クリエイティブRPG

四天王襲来

リアクション公開中!

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四天王襲来
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:マグメル
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2024年11月20日公開!

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

北王国騎士団と協力し、魔王軍四天王を撃退せよ!

シナリオ名:四天王襲来 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


――“北王国”王城

 国王との謁見を終え、騎士団長である“抜かず”のネーベルは謁見の間から伸びる長い廊下を歩いていました。

『魔王が復活した』

 その報せが冒険者に届くと、瞬く間にマグメル全土にその報せは広がっていき、この北王国でも王侯貴族の知るところとなっていました。
 その結果、国王からの密命を受けて東方帝国領に密入国したネーベルは、実際に復活した魔王と戦い生還した冒険者に会って勧誘をしてくることになり、今日はその時の事を報告しに来たのです。
 隙あらば王の首さえも狙いかねず、あまりにも危険と判断し連行は断念した、と。
 ネーベルはもともと来訪者の手を借りたくないと考えていたため、密入国の際に冒険者ギルドに居合わせたルローニと示し合わせた方便でしたが、国王を始め北王国の貴族はネーベルからのこの報告を信じ、今は魔王と戦った冒険者からは手を引くという流れになりつつあります。
 その後についてはまた政治の話になるため、ネーベルの関知するところではありません。それよりも重要な事は魔王への備えをする事です。
 騎士たちに装備を整えさせ、来たるべき時に備えて訓練を積ませる。それが今のネーベルがすべきことです。

「ネーベル様! ここにいらっしゃったのですね!」
「どうした?」

 騎士の宿舎へと足を向けつつ、訓練の内容を考えていたネーベルに血相を変えた騎士の一人が声を掛けました。その表情から何か緊急事態が起きたのだと察したネーベルは、単刀直入に要件を話すようにと促します。

「はっ! 第一及び第二の門までが破られたという緊急の連絡がつい先ほど届いたのです!」
「“魔王”か?」
「いえ。ですが奴らは魔王軍『四天王』を名乗っており、団の精鋭でさえ歯が立たず……」

 北王国の王都テスラは、三つの砦によって守られています。王都から遠い順に第一、第二、第三と呼ばれており、それぞれに多くの兵力を配置して王都を厳重に守護しているのです。
 しかし、その第一と第二の門が破られ、魔族の一団が王都に接近しているというのです。いかに魔族といえど、砦を突破することは容易ではないと考えたネーベルは、すぐに件の魔王が北王国に攻め入ってきたのではと考えたのですが、どうやら実情は少し違っているようです。
 襲撃してきた魔族は魔王ではなかったものの、圧倒的な力を持っていた事には変らず王国騎士団の被害は甚大。救援を送ろうにも、王都の守りも固めねばならないため援軍は送れません。
 今取れる選択肢はあまりにも少ないものでした。

「私が出る」
「騎士団長、あなたが王国最強の騎士であるのは揺るがぬ事実ですが、しかし――」

 迷うことなく即決したネーベルでしたが、報告に来た騎士はそれを止めます。
 四天王を名乗る魔族は、その一人一人が個人で小国を容易く滅ぼせるだろうレベルとステータスを持っているのです。
 ネーベルが動けば、確かに四天王を止めることは出来るかもしれません。しかし、それほどの相手ともなればいかにネーベルといえども苦戦は免れないでしょう。
 ネーベルが四天王と戦っている間は王都テスラの守りはその分手薄になり、万が一ネーベルが敗れることになればその後はどうなるか分かったものではありません。四天王との戦いに勝利したとしても、消耗が激しくすぐに戦える状態ではないことは明白。その隙を突いて隣国が攻めてくる可能性もあり得るのです。

「万一の時は“勇者”の末裔たる陛下自らが動く。先代の騎士団長であり、我が剣の師である陛下ならば」

 騎士の制止を振り切って戦場に向かおうとするネーベルですが、そこに別の人物が待ったを掛けました。

「……そこまでせずとも、冒険者を使えばよかろう」

 着流しの男――ルローニは、東帝国領の冒険者ギルドでネーベルと手合わせをした後、何を思ったのか勝手に北王国までついてきていたのです。

「少なくとも、拙者であれば四天王とやらの一人くらいは仕留められよう」
「だが来訪者の手を借りるなど、騎士団の恥……!」
「誇りなど捨てろ。生き残りたくば」

 ルローニの発言に騎士の一人が食って掛かりますが、一理あることは事実です。それはネーベルも理解しているのでしょう。

「……仕方あるまい。冒険者ギルドに依頼をだせ」
「よろしいのですか!?」
「くどい! 何度も言わせるな!」

 ネーベルとしては苦渋の決断でしたが、背に腹は代えられません。伝令に来た騎士に冒険者ギルドへ向かうように指示を出すのでした。

■ □ ■


――第三の砦

 王国騎士団からの依頼を受けた冒険者たちは、進軍を続ける四天王を名乗る魔族を迎え撃つため第三の砦に集まりつつあり、その中にはそれなりに名前の知れている顔もありました。

