クリエイティブRPG

死せる神々の残滓

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死せる神々の残滓
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:アトラ
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2023年07月11日公開!

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

不可解な現象が発生した三つのエリアを調査せよ!

シナリオ名:死せる神々の残滓 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



“カオス”が振りまく滅亡因子に蝕まれ、
崩壊の危機に瀕している“混沌の世界”アトラ。
カオス第一次危機(ファースト・クライシス)を生き延びた人類は、
世界の崩壊を防ぐべく『コスモス機関』を設立し抵抗を始めました。

ワールドホライゾンの特異者はコスモス機関に協力し、メディエーターとなって混沌の獣、
そしてその先のカオスそのものとの戦いに身を投じる事となりました。

コスモス機関はホライゾンだけでなく、民間最大の企業グループ『ボーダーレス・テクノロジーズ』や、
独自にカオスの研究を進めている『カオス研究機構』、通称カ研とも連携。
旧東京市街の混沌の獣を駆逐していきます。

新たな力として『コンカラー』がもたらされる一方で、
混沌の獣からも特殊個体パーンチカのような、独自の進化を遂げる個体も現れ始めました。

かつての東京都心にいる混沌の獣第一種「アスラ」、識別名『ルシャナ』。
世界を滅ぼしかけた七体のうちの一体、その復活の予兆と思しき現象や獣の行動が確認され、緊張が高まる人類。
既に「第三次危機」の渦中にあり、復活すれば今の人類に成す術はない。
そう絶望視する者も少なくない中、第一種に勝利するための一筋の光明が見えました。


■ □ ■


――新東京、コスモス機関本部。

「電波塔に“神の力”が宿っている?」
『メイ先輩、いえコスモス機関も電波塔そのものに強いエネルギーが宿っている事については既にご存知でしょう。
 第一種に流れ込むエネルギーの反応に隠れてしまっていますが、この力は今もなお“楔”として機能しています』

カオス研究機構のイヴリン・グローリーから送られてきたデータに、
シャオメイは目を通しました。
確かに、科学局の観測結果を見ても第一種の中に不可解な異なるエネルギー反応が混ざっています。

「……これを神の力だと判断した理由は?」
『コスモスアームの誕生以前、人類にカオスへの対抗手段はありませんでした。
 しかし滅ぼせないにせよ、混沌の獣をあの場に縫い留め、人類の滅亡を阻止している。
 そんな“奇跡”を起こせるのは、神の力をおいて他にないでしょう?』

シャオメイは、コスモス機関が所持する源石のデータとの照合を行いました。
源石とは、アトラを創造した原初の神々の力を宿す物質です。


「完全一致するものはない……が、エネルギーの波形に類似性は見られるね。
 なるほど。源石のエネルギーを共鳴させ、楔を強化すれば、第一種の力を抑制できる」
『復活前に畳みかけることができれば理想ですが、そもそも港区自体が重汚染区域。
 しかもルシャナの刺さっている電波塔周囲は、渋谷以上の汚染濃度です。
 加えて第二種、第三種の進化型が徘徊している。
 世界各国のエース級戦力を総動員し、ホライゾンの特異者を加えれば勝算はありますが……』
「それができればいいんだけどね。カオスに抗ってるのはこの国だけじゃないんだ。
 それに第一種を討伐できても、多くの犠牲が出るようなら“上”もだが、何より司令官のアンジー君が納得しないよ。
 まぁ、今まさにアンジー君は幹部総会に行って、ルシャナ復活に向けての会議をしているわけだけどさ」
『そうなるとやはり、今のこの国にいる戦力で対抗できるようにする必要がありますね。
 先輩、これを』

イヴが三つのポイントをマークした旧東京23区の地図を送ってきました。

「先ほど先輩から頂いた源石のエネルギー反応と、類似のものが確認できた場所です。
 中野区、文京区、そして新東京から近い大田区」
『また厄介な場所だね。重汚染区域じゃないにせよ、あまり近付きたくないところばかりだ』

シャオメイは顔をしかめました。
中野はかつて、駅前の大規模商業施設を中心としたディープなサブカルチャーの街でしたが、
第一次危機後に多くの避難民がなだれ込み、
まだ組織としての体をなしていた頃の『混沌義勇軍』の拠点にもなっていました。
しかし第二次危機の時、ある日を境に住人が一斉に姿を消し、その行方は未だに分かっていません。
現在は混沌の獣の支配領域ですが、そのような背景から曰く付きの場所となっています。

「文京区についてはカ研のあんたの方が、よく知っているはずだ」
『はい。確かに、私のいる研究施設から近いですからね。
 カオス研究機構の始まりの地……本部は移転していますが、今もかつての施設の保守は行われています。
 反応があるのはドーム球場のエリアですが、そこは新宿地下迷宮のように、獣の“巣”になっています。
 ドームの地下には闘技場があるとか、新東京とは別に作られた秘密シェルター都市があるとか、様々な噂がありますが……』
「マンガの話だろう、それは。
 ただ、源石の反応かもしれないということは、全部が全部根拠がないデタラメ、ってわけでもなさそうだ」
 
