クリエイティブRPG

――戦乱渦巻く“機神（ロボット）の世界”ジーランディア。

ジーランディアでは『鐵皇国』、『ルミナス王朝』、『自由都市連盟』の三国が、
大陸の中央にある天を貫く塔「ガドラスティア」を巡って争い、混迷を極めていました。

異世界からジーランディアに様々なものを呼び寄せ、時にジーランディアから送り出すガドラスティアの力は、
ワールドホライゾンにとっても注目すべきものであり、
泥沼化した戦況を変え、塔の謎に迫るべく三国に介入する事となります。

ワールドホライゾンの特異者たちと共にガドラスティアに辿り着いたのは、鐵皇国と自由都市連盟でした。
ガドラスティアには“ヒルコ”と呼ばれるこの世界を創った存在がおり、
彼女は“生物を創造する権能”を持っていなかったことから、
鐵皇国とルミナス王朝、そして自由都市連盟をこの世界へ呼び寄せたことが分かりました。

その身の上を聞いた鐵皇国の現皇帝・覇道　鼎と、
ヒルコの複製であることが分かった鼎の軍事顧問ル・フェイがこの世界に残る事になり
（ヒルコを神と奉る“白き静謐”とル・フェイの悪友であるクラッシャーレパードもですが）、
ヒルコは三勢力全てを元の世界へ戻すことを約束します。
※グランドシナリオ『ロボティクスウォー～完結編～』参照

そして三国はそれぞれ、協力してくれた特異者たちとの送別会を開き、
国ごと各世界へ戻ったのでした。
※グランドシナリオ『ロボティクスウォー・アフター』参照



　――？？？、山本大國のオフィス

　境屋の屋号を狙う“死の商人”山本　大國のオフィスは、デイトレーダーのように無数のモニターが存在し、各世界の状況が映し出されています。
　次に目立つのは大量の本です。各世界の文献が種類を問わず整然と図書室のように並べられています。

『商人には知識が必要だ。客が何を求め、何を必要としているのか、知識が無ければ分からないだろう』

　境屋は弟子は取らない主義ですが、彼を慕う者たちにそう言ったことがあったようです。大國は律儀にそれを守り、各世界の文献を、ジャンルを問わず読み、知識を深めています。
　それが彼の強みと言えるかもしれません。

「何度見ても解せませんね」

　大國はモニターの1つに映し出した、特異者たちを闇黒狭間へ落した際の映像を見ながら、独り言ちました。
　闇黒狭間は世界と世界の狭間にある、いわばブラックホールのようなもので、それこそ神アバターを持つ者か超越者でもない限り、自力で脱出するのは不可能と言われています。
　しかし、神アバターを持っているわけでもなく、超越者でもない特異者たちは“世界に呼ばれた”かのように、闇黒狭間から抜け出していたのです。

「仮に“世界に呼ばれた”としても、闇黒狭間へ落ちた特異者を世界がどうやって認識するのか……！？　考えられるとすれば、直前までいた世界ですね」

　つまりジーランディアです。

「ヒルコさんは何の因果か、“蛭子”の神アバターを持つ存在……その繋がりの線も考えられなくはないですね」

　大國はそう仮説を立てると、モニターを切り替えました。
　そこには複数の機動兵器が映し出されました。

「新商品が入荷したので、丁度性能を試したかったところだったのですよ。1つ、仕掛けて見ましょうか。また、あの世界へ特異者が呼ばれるかどうか、をね」

　彼は口元に微笑を浮かべながら、モニターの1つ、ジーランディアの様子を見ていました。



　――ジーランディア、元鐵皇国跡地

「たうえっておもしろいね！」
「ボクはもういいかな。体中泥だらけだし、腰が痛いよ」
「あら、ソルジャーの皆様は鍛えられていると思いましたが」
「農作業と鍛えているところが違うからねぇ」

　鐵皇国の国都・鐵の城をはじめ、棹銅の街や釕の砦など、国丸々がヒルコの力でテルスのタカマキへ戻りましたが、釕の砦はジーランディアでも数少ない水源の近くにある肥沃な土地であるため、鐵皇国の米所でした。
　ジーランディアに残った覇道　鼎が中心となって、ヒルコたちに田植えを教えましたが、鐵皇国の田植えは現代の地球のような耕運機を使用したものではなく、あくまで手作業です。早くも何度も田んぼに転び、全身泥だらけのトゥルボーが音を上げました。
　ころころと笑いながら言う鼎に、トゥルボーは肩を竦めて答えました。

