちは動き出します。

■□■


――???

「やってくれたな」
「ふ。そちらも貴様が手を貸したのだ、これでフェアというものだろう?」

 宇宙の果て、太陽の光さえ届かない暗黒空間の中で、Aはと対峙していました。
 将軍やヴォストーク軍の動きは、神によってなんらかの干渉が行われたという事は間違いなく、強い敵意を宿した瞳で睨みつけます。

「……だが、A機関のエージェントたちであれば、この苦境も乗り越え必ずやお前の喉元に刃を突きつけるだろう。この世界をお前に滅ぼさるものか!」
「……」

 続くAの言葉に押し黙る神ですが、やがてくつくつと笑い始めます。

「何がおかしい?」
「くくく、そう怒るな。別に貴様や貴様の信頼するエージェントたちを嗤っているのではない。楽しいのだ」
「なんだと……?」

 神の態度を不審がるAですが、神はまるで気にした様子もなく続けます。

「私が本気で世界を滅ぼそうと思えば、こんな迂遠な方法を取らずとももっと簡単に滅ぼせる。それは貴様も分かっているはずだ。
 だが、そうはしなかった。なぜか? つまらないからだ。
 この不完全な失敗作を壊して新たな世界を始めるにしても、ただ滅ぼすだけでは味気ない。
 力と知恵を振り絞って、全力で抗うがいい。そうして私を楽しませるのだ」
「お前にとって我々の抵抗は世界をリセットの余興という事か。どこまでも舐めてくれる。だが、忘れたとは言わせない。そうして見下すだけだった存在に、お前は敗れているのだ」

 神が人類に干渉して動乱の火種となったことは幾度かありましたが、その全てが当時のエージェント――現代において聖人や英雄と呼ばれる者たちによって処理されています。
 A自身も、かつての大戦において神が干渉した人物を討ち倒し、壁という形でその力を封印することに成功しているのです。

「覚えているとも。勘違いして欲しくないのだが、私はこの世界は失敗作だと確信しているが、同時に貴様らエージェントの力もある程度認めてはいる。だからこれはゲームなのだよ。世界が滅びるか、人類が生き残るかの、ね。
 なにせ私には悠久の時がある。精々、私の退屈を紛らわせられるように奮闘したまえ」
「……」

 邪悪に笑う神をAは睨み続けるのでした。
 
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

バイナリアのトリガーシナリオ
『ダブルフェイスゲーム極東編 第四章』をお届けします。

周辺状況を扱った関連クエストが【11月5日(火)】に公開予定となっておりますので、そちらも合わせてご確認ください。

■シナリオの参加報酬について
本シナリオに参加されると、シナリオ参加アカウントごとに1つ、
「エージェントポイント」が課題でプレゼントされます。
※【11月6日(水)13:00】課題を実装いたしました。

また、シナリオで活躍された方やミッションチームにはチケットアイテム「極東支部実績証」をはじめとした
追加報酬が出る事があります。

※アクション期間中に「極東支部実績証」の新しい交換アイテムを追加予定となっております、お楽しみに!


★ミッションチーム/コードネームについて
引き続き「ミッションチーム」「コードネーム」の申請が可能となります。
詳しい申請方法は「こちら」をご確認ください。


■基本的な状況
ヴォストーク軍にアジトの所在を突き止められたA機関はアジトを放棄して、一度東トリスへと戻ってきていました。
アジトに腰を落ち受けたエージェントたちは、“神の力”をミンナに戻すことに成功すると、今後の動きを考えるために復活したミンナから事情を聞きだすことにします。

ミンナの口から語られた数々の話はどれも衝撃的なものでしたが、目下の問題としてはミンナの体に宿る“神の力”を世界へと還元せねばならないという事でしょう。
このままミンナが力を持ち続ければ、バイナリアを支える力が失われて世界そのものが滅びてしまうのです。
しかし、単純に力を抜き出しても、ミイラ化した時と同じで時間稼ぎにしかなりません。
ミンナから“神の力”を安全に取り除きつつ、同時に神の干渉を断ち切らなければならないのです。
その為には、直接神の下へと向かい神を討ち果たす必要があるのです。

Aの協力を得たA機関は、神のいる宇宙の果てへと向かう手段を得ますが、同時に神も地上に干渉しました。
既に傀儡となっているヴォストーク軍上層部を操ってウォローノフ大佐率いる、ヴォストーク軍を東トリスに向かわせると共に、“神の力”を得たことで干渉可能になった将軍の思考に干渉し、雌伏の時を過ごしていた純血同盟を決起させたのです。
世界の滅亡を阻止するためには宇宙へと向かい神と戦わなければなりませんが、二つの軍勢が戦闘を繰り広げ街が破壊されていく状況を見てみぬふりをすることも出来ません。
また、最終的にどちらが勝ったとしてもミンナの身柄を奪い、壁を消させようとすることでしょう。そうなれば神が完全復活することになり、宇宙での戦いで勝利したとしても世界の滅びを止める事は出来ません。