「あの、ヒーラーはご入用よね? へへ、今なら依頼料分だけで回復してあげるわ。このからあげはあげないけど」

 笑顔で騎士団にすり寄っていた女性は、創世神フィルマによって生み出された試練の迷宮に、西部共和国の依頼を受けて挑んだこともある来訪者のアキコでした。
 どうやら、今回は北王国に恩を売ってコネを作ることが目的のようです。

(恩を売るだけ売って、四天王がヤバいくらい強かったらさっさと逃げよ)

 などと考えていると、にわかに周囲が騒がしくなり始めます。遂に四天王が現れたのでしょう。
 急に気温が上昇し、肌を焼くほどの熱気が一帯を駆け巡ると、盛大な爆発と共に褐色肌の巨漢が現れました。

“劫火の拳”イグニス・サラマンドラ! 俺様の拳は全てを焼き尽くすぜ!」

 その直後、イグニスの出現によって広がった熱気を、一陣の風が彼方へと運んでいき、空より一人の美丈夫が舞い降りると、長い金髪をファッサァと払いながら名乗りを上げます。

“美しき嵐”テンペスタス・シルフィード。私の美しさにひれ伏すがいい」

 それだけではありません。突如として現れた巨大な水球が弾けたかと思うと、青いドレスを身にまとった妖艶な女性もどこからともなく現れていたのです。

“青き奔流”マーレ・ウンディーナ。あなたたちに恨みはないけれど、ここで消えて貰うわ」

 続いて人が立っていられないほどの強さで大地が鳴動し、勢いよく盛り上がったかと思うと小山ほどもある巨大な影が地の底より這い出してきます。

「…………」
「彼は喋れないのでね、私が代わりに紹介しよう。彼の名は“黙する巌”テッラ・グノーム! 何者も彼の歩みを止められはしない!」

 テンペスタスが紹介したグノームが威嚇するように両腕を上げていますが、よく見るとその巨体の後にもう一人何者かが隠れていました。

「ぼ、僕はアートル――
「「「我ら四天王は、復活された魔王様への手土産としてこの地を謙譲する! 抵抗するならば容赦はしない!」」」

 小声で何か言っていますが、テッラを除く他の三人はそれに被せて宣戦布告を行い、その背後に控える四天王配下のホブゴブリンやトロールは大いに盛り上がり。四天王も上手く口上が決まったとドヤ顔です。最後の一人を除いて。
 そんな彼らの様子を見て、アキコはこう言わずにはいられませんでした。

「なんで四天王なのに五人いるのよ」

 こうして、魔族の四天王を名乗る者たちとの戦いの火蓋が切られたのです。

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『リビルドテイルズ』のトリガーシナリオ
「四天王襲来」をお届けします。

マグメルの特徴や独自ルールについてはワールドガイドをご覧下さい。

■シナリオの報酬について
本シナリオに参加されると、シナリオ参加アカウントごとに1つ、
職能のレベルを上昇させるアイテム「修練のメダル」が課題でプレゼントされます。

また、シナリオで活躍された方には冒険者ギルドから特別報酬が出るかもしれません。


■基本的な状況
創世神フィルマが封印を解いたことで、
西部共和国と北王国の国境付近に出現した迷宮の攻略が終わって暫くした頃。
マグメル全土に魔王が復活したという情報が広がります。

この報せを受けて、北王国はその魔王と戦い生き残ったという冒険者の下へ、
騎士団長である“抜かず”のネーベルを差し向け、戦力として引き入れようと画策しますが、
ネーベルの思惑と冒険者たちの思いが一致したことにより、
冒険者たちは北王国に仕えず冒険者として活動を続けることになります。

それが決まった直後の事でした。
(何故か五人もいる)四天王を名乗る魔族が突如として北王国を襲撃し、
王都テスラを守る三つの関門のうち二つを、その圧倒的な戦闘力によって突破してしまいました。
即座に応戦しようとするネーベルですが、
大局を考えればこの段階でネーベルが四天王と直接戦うことは悪手でしかありません。

