クリエイティブRPG

カルディネア

忍び寄る崩壊の序曲

リアクション公開中!

 123

忍び寄る崩壊の序曲
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:カルディネア
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2022年08月11日公開!

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

千年王国リュクセールの崩壊が足元から忍び寄る!? その原因を突き止めよう!

シナリオ名:忍び寄る崩壊の序曲 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


●プロローグ
 世界の創造主たる“神竜”との新たな契約によって、カルディネアの地と呼ばれるリュクセール王国が平穏を得てから千年、
 この地を守護する竜神族の青年アイオーンに仕えるヴァルキリー、フィルツェーンは神竜より、

「再び世界が闇に包まれようとしている」

 という神託を受け、アイオーンは悠久の命を持つ大魔道士エスターシャの元を訪問し、いくつかの知恵を授かりました。

 一つは、千年前の仲間の意志を継ぐ者、【守護星印】を持つ者を探して協力を得ること。
 一つは、闇に対抗すべく、ひとつの街と共に封印された魔導兵器の封印を解く、16枚の“譜”を集めること。


 でした。
 アイオーンはフィルツェーン、そして自ら“滅竜士(ドラゴンスレイヤー)”を名乗り、ドラゴンを探す少女キャロルや冒険者たちの協力を得て、
 16枚の“譜”の1枚を手に入れると共に、
 交易都市セロナブルを脅かしていたモンスターによる商隊の襲撃事件を解決へと導いたのでした。
 そしてその中で、【守護星印】を持つ者も何人か見つけることができたのです。

 しかし、千年王国と謳われたリュクセール王国の平和が脅かされようとしているのを、実感することとなったのでした。
※プレシナリオ「竜神族の青年と新たなる冒険者たち」参照


■□■



●交易都市セロナブル
 リュクセール王国の首都ソヴェンナと、冒険者の集う街ノイエ・ゴルドバールの中間に位置する都市です。交通の要衝であり、交易都市として賑わっています。

「残る“譜”は14枚。それに、モンスターを操っていた者を捕まえたい。そいつがおそらく、神竜の神託にあった闇に関係しているはずだ」
「アイオーン様、“譜”についてなのですが……」

 大魔道士エスターシャからもらった1枚と、フィルツェーンと冒険者たちが手に入れたもう1枚を見ながら言うアイオーンに、フィルツェーンが躊躇いがちに声を掛けました。
 彼女の傍らには、この交易都市セロナブルを統治する現当主エルンスト・クリューデルが控えていました。
 ただ、片膝立ちで騎士の礼を取り、主君や神を敬うかのような仕草なのです。

「嗚呼、愛の女神フィルツェーン様! わたくしめに何なりとお申し付けくださいませ!」

 ……前回、冒険者たちによって改心したエルンストは、すっかりフィルツェーンの虜となっていたのです。
 もっとも、本人は自覚していませんが、フィルツェーンの美貌は、街を歩けば大抵の男性なら振り返るくらいです。美の女神として崇めるのも分からなくはありません。

「エルンスト殿から聞いた話では、この曲を作ったコルネイユ・グリューデル殿は、友好の証として複数の貴族に“譜”を渡していたとのことです」
「……私は代替わりしたばかりで難を逃れたのですが、何人かの“譜”を持つ貴族が大公カシウスに捕らえられ、カッサヘ連れて行かれたという情報を得ております」
「カッサ……確か、賭博場や闘技場がある娯楽都市だったな」
「はい。彼らはユーフォリア王女を指示していたと聞いております。あの闘技場は裏では貴族の牢獄を兼ねておりまして、おそらくはそこへ投獄されているかと……」

 崇拝しているとはいえ、公にすると下手をすれば自分が大公カシウスに捕まりかねない危険な情報です。
 エルンストはエルンストなりの罪滅ぼしをしようとしているのでしょう。
 「それ以上は」とフィルツェーンが手で制しました。

「後は、神聖セレスティア皇国の“ブランコスモス”だね」

 今まで聞き手に回っていたキャロルが口を挟んできました。
 彼女が次の獲物にしているノイエ・ゴルドバールを守護する竜、黒焔竜ブラックオニキスの情報を集めていた際小耳に挟んでいました。
 神聖セレスティア皇国はリュクセール王国の南方に位置する覇権国家です。
 虎視眈々とこのリュクセール王国を狙っているという黒い噂が絶えません。

