クリエイティブRPG

蜃気楼のバベル

リアクション公開中!

 147

蜃気楼のバベル
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:アトラ
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2023年05月31日公開!

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

「カオス研究機構」と共に、存在しないはずの第二電波塔を調査せよ!

シナリオ名:蜃気楼のバベル / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



“カオス”が振りまく滅亡因子に蝕まれ、
崩壊の危機に瀕している“混沌の世界”アトラ。
カオス第一次危機(ファースト・クライシス)を生き延びた人類は、
世界の崩壊を防ぐべく『コスモス機関』を設立し抵抗を始めました。

ワールドホライゾンの特異者はコスモス機関に協力し、メディエーターとなって混沌の獣、
そしてその先のカオスそのものとの戦いに身を投じる事となりました。

混沌の獣を倒せる唯一の手段、コスモスアーム。
しかし、かつてコスモス機関の科学局では、それとは別のプランも検討されていました。
滅亡因子の人体への適合と、融合。
言うなれば身体を生体型コスモスアームに変える、というものです。
コスモスアームの完成によって中止となったその計画は、『カオス研究機構』で密かに進められていました。

そしてついに技術が確立され、『コンカラー』が誕生。
新たな力として、コスモス機関にも提供される事となったのです。

進化する混沌の獣と、獣の力を獲得した人類。
カオスとの戦いは新たな局面へと突入しようとしていました――。

■ □ ■


――新東京、コスモス機関本部。

「シャオメイ、これを見てくれ」
「これは塔、かな? 瓦礫で造られた」

司令官の紫藤 安治(しどう やすはる)がモニターに投影した画像を、
シャオメイは確認しました。
瓦礫が無造作に積まれ、塔のようになっていますが、問題はその高さです。
現在も形が残っている周囲のビル群よりも遥かに高く、
かつて東京のシンボルであった港区の電波塔をも上回っているように見えました。

「この本部のある新都庁――コスモスタワーと同じくらいの高さがありそうだ。
 でも、こんなのが積んであったらすぐ気づくはず……」
「ああ、普通こんなのが旧市街にあったらすぐに分かる。
 これは最近になって、唐突に現れたんだ。
 でも、問題は……僕たちには見えるし、実体もあるんだが――普通の人には認識できていないんだ」
「つまり、この世界とは位相がズレて存在している、ってことだね」

そこに、外部からの通信が入りました。
カオス研究機構、通称カ研からです。

『こんにちは、安治さん、メイ先輩。
 その様子、どうやらコスモス機関も“塔”を確認したようですね』

モニターに映ったのはカ研の主任研究員、ドクター・エヴェレット
エヴェレットは偽名で、本名はイヴリン・グローリー
かつてコスモス機関科学局に所属していた科学者であり、コンカラーの生みの親です。

『先日はおかげさまで、貴重なサンプルが手に入りました。
 さて、この塔ですが、現れた場所は旧墨田区。
 お気づきかと思いますが、第二電波塔の建設予定地です。
 第一次危機によって工事は着工されず、この世界には存在していない』
「でも、ある世界においては存在している。
 こことは階層が異なる、同一座標の世界――地球」

地球では世界一高い電波塔として完成しており、人気の観光地にもなっています。

「カオスによる歪みが生じ、地球との接点になっている可能性があるということか。
 そうなると、塔に何かが起こると、その影響が地球にも及んでしまうかもしれない」
『それを避けるためにも、この塔の早急な調査が必要です。
 そこでお二人に提案なのですが、今回も先日の金沢島同様、カ研との共同作戦といきませんか?
 今回はラナだけじゃなく、私も直接塔に向かいます』

コスモス機関としても異論はありませんが、シャオメイには気になる事がありました。

「イヴ、あんた地球のことも結構知ってるみたいだね。
 “外”から来たアタシと違って、異世界の事を知る機会はそうそうないだろうに」
『それについては“スポンサー”から、と言っておきましょうか。
 コスモス機関のような公的な大組織と違って、我々は支援者がいないと研究を続けられませんからね』

こうして旧墨田区に現れた謎の塔を、コスモス機関とカオス研究機構とで調査する事となりました。

『あ、そういえば今、そちらの実戦部隊の方を招いておりまして――』


■ □ ■


――カオス研究機構。

「ということで、コスモス機関との共同作戦です。
 皆さんのことをメイ先輩に伝えたら苦い顔をされましたが、
 調査に同行させて構わないということでした」
「ちょうどシャオメイさんからメッセージが届きましたぁ」
「今回は宜しくお願いします!」

旧品川区で任務中だったSCA分隊――樋口 アカリスミス・クラークセリーヌ・G・ラプラスは、
ひょんなことから、イヴのいるカ研の研究施設に招かれました。
そこで彼女の直下にいるコンカラーを紹介されています。

