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ダブルフェイスゲーム 極東編 第一章

リアクション公開中!

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ダブルフェイスゲーム 極東編 第一章
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:バイナリア
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2024年06月25日公開!

シナリオガイド

脱獄した囚人たちが持つ“神の力”を巡る、A機関の戦いが始まる。

シナリオ名:ダブルフェイスゲーム 極東編 第一章 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



――A機関ヴォストーク支部

バイナリア大陸で極東と呼ばれる厳寒の地域。
その一画にあるヴォストークは交易港としてバイナリア各地やヤパンからの流通の要所として栄えていました。
そんなヴォストークの街の裏通り。場末のスナックに何人かの人影が入っていきます。

「ババ……ママ、ただいま~!」
「お帰り、アユーナ。それと久しぶり、直接会うのは何十年ぶりかねぇ、夜鷹ちゃん」
「うむ、久しぶりなのだ。今回はよろしく頼む」

元気よく扉を開いたアユーナに続き夜鷹たちも入っていけば、
その店の“ママ”が柔和な微笑みで迎え入れます。
表向きはスナックですが、ここもれっきとしたA機関のアジトです。
“夜鷹”は保安局を襲撃しミンナ・アラヤを拉致したドスペーヒの行先が極東であると睨んでおり、
アユーナを通じて送られた支援要請もあって、
“小鳩”“梟”“鶯”らを連れて直接極東へと乗り込んだのです。

「それで、その後に状況の変化はあったのだ?」
「ちょっと待って。……これで盗聴の心配はなくなった」

店の前の看板をクローズに変え客が入らないようにし、各種機材で盗聴などへの対策を済ませると、
挨拶もそこそこに早速現在の極東に関しての情報共有が行われていきます。

「まず“偽神”の所在だけれど、ヴォストーク収容所で間違いないね」
「ヴォストーク収容所……?」
「ヴォストーク収容所は統一連邦時代から存在し、多くの政治犯や凶悪犯罪者が送り込まれている場所。
 基本的には死刑囚だけど、“殺せない者”も少なからずいて、ここに入ったら二度と出る事は出来ない」
「囚人もだが、看守も保安局のチェルノボーグが可愛く見えるレベルだ。
 なんでも、セキュリティにはSランク遺産も用いられているらしい」

“偽神”とはミンナを示すコードネームですが、
それはともかくとしてママの放った聞きなれない単語に疑問符を浮かべる小鳩には、鶯と梟が説明を引き継ぎました。
その影響力の高さからミンナに限らず収容された囚人との面会はほぼ不可能であり、
つまりは最高峰のセキュリティを突破しなければ、ミンナを救出することは出来ないという事です。

「殺人については無実だったとはいえ、“神”の危険性が周知され、
 その神を封じているであろう壁を一列消したとなれば十分収容所送りの理由になる。
 しかも異世界の神だったとなれば、特に厳重な区画になるだろうね」
「でもそうなると東方教会……いや『神の教団』にとっても接触が難しくなる。
 密貿易の嫌疑がかかったメネディルが動きを止めている間に、どうにかして――」

ママの話を受けてアユーナが打開策を考えていると、その言葉を遮って年季の入った黒電話のベルが鳴りました。
見た目こそ古めかしいものですが、最新の技術で作られた機関専用回線の通信機です。
それも、緊急事態にしか使われないもの。
アユーナに静止の合図を送って、素早く受話器を取るとママはそこから届く報告に耳を傾け、
そしてその内容に表情をこわばらせていきます。

ヴォストーク収容所から死刑囚が脱獄した? 馬鹿な、そんな事が……」

ありえないと考えていた事が自分たちのあずかり知らぬ所で現実になっていたのです。
そして事態はそれだけでは済みません。
なんと、ミンナ自身は脱走犯の中には含まれておらず、
封じられていた尖塔の中でミイラ状態になって発見されたというのです。

「死んじゃったの?」
「いや、仮死状態なのだ。生きてはいないが、死んでいるわけでもない」

小鳩の問いに夜鷹が答えます。
なぜそうなったのか理由は不明ですが、原因を究明すれば蘇生させることも可能でしょう。
さらに続く報告によると、弾道ミサイルでも破壊不可能とされている収容所の壁の一部が破壊され、
“巨大な何か”の足跡もあったといいます。
脱走犯の数は全部で十人。そしてそれを手引きしたのは純血同盟の幹部である“将軍”との事です。
夜鷹たちはすぐに現場であるヴォストーク収容所を確認しに向かいました。

