クリエイティブRPG

魔王殺しの剣

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魔王殺しの剣
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:マグメル
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2024年10月28日公開!

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

迫る魔族! 神殿に納められた伝説の剣を守り切れ!

シナリオ名:魔王殺しの剣 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


――“東方帝国”創造神フィルマの神殿

「――で、ここが今回の依頼主がいる神殿ね」
「なんていうか、すごく豪華……」

 マグメル各所にある創造神フィルマを祀る神殿の内の一つが今回の依頼主と聞いて、依頼の詳細を聞きに現地へと赴いたメビウスたちですが、純白の巨石を積み上げ職人技の彫刻が随所に刻まれ、想像の数倍は巨大な神殿を前に呆気にとられます。
 聖職者とは質素倹約を旨としており、神殿といってももっと慎ましやかなものではないかと考えていたシュネーでしたが、その想像は簡単に裏切られてしまったようです。

「あぁ、皆さん。依頼主の神官様と面会出来るようです。こちらへどうぞ」

 そこへフィルマに仕える僧侶であれば話を聞きやすいだろうと、先に神殿へと向かっていたシュトロイゼルが迎えに来ると、全員で揃って神殿の中へと入っていきます。

「すみません、お待たせしてしまって」
「ダイジョブダイジョブ。お菓子も美味しかったし♪」

 応接室に通されて少し待っていると、今回の依頼主が現れました。比較的若い男性ですが、気苦労が絶えないのか少々くたびれて見えます。
 ミュラーの言葉に恐縮しつつ、自分も椅子の一つに座ると改めて今回の事情について説明します。

「皆さんは『魔王殺しの剣』という言葉はご存じでしょうか?」
「魔王殺しの剣……?」
「かつて魔王を殺した勇者の剣で、マグメル各地に存在している。ただ、あくまでも伝説であって真偽は定かではない」

 来訪者でありまだマグメルに来て間もないメビウスには馴染みのない言葉ですが、シュネーはその伝説を聞いたことがあるようです。
 そして、この話の切り出し方からシュトロイゼルも何か思い当たることがあったようです。

聖剣ティルフィング……。そういえば、東方帝国のどこか神殿に保管されていると聞いたことがあります。もしや……」
「はい。お察しの通り、この神殿にその聖剣ティルフィングがあります。そして、魔族はそれを狙っているようで……」

 本当に勇者が聖剣ティルフィングを使っていたのかは、シュネーが言うように定かではありませんが確かに魔王殺しの剣と言われるだけの強力な力を秘めているというのです。
 この神殿ではそれを一般に公開して拝観料を取っているらしく、それを聞きつけた魔族が襲撃を計画したのだろうとのことでした。
 しかし、ここでシュトロイゼルが一つの疑問を呈します。

「……ふむ。お話は分かりましたが、この規模の神殿では厳しい修行を乗り越え、私などよりもよほど強い上級の神官が多数いるのでは?
 冒険者の繋がりが深い東方帝国といえど、彼らはあまりいい顔をしないはず……」

 そんなシュトロイゼルの疑問に、神官ではなくミュラーが答えました。

「あー、多分ここにそんな力はないと思うよ。だってほら、この神殿の様子を思い返してみなよ?」

 そう言われて思い出してみると、神殿とは思えぬほどに豪華な飾りや調度がいたるところに配置されており、随分と羽振りがいい印象があります。
 つまりミュラーは、この神殿に務める神官は修行をサボって聖剣をダシに金儲けにご執心な者たちばかりなのだろうと言いたいのです。
 そしてそれはどうやら正しいらしく、目の前の数少ないまともな神官の男性も、それを肯定するように恐縮しっぱなしとなっていたのです。

「ガハハハハッ! 話は聞かせてもらったぞ!」
「あ、貴方様は! どうしてこんなところに!? いえ、手を貸して下さるなら心強いことこの上ないのですが……」

 神官たちに代わり、聖剣を守ってほしいと頭を下げる依頼主でしたが、そこで急に応接室の扉が勢いよく開かれました。その音に驚きびくりと体を震わせた神官は、扉を突き破るような勢いで部屋内に乱入してきた大男の姿を見て更に驚きます。

「なぁに、噂の聖剣とやらを見てみたくてたまたま来ていたのだ。
 そしたら冒険者どもが神殿内に入っていくのが見えるだろう? 気になってついてきたのだ。
 ……そっちが冒険者のパーティだな? 俺の名はベンケイ! この帝国騎士団で客将を務めている」

 ベンケイと名乗った巨漢はメビウスやミュラーと同じく来訪者とのことですが、冒険者にならず各地を放浪していた折に帝国騎士団で客将としてスカウトされたとのことです。
 北王国の“抜かず”のネーベルに対抗しうる戦力として期待されているようですが、なんでも無類の武器マニアらしく、こうしてたびたび各地で有名な武器を見たり、手に入れたりといった事をしているのだとか。
 その中で今回の一件を聞き、自らも魔族退治に参加すると名乗りを上げたようですが、それは完全な善意という訳ではないようです。