「国内で争っている場合ではないだろうに……」

 アイオーンは改めてエスターシャに言われた「歪んだ至福の世界」という言葉を実感していました。
 とはいえ、“ブランコスモス”が遺跡「失われた都」の近くの遺跡で発掘作業をしている謎の集団、という以外分かっていません。

 そこへそわそわしながら冒険者ギルドの建物へ入ろうとして止める、を繰り返すドワーフの女の子の姿がありました。
 アイオーンはその子が手に小銭を強く握り締めているのを目ざとく認めると、おそらく依頼しに来たのだと思い、声を掛けました。

「どうしたんだ?」
「お父さんが……お父さんたちが返ってこないの。それで、冒険者さんたちに探してもらおうと思って……」

 冒険者はカルディネアにおいて、人々が平穏に生活していく上で必要不可欠な存在と言えます。
 人々は庶民・貴族問わず、トラブルの解決を冒険者へ依頼します。
 ドワーフの女の子が冒険者へ依頼しようとするのも自然であり、握り締めていた小銭をアイオーンに見せました。
 ただ、どう見ても子供のお小遣いで、人探しをする依頼には額が足りません。

「親父さんはどこで働いているんだ?」
「普段は南スタガルゴー山脈の鉱山で鉱石を掘ってるの。でも最近、仲間がどんどん行方不明になっちゃってるって言ってて……あたし、行かないでって言ったんだけど……」

 ドワーフの少女は泣き出してしまいました。慌ててフィルツェーンが抱き締めます。
 南スタガルゴー山脈はこのセロナブルの西南に位置する高峰で、多くの良い鉱脈があることで有名です。セロナブルが交通の要衝であるのも、産出される貴金属や宝石、金属をリュクセールの各地へ運ぶためでもあります。
 このドワーフの女の子の父親もそこで働いていたのでしょう。

「フィルはカッサに行ってくれ。投獄されている“譜”を持つ貴族たちを救出して欲しい。俺はこの子の親父さんを探してみる」
「ほ、本当!?」
「ああ、本当だ。そのお金は親父さんが見つかったらもらうから、それまで取っておいてくれ」

 アイオーン言葉を聞いたドワーフの女の子は、まだしゃくりあげながらも泣き止みました。

(発掘作業にドワーフを使う可能性がある。この少女の親父も連れて行かれた可能性が高い)

「じゃぁあたしはフィルツェーンと一緒にカッサに行くよ。投獄場所を調べるにせよ、派手に動く囮がいた方が調べやすいでしょ?」
「……どういう風の吹き回しですか?」

 突然のキャロルの提案に、フィルツェーンは警戒心を露にします。
 ヴァルキリーは神竜に高い忠誠心を持っています。故にその神託を得られるのです。
 そしてキャロルが倒そうとしている黒焔竜ブラックオニキスは神竜の眷属です。
 フィルツェーンがキャロルを警戒するのも無理からぬことといえます。

「んー? ほら、罰当たりにこと言っちゃったからさ、罪滅ぼしだよ」

 キャロルは自分の背丈ほどもある大剣を軽々と背負っています。そんな彼女が闘技場で戦えば、注目の的となるのは間違いないでしょう。
 彼女自身暴れたいということもあるかもしれません。

「今は一人でも協力者が欲しいところだ。キャロル、フィルと共にカッサに行って欲しい」
「アイオーン様が仰られるなら……」

 主人に言われては、とフィルツェーンは不承不承受け入れます。

(それに“譜”があった方が、あたしにとってもいいことだからね)

 もちろん、キャロルはそんなことは言いませんでしたが、一人ほくそ笑むのでした。


 遺跡で発掘作業をしている謎の集団“ブランコスモス”、
 次々と行方不明になるドワーフの工夫たち。
 そして、大公カシウスに逆らったが故に投獄された“譜”を持つ貴族たち。


 平和であった千年王国では、少しずつですが崩壊の綻びを見せ始めていました。
 それを突き止められるのは、あなたの行動(アクション)かもしれません!
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『新約カルディネアの神竜』の冒険のメインシナリオ
「忍び寄る崩壊の序曲」をお届けします。