「将軍はヴォストーク収容所の看守としての顔を持っていたのだろう。
 収容所の警備の隙を突く事だって不可能ではないのだ。だが……」

このやり方は自らは表舞台に姿を見せず、暗躍を続けていた将軍らしくありません。
当然ながら、将軍はヴォストークからは裏切り者として追われることとなり、
ヴォストーク軍は主戦力であるドスペーヒ部隊を脱獄囚や将軍の捜索と確保に充てているとのことでした。

「部隊の指揮を執るのは、ウォローノフ大佐か。こいつはかなり厄介だね」
「そんなにヤバいヤツなのか?」
「一言で言えば筋金入りの“Aアンチ”だよ。人工種族も遺産も、全部消し去りたいって思ってるような奴さ。
 その割に、軍では遺産も運用してるがね」

ママは夜鷹に頷きました。

「神の復活が目標という点では将軍とヴォストークは同じだった。
 でも、それを聞くとヴォストークとしては純血同盟と最後まで協力する気は元からないみたいだね」

収容所に到着した直後、まるでタイミングを計ったように物陰から声が掛けられました。
奇術師のような衣装に身を包み仮面で顔を隠した男ノウ・フェイスと、
その背後に控えているのはフリルをふんだんに使った純白のドレスに身を包んだ少女カーミラです。
二人はA機関の一員として将軍の足取りを追い、少し前からヴォストークに潜伏していたのです。
特段驚いた事がないママの様子から、既に顔合わせは済んでいたのでしょう。

「将軍はそれに気づいたから、決起したと?」
「いや、本来の彼であればこんな大胆な事はせず、ヴォストークを利用するだけして彼の方から切り捨てるさ。
 ミンナという少女と関わってしまった事で、何かが狂ったのだろう。
 ――囚人たちはおそらく“神の力”を持っている。もしかしたら将軍も。
 神の復活を阻止するためには、ヴォストークと純血同盟よりも先に、脱獄囚を確保する必要がある」

ノウ・フェイスはそう締めくくりました。

極東を舞台とした“神”を巡る戦いが始まります――。
 
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

バイナリアのトリガーシナリオ
『ダブルフェイスゲーム極東編 第一章』をお届けします。

舞台を東トリスから極東のヴォストークに移し、本編はスタートいたします。
本編に先駆けて『ダブルフェイスゲーム 極東編 序章』がリリースされましたが、
最低限の情報は本シナリオガイドに書かれておりますので、
今回からでも問題なくご参加頂けます。

また、関連クエストが【2024年5月28日】に公開予定です。


■シナリオの参加報酬について
本シナリオに参加されると、シナリオ参加アカウントごとに1つ、
「エージェントポイント」が課題でプレゼントされます。
また、シナリオで活躍された方やミッションチームにはチケットアイテム「極東支部実績証」をはじめとした
追加報酬が出る事があります。
※極東編から新たな功績チケットとなります。

★ミッションチーム/コードネームについて
今回より、新規の「ミッションチーム」「コードネーム」の申請を再開いたします。
詳しい申請方法は「こちら」をご確認ください。
なお、極東編の開始に伴い、新たなミッションチームを結成しても構いません。

●ミッションチームの活動拠点について
『ダブルフェイスゲーム』では東トリスでの活動拠点を設定する事ができましたが、
極東編ではヴォストーク市街に構える事となります。

こちらは当シナリオのリアクション公開後、
当シナリオでの申請分を含め、
ミッションチームが承認されている(チーム称号が付与されている)方が申請可能となります。


■基本的な状況

先日、壁を一列消し去ったとして話題になったミンナ・アラヤが
保安局の留置所から連れ去られるという事件が起きました。
その行先は極東のヴォストークであると睨んだ夜鷹は、
アユーナを介して送られてきた救援要請を受け、特異者たちエージェントを派遣。
夜鷹自身も小鳩、梟、鶯も連れて現地入りし、アユーナの案内で場末のスナックを訪れていました。
そのスナックこそが、A機関ヴォストーク支部のアジトであり、ママがヴォストーク支部のボスだったのです。