「もし、魔族どもを無事に退治出来た暁には……その聖剣ティルフィングを俺にくれ!」
「…………えぇえええええ!?」

 続くベンケイの発言がすぐに飲み込めないのか、暫くの沈黙ののちに漸く飲み込むと神官の男性はまさかの要求に驚きの声を上げたのでした。

「なんだ、ダメなのか? なら俺はこの一件から手を引くぞ」
「え、あの、その……」

 半ば脅迫のようですが、ベンケイは実力も確からしく神殿側としてはここで手を引かれることは避けたいようであり、非常に迷っていましたが熟考の末に結論を出しました。

「………………分かりました! 分かりましたよ! 無事に神殿を守り切れれば聖剣ティルフィングをお譲りできるように、上級の神官様たちを説得しましょう!」
「おぉ! その言葉を待っていたぞ!」
「ただし! 私に出来るのはあくまでも相談までです。決定権は私にはないので、上級神官様を納得させるだけの活躍を見せてください」
「それだけで十分だ。なに、俺に掛かれば魔族どもなど物の数ではないわ! ガハハハハッ!」

 言質を取るとベンケイは満足したように豪快に笑いながら、神官の男性と呆気に取られていたメビウスたちを残して部屋の外へと出ていきます。

「……なんていうか、ものすごい勢いのある人だったね?」
「実力は確かではあるのですが……。あ、聖剣ティルフィングの件は冒険者の方々も同様ですので」
「ギルドで既に依頼を受けてるから、僕たちは別に要らないといえば要らないんだけど、貰えるのなら狙ってみるのも悪くないかもな」

 ベンケイだけが聖剣ティルフィングを得られる可能性があるという事は不公平だろうと、メビウスたちや他にこの依頼を受けてくれる冒険者たちも同様だと付け加えた依頼主の言葉に答えながら、メビウスは必要な話は聞き終えて仲間たちと共に襲撃へと備えるのだった。

■ □ ■


――神殿近くの崖上

 岩肌が大きく露出する切り立った崖に囲まれ、天然の要塞のような場所に立つ神殿を見下ろす一人の人物がいました。
 赤い肌をした大柄なその人物は、額から二本の大きく伸びた角を生やし、来訪者であれば鬼と呼ぶ存在に近しい外見をしています。
 その鬼が腕を組んで多数の参拝客が列をなしている神殿の様子を伺っていると、近くの茂みががさりと動き奥から別の誰かが現れました。

「お嬢、用意が整いました。いつでも出撃できます」
「おぉっし! それじゃあやるぞ、野郎ども!」

 お嬢と呼ばれたその鬼は、配下であるオーガの言葉を待っていたのです。地面に突き刺した巨大な金棒を軽々と持ち上げると、戦いが楽しみで仕方がないとばかりに大きく肩を回しながら配下の軍勢が控える場所まで戻っていきます。

「それで、作戦などは?」
「あ゛ぁん? そんなもん、正面突破に決まってんだろ! オラ、行くぞ!」
「は、はいっ!」

 機嫌を損ねないようにと精一杯下手に出ているオーガを睨みつけた鬼姫は、部下たちに号令をかけて進軍を開始するのでした。
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

クリエイティブRPG運営チームです。
『リビルドテイルズ』のトリガーシナリオ
「魔王殺しの剣」をお届けします。

マグメルの特徴や独自ルールについてはワールドガイドをご覧下さい。

■シナリオの報酬について
本シナリオに参加されると、シナリオ参加アカウントごとに1つ、
職能のレベルを上昇させるアイテム「修練のメダル」が課題でプレゼントされます。

また、シナリオで活躍された方の中で極めて優秀だと認められた1名には、神殿より聖剣ティルフィングが贈られる可能性があります。
※アバターや選択パートは一切関係ありません。
※必ずしも報酬になるという訳ではございませんので、予めご了承ください。



■基本的な状況
創世神フィルマによって創られた“栄光の世界”マグメル

かつての侵略者「魔族」の復活がささやかれ、人間の国家も内外に争いの種火が燻る中、
世界の行く末を案じた創世神フィルマは、ふたたびマグメルに秩序を取り戻すべく
異世界から「来訪者(ゲスト)」を招き、「天技(チートスキル)」を授けて送り出していました。

そんなマグメルに来訪者たちが馴染み始めた頃。

各地で滅んだと思われた魔族の生き残りが出現し、人々を襲い始めたという報告が相次ぐようになります。
冒険者ギルドはこれを魔王復活の予兆ではないかと推察し、
情報収集を急ぎつつ魔族の被害にあった場所へ冒険者を派遣していきます。

そして、東方帝国にある創造神フィルマを祀る神殿もその脅威に晒されているという情報を掴みます。
神殿は集金活動に熱心で神官たちは堕落しており、
自衛する力もなくなっていたためやむを得ず冒険者ギルドへと依頼することにしたのでした。