そして、大田区。
かつては空港施設をコスモス機関で利用していましたが、
第二次危機を境に使われなくなり、廃墟となっています。

「空路での大規模輸送のリスクが高まったこともあって、今は海路がメインになっている。
 源石らしき反応は以前は確認できなかったが……場所柄、神の力との関わりがあっても驚きはないね」
『既にいずれの場所も所員を先行調査に向かわせましたが、不可解な現象に見舞われたため、
 一度戻ってきてもらっています』

そこで、今回も“塔”の時と同じく
カ研とコスモス機関での共同調査を行えないかとイヴは打診してきました。

「正式な判断はアンジー君が戻ってきてからだが、断る理由はないよ。
 第一種をどうにかできる可能性が、少しでも高くなるんだ」

こうして、コスモス機関とカオス研究機構は、第一種復活に備え三地区の調査を行う事を決定しました。

■ □ ■


――中野区。

「ここがかのサブカルチャーの聖地デスカ!?
 ワクワクしてきマース!」
「メイジー、あまりはしゃがないの。
 突然住民が消えた場所だし、例の“青いヤクシャ”だって目撃されてるんだから」

中野にはコスモス機関からメイジー・ショウエリカ・ヒース、準エースとエースが、
カ研からはレイジが送られました。
人気がなく、薄暗く混沌とした商業施設内は不気味です。

「ったく薄気味悪ぃところだぜ」
「大田区の下見をして怪異に遭遇したようデスガ……ビビってんデスカ!?」
「バカ言ってんじゃねぇ! オレぁオカルトとか信じねぇぞ!」

■ □ ■


――文京区。

「……あれ、なに?」
「野球だ。混沌の獣が、野球をしている……」

文京区にはコスモス機関から丹波 志道、カ研からはラナが向かいました。
ドーム球場の中に足を踏み入れた二人は、奇怪なものを目撃します。
それは腕をバットのように変化させ、素振りをしているものと、
ボールのようなものを生成し、投球練習をする、第二種ヤクシャの姿でした。

「人間の文化を吸収しようとする個体の前例はあるんだし、そういうのがいても不思議じゃないよね」

二人の背後から、ラナより少し年上の、ぬいぐるみを抱えた少女が現れます。
彼女はカ研のメンバーですがイヴの直下ではなく、文京区の施設から派遣されました。

「初めまして。ラナちゃん、シドさん。毒島(ぶすじま) クロヱよ」


■ □ ■


――大田区。

「霧が立ち込め、鳥居が現れた……ですか」
「ええ。まるで異界に導かれているような感じだったわ」

大田区にはコスモス機関からはナタリー・ワイス、カ研からはマリが出動しました。

「仮にカオス現象ではなく、源石の力によるものだとすれば、我々は“神々”に試されているのかもしれませんね」

下見を行ったマリから実際の体験を聞き、ナタリーはドローンを先行させます。
しばらくして霧が出て、通信障害が発生しました。

「これよ。前に遭遇した状況は」

そしてマリから聞いていた飛行機のエンジン音が、ナタリーの耳に響いてきました。


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『アナザーコスモス』のトリガーシナリオ、
「死せる神々の残滓」をお届けします。

アトラの特徴や独自ルールについてはワールドガイドをご覧下さい。
※『混沌の獣』に対抗できるのは現状「コスモスアーム」のみということもあり、
アトラを主舞台とするシナリオではアトラ以外のアイテム・スキルの使用に制限がかかった状態となっております。


■シナリオの報酬について

『アナザーコスモス』のパブリックシナリオでは、一定の功績・成果を挙げた方に「コスモス機関特別手当」のプレゼントが行われます。
こちらは種類や個数に応じて「専用武装開発」の素材や設計図等と交換が可能となるアイテムです。

また、シナリオの活躍によっては素材や設計図を直接、その他シナリオ由来のプレゼント等が行われる可能性があります。

※分隊を組んでいる場合、分隊員の一人が活躍すれば分隊員全員に配布されます(一アカウントにつき一つ)。
ただし功績品の内容によっては個別判定となる場合もあります。


■基本的な状況

旧墨田区に現れた“塔”の調査は終わり、下町の人々を混沌の獣から守り抜いた、
コスモス機関の戦闘部隊とカオス研究機構。
しかし獣を統率する、港区からやってきた進化型
――第二種ガンダルヴァと第三種トリシラスの完全撃破には至らず、港区への帰還を許してしまいます。
第三種進化型は高い機動性を備えつつ従来より硬く、
第二種進化型はこれまでに確認されている特殊個体のように高い知能を持ち、高い戦闘技術も有していました。