　鐵皇国をはじめ、ルミナス王朝や自由都市連盟も、“白き静謐”を除いて本来の世界へ戻っていき、今までの戦いが嘘のようにゆっくりとした時間が流れていました。

「……なんか、こういうのっていいよね」
「そうですわね。わたくしは、ル・フェイとこうして再び一緒に過ごせて幸せですが」

　同じく泥まみれになりながら田植えをしていたル・フェイが身体を起こし、腰辺りを拳で叩きながら呟くと、隣にいたニウィス・ルイナがそう返しました。
　ジーランディアは平和になった――はずでした。

　――その時、突然、田んぼの傍らに立っていた大鐵神・毘沙門が自動起動したのです！
　至天神は自立行動が可能で、何かを察知したようです。

『ヒルコ様は至急、ガドラスティアへお戻りください……鼎たちは、分散して特異者たち独立連隊の兵営地の防衛に回ってくれ』

　その時、ガドラスティアにいる複製人士ゲルベルから連絡が入りました。

「どうしての！？」
『こちらでも状況を把握中なのだが、謎の機動兵器が現れて、特異者たち独立連隊の兵営地へ攻撃を仕掛けている。シュペンナーとマンジュリカ、デキムス市長……というか、“白き静謐”には防衛に向かってもらっているが、兵営地の数も少なくなくてな、手が足りん』
「そういう事なら了解したわ。鐵皇国にも特異者の独立連隊の兵営地は6つあるから、あたしと鼎、トゥルボーとニウィス・ルイナで分担して防衛に当たるわ」
『助かる。私はガドラスティアを無防備にできないから、ここで全体の指揮を執っている。後程飛空艦を向かわせるから、ヒルコ様はそれでガドラスティアへお戻りください』

　突然の敵襲、しかもガドラスティアではなく、特異者たち独立連隊の兵営地へ攻撃と、敵の目的や意図は見えませんが、それでも複製人士ゲルベルは、今の状況下で出来ることを最大限やっているようです。

　鼎は大鐵神・毘沙門、ル・フェイはル・フェイカスタム、トゥルボーはパルサークレフテス、ニウィス・ルイナはニゥルスカスタム（アーマードスレイヴ（飛行型））にそれぞれ乗り、特異者たち独立連隊の兵営地へと向かいました。



　鼎と大鐵神・毘沙門が対峙したのは、背中に昆虫の羽のような翼を持つ機動兵器と、ずんぐりむっくりした機動兵器、それとマイクのような兵装を持った女性型の機動兵器でした。

「確かに見たことのない機動兵器ですわね。ですが！」

　鼎は粉砕鉄槌拳を放つが、ずんぐりむっくりした機動兵器をそれを跳ね返します。

「粉砕鉄槌拳が効かない！？」
『鼎、気を付けて！　こいつら機体ごとに特性が異なるようだから……今、ゲルベルがワールドホライゾンに連絡を入れてくれたわ。あたしたちは特異者たちが来るまで防衛に徹するのよ』
「分かりましたわ！」

　ル・フェイからの連絡を受け、鼎は自ら仕掛けるのを辞め、敵の出方を待って防衛に徹することにしました。



　ジーランディアの複製人士ゲルベルから、ワールドホライゾンへ応援の要請の連絡が入りました。
　謎の機動兵器によって特異者たち独立連隊の兵営地が攻撃を受けているというのです。
　一体誰が何の目的でこのようなことをしているかは分かりませんが、独立連隊の兵営地を守れるかは特異者のアクションに掛かっています！

『ロボティクスウォー』のトリガーシナリオ
「狙われた独立連隊兵営地」をお届けします。

本シナリオは
グランドシナリオ『ロボティクスウォー～完結編～』
トリガーシナリオ『ロボティクスウォー・アフター』

の後の話となります。
最低限の情報は本ガイドに書かれておりますが、上記シナリオやトリガークエスト「ロボティクスウォー」第一～二十二話をご覧頂ければ幸いです。

関連クエストが【2023年8月5日】に公開予定です。
また、近日「ジェミニケーターチケット４０（３５）」や『ロボティクスウォー・アフター』で採用されたアーマードスレイヴや兵装が実装予定です。
お楽しみに！

ジーランディアの特徴や独自ルールについてはワールドガイドをご覧下さい。


■アクション締切について
本シナリオはアクション締切が【2023年8月14日10:30】と通常より長くなっております。


■招待について
本シナリオでは、独立連隊の役職者（連隊長・副長・整備長）に招待を出させて頂いております。
※参加費はお客様のご負担となります。
　また、ＬＣが役職者の場合、ＭＣに招待を出させて頂いております。ご了承ください。


■シナリオに参加すると
リアクション公開後、

鐵皇国に協力すると「鐵皇国茶器」
ルミナス王朝に協力すると「ルミナス王朝勲章」
自由都市連盟に協力すると「自由都市連盟表彰状」

といった各国の交換アイテムが、シナリオの活躍に応じでプレゼントが行われる可能性があります。


■独立連隊について
本シナリオでは、【１】～【３】パート、【４】パートに分かれて行動する場合があります。
そのため、独立連隊の称号を表示していれば、独立連隊員と見なさせて頂きます。
ただし、独立連隊の戦功についてはパートごとに区切らせて頂きます。


