クリエイティブRPG

ワンダーランド

コドモの国の笛吹き男

リアクション公開中!

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コドモの国の笛吹き男
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ワンダーランド
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年10月20日公開!

シナリオガイド

笛の音で殺戮を行う子供達の悲劇を止めよう!

シナリオ名:コドモの国の笛吹き男 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



 ――“空想の世界”ワンダーランド。

 「昼」と「夜」とが分かたれた世界で、
 “アリス”と呼ばれる者たちが「空想の欠片」を手に激しい戦いをしていたのはほんの少し前。
 世界の「夜」は落ち着きを見せ、徐々に平穏が訪れ始めていました。
 
 しかしワンダーランドに現れた謎の青年と少女の暗躍により、
 ワンダーランドの住人達はおとぎばなしに沿うように悲劇に誘われるようになりました。
 一方戦戯 嘘(そよぎ うそ)を始めとした特異者たちはワンダーウォーカーのアバターに目覚め
 血に塗れた悲劇の運命に対抗していきます。

□ ■ □ ■ □ ■ □


 ――トランプ城。

「そのぉ、先日はメェメェとお見苦しいところを……コホンッ。
 あれ以来、管理局でも手を広げてワンダーランド各地を出来る限り監視していましたの。
 そうしたらまた現れましたわ、ヤバいのが……!」

 城に特異者達を集めた“巻髪”ローラが両頬へ手を当てて顔を青ざめさせました。

「チェシャービルでは妨害が入ると学んだのでしょう、今度はここから少し離れた北の村々ですわ。
 まだ被害の全貌は調査中ですが、……既にかなりの血が流れていると考えるべきかと」

 彼女が言うには現在分かっていることは多くは無いようです。
 子供の集団失踪と、大人だけになった村への大量のジャバウォックの襲撃が起こっていること。
 子供の消える日には決まっておぞましい笛の音が