全員が揃ったところで早速情報の共有が行われ、
ミンナがバイナリアで最高峰のセキュリティを誇るヴォストーク収容所に収容された事が伝えられます。
どうやってミンナを救出するか。その方法を考えて頭を悩ませていたその時でした。
ヴォストーク収容所を外から監視していたエージェントから緊急の通信が入りました。
なんと、Sランク遺産をも使用しているとされる厳重な警備網を突破して、
“将軍”の手引きによって囚人たちが脱獄したとのことです。
ヴォストークはこの一大事に軍を派遣することを決定し、脱獄囚の捜索と確保にドスペーヒ部隊を投入。
一方でミンナはというと、収容所の一画にある尖塔の中でミイラ化した状態で発見されたとも伝えられます。

この目まぐるしく変化する状況の原因がミンナにあると告げたのは、
A機関に入りエージェントとして先行してヴォストークに潜伏し調査を行っていたノウ・フェイスとカーミラでした。
どうやら脱獄囚が脱獄を成功させたのには、将軍が看守として潜入して情報を得ていた事に加え、
ミンナから与えられた“神の力”なるものが大きく影響しているとのことです。

一連の情報を整理すると、夜鷹はまずは事態の究明が肝要であると判断し、
その手がかりとなり得る脱獄囚の確保をエージェントたちに指示するのでした。

■アクションパート

バイナリアのパブリックシナリオは、
状況に応じて「表の顔」と「裏の顔」を使い分けて参加するものとなっています。

アクションパートにはどちら向きか、あるいは両方問題ないかが記載されていますが、
こちらはあくまで推奨であり、強制するものではありません。
ただし、表と裏両方に跨るアクションはダブルアクションとなりますのでご注意ください。

詳細はワールドガイドの「★バイナリアのパブリックシナリオとアクションパート」をご覧下さい。


【1】【表】ヴォストーク収容所の調査  難易度:8

実際にヴォストーク収容所を訪れ、脱走した十二人の脱獄囚やミンナの状態に関しての捜査を行うパートです。
収容所は破壊された壁の一部こそ応急措置が済んでいますが、
内部は脱獄囚が大暴れした影響で非常に荒れた状態となっており、捜査関係者が証拠や手がかりを探しています。
また、報道陣などが詰めかけ、収容所の職員などが対応をしているようです。
報道関係で影響力の強い鶯が表の顔を活かして、他のエージェントが不自然ではないように根回しをしており、
【表】の顔であれば特に咎められることなく活動可能です。
また、捜査関係者であれば、夜鷹の伝手を利用して現地入りすることも可能です。

ヴォストーク収容所内は幾つかの区画に分かれており、
将軍の手引きを受けた十人の脱獄囚はタイミングを合わせて脱獄したとのことです。
ただ、収容所の壁が破壊されたのは“脱獄が発覚した後”と、囚人の動きとは少しズレています。
また、ミンナは最も警戒レベルの高い北側の尖塔に収容されていました。
現在は捜査関係者が収容所内を行き来しているため、防衛・監視用の遺産は一部停止されているので、
潜入や調査を行うならば今しかないでしょう。
しかし、それでも警備が厳重であることには変わりなく、
ドスペーヒこそありませんが重武装した警備部隊がうろついています。
不審に思われれば即座に厳戒態勢へと移行し、排除のために攻撃を受けることになるでしょう。

なおミンナは現場保存のために発見された時の状態のまま、尖塔に収容されたままとなっています。

こちらのパートでは、リュドミラ(夜鷹)とイングリット(鶯)が登場します。
イングリットは事件を報道するジャーナリストとして、リュドミラは捜査のアドバイザーとして潜入し、
エージェントの活動をサポートします。


【2】【表裏】死刑囚の行方を追う  難易度:9

脱獄した十二人の死刑囚と将軍の行方を追うためのパートです。
死刑囚たちはなぜこのタイミングで脱獄をしたのか、
“神の力”とはなんなのかといった情報の手がかりを持っている可能性が高いため、
A機関としても確保を急ぎたい状況ですがその行方は今のところ不明です。

しかし、死刑囚の脱獄後、ヴォストークの街中で事件が頻発し始めました。
その手口が一般的な犯罪に比べて非情に凶悪であることから、
A機関及びヴォストーク軍はこれが脱獄した死刑囚による犯行であると推定。捜査を開始します。