※※ご注意ください※※
ジーランディアは三千界の大世界の中でも、異世界の力への拒絶反応が強く、
他世界のアイテムやスキルが十分な力を発揮できないどころか、
パートによっては使用自体ができなくなっています。
ただし、今回に限り、【４】パートで、且つアバターアイドルとして活動する時のみ、ヒロイックソングス！（【プネウマ】）やアーク、ユーラメリカのスキルなどが使用可能です。
そのため、本シナリオではスキルや装備制限はかかりませんが、
上記の条件以外で他世界のアイテムやスキルを装備していても使用できませんのでご注意ください。


マーケットで購入可能なアイテムの他、
ジーランディアのトリガークエストやクエストで入手可能なアイテム、

フェロー第１弾『三国での出会い』※ソルジャー・スチールライナー向け
フェロー第２弾『武人の鐵刃』※モノノフ・ガジェットドクター向け
フェロー第３弾『若騎士の台頭』※ベグライター・スチールライナー向け
フェロー第４弾『覚醒する三つの力』※聖調霊王・キュイラシェ・プロスペクター向け
フェロー第５弾『ガドラスティア攻略！！』※ジーランディアの全アバター向け

で入手可能なフェロー等をご利用・ご活用ください。


■ＮＰＣについて
今回は以下のＮＰＣに助っ人を依頼することができます。
ただし、ＮＰＣは1人しかいませんので、ＮＰＣを助っ人として使用したい場合、ブッキングしないよう連隊長同士で相談して決めてください。
ブッキングした場合、参加人数の少ない独立連隊の兵営地が優先されます。

・覇道　鼎／大鐵神・毘沙門：“鹿島祓流”の抜刀術の使い手。
・ル・フェイ／ル・フェイカスタム：唯一ギガボルテクスカノンを搭載したアーマードスレイヴ。本人は遠近共に隙が無い。
・ニウィス・ルイナ／ニウィスカスタム（アーマードスレイヴ（飛行型）＋ガトリング砲）：空中からの射撃戦がメイン。ストッピングパワーに優れる。
・トゥルボー／パルサークレフテス：ヒートマチェットとスイッチングライフルを愛用する近接戦に長けたプロスペクター。
・シュペンナー／ティーゲルクレフテス：実弾の銃弾を斬り裂く斬鉄剣を持つガドラスガードオリジナル機動兵器を駆る複製人士。
・マンジュリカ／シュツルムクレフテス：人型形態と戦闘機形態へ可変可能なガドラスガードオリジナル機動兵器を駆る複製人士。
・デキムス市長／自立多脚戦車小隊：曰く付きの自立多脚戦車小隊（３機）。最大３箇所まで派遣可能。
※ゲルベル／パンツァークレフテス：全体的に丸みを帯びた形状で実弾兵器を弾きやすいガドラスガードオリジナル機動兵器を駆る複製人士。
※ただし、ゲルベルはガドラスティアを守っていますので、余程手が足りない限りは協力は避けます。


■各パートについて
アクションパート別の注意事項は以下のようになります。
アクションパートを跨いだアクション、グループアクションはダブルアクションとなり
不採用となる場合がございます。ご注意ください。


【１】独立連隊の兵営地を守る（皇国）　難易度:９

鐵皇国に所属していた、独立連隊の兵営地を守るパートになります。
自分が所属する独立連隊の兵営地を守っても構いませんし、別の兵営地を守ることも可能です。

敵の正体は分かっていませんが、覇道鼎が交戦した感じでは

・指揮官機Ａ
　背中に昆虫の羽のような翼を持つ機動兵器。武器は槍。飛行可能で、翼を前面に展開すると物理・魔法共に無効化される。

・戦士型機Ａ
　ずんぐりむっくりした機動兵器。両手に斧を持ち、斬り付けたり、投擲したりしてくる。装甲が厚いのか物理攻撃に耐性を持つ。

・戦士型機Ｂ
　アーマードスレイヴに似た機動兵器。誘導型ロケットランチャーとパイルバンカーを搭載した耐ビームや魔法防御力の高い盾を持つ。

・女性型機
　マイクのような兵装を持った女性型アイドルのような機動兵器。唄うことで味方の攻撃力を上げたり、敵を眠りに誘ったり混乱させたりするようだ。

これらの機体が確認されています。

指揮官機Ａ×１機
戦士型機Ａ×１機
戦士型機Ｂ×１機
女性型機×１機

が、最小限の小隊として各兵営地に襲撃してきています。
指揮官機Ａは１機のみですが、戦士型機Ａ・Ｂ、女性型機は、独立連隊の兵営地を守る機動兵器数に応じて増えるようです。