本シナリオのシナリオガイドをお読みいただければアクションを掛けられるようになっていますが、

ティザーサイト
ワールドガイド(簡易版)
アバター一覧(『新約カルディネアの神竜』)
・冒険プレシナリオ「竜神族の青年と新たなる冒険者たち」のリアクション

をお読み頂くと、現状がより分かりやすくなると思います。
また、

「新約カルディネアの神竜」 スタートキャンペーン
“新約カルディネアの神竜”フェロー第1弾『千年王国の勇士たち』


スタートキャンペーンやフェローをご活用いただくことで、
キャラクターを強化し、新たなスキルやアイテム、クラスを入手することも可能です!

なお、

関連クエスト「失踪したドワーフを探せ」(仮)

が【2022年7月2日】に公開予定です。
お楽しみに!


■シナリオ・アクションとは?
シナリオとは、あなたが冒険している世界で発生している様々な事件やイベントが
「シナリオガイド」という小説で紹介されています。
このシナリオガイドもそのうちの一つとなります。

このシナリオガイドに掲載された情報を元に、
自分の行動を文章にまとめたものを「アクション」と言います。
このアクションは、やりたい事を一つに絞って書くようにしましょう。

シナリオ・アクションの書き方などについては

・マニュアルの「シナリオ」
・プレイガイドの「シナリオアクションの書き方(基本編)」 / 「シナリオアクションの書き方(発展編)」

こちらご参考になりますのでぜひご覧いただければと存じます。

最初ですのであまり難しく考えず、ご自身が楽しめることを第一に、
一つ、自分が何をしたいのかを明確にした上で、アクションを書いてみましょう。


■基本的な状況
世界の中心、カルディネアと呼ばれたリュクセール王国。
神竜との間に結ばれた新たな契約により、神竜の加護によって守られ、1000年もの間平穏を保ち、
千年王国として世界に名を馳せていました。

しかし、この世界を守護する竜神族の青年アイオーンに使えるヴァルキリーのフィルツェーンは神竜より、

「再び世界が闇に包まれようとしている」

という神託を受けます。
アイオーンはかつての仲間を探すために、悠久の時を過ごす大魔道士エスターシャの元を訪れると、
彼女から【守護星印】を持つ者を探すよう言われ、同時にエスターシャが封印したという魔導兵器の復活のための譜を渡されます。

プレシナリオで譜の1枚を手に入れ、【守護星印】を持つ者を何人か見つけた
アイオーンとフィルツェーン、そしてキャロルですが、
譜を持っていたクリューデル家の現当主エルンストより、
他に譜を持つ貴族が娯楽都市カッサにある牢獄へ投獄されてしまったという情報を得ます。

それとは別に、冒険者ギルドへ依頼に来たドワーフの少女から、
失踪した父親を探して欲しいという依頼を受けます。

カルディネアの地で冒険者を生業とするあなたは、
アイオーンやフィルツェーン、キャロルと共にこれらの事件へと関わっていくことになります。

シナリオガイド中でも触れられていますが、活躍に応じて全パートで【守護星印】が配布される予定です。


■冒険シナリオにおける兵力について
冒険シナリオでは「【兵力:×】」のアイテムは使用できません。こちらは軍事シナリオ専用となります。
スキル「【統率力:×】」は個人戦でも使用できます。また、軍事シナリオ用の大抵のスキルは使用可能です。



【1】失踪したドワーフを探す 難易度:3
アイオーンと失踪したドワーフたちを探します。
皆さんはアイオーンやフィルツェーンとドワーフの女の子の遣り取りの場に居り、依頼内容は聞いています。
流石にドワーフの女の子のから報酬は受け取れませんが、
彼女の父親は腕の立つ工夫のようですので、救出すれば活躍次第で父親から報酬(質のいい武器)がもらえることでしょう。

アイオーンはドワーフの失踪と、遺跡で発掘作業をしている謎の集団“ブランコスモス”を結び付けています。
根拠はありませんが、ドワーフは発掘作業は得意ですから、彼らの力を強引に借りている可能性を考えています。