発生した事件は主に2件です。

・事件A
 明け方にバラバラ切り刻まれた遺体が路地裏などの目立たないところで発見される。
 犯行は深夜に行われていると推定。
 事件は一度きりではなく、連続して何件も発生。酷い時には一夜にして数人が殺害されることも。
 被害者は主に女性だが、運悪く現場を見てしまった男性や警官なども被害にあっている。

・事件B
 時間帯問わず、人通りの少ない路地などで犯行が行われている。
 事件Aと同じく、こちらも既に複数の被害者が出ている。
 強力な熱や炎で焼き尽くされたようで、いずれの被害者も身元の判別は難しい。
 比較的多くの証拠や証言が残されており、共通して「幼い少女」の姿が現場付近で目撃されている。
 また、その少女の標的にされているのか、怯えて逃げ回っている男性の目撃情報もある。
 ただ、彼は少女以外からも逃げている。

 A機関は二つの事件の捜査と犯人の確保を指示していますが、犯人に関しては確保とは言いつつも生死不問です。
 抵抗が激しい場合などはやむなしとしています。

こちらのパートにはアユーナ、小鳩(アンナ)、梟(セルゲイ)が登場します。
アユーナは極東の少数民族の出身でシャーマンの家系です。
遺産の一種であるキノコを使用したシャーマニズムで情報を集め、
アンナは一般人を装って敢えて夜の街を歩き事件Aの囮となり、
セルゲイは人狼の能力を活かして裏の顔で事件Bの情報収集をそれぞれ行うようです。


【3】【裏】ヴォストーク軍の足止め  難易度:11

脱走した死刑囚はヴォストーク軍も追跡しています。
こちらのパートでは【2】で提示されている二つの事件現場に向かおうとしている
ヴォストーク軍と交戦し足止めを行います。

ヴォストーク軍の主力となっているのは、先日の一件でも姿を見せた黒いドスペーヒ部隊です。
完全な軍用機であり、エーテルキャノン(魔弾の射手シリーズではない)を装備した遠距離タイプと、
アンチエーテルシールドとエーテルブレードを装備した近接タイプの二種類で部隊を編成しているほか、
他のドスペーヒとは異なり白い色をした指揮官機と思われる機体が2機存在しています。
指揮官機はそれぞれに遺産を組み込んでいると推定される「虎を思わせる外装」、
「フクロウを思わせる外装」がそれぞれ取り付けられており、通常のドスペーヒよりも強化されているようです。
虎の部隊は事件Aの現場に、フクロウの部隊は事件Bの現場にそれぞれ部隊を率いて向かっています。

部隊全体を取りまとめているのはウォローノフ大佐という人物ですが、彼はドスペーヒを纏わず指揮しています。
にもかかわらずドスペーヒを単身で制圧できるだけの武力を持ち、
見た目には生身の人間ですが、ママは「ヤパンの技術の粋を集めたサイボーグ」と見ています。

【2】が解決するまでの時間稼ぎが目的であるため、必ずしもドスペーヒ部隊を全滅させる必要はありませんが、
こちらのパートの結果次第で【2】にドスペーヒ部隊が乱入する可能性があります。

こちらのパートにはノウ・フェイスとカーミラが登場します。
ノウ・フェイスは虎の部隊、カーミラはフクロウの部隊の足止めに向かうようです。

★備考
前回、“将軍”に敗れて目の前でミンナを攫われてしまったエキドナですが、
その屈辱から保安局を退職して単身でヴォストークに向かっているという情報が入っています。
ドスペーヒに対して強い敵意を抱いており、
【3】に(【3】の結果次第では【2】にも)乱入してくる可能性があります。


■アバター死亡/停止
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなどPCが死亡する、
あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。
ただし、NPCが死亡した場合はこの限りではありません。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2024年5月30日11:00 追記】
パート【1】のミンナの状況について追記を行いました。

【1】【表】ヴォストーク収容所の調査 【現在のMC参加人数:22】

8

【2】【表裏】死刑囚の行方を追う 【現在のMC参加人数:17】

9

【3】【裏】ヴォストーク軍の足止め 【現在のMC参加人数:11】

11