【２】独立連隊の兵営地を守る（王朝）　難易度:１１

ルミナス王朝に所属していた、独立連隊の兵営地を守るパートになります。
自分が所属する独立連隊の兵営地を守っても構いませんし、別の兵営地を守ることも可能です。

敵の正体は分かっていませんが、シュペンナーが交戦した感じでは

・指揮官機Ｂ
　人馬のような形状の機動兵器。空を駆けることができるようだ。武器は槍で両肩に着いた盾は魔法攻撃を反射する。

・魚人型機
　半魚人のような形状の機動兵器。武器は三つ又の槍で、水中戦が得意らしい上に、水を操る魔法を使うらしい。

・戦士型機Ｂ
　アーマードスレイヴに似た機動兵器。誘導型ロケットランチャーとパイルバンカーを搭載した耐ビームや魔法防御力の高い盾を持つ。パイルバンカーはシュヴァリエの装甲を一撃で貫く威力を持つようだ。

・女性型機
　マイクのような兵装を持った女性型アイドルのような機動兵器。唄うことで味方の攻撃力を上げたり、敵を眠りに誘ったり混乱させたりするようだ。

これらの機体が確認されています。

指揮官機Ｂ×１機
魚人機×１機
戦士型機Ｂ×１機
女性型機×１機

が、最小限の小隊として各兵営地に襲撃してきています。
指揮官機Ｂは１機のみですが、魚人機も戦士型Ｂ、女性型機は、独立連隊の兵営地を守る機動兵器数に応じて増えるようです。


【３】独立連隊の兵営地を守る（連盟）　難易度:１０

自由都市連盟に所属していた、独立連隊の兵営地を守るパートになります。
自分が所属する独立連隊の兵営地を守っても構いませんし、別の兵営地を守ることも可能です。

敵の正体は分かっていませんが、マンジュリカが交戦した感じでは

・指揮官機Ｃ
　両肩と背中に巨大なスラスターを搭載した機動兵器。機動力はシュツルムクレフテスを上回る。武器はマルチプルミサイルと機体各所にある拡散ビーム砲。

・戦士型機Ｂ
　アーマードスレイヴに似た機動兵器。誘導型ロケットランチャーとパイルバンカーを搭載した耐ビームや魔法防御力の高い盾を持つ。

・戦士型機Ｃ
　アーマードスレイヴに似た機動兵器。足にローラーが付いており、見た目以上に機動力がある。複数のセンサーを持ち索敵能力が高い。武器はアーマードスレイヴを真っ二つにする体験とマルチプルミサイルランチャー。

・女性型機
　マイクのような兵装を持った女性型アイドルのような機動兵器。唄うことで味方の攻撃力を上げたり、敵を眠りに誘ったり混乱させたりするようだ。

これらの機体が確認されています。

指揮官機Ｃ×１機
戦士型機Ｂ×１機
戦士型機Ｃ×１機
女性型機×１機

が、最小限の小隊として各兵営地に襲撃してきています。
指揮官機Ｃは１機のみですが、戦士型機Ｂ・Ｃ、女性型機は、独立連隊の兵営地を守る機動兵器数に応じて増えるようです。


【４】兵営地を応援する（皇国・王朝・連盟）　難易度：８

アバターアイドルＰＣは兵営地を一つ選んで応援することができます。
応援する内容とアバターレベルにもよりますが、応援された兵営地は難易度が－１～２されます。
難易度が－１されるだけでも勝率はぐっと高まりますので、アバターアイドルの応援は欠かせないでしょう。

アバターアイドルは所属陣営に関わらず、兵営地を応援できますが、応援できる兵営地は一つだけですのでご注意ください。

アバターアイドルは、過去のジーランディアのパブリックシナリオで、アバターアイドルとして認められたＰＣになります。
ただ、このパートで活動する（＝応援する）場合、アバターアイドルほどではありませんが、難易度を下げることが可能です。
※活動次第では、“白き静謐”からアバターアイドルと認められる場合があるようです。


■アバター死亡／停止
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど特異者が死亡する、
あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。
ただし、ＮＰＣが死亡した場合はこの限りではありません。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2023年9月14日18:15　変更】
　リアクション公開予定日を『2023年9月19日』へ変更させていただきました。
　ご参加頂いたお客様にはお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
【2023年8月7日17:50追記・修正】
　■ＮＰＣについて　の追記と誤植の修正を行いました。
【2023年8月7日12:15追記・修正】
　【１】～【４】パートに追記を行いました。
　■ＮＰＣについて　の誤植の修正を行いました。