港区の電波塔に刺さっている第一種アスラ、個体名『ルシャナ』はこれらに守られており、
さらにルシャナ自体も負のエネルギーを集め、復活しようとしています。
活動再開はもはや秒読み、という状況ですが、電波塔が楔となってルシャナの自由を奪っており、
そこには神々に由来すると思しき強力な力が働いていることが判明します。
その力を失わせない、あるいは強化する事ができれば、ルシャナが目覚めてもその場に縫い留め、
力を抑制する事ができます。
そうすれば、現在の戦力でのルシャナ討伐が現実味を帯びてきます。
現在、シャオメイは「次世代型コスモスアーム」の完成を急いでいますが、
楔の力を維持・強化するためには源石が必要となります。

カ研のイヴはそれらしき反応を、三つ特定。
しかしいずれも一筋縄ではいかない、厄介な場所でした。
不可解な現象が過去に起こっており、さらに特殊個体も確認されています。
源石の確保と特殊個体の討伐は重要ですが、
現象がカオスの一種なのか、それとも源石に起因するのかも調べる必要があるでしょう。

今回のシナリオの結果は、『アナザーコスモス』グランドシナリオの難易度に影響を与えます。


【1】中野区の調査 難易度:8

調査するのは駅の北、アーケード商店街とそこから繋がる大型商業施設かつ高級マンションです。
元々は商店街と複合ビルは別々でしたが、第一次危機後になだれ込んだ避難民たちによって増改築され、
それらが統合された無秩序で混沌とした街なっていました。
新東京や横浜地区とは違った独自の文化を形成していたものの、第二次危機にて住民が突如消失。
混沌の獣に襲われたにしては建物の破壊がほとんどなく、今なお謎に包まれています。

現在は住民に変わって第二種ヤクシャの特殊個体が拠点としていますが、
一体だけで他の第二種、第三種は確認されていません。
渋谷のパーンチカのように人間の文化に触れているようですが、時折哲学的な言葉を吐くものの、
意味を理解しているかは怪しいです。

また、新宿地下迷宮や墨田区の“塔”に似た雰囲気があるため
「街そのもの」が牙を剥いてくる可能性もあります。

こちらのパートにはメイジー・ショウ、エリカ・ヒース、レイジが登場します。


【2】文京区の調査 難易度:7

調査するのはドーム球場、および遊園地施設になります。
現在は混沌の獣の巣となっており、第二種ヤクシャ、第三種ラクシャスが至るところにいます。
進化型ではないものの単純に数が多く、気づかれないように調査を行うのはほぼ不可能です。

ドーム球場内にいるヤクシャは野球の真似事をしていますが、試合をしているわけではありません。
体は青くないものの特殊個体であり、ピッチャーとバッターの二体がいます。
獣の本能としてメディエーターが近づけば襲ってきますが、存在を察知しているのかいないのか、
近付かない限りは攻撃してきません。
不気味ではあるものの、ドーム内の調査に限れば、屋外よりはしやすいでしょう。

ドームの地下には様々な噂があるものの、そこへの入口はこれまでに見つけられていないから、
あくまで都市伝説の域を出ないものとなっています。

こちらのパートには丹波 志道、ラナ、毒島 クロヱが登場します。
志道とラナは不気味な野球ヤクシャを先に始末しようとしています。
クロヱはコンカラーですが、どのような力を使うのかは不明です。
ただ、ドームに入るまでに直接触れずに多くの獣を行動不能にしている事から、
マリのような遠隔での因子干渉の使い手と予想されます。


【3】大田区の調査 難易度:9

調査するのは空港廃墟です。
第二次危機が起こるまではコスモス機関が使用していたため当時の地図は存在していますが、
謎の霧によって視界が非常に悪く、目視で周囲を確認するのが困難となっています。
また、不可解な電波障害によってドローンやロボットが不具合を起こしやすいため、
対策がないと調査だけでなく味方との連絡にも支障をきたすこととなります。

空港のあった場所にはかつて神社が存在しており、使用されていた頃は混沌の獣が寄り付きませんでした。
このため、新東京完成までは空港は安全な避難所としても機能していました。
現在は少ないながらも獣がおり、安全ではなくなっています。

なお、霧の中では「過去の光景」が見える事があり、第一次危機と第二次危機の間に限らず、
それ以前のものが現れることもあります。
シャオメイ曰く、「場所柄神に由来する何かがあっても不思議じゃない」とのことです。

混沌の獣が霧の中に侵入できているかは不明ですが、
三つのエリアで最も得体が知れない現象が起こっているため、難易度が高くなっています。

コチラのパートには、ナタリー・ワイスとマリが登場します。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【1】中野区の調査 【現在のMC参加人数:29】

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【2】文京区の調査 【現在のMC参加人数:36】

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【3】大田区の調査 【現在のMC参加人数:14】

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