「塔が現れたというが、その周囲はどうなっている?」
「あの辺りは下町で、新東京に移住せずに暮らしている人が結構います。
 ……いけませんね、やはりというか、獣の活動が活発化しています」
「分かった。セリーヌ、司令に連絡を。動けそうなエースに呼び掛けるようにもな」

旧市街には獣と戦うレジスタンスもいますが、戦力に不安があるのは否めません。
救援に向かう事となるエースは、
丹波 志道エリカ・ヒースナタリー・ワイス
そして準エースのメイジー・ショウです。

「ならばこちらも相応の子を行かせませんとね」

イヴはチンピラのような男と、修道服の女を見ました。

レイジ君、マリさん。街の人たちは頼みましたよ」
「俺の名はレイジじゃねぇって言ってんだろ。
 なに、獣狩りができんなら文句はねぇぜ」
「はい、先生。彼らに救いの手を差し伸べませんと。……憐れな獣たちにも」

そして小柄な少女ラナに目配せします。

「ラナは私と一緒に」
「うん」

こうして、カ研の面々も動き出しました。


■ □ ■


――ワールドホライゾン。

「特異者じゃなければ観測できない塔。
 地球との関りも考えると、情報は欲しいところね。木戸君はどう思う?」
「もし何かしら異変の兆候があれば、マンフレッドからすぐ連絡が来るでしょう。
 今のところはまだ、影響は出ていないと考えていいかと思います」

明夜・ワーグナー木戸 浩之を呼び、アトラの事を共有していました。
ホライゾン新生のための「新世界創造計画」を取り纏め、地球の動向も追い続けているのが彼であるためです。

「しかし、混沌の獣とは厄介ですね。
 界霊に近い存在のようですが、アトラの力でなければ現状は対抗できない。
 滅亡因子についても気になりますが……明夜さん、映像、少し戻して下さい」

木戸はコスモス機関から提供された戦闘映像を見て、ある人物の姿を目に留めました。

「浩之様、どうしたんですの?」

彼のパートナーである宇野 讃良が首を傾げます。

「やっぱり似ている……この人の情報、ありますか?」
「ええと、ちょっと待ってね。
 夏目 花奈(なつめ かな)
 民間のレジスタンスとして戦っている少女とのことよ。
 ……確かに蕾奈ちゃんとよく似てるけど、別人よ」
「それは分かってますが、完全に無関係とも思えないのです」

木戸はこの少女を直接確かめるべく、讃良と共にアトラに向かうことを決めました。



担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『アナザーコスモス』のトリガーシナリオ、
「蜃気楼のバベル」をお届けします。

新アバター「コンカラー」が加わり、カオスとの戦いは次の段階へと進みます。

アトラの特徴や独自ルールについてはワールドガイドをご覧下さい。
※『混沌の獣』に対抗できるのは現状「コスモスアーム」のみということもあり、
アトラを主舞台とするシナリオではアトラ以外のアイテム・スキルの使用に制限がかかった状態となっております。


■シナリオの報酬について

『アナザーコスモス』のパブリックシナリオでは、一定の功績・成果を挙げた方に「コスモス機関特別手当」のプレゼントが行われます。
こちらは種類や個数に応じて「専用武装開発」の素材や設計図等と交換が可能となるアイテムです。

また、シナリオの活躍によっては素材や設計図を直接、その他シナリオ由来のプレゼント等が行われる可能性があります。

※分隊を組んでいる場合、分隊員の一人が活躍すれば分隊員全員に配布されます(一アカウントにつき一つ)。
ただし功績品の内容によっては個別判定となる場合もあります。

{bpld}■専用武装開発

「コンカラー」実装に伴う「専用武装開発」の更新は4月28日中に行われる予定です。
今しばらくお待ち下さい。
※設計図アイテムの解説の加筆・調整、およびFAQの追加が完了しました。

専用武装として制作したアイテムは通常2~3週間程度でのお届けとなりますが、
今回につきましては、現在受理済みのものを含め、

・2023年4月30日(日)中

までの申請分で問題のないものは順次製作し、当シナリオのアクションで使用できるよう
【2023年5月2日(火)中】までに付与を行います。

また、アクション期間は通常より長くなっております。


■基本的な状況

地球とは異なる階層(レイヤー)に存在するもう一つの地球、アトラ。
この世界では『カオス第一次危機(ファースト・クライシス)』と呼ばれる未曾有の大災害を生き延びた人類が『コスモス機関』を発足し、
世界の滅びを回避するために戦っていました。
しかし、五年前の『カオス第二次危機(セカンド・クライシス)』を経て、世界中に広がっていた滅亡因子はさらに増大。
そこから生まれる異形の怪物『混沌の獣』もまた、より強大な力を持つようになっていました。
ワールドホライゾンはコスモス機関との接触に成功すると、その現状を知り特異者の派遣を決定。
協力体制が築かれます。