■各パートの情報

【1】襲撃してきた魔物を迎撃する 難易度:5
白昼堂々の襲撃にあってしまう神殿ですが、四方のうち正面を除く三方が切り立った崖に囲まれているという立地から、襲撃はほぼ確実に正面からに限られます。
そのため、事前に正面付近に戦力を配置して万全の態勢で迎え撃つことが可能です。
このパートでは、正面突破を狙って怒涛の勢いで突撃してくる魔物の軍勢を押しとどめ、最終的には撃破を目指します。

・オーガ
 巨体を誇ることで知られる高位の魔物の軍勢です。
 数は多くないものの、個として強く一体だけでも十分な脅威となり得ます。
 連携のような高度な戦術を取れるほど賢くはなく、力任せな戦い方を得意とする魔物であり、特別な武装はありませんが武装が必要ないほどの強靭かつ巨大な肉体を持ち、繰り出される強力な打撃と圧倒的なタフネスはLv5相当と考えられます。
 ただし、動きは鈍重であり搦め手にも弱いようです。

 このパートではNPCのミュラーが戦闘に参加します。
 素早さを活かして攪乱しつつ、幻覚作用のある毒で同士討ちを狙う算段のようです。


【2】参拝客と神殿を守る 難易度:6(5)
神殿の立地は前述の通りですが、三方を崖に囲まれるという条件は同時に逃げ場がない事も意味します。たまたま参拝に訪れていて魔族の襲撃に巻き込まれてしまった民間人や、戦えるだけの力がない神官は神殿内に立てこもるしかありません。
このパートでは、神殿内に避難を行う参拝客や神殿そのものを守るために魔物と戦います。

・ゴーレム
 無機物の塊が魔力によって動く魔物です。人類種族としてのゴーレムとは異なる一種の魔法生物のような存在で、魔族の指示に従って稼働します。
 材質や形状は様々ですが、この部隊ではオーガと並ぶだけの巨体を誇る人型のゴーレム部隊が神殿の破壊を命じられて動いています。
 Lv5以上の攻撃でなければ傷つけられない強固な金属装甲を纏い、力もオーガと同等かそれ以上となっています。
 また、少数ですがLv7相当の威力がある破城槌や投石器の形状を持つ個体が存在しており、通常個体に混じって神殿への攻撃を行っています。

【1】で魔物の数を減らすことに成功した場合、神殿への攻撃に加わる魔物の数が減り難易度が()内の数値に変化します。

このパートではNPCのシュトロイゼルが戦闘に参加します。
フィルマを崇める僧侶の一人として、一部の戦える神官たちと共に巻き込まれた無辜の民や、神殿を守ろうと動いているようです。


【3】神殿を襲撃する魔族シュカを倒す 難易度:8
オーガやゴーレムを率いて神殿を襲撃した魔族シュカと戦います。
魔王殺しの剣である聖剣ティルフィングは、伝説の真偽はともかくとして魔族にとっては存在そのものが厄介な代物であり、今回の襲撃に踏み切ったようです。

シュカはその為に編成されたオーガ・ゴーレム混成部隊のリーダーであり、力技を得意とする者たちを率いているだけあって本人もまた力任せな戦いを得意とする戦闘狂であり、襲撃においてもリーダーでありながら先陣を切って突撃してきました。
外見は赤い肌をした女性ですが、巨体を誇るオーガやゴーレムと同等の体格を持ち筋骨は隆々。額からは長い二本の角が伸びており、和風世界からの来訪者であるベンケイは鬼と呼んでいます。

群れを率いているだけあって腕力は随一であり、頑丈かつ身の丈ほどもある巨大なアダマント製の金棒による攻撃はただの一振りでもLv6相当の威力を持ちますが、そこに武技が加わることでLv7~8相当にまで達することもあるようです。
防御面でも強靭な筋肉の鎧と圧倒的な生命力により、Lv6以下の攻撃は通りにくくなっているようです。

また、天技も保有していると考えられますが、襲撃部隊のリーダーを任されるだけあって最低でもLv2には達していることでしょう。
詳しい内容は不明ですが、本人の気質から搦め手である可能性は低く、シンプルな能力であると考えられます。


このパートではNPCのメビウス、シュネー、ベンケイが戦闘に参加します。

ベンケイは帝国騎士団の客将を務める来訪者です。
マグメルに召喚されるより以前から戦いの中に身を置いた武芸の達人であり、無類の武器マニアでもあります。
今回は聖剣ティルフィングを得るため、リーダーであるシュカに単身で挑みに行きました。
敵という訳ではないものの、冒険者の事は聖剣を奪い合うライバルと認識しており、協力関係を築くことは難しいでしょう。

メビウスとシュネーは、シュネーが前衛としてシュカと直接打ち合い、その間に後衛のメビウスが強力な魔法を叩き込む作戦のようです。

【1】襲撃してきた魔物を迎撃する 【現在のMC参加人数:18】

5

【2】参拝客と神殿を守る 【現在のMC参加人数:15】

6

【3】神殿を襲撃する魔族シュカを倒す 【現在のMC参加人数:13】

8