いつの間にか北王国へと移動し王城にまで入り込んでいたルローニの言葉で、
ネーベルは苦渋の決断を下し冒険者ギルドに依頼を出して救援を求めることにしたのでした。


■各パートの情報

【1】北王国騎士団の負傷者対応 難易度:5

今回の戦場となる第三の砦には、陥落した第二の砦から敗走してきた負傷した騎士や兵士、
魔族軍の進行ルートにあった町や村から避難してきた民間人などがいます。
彼らの傷の手当や精神のケアなども必要になるため、治療が得意な冒険者には治療を手伝うように呼び掛けています。
負傷者は砦の中で怪我の程度によって部屋分けされたし、同程度の負傷具合の者たちが同じ部屋に集められています。
砦は頑丈に作られているため、本来であれば破壊される心配もなく治療に専念できるはずですが、
四天王とその配下の軍勢はこれまで二つの砦を破壊してきているため油断はできません。
迅速に治療を行うことで騎士たちを戦線に復帰させ、
民間人は王都方面へ避難を続けるように誘導する必要があるでしょう。

こちらのパートではアキコが登場し、主に騎士の治療を行っています。


【2】ホブゴブリン・トロールの軍勢と戦う 難易度:6
四天王の配下は多数のホブゴブリンと少数のトロールによって構成された軍勢のようです。
四天王も脅威ではありますが、こちらの軍勢も同様に脅威であり、放置すれば砦が陥落するだけでなく、
騎士や兵士、避難してきた民間人に多くの被害が出る事でしょう。
そういった事態を防ぐため、軍勢への対処を行う人員も必要となっています。

・ホブゴブリン
ゴブリンの上位種であり、ゴブリンに比べると体格が一回り大きく戦闘能力も格段に上がっています。
装備も貧相なものではなく、LV6の鉄槍と革鎧が支給されているようです。
ゴブリンは弱いと思われがちですが、数の多さも相まってけっして侮れる相手ではありません。
魔法を使える個体はいないようですが、非常に高い知能を持ち複数体で連携して戦う事が出来るようです。

・トロール
体長3メートルほどの巨大な魔物です。
でっぷりと太った人型で、見た目通り鈍重ですがそれを補うほどのパワーとタフネスがあります。
武器である樫の棍棒はLV7に達し、攻撃力だけなら魔物の中でもかなりのものです。
また、分厚い脂肪が防具にもなっており、LV6相当の防御力を有しているようです。
ゴブリンのように高い知能を持って連携することもなく数も少ないですが、その突破力には目を見張るものがあります。

こちらのパートにはネーベルが登場します。
四天王は冒険者に任せ、こちらで魔物の軍勢と戦う事を選んだようです。


【3】四天王を倒す 難易度:8

北王国を襲撃した四天王を名乗る魔族と戦うパートです。
戦場は第三の砦を背後にした平地であり、戦いの邪魔になるものはありません。
魔族は四天王とは名乗っているものの、実際そういった肩書や役職が存在しているわけではなく、
今回の成果をもって復活を果たした魔王に自分たちの力をアピールして、
魔王軍の幹部として貰いたいと考えているようです。
なお、四天王ですが何故か五人います。

・“劫火の拳”イグニス・サラマンドラ
褐色肌で筋骨隆々の魔人の大男です。
見た目通り物理攻撃に特化した戦士タイプと考えられますが、
そこに二つ名にもあるように炎を操る力を合わせた戦い方をするようです。
豪快で細かい事は気にしない性格ですが、思慮深い一面もあり感情だけで突っ走るようなことはないでしょう。

燃え上がる炎を四肢に纏わせた打撃はLV7に相当し、更には火傷を与える効果もあるようです。
また、防具と思しき羽衣状の炎はLV7の防御力に加え、
攻撃を受けた際に自動で炎による反撃をする能力を持つようです。
近接での肉弾戦が最も得意ですが、魔法が使えないということはないようで、
遠距離にも魔法での牽制を行う事も可能なようです。

天技に相当する技は炎に関する能力で威力や規模はLV3と推定されます。


・“美しき嵐”テンペスタス・シルフィード
長く艶やかな金髪が特徴的なダークエルフの美丈夫です。
二つ名の示す通り「美しさ」に並々ならぬ執着を見せるナルシストであり、
自分が世界で一番美しいと本気で信じています。
レイピアを武器としつつも魔法も使用していることから、
剣術と魔法を高いレベルで両立する魔法剣士タイプであると考えられます。
基本的には冷静だが、顔に傷や汚れを付けられるとブチギレるようです。

風を纏うレイピアは切れ味鋭くLV6相当の攻撃力を有し、
遠距離にも風の刃を飛ばすことで攻撃可能なようです。
防具は動きやすさを重視した軽鎧ですが防御力はLV7相当あり、
胸部中央にあしらわれた大ぶりなエメラルドを核として移動速度を向上させる魔法が施されているようです。
最大火力という点ではイグニスやマーレには一歩劣るものの、
高い水準でバランスの取れたトータルファイターであり隙が少ないと言えます。

