クリエイティブRPG

ヒロイックソングス!

Frag-Connect~LINE.8『――静寂――』~

リアクション公開中!

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Frag-Connect~LINE.8『――静寂――』~
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ヒロイックソングス!
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年11月25日公開!

シナリオガイド

眠りの街を解放し、新しい力に“目覚めよう”!

シナリオ名:Frag-Connect~LINE.8『――静寂――』~ / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


かつて『悪しきイドラ』によって地球から完全に切り離され、長く忘れ去られていた世界フラグランド

アイドルたちはフラグランドにある街の一つ、フィフスシティにてアメリア・ワイズグラ・ワイズと住民たちと絆を結び、
【Frag-Connect】の開催によって分断された大地に虹の橋をかけることに成功しました。

しかし依然としてフラグランドの他の街と連絡が取れないため、
アメリアとグラ、当初は敵対していたオルガノレウム研究者オルガ・フール
アイドルたちと共にこの問題を解決するべく虹の橋を渡り、全部で七つある街を訪れていきます。

四つ目の街、サードシティで開催された【TRAP CELLAR】にアイドルたちは勝利しましたが、
アメリアとグラを亡き者にしようとしたキリィの策略の結果、
参加者たちは『トワイスシティ』に送られてしまいました。
アダプターが眠りながら、老いて死ぬまでフラグランドの繁栄を支えるという街、トワイスシティ。
謎めいた街からの救出を試みるオルガは、意外な人物からの通信を受け取ります。
その相手は――プライマリーズのファースト、マゼンタでした。


■□■


 ――フラグランド:ポントリン

「突然の通信にもかかわらず、わざわざ足を運んでいただきありがとうございます、オルガ様。
 ふふ、かわいらしいお子さんですわ」
 優しい笑みを見せるマゼンタへ、POLINが無邪気な笑みを浮かべてあい! と手を挙げて応えます。
「その情報はキリィからか?」
「ええ。わたくしにも子どもが居ます、なかなか構ってあげられないのですけれど」
 その言葉を聞いたオルガがほう、とつぶやき、マゼンタの次の言葉を待ちました。

「トワイスシティは『吸眠の街』と呼ばれています。
 その実態は……アダプターのオルガノレウムを吸い上げる性質を効率よく発揮させるために特化した街です」

 オルガの表情に悲しみと怒りの両方の感情が入り込みます。
「その街は今、どこにあるのですか」
「わたくしたちの居るここ、ポントリン内にありますわ」
「それは何のために――いえ、おおよそ察しはつきます。
 なぜ私に、その情報を話す気になったのですか。あなたはキリィの計画に加担していたのでしょう」
 オルガの言葉にマゼンタはつい、と視線を逸らし、一息ついてからオルガに視線を戻して口を開きます。
「ええ。アダプターとしてフラグランドの繁栄に貢献できるならと思っていました。
 ですが【TRAP CELLAR】でシスターと競ったアイドルの皆様がトワイスシティ送りにされて、色々な想いがわたくしの中で湧き上がったのです。
 果たしてこの方法が正しいのか、これほど素晴らしいアイドルの皆様ともうライブバトルをすることができないのか。
 そして……もしわたくしの子どもが同じ目にあったとしたら……情けない話ですが怖くなってしまいました」
 トップアイドルとしてステージに立つ者とは思えない、弱々しい一人の母親の姿がそこにありました。
「…………。
 セブンスシティから援助を受けられましたので、トワイスシティの皆さんを救出するだけの装置は用意できるでしょう。
 どのように皆さんに届けるかを検討していましたが、通信の通りにあなた方が手を貸してくださるのでしたら可能でしょう」
「そうですか。それを聞いて安心しましたわ」
 笑みを浮かべたマゼンタの両脇に、『プライマリーズ』のセカンド、グリーンオレンジが立ちます。
「このような形で皆様と再会するとはという思いですが、楽しみでもありますわ」
「アタシが勝つまで、負けてもらっちゃ困るかんな!」
 グリーンとオレンジの顔を順に見て、オルガはこれがアイドルの繋いだものなのかと思いを馳せます。
「では、そちらはよろしくお願いします。私はフィフスシティに戻って今の内容を皆さんに伝えた上で対策を講じます」
「ええ、それでは。ワンスシティでお会いいたしましょう」
 オルガとPOLINの姿がフッ、と消えます。その場に残った三名、マゼンタとグリーン、オレンジが互いに頷き合いました。
「さあ、トワイスシティをわたくしたちの手で、解放いたしましょう」