これらの状況を踏まえ、A機関はエージェントたちを二つの部隊に分け同時に対処することを選んだのでした。

■アクションパート

バイナリアのパブリックシナリオは、
状況に応じて「表の顔」と「裏の顔」を使い分けて参加するものとなっています。

アクションパートにはどちら向きか、あるいは両方問題ないかが記載されていますが、
こちらはあくまで推奨であり、強制するものではありません。
ただし、表と裏両方に跨るアクションはダブルアクションとなりますのでご注意ください。

詳細はワールドガイドの「★バイナリアのパブリックシナリオとアクションパート」をご覧下さい。


【1】【表裏】純血同盟に対処する  難易度:11

ミンナの拉致を行った将軍は、その護送中にミンナが持つ神性の魅力に囚われてしまい、他の囚人たちと同様にミンナを神聖視するようになりましたが、囚人たちよりも長い時間をミンナと過ごしたためにより強く崇拝しています。
看守としてヴォストーク収容所に潜入し、ミンナから“神の力”を分け与えられたあとはすぐさま東トリスへと帰還し、ミンナの身柄を確保するために、崩壊した純血同盟の生き残りを纏め上げていました。
やがて、ヴォストーク軍からミンナを奪還したA機関が東トリスへと戻ってきたことを察知すると、純血同盟を率いてミンナを狙って動き出します。
しかし、時を同じくしてヴォストーク軍も東トリスへと到達しました。狙いは同じくミンナであるため、純血同盟はヴォストーク軍を敵と見做し攻撃を開始します。
周囲への被害を一切考えていない戦いは、民間人を巻き込み町をも破壊するものであるため、将軍や純血同盟への対処を行うと同時に、民間人の避難や治療を行うなどのケアも必要になってくるでしょう。

民間人の避難・治療のみに限れば難易度は8となります。
純血同盟による攻撃が激しいため、こちらの難易度もやや高めとなっております。


・“将軍”
エージェントとも戦いを繰り広げたことのある純血同盟の幹部ですが、現在は事実上のトップとなっています。
様々な姿に変身できる能力を持っていましたが、それが“神の力”によって増幅されたことで、より強力かつ巨大な姿に変身する力を得たようです。
現在は、全長数十メートルはあるドラゴンの姿を取って、東トリス上空を飛行しています。
巨体に加えて、あらゆるものを切り裂く爪牙、鋼鉄をも凌ぐ竜鱗を持ち、地獄の業火を思わせる炎のブレスも吐けるようで、
かつて東トリスを震撼させた超竜ズメイの再来と言われるほどの圧倒的な戦闘力を誇ります。

なお、“神の力”を介して神からの精神干渉を受けている様で、ミンナに壁を消させることでミンナが神として君臨する世界が出来上がると信じ込んでいるようです。

・新生純血同盟
かつての戦いで敗れて散り散りとなった純血同盟の生き残りです。
人口種族のみで構成され、大半がヴァンパイアとライカンスロープとなっています。
将軍のカリスマによって再結集すると、神からの影響が波及し将軍の目的や動機に疑問を浮かべることなく、将軍の指示に従って決起しました。
生き残っただけあって精鋭が集まっており、以前よりも数は大きく減ったものの質は上がっているようです。

こちらのパートでは、小鳩、梟、ノウ・フェイス、カーミラ、D、ミンナが登場します。
小鳩と梟は表の顔で民間人の避難誘導を行い、ノウ・フェイスとカーミラは純血同盟の生き残りと戦います。
また、ミンナはアジトでDに協力して、神の力をバイナリアへ還元する方策を探っています。


【2】【表裏】ヴォストーク軍に対処する  難易度:11

神の傀儡となった軍上層部の指示により、ミンナ奪還に動き出したヴォストーク軍はウォローノフ大佐を指揮官として、強引に国境を突破、東トリスに侵入しました。
もはやなりふり構っていられないのか、ミンナ奪還のためには手段を選ばずといった様子で強引な手法でミンナの行方を追っています。
その途中で、同じくミンナの身柄を狙う純血同盟と鉢合わせし、そのまま戦闘状態へと突入しました。
ミンナの身柄確保が最優先であり、その為の障害排除にはあらゆる手段をとって構わないと指示が出されているため、周囲への被害に構うことなく強力な兵器を使って純血同盟との戦いを繰り広げています。
また、ミンナ奪還のあかつきには、その力を使って壁を消すようにという指示を受けている様です。

【1】と同様に、民間人の避難や治療を行うなどのケアも必要になってくるでしょう。

・ウォローノフ大佐
ヴォストーク軍を率いる司令官ですが、ドラゴンの姿をした将軍には自分しか対応できないと判断すると、指揮はジョゼフ・ガーミンに任せて最前線で戦っています。
生粋の“A”アンチとして知られる人物であり、遺産は一切持っていませんが、代わりに全身を最先端技術によって改造したサイボーグです。
テムーレンとの戦いで体の大部分が破損しましたが、スペアボディに切り替えると共に強化改修を施すことで、ドラゴンとなった将軍とも渡り合えるだけの戦闘力を獲得しました。
ウォローノフ自体は神からの影響は受けていないものの、軍人であるため上層部からの命令は絶対として与えられた任務を遂行しようとしているようです。