天技は風に関する能力で威力や規模はLV3と推定されます。


・“青き潮流”マーレ・ウンディーナ
豪奢なドレスを着た妖艶な美女です。魚人に類する種族で、耳がヒレになっていたり腕などに魚鱗が見えたりします。
高慢な性格ですぐにマウントを取りたがります。
ヒト種族全般を魔族より格下と見做し、
余裕ぶった態度を見せますが追い込まれるとなりふり構わず攻撃してくることでしょう。
弱者をいたぶる事が好きな生粋のサディストです。

武器として持っている流れる水をその場に固めたような杖は、
LV7相当の攻撃力を持つだけでなく水属性の魔法攻撃の威力を引き上げる効果があるようです。
また、防具であるサンゴをあしらった青いドレスは、
LV6相当の防御力を持つと同時に、敵から受ける火属性攻撃を-1LVする効果があるようです。
典型的な魔法使いタイプで最大火力は高い代わりに肉弾戦は不得手なようですが、
四天王を名乗るだけあって近寄らせない戦い方や、近寄られた時の対処も心得ているとみていいでしょう。

天技は水に関する能力で威力や規模はLV3と推定されます。


・“黙する巌”テッラ・グノーム
無数の岩が集まって出来た体を持ち、四天王の中でも最大の体躯を誇ります。
ゴーレムに近い見た目ですが、実体としては大地の精霊に近い種族のようです。
“黙する”という二つ名にあるように、体の構造上声を発することは出来ませんが、
他の四天王や配下とは身振り手振りでコミュニケーションを取れるようです。
無骨な見た目に反して手先が器用で、
家事全般や装備の補修なども得意とし四天王の中で「みんなのお母さん」ポジションとなっています。

特別な武器や防具は持ちませんが、その身体そのものがLV8相当の武器であり防具でもあります。
防御力を更に引き上げる魔法や自己修復で守りを固めつつ、
高火力の攻撃や魔法で攻撃を行う姿は正しく要塞と言えるでしょう。
特に防御能力は非常に高く、ほぼ同格とされるイグニスやマーレ並みの火力をもってしても、
傷つけることは容易ではないでしょう。

天技は大地に関する能力で威力や規模はLV3と推定されます。


・“闇よりの刺客”アートルム・シェイド
五人目の四天王です。
魔族の中でも屈指の実力を誇る暗殺者であり、アートルムに狙われたら命はない。
……とされていますが実は目の前にいても気付かれないほどに本人の陰が薄いだけで、
他の四天王にもナチュラルに存在を忘れられるレベルです。
陰キャのコミュ障でもあり、会話になるとどもりがちになると自覚しているため口数が少ないが、
それが一層雰囲気を出して噂に真実味を帯びさせていることに本人は気付いていません。
速度に秀でる点はテンペスタスと似ていますが、そこに状態異常を合わせる点が異なり、
いわゆる忍者タイプの戦闘を得意とするようです。

漆黒の忍者刀はLV6の攻撃力を持つと同時に、
攻撃した相手の視界を闇で塞ぐ力が秘められているようです。
防具の忍装束はLV7の防御力に加えて、アートルム自身の発する音を消しつつ、
移動速度を引き上げる効果があるようです。
特殊な移動手段と存在感の無さを合わせ、いかなる時でも奇襲を仕掛けられる厄介な存在です。

天技は闇に関する能力で威力や規模はLV3と推定されます。

四天王それぞれが持つ武器や防具による攻撃と防御はLV6~8ではありますが、
あくまでもそれは基本的な部分でありそれぞれに武技や魔法、職能などが合わさることで、
それ以上の攻撃力・防御力を実現することが可能と考えられます。

なお、四天王はそれぞれが戦った際に互いへ影響を与えかねず、
砦の効率的な破壊という観点からも、ある程度離れた状態で戦うつもりのようです。

こちらのパートではルローニが登場し、イグニスに戦いを挑みます。
四天王全員と言わないのは例によって報酬分まで(四天王一体分)としているからですが、
今回はネーベルが別で報酬を上乗せしたため余力があれば他の四天王も仕留めるつもりでいます。

それではみなさんのご参加をお待ちしております!

【1】北王国騎士団の負傷者対応 【現在のMC参加人数:8】

5

【2】ホブゴブリン・トロールの軍勢と戦う 【現在のMC参加人数:11】

6

【3】四天王を倒す 【現在のMC参加人数:19】

8