クリエイティブRPG

ロストシティ・オブ・ユース 前編

リアクション公開中!

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ロストシティ・オブ・ユース 前編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:アトラ
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2023年04月07日公開!

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

混沌に侵された若者の街を支配する“獣”。それが狙っているものとは?

シナリオ名:ロストシティ・オブ・ユース 前編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


“カオス”が振りまく滅亡因子に蝕まれ、崩壊の危機に瀕している“混沌の世界”アトラ
カオス第一次危機(ファースト・クライシス)を生き延びた人類は、世界の崩壊を防ぐべく『コスモス機関』を設立し抵抗を始めました。

地上を跋扈する、滅亡因子が生み出した怪物「混沌の獣」を倒せるのは、コスモス機関で開発された対カオス武装「コスモスアーム」を扱える戦士、メディエーターのみです。

ワールドホライゾンの特異者はコスモス機関に協力し、メディエーターとなって混沌の獣、そしてその先のカオスそのものとの戦いに身を投じる事となったのです――。

■ □ ■


――新東京、コスモス機関本部。

「やぁ、アンジー君」
「シャオメイ。例の個体の解析が終わったのか?」
「それに関連した興味深い情報があってね、こうやって君に知らせにきたのさ」
「興味深い情報……?」

司令官としてメディエーターたちの指揮を執る紫藤 安治の下に、シャオメイが現れました。
シャオメイは、先日の一件でメディエーターが遭遇した混沌の獣の特殊個体の解析を行っていたため、
それの結果が出たと思った安治ですが、どうやらそうではない様子です。
怪訝に思いながらもモニターに映し出された画像へと視線を向けると、その表情は驚愕に固まりました。

「これは……!?」
「事後報告になるけど、ちょっとアタシが個人的に仕事を頼んでててね。
 この青いヤクシャは、旧渋谷エリアの探索に行っていたメディエーターが交戦した個体だよ。
 コイツも言葉を発したそうだ。それだけじゃなく、戦い方も“剣を知っている者の動き”だと。
 静止画じゃ分かりにくいから、映像を出した方が早いね」

モニターを流れる映像ではメディエーターとヤクシャが戦闘を繰り広げていますが、なによりも目を引くのはそのヤクシャの形状です。
混沌の獣の容姿は個体によってばらつきがありますが、顔が割れて青白い鎧のような甲殻をもつその姿は通常のヤクシャとは一線を画しており明らかにこれまでのヤクシャとは異なると思えます。

「これもまた、臨海副都心のような特殊個体か」
「その成長体、あるいは進化体と言うべきかしらね。
 戦いの中でこちらを分析し、取り込んでいる素振りもある」

安治の言葉を肯定するようにシャオメイは説明を続けました。
さらにはその場で身体を変化させて飛び去ってしまったと。

「このヤクシャについて、こちらで追跡調査を行った結果がこれだ」
「この個体が中心となって、渋谷の一帯に滅亡因子が振りまかれているのか。つまり、この個体が旧渋谷エリアの獣の実質的な支配者である可能性が高い、と」
「そういうことになるね。ってなわけではい、青海地区の特殊個体との比較データ。
 共通した波形も確認できてて、コイツらには通常個体を支配・統率する能力が備わっていると見て間違いなさそうだよ。
 幹部連中は重汚染区域である旧渋谷エリアの調査には消極的だけど、これなら説得材料としては十分でしょ?」

シャオメイからのデータを見た上で、安治は判断を下しました。

「……現時刻をもって、この特殊個体を第二種乙一号――通称パーンチカと呼称。ホライゾンの特異者たちとも協力し、これの討伐を目指す!」
「了解。アタシからも各所に通達を出しておくよ」

パーンチカの居場所は既に特定されていますが、旧渋谷エリアの奥に留まり動く気配が見られません。
青海地区に現れた特殊個体が倒されたことを察知し、守りを固めているのか、それとも……。
 
安治はホライゾンにも協力を要請し、コスモス機関と特異者の精鋭を集めた混成部隊によって敵の守りを突破し、
その中心にいるパーンチカを撃破するための作戦を組み立て始めました。

■ □ ■


特殊個体パーンチカの情報がもたらされてから数日後、準備を整えた精鋭部隊が旧渋谷エリアに送り込まれました。
その中には先日の青海地区での戦いにも参加していたレベッカ・レッドグレイヴの姿もありました。今回の作戦を重要視した安治は、前回同様にエースを動員していたのです。
しかし、その顔ぶれは前回とは異なります。