彼らは何かを発掘しているようですが、全員がフードを被っており素性は分かりません。
ただ、近接戦に長けている者や、攻撃・幻覚の魔法を使う者、モンスターを使役するものなどがいるようです。
また、発掘現場は広くないので、装備も選んだほうがいいでしょう。

何より、失踪したドワーフたちを見つけたら、彼らを逃がす必要があります。
そういった点も考えたアクションを掛けてみて下さい。


【2】カッサで暴れる 難易度:2~12
カッサはギャンブルとゲームで溢れる娯楽都市です。
豪遊したい金持ちや一攫千金を夢見るものが集まり活気づいています。

街の中央広場には闘技場が建てられており、人や動物、時には凶暴なモンスターが戦い、人々は賭けに興じます。
闘技場は直径50mの円形の石畳のステージで、気絶するか死亡する、場外へ落ちると負けとなるシンプルなルールです。
また、闘技場の周りには食べ物を売る屋台が軒を連ねています。

そして闘技場の付近にはカジノがあり、こちらでも多くの人と金が動いています。

本来は中立の都市ですが、それを生かして貴族を収監する牢獄が存在しているようです。
ですが、表には出てきません。

そこで、キャロルは闘技場でひと暴れし、その間フィルツェーンに情報収集をしてもらう考えています。

皆さんはキャロル同様闘技場で戦うこともできますし、
【盗賊】系のクラスであれば、カジノで一儲けすることも夢ではないでしょう。

フィルツェーンたちが動きやすいよう、思い思いの派手な行動を取ってみて下さい。
特に闘技場で好勝負を行い、盛り上がれば盛り上がる程、看守たちも「見たい!」と思うことでしょう!

なお、闘技場で買ったり、カジノで一儲けした場合、賞金が付与される場合があります。
特に闘技場では新たな【クラス】が解放される可能性があります。

闘技場では対戦相手としてモンスターを指名することが可能です。それにより難易度が変動します。
基本的には一対一ですが、※が付いている相手はパーティー戦が可能です。
モンスターであれば参加するPC分相手が増えます。

・ワイルドウルフ(毛並みは湿っていて、攻撃魔法や射撃武器が効きにくい):難易度2※
・ラオプティーアの格闘家(素早さを武器とし、近接では投げ技を使用する):難易度3
・ジャイアント・スコーピオン(巨大なサソリで硬く、猛毒の針を持つ):難易度4※
・ハーフスヴァルトの魔導師(高速詠唱を得意し、強力な攻撃魔法を連発する):難易度5
・サーベルタイガー(空腹状態の人食い虎。鋭い牙を持ち、大抵の防具や盾を貫く):難易度6※
・忍ばないくのいち(忍犬を連れた忍者で忍術を使用する。忍犬とのコンビネーションは抜群だ):難易度8※
・ハーフヴァルキリーの魔導拳士(フィルツェーンの同志らしい? 近距離は拳、遠距離は攻撃魔法を使用する):難易度10
・キャロル(竜を殺せるほどの実力を持つ女戦士。一撃で意識を刈り取られることも):難易度12


【3】捕らわれた貴族を救出する 難易度:5(4)
フィルツェーンと共に、カッサのどこかに捕らわれた貴族たちを救出します。
【2】パートでキャロルやPCたちが肌に暴れれば暴れるほど難易度は下がり、
【2】パートが成功した場合、最終的には()内の難易度になります。

貴族たちは地下下水道に造られた牢獄に、一人ひとり別々に投獄されています。
しかもろくに食事を与えられておらず衰弱しており、一人で歩くのは困難なようです。
貴族は5人いるようですので、PCたちが背負う必要があります。

地下下水道は迷宮のように複雑な上に見張りの衛兵たちがいます。
彼らをやり過ごすか倒しつつ、貴族を救出してください。

5人全員を救出することができれば、彼らが所有する譜を快く渡してくれることでしょう。
また、軍事シナリオへ影響してくる可能性があります。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2022年7月7日13:10追加】
 ■冒険シナリオにおける兵力について の項目を追加しました。

失踪したドワーフを探す 【現在のMC参加人数:32】

3

【2】カッサで暴れる 【現在のMC参加人数:29】

2

【3】捕らわれた貴族を救出する 【現在のMC参加人数:22】

5