コスモス機関の紫藤 安治の元に、「カオス研究機構(通称カ研)」からのコンタクトがありました。
連絡してきたドクター・エヴェレットと名乗る女性はかつて科学局に所属し、
シャオメイの部下であったイヴ――イヴリン・グローリーで、安治もよく知る人物です。
イヴはカ研で滅亡因子の人体への適合、融合技術を完成させ、「コンカラー」を誕生させました。
その力を披露すべく持ち掛けてきた横浜、金沢島での共同作戦は成功。
今後も協力関係は継続するということで、
カ研からはコンカラーになるための試薬「カオスフューザー」が提供されました。

それからほどなくして、旧墨田区に異変が生じているのをコスモス機関は確認。
カ研も気付いており、イヴから連絡が入ります。
存在しないはずの第二電波塔の出現を確認できているのはメディエーター――特異者のみであり、
アトラの普通の人々には見えていない。
このことからカオス現象として早急に調査が必要と判断し、コスモス機関とカ研共同で行われる事となりました。
なおこの時、イヴは品川エリアにいた樋口 アカリらSCA分隊を自分の元に招いていることも発覚します。

墨田区では塔の出現だけではなく、混沌の獣の活動も活発化しており、
住民たちも危機に陥っていました。
両組織は救援のため、レジスタンスと共に避難活動と獣の掃討も行います。



【1】第二電波塔の内部調査 難易度:6

トリガークエストの13話以降と内容が一部リンクする事となるパートです。

旧墨田区には新たな電波塔の建設が予定されていましたが、カオス第一次危機によって着工されることなく、
計画のみで終わりました。
建設予定地は更地のはずですが、突如滅亡因子のエネルギー反応が検出され、
瓦礫が積み上がったような塔が出現。
しかし、メディエーターの適性がない者(非特異者)はその姿を認識できていません。

滅亡因子の反応から、これもカオス現象の一つと考えられますが、
アトラとは別の階層である地球には同じ場所に電波塔が存在しているため、
アトラと重なり合った状態、とも推測できます。
その場合、電波塔を通じて地球にも何らかの影響が及ぶ可能性があります。

内部は廃墟となっていますが、混沌の獣のように生物と非生物が混じり合ったような質感で、
薄気味悪いものとなっています。
第二種や第三種のような獣は出現しないものの、生命力・魔力を検知すると壁や床が変化し、襲ってきます。

また、内部は「重汚染区域」と同程度の滅亡因子の侵食作用があるため注意が必要です。

こちらのパートにはドクター・エヴェレット(イヴリン・グローリー)、ラナ、
SCA分隊の三人(アカリ、スミス、セリーヌ)が登場します。


【2】旧墨田区の人々の救助 難易度:7

第二電波塔の周辺地域はかつての東京・下町であり、
現在も新東京に移住することなく暮らしている人が少なくありません。
メディエーター適性を持つ者がレジスタンスとして彼らを守っており、
また、民間企業の秋葉重工が彼らに協力し、コスモス機関とは別にコスモスアームを提供しています。

塔の出現に呼応して混沌の獣の活動が活発化し、第二種、第三種が群れをなして押し寄せてきており、
国技館をはじめとした現存する施設への避難が行われています。
しかしレジスタンスだけでは戦力不足であり、救援が必要な状況となっています。

こちらのパートにはメイジー・ショウ、マリ、夏目 花奈、
木戸 浩之、宇野 讃良が登場します。

夏目 花奈はかつてワールドホライゾンにいた特異者、棗 蕾奈に非常によく似ているため、
木戸は別人だと思いつつも、どういう人物かを直接確かめに来ています。
彼はパートナーの宇野ちゃんと共に避難誘導を行います。
メイジーと花奈は獣に斬り込み、マリはそれを援護します。


【3】第一種の眷属を撃破する 難易度:8

活動停止状態で旧港区にいる第一種アスラ『ルシャナ』には活動再開の予兆がありますが、
現在の港区には第一種を守るように、複数の「進化型」が点在しているのが確認されています。
その一部は区境を越え、他のエリアにも出向いています。

【2】の混沌の獣の背後にはその個体がおり、下位個体の統率を行っています。

その姿は騎兵の如く、獣型の第三種進化型に第二種が騎乗していますが、
第二種の方もこれまでに確認されているものとは異なり、
新宿や渋谷で目撃された特殊個体に近い姿となっています。

強さは未知数ですが、第一種の守り手と考えると一筋縄ではいかない相手であることは間違いないでしょう。
なお墨田区の獣全体を統率している個体であり、それぞれ一体ずつとなります。

こちらのパートには丹波 志道、エリカ・ヒース、ナタリー・ワイス、
レイジが登場します。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2023年4月28日21:30追記】
【3】に追記を行いました。また、「コンカラー」実装に伴う設計図の更新が完了しました。

【1】第二電波塔の内部調査 【現在のMC参加人数:32】

6

【2】旧墨田区の人々の救助 【現在のMC参加人数:34】

7

【3】第一種の眷属を撃破する 【現在のMC参加人数:16】

8