「リリっぺ先輩とは一度一緒に組んでみたかったんだぁ。よろしくね、先輩」
「うん、よろしく!」

レベッカのことをリリっぺ先輩と呼び気安く話しかけるギャル風の少女は、森山 美玖(もりやま みく)
“妖精眼(グラムサイト)”のコードネームを持つ、新東京本部におけるワイズの現・最年少エースです。
レベッカとハイタッチを交わすと、PHSのカメラでツーショットをパシャリと撮ります。

「きっと昔は君たちみたいな子たちで賑わってたんだろうなぁ、この街は」
「シモムラさんは……シブヤ系というよりアキバ系っぽい感じだよね。昔の本に載ってたパソコンマニアみたいな」
「実際、元々は秋葉重工にいたわけだからねぇ。否定はできないかな」

そんな二人の様子を見てなにやらしみじみとしているのは、長身痩躯で冴えない印象の青年シモムラです。
先ほどまで本部にいる安治と通信を行い、今回の作戦に関して最終的な確認を行っていたのですがそれも終わったようです。
作戦に参加する部隊の仲間たちを集めると、本部からの指令を伝えます。

「さて、調査エリアは主に三つだ。パーンチカと最初に接触した例の廃ビル、「センター街」と呼ばれていたメインストリートを含む旧渋谷駅の周辺一帯、そして北の公園の奥にある森林地帯と化した鎮守の杜。
 僕は廃ビルの調査をしつつ全体のサポートが出来るように動くから、美玖君は旧渋谷駅方面、レベッカ君は鎮守の社方面を頼めるかい?」
「えぇー! せっかくリリっぺ先輩と一緒に戦えると思ってたのに!」
「まぁまぁ。今回は調査がメインっぽいし戦力を集中させてもね?」

シモムラの采配に明らかな不満を漏らす美玖ですが、青海地区の時とは逆の役回りになったレベッカがそれを宥め、なんとか了承して貰います。
レベッカのお陰でなんとかなったようだと安堵したシモムラは、再び美玖が不機嫌になる前にと調査開始を指示するのでした。

■ □ ■


「第二種特殊個体パーンチカの居場所は判明しているが、今のところ動きはない。だが、特殊個体……いや、“獣”の言葉が確かなら、奴らは『神の力』を求めている」

調査部隊が任務を開始したころ、本部では安治が状況をモニターしつつそう呟きました。
旧渋谷エリアにはコスモス機関もまだ認知していない、隠された何かが存在する。
そんな確信を胸に秘めながら。
 
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『アナザーコスモス』のトリガーシナリオ
「ロストシティ・オブ・ユース 前編」をお届けします。

本シナリオは前後編の二回を予定しております。
また、トリガークエスト同様「アナザーコスモス」のメインストーリーとなりますので、是非ご参加下さい!

アトラの特徴や独自ルールについてはワールドガイドをご覧下さい。

※『混沌の獣』に対抗できるのは現状「コスモスアーム」のみということもあり、
アトラを主舞台とするシナリオではアトラ以外のアイテム・スキルの使用に制限がかかった状態となっております。


■シナリオの報酬について

『アナザーコスモス』のパブリックシナリオでは、一定の功績・成果を挙げた方に「コスモス機関特別手当」のプレゼントが行われます。
こちらは種類や個数に応じて「専用武装開発」の素材や設計図等と交換が可能となるアイテムです。

また、シナリオの活躍によっては素材や設計図を直接、その他シナリオ由来のプレゼント等が行われる可能性があります。

※分隊を組んでいる場合、分隊員の一人が活躍すれば分隊員全員に配布される予定です(一アカウントにつき一つ)。
ただし功績品の内容によっては個別判定となる場合もあります。


■基本的な状況

地球とは異なる階層(レイヤー)に存在するもう一つの地球、アトラ。
この世界では『カオス第一次危機(ファースト・クライシス)』と呼ばれる未曾有の大災害を生き延びた人類が『コスモス機関』を発足し、
世界の滅びを回避するために戦っていました。
しかし、五年前の『カオス第二次危機(セカンド・クライシス)』を経て、世界中に広がっていた滅亡因子はさらに増大。
そこから生まれる異形の怪物『混沌の獣』もまた、より強大な力を持つようになっていました。
ワールドホライゾンはコスモス機関との接触に成功すると、その現状を知り特異者の派遣を決定。
協力体制が築かれます。