■□■


 ――フラグランド:トワイスシティ

 ♪~~~~

 人の心を震わせる歌が、アメリアの意識を引き上げていきます。
「……お母様?」
 目を開けたアメリアが見たのは、ステージに立つカリオでした。
「んん……」
 アメリアが隣を見ると、グラがちょうど目を覚ましたところでした。後ろの席ではハル火野アラタが同じように目を覚まします。
「確かあたしたち、サードシティで……。母さんが起こしてくれたのかな」
 グラの声にそうね、と頷いて、アメリアはカリオのステージを見つめていました。
(お母様のライブは、いつでも素敵……。
 私はまだ、お母様の見せる景色を皆さんに見せられていません)

「あら、そんなことはありませんよ。
 アイドルの皆さんのライブは、楽しく見させてもらっています。もちろん、アメリア、グラ、あなたたちのライブもね」

 いつの間にかライブは終わっており、カリオの優しげな笑みと共に発された言葉にアメリアとグラが感情を詰まらせます。
「キリィのことは、ごめんなさい。私はキリィが私のスケープゴートになっていたのを知っていながら、黙認していたのです。
 それはキリィの身体と精神に、大きな負荷をかけてしまいました。
 彼女が変わってしまった理由は様々あると思いますが、だからといって私の罪が許されるものではありません。
 私の歌を聞いて、フラグランドに来てくださったアイドルの皆さんも、私達の事情に巻き込んでしまってごめんなさい」
「そうね……まぁ、なんやかんや私達、巻き込まれてばっかりだからあまり気にしてなかったわ。
 とりあえず、助けてくれてありがとね」
「ああ、助かったぜ……って俺たち、生きてるのか? それとも死んでるのか?」
 アラタの問いにカリオが答えます。
「皆さんは眠っているだけで、しっかり生きていますよ。この場で死んでいるのは、私だけ」
「お母様……」
「母さん……」
 泣きそうな顔をするアメリアとグラへ笑みを浮かべて、カリオが告げます。
「トワイスシティは『吸眠の街』。ここで眠るアダプターはオルガノレウムを吸い上げるための礎となり、フラグランドの繁栄を支えているのです」
 オルガの妻と娘が受けている境遇が、街全体で行われているのだと知ったアメリアとグラは息を呑みます。
「計画を止めなかった私にどうこう言う資格はないのですが……やはりこのような形は間違っていると思います。
 できれば皆さんの手で、キリィを止めてもらいたい。……皆さんにとって意外な方々も、力を貸してくれるそうです」
 そう言ったカリオが手招きすると、三人の女性がステージに現れました。
「よう! グラ、起きてっか!」
「あ、あんたはオレンジ、それにグリーン……どうしてここに」
「皆様を助けに来ましたわ。トワイスシティの解放も。
 ……ですわよね、マゼンタ様」
 グリーンの視線を受けたマゼンタがええ、と頷き、アメリアの前に立ちます。
「サードシティでは皆様の素晴らしいライブ、見させていただきました。
 今わたくしたちが行動を起こしているのは、きっとあなた方のライブがきっかけだったのだと思います。
 そう――“目覚めさせて”くれたのですよ」
「私たちのライブが、“目覚め”……」
 何かを感じ取ったように胸に手を当てるアメリアへ手を差し伸べ、マゼンタが告げます。
「さあ、今度はトワイスシティの観客に、わたくしたちのライブバトル――いえ。
 ライブコンチェルトをお届けいたしましょう」


■□■


 ――フラグランド:セブンスシティ

「やあ、来てくれたんだね。
 セブンスシティは君達を歓迎するよ」

 『覚生の街』セブンスシティを訪れたアイドルたちを出迎えたフィール・ヴァリーが手招きし、街の中へ招待します。
「以前来てもらった時は言えなかったけど、ここにはオルガノレウムが絶えず吹き出している場所があるんだ。
 まぁ、パワースポットみたいなものかな」
 案内された先、滝が逆流するかのような場所でフィールは、アイドルたちに向けて告げます。
「僕のような非アダプターは、この場所はただオルガノレウムが吹き出している場所でしかない。
 でも、君達なら何かを感じ取り、何かを創り出してくれるんじゃないかって思うんだ。
 ここは好きに使っていいよ。その代わり僕に、君達の可能性を見せてほしい」
 まあ、それがお代かな、とフィールは軽く笑って言いました――。

 アイドルたちはトワイスシティを“目覚めさせ”、ワンスシティへたどり着くことができるのでしょうか――。
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

フラグランドのトリガーシナリオ、
『Frag-Connect~LINE.8『――静寂――』~』をお届けします。

本シナリオの関連クエストとして第12話『覚生の街、セブンスシティ』がリリースされます。
クエストに参加せずとも本シナリオに参加できますが、参加しておくとより本シナリオへの理解が深まるでしょう。