・“食人魔導士”ジョゼフ・ガーミン
ミンナから”神の力”を与えられて脱獄した後、ヴォストーク軍と秘密裏に接触して作戦参謀の地位に収まりました。
死霊術を扱う術師で、死者を蘇生させて知識を奪い、最後には食べていたという狂人です。
ミンナを崇拝しつつも、ミンナを食べる事を熱望しているようです。
今回の戦いでは、将軍の相手で手一杯のウォローノフに代わり、後方でドスペーヒ部隊を指揮して純血同盟と戦いつつ、ミンナの居場所を探っているようです。
統率の取れたドスペーヒ部隊は脅威であるため、ジョゼフを倒して指揮系統を混乱させる必要があります。
しかし、ジョゼフもまた”神の力”を与えられた一人であるため、単独の戦闘力も非常に高いと推察されます。
死者から奪った知識と、魔素干渉を組み合わせた”魔術”の数々は、現代兵器を凌ぐ威力を持つことでしょう。

・ドスペーヒ部隊
ヴォストーク軍の主力である黒いドスペーヒ部隊です。
兵装はこれまでと特に変更はありませんが、高い指揮能力を持つジョゼフが指揮を行い、緻密な連携をしているため脅威度はこれまでとは比べ物になりません。
また、数は少ないものの、【虎】や【フクロウ】など、動物を模した強化外装を装着した部隊長機の姿も確認されています。

こちらのパートでは、アユーナ、ママ、サンペイ、D、ミンナ、エキドナが登場します。
サンペイはまだ使い道があるとして”神の力”を抽出しておらず、その力を使って多くの人々に呼びかけ避難誘導を行います。
アユーナとママはドスペーヒ部隊への対処に当たりますが、そこにエキドナも居合わせています。
本来であればヴォストークとの全面戦争に突入してもおかしくない事態ですが、それもまた神の思惑であると考え、
A機関は東オデッサ軍に根回しし、国家保安局の特殊部隊チェルノボーグを動かすのみにとどめています。
エキドナはチェルノボーグの“大佐”の要請で復帰し、ドスペーヒの排除のために動きます。

また、ミンナはアジトでDに協力して、神の力をバイナリアへ還元する方策を探っています。


【3】【裏】宇宙で神と決着をつける  難易度:12

神は大戦期には革命軍を率いる「総統」という人物として顕現しており、“A”に敗れるとその力の大半を「壁」によって封印されることとなりましたが、完全に倒せたわけではありませんでした。
長い時をかけて復活を果たそうとしており、それが現代にまで続きます。

ある程度まで回復した神ですが、壁がある限り完全復活を果たすことができないため一計を案じ、表裏の関係にある異世界セフィロトから、同じく神の立場にいるミンナをバイナリアに呼び寄せ、ミンナを利用して復活を果たそうと目論んでいたようです。
その目的は成就目前まで迫っていましたが、エージェントの活躍によってミンナが意識を取り戻すと、その狙いがエージェントたちに露見してしまいました。
しかし、それもまた一興と気にしたそぶりを見せず、宇宙の果てでエージェントたちを待ち受けます。

・神
40代半ばほどの、精悍な顔つきをした軍人風の姿をしています。
本体は力の大半と共に「壁」の中に封じられているため、今回戦う相手はそこから分かたれた分霊のような存在となります。
どのような能力を持つかは一切不明ですが、バイナリアを創世した神というだけあって、この状態にあっても規格外の力を持っていることは確かでしょう。
死力を尽くして戦わなければならない相手です。

なお、こちらのパートは宇宙が舞台となり、宇宙服が無ければ活動そのものが不可能となります。
A機関が用意した宇宙服をレンタルすることも可能ですが、こちらは「宇宙で生存できるだけ」という代物であり戦闘には向きません。
より戦闘向きな宇宙服は、関連クエストにて入手可能となります。
また、ロケッティアは無重力空間での活動を行うため訓練しているので、宇宙での戦闘を他のアバターよりも優位に行う事が出来るでしょう。
パワードスーツであるドスペーヒや遺産のマクシム・Gも宇宙服の代替となるものの、地上に比べると性能は落ちる事となります。

※重汚染地域※
今回の戦場となる宇宙の果ては濃密な魔素に満たされた重汚染地域であり、対策が無い場合は著しい生命力の減少など、重度のペナルティが発生します。

こちらのパートでは、夜鷹、鶯、Aが登場します。
二人は神を倒すため、エージェントと共に全力で戦うつもりのようです。
Aは持ちうる技術の全てを使い、神の力を抑え込む事でエージェントたちの支援を行います。


■アバター死亡/停止
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなどPCが死亡する、
あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。
ただし、NPCが死亡した場合はこの限りではありません。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2024年11月6日11:00追記】
【1】パートに追記を行いました。

【1】【表裏】純血同盟に対処する 【現在のMC参加人数:17】

11

【2】【表裏】ヴォストーク軍に対処する 【現在のMC参加人数:12】

11

【3】【裏】宇宙で神と決着をつける 【現在のMC参加人数:15】

12