青海地区で起きた事件の裏で、
シャオメイから個別の依頼を受けていたメディエーターの一分隊(樋口アカリたち)が旧渋谷エリアで素材収集を行っていると、
一際強い滅亡因子の反応をキャッチしました。
その発信源の調査へ向かったところ、通常の第二種とは明らかに異なる外観をし言葉を発する特殊個体と遭遇。
しかし、分隊は特殊個体と交戦するも仕留めきることは出来ず取り逃してしまいました。
この情報を得たコスモス機関本部は特殊個体を『パーンチカ』と命名し、
その後の追跡調査からこの個体が旧渋谷エリアの支配者であると仮定。
その撃破を最終的な目標と定め、戦闘部隊の動員を決定します。
しかし、渋谷エリアは重汚染区域に指定され、
準備もなく突撃しては少なくない被害が出てしまうことは間違いないため、
まずはエリア全体の正確な現状を把握するための調査から始める事となりました。
ホライゾンの特異者もその調査部隊に組み込まれており、旧渋谷エリアの調査に赴くことになったのです。


★混沌の獣について

混沌の獣は二種、三種ともに巨体を誇り、サイズとしては二種がL、三種がLLが基本となります。
第二種でも十メートル以上(LL)の個体はそこまで珍しくなく、
現状のメディエーターは生身で挑むことになるため、
サイズ差を意識した立ち回りを心掛けるのがよいでしょう。

★重汚染区域
旧渋谷エリアは滅亡因子に大きく侵食されており、一般人はまず無事では済みません。
耐性のあるメディエーター、特異者にとっても長期的な滞在は非常に高いリスクを伴います。
対策手段がないと活動ができない、というわけではないものの、
混沌の獣の攻撃によるダメージが増大し、侵食、毒、汚染といった状態異常にもかかりやすくなります。

※これらの対抗手段はフェローパック『Wise With Wizardry』等から入手可能です。

【1】旧渋谷市街を調査する 難易度:5
「センター街」と呼ばれていたメインストリートを含む、旧渋谷駅の周辺一帯の調査を行います。
駅周辺は数十年に渡る増改築が繰り返されたことでデパートが連結し、地下も複雑に繋がっている等、
一種の迷宮と化しています。
地上の方も立地から坂になっており、駅から離れるほど標高が高くなっています。

広い道路や廃墟となった多数の商業ビルが立ち並ぶエリアで、
事前調査によると第二種『ヤクシャ』の反応が複数確認されており、この近辺を徘徊しているようです。
調査のほか、獣との戦闘及び素材収集を行うことが出来ます。

森山 美玖はこちらのパートに登場します。
彼女はかつての渋谷に一種の憧れを抱いており、
任務とは別に当時の流行を知れるものを個人的に集めるつもりでいます。


【2】鎮守の杜を調査する 難易度:7
旧渋谷駅の北には広大な公園と、近代に建立された神社があります。
現在は公園も荒れ果て、神社も廃墟と化していますが、一帯は神社を中心に滅亡因子の侵食によって変異しており、
鬱蒼とした森と化し、隣接する公園の敷地にまで及んでいます。
そしてそれ自体が第三種『ラクシャス』となっており、
森の木の中に植物型であるラクシャス・プラントが紛れています。
重汚染区域であることに加え、それが集まる森全体で滅亡因子がまき散らされており、
他のパートと比べても非常に危険な地域となっています。
神社自体は比較的新しいものですが、
何かしら特殊な力を持つ物が今も残されている可能性があります。

レベッカ・レッドグレイヴはこちらのパートに登場します。


【3】特殊個体の手がかりを追う 難易度:6
特殊個体『パーンチカ』が根城にしていたという廃ビルの調査を行います。
このビルには映画館や宴会場があり、屋上のドームの中はプラネタリウムとなっており、街のシンボルの一つでした。
事前にある程度調べた結果、パーンチカ自体は既にこのビルにいない事は判明しており、その痕跡を探ってなぜここにいたのか、その目的を探ることになります。
なお、パーンチカらしき反応は現れたり消えたりしていることから、
因子反応を隠蔽する力も身につけているようです。
どこかから渋谷に来たメディエーターの様子を窺っている可能性は高いですが、今回このパートに出るとは限りません。

シモムラはこちらのパートに登場します。
なおシモムラはコードネームですが、本名は非公開で実際の姓は「下村」ではないようです。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【1】旧渋谷市街を調査する 【現在のMC参加人数:37】

5

【2】鎮守の杜を調査する 【現在のMC参加人数:23】

7

【3】特殊個体の手がかりを追う 【現在のMC参加人数:24】

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