●基本的な状況
『Frag-Connect~LINE.7『↓上昇↑』~』にて、アイドルたちは【TRAP CELLAR】に最終的に勝利し、
『プライマリーズ』のファースト、マゼンタとワンスシティの長、キリィと対面するはずでした。
しかしキリィはアイドルたちを亡き者にするつもりであり、これはフィフスシティの住民と創り上げた『コネクトリング』が防ぎましたが、
キリィはさらなる手をもって、アイドルたちを『トワイスシティ』へ送ってしまいました。

トワイスシティは『吸眠の街』と呼ばれており、ここに送られたアダプターは眠りにつきながら、オルガノレウムを吸い上げフラグランドの繁栄を支えていました。
アイドルたちもあわやその運命となるはずでしたが、彼らを救ったのはアメリアとグラの母であるカリオ、そして一度は敵対する立場に居たマゼンタ、グリーン、オレンジの三人でした。

マゼンタはアイドルたちに、自分たちとのライブバトル――否、ライブコンチェルトを行うことでトワイスシティを解放、“目覚めさせる”ことができると告げます。
一方、残された者たちであるオルガやフィフスシティの住民たちもアイドルたちの救出に動いており、
『覚生の街』セブンスシティから必要な装置を受け取るなど支援を受けています。

トワイスシティを“目覚めさせ”、キリィが支配する街ワンスシティにたどり着くことが『LINE.8』の目的になります。


■アダプターライセンスについて
シナリオにメインアバター『アダプター』で参加し、様々な場面で活躍したPCは『アダプターライセンス』が上昇します。
獲得時、そして上昇時には特別な称号が発行され、称号所持者はフラグランドのシナリオで特別な行動が可能になります。

現在、【AS01『Prone』】【AS02『Fourlegs』】【AS03『Standup』】【AS04『Armshigh』】【AS05『○○』】まで発行されています。
所持者はアダプターとして認知され、非アダプター住民はアダプターの指示を優先して聞くように行動します。
(AS05は所持者固有のものとなっています)

今回は、【1】パートでアクションをかける場合はアダプターライセンス01以上とさせていただきます。
(このパートは前回『LINE.7』の【TRAP CELLAR】参加者がメインとなっているためです)
【2】【3】パートでアクションをかける場合は、アダプターライセンスの所持は関係ありません。
たとえ所持無しでも、気持ちがあれば歓迎されます。思い切って飛び込んでみましょう。


■各パートの難易度、アクションのヒント
【1】【トワイスシティ】ライブコンチェルトにてトワイスシティの“目覚め”を促すステージを魅せる 難易度:7

トワイスシティのステージでライブ・バトルを行い、最終的にアイドルたちが眠るトワイスシティを“目覚めさせ”ます。
※ソロ・ペア・グループでの参加の他、共演者を指定できます。後述の中からアクションでご指定ください。

この場には『LINE.7』で【TRAP CELLAR】に参加したアイドルが居ることになっていますが、
参加は強制ではありませんのでフィフスシティに戻っていたことにして他のパートにアクションをかけることも可能です。
逆に『LINE.7』で【TRAP CELLAR】に参加していなくても【1】パートでアクションをかけられます(アダプターである必要はあります)。

ステージはカリオとマゼンタ、グリーン、オレンジが立っていたステージの他にも
『フォースシティの海賊船を舞台にバトルをする』等、これまで訪れたフラグランドの街の施設を指定してステージとして利用することができます。
観客はトワイスシティで眠りについているアダプターが主ですが、ポントリンを介してエグズーダーもやって来ます。
その場合はバトル相手とすることも可能ですし、観客としてライブを聞いてもらう、というアクションも可能です。

そうしてライブを盛り上げていくと、真っ暗だったトワイスシティに光が満ちていきます。
十分な光が集まれば、トワイスシティの“目覚め”となります。

このパートの結果次第で、若干名に特別なアイテムが付与される場合があります。

※このパートでは、アメリア、グラ、ハル、アラタが登場します。


▲『プライマリーズ』とカリオについて
今回はファーストの一人マゼンタ(限りなく【AS05】に近い【AS04】)、セカンドのグリーンとオレンジ(共に【AS04】)、がそれぞれ指揮下に置いているシスター(【AS03】)と共に共演・共闘対象となっています。
なお、手合わせという形でバトル形式でも可能です。

また、『LINE.7』でマゼンタシスターとバトルをしていた場合、彼女らを共演・共闘対象とすることも可能です。

カリオは『LINE.8』のみの参加です。故人ではありますが実力は【AS06】に近い【AS05】です。


▲エグズーダーの種類と特性について
・エグズーダー【B】
 翼を広げた時の全長が150センチほどの鳥の姿をしています。
 高所への移動を可能としており、アイドル一人程度であれば掴んでしまうほどの脚力を有しています。
 移動範囲はエグズーダーの中で最も広いですが、飛行を妨害されると弱体化します。

・エグズーダー【W】
 全長120センチほどのオオカミの姿をしています。
 高所への移動はできません(数メートル程度の跳躍はできます)が突進力があり、
 噛みつきや飛びついての引っかき等、多彩な攻撃を繰り出してきます。最もバランスタイプです。

・エグズーダー【R】
 全長50センチほどのネズミの姿をしています。
 壁、天井を駆け回ることができ、その位置からオルガノレウムを飛ばしてきます。さらにオルガノレウムを身体にまとってから直線状に飛ばす攻撃や、ネット状にオルガノレウムを変形させて飛ばすことで絡め取ってしまう攻撃を使ってきます。
 素早い動きが得意な反面、打たれ弱いようです。

・エグズーダー【T】
 全長180センチほどのカメの姿をしています。
 通常時でも非常に防御力が高いです。攻撃はオルガノレウム砲弾の他、オルガノレウムを波状にして飛ばす攻撃、甲羅に引っ込み回転した状態でオルガノレウムを四方八方に飛ばす攻撃を使ってきます。
 攻防に優れた力を有する反面、動きは遅く上空への攻撃手段に乏しいです。


【2】【フィフスシティ】トワイスシティのアイドルたちを救出する 難易度:4

フィフスシティにて、オルガが開発した装置をトワイスシティのアイドルたちに送るパートです。
セブンスシティから到着したアイテム――包装紙のようにものを包み込むことができるOCM――に装置を包んで、
『LINE.7』で完成した『コネクトリング』が作るオルガノレウムの流れに載せると、トワイスシティまで届く仕組みになっているようです。

サンプルアクションでは以上の内容が指定されていますが、
フィフスシティでこれまで行ってきたアクションの延長線上の行動を取ることも可能です。

※このパートでは、オルガが登場します。


【3】【セブンスシティ】街を訪れ、オルガノレウムの創生を行う 難易度:4~8

セブンスシティはかつてトワイスシティにまつわる計画の実験が行われていた街でした。
トワイスシティが稼働してからはフラグランドのほとんどの住民に忘れられる形になっていましたが、
ここにはその時の実験施設がそのままになっていたり、オルガノレウムが絶えず吹き出す場所の存在が確認されています。

このオルガノレウムが吹き出している場所に『OCM』(種類はなんでもOKです)を置くと、『OCM.SP』になることが判明しています。
『OCM.SP』は『OCM』のオールマイティ的存在であり、どの役割も果たすことができるようです。
サンプルアクションではこの『OCM.SP』を量産することが指定されていますが、フィールはそれ以外の新たな何かの創生がアイドルたちならできる、と期待しているようです。
フィールの期待に応えるようなアクションをお待ちしています。

このパートの結果次第で、若干名に特別なアイテムが付与される場合があります。

※このパートでは、フィールが登場します。


▲トワイスシティとセブンスシティについて
トワイスシティは『吸眠の街』と呼ばれており、詳しいことはわかっていません。
ポントリン上にあるということだけがわかっており、街の姿はアダプターによって様々に姿を変える、とされています。

セブンスシティはトワイスシティがポントリンに置かれる前に実験が行われていた『覚生の街』です。
規模としては最も小さく、そんな過去のためかフラグランドでも存在感の薄い街でした。


▲OL.ディーヴァ、OL.マテリアルデバイサーについて
新スタイルとなる上記のスタイルは、フラグランドでも新しいものとして注目されます。
ライブパフォーマンスは視聴者である住民の注意をより引くことができ、繰り出されるバトルアクションはエグズーダーにより効果的となるでしょう。


■ゲームマスターについて
本シナリオは

・猫宮 烈

がリアクション執筆を担当します。

皆さんの活躍がフラグランドの今後を決める事になりますので、ぜひ頑張ってください。

【2021年11月17日追記】
リアクション公開予定日を『2021年11月25日』へ変更させていただきました。
ご参加頂いたお客様にはお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【1】【トワイスシティ】ライブコンチェルトで“目覚め”を促す 【現在のMC参加人数:26】

7

【2】【フィフスシティ】トワイスシティのアイドルを救出する 【現在のMC参加人数:4】

4

【3】【セブンスシティ】街を訪れ、オルガノレウムの創生を行う 【現在のMC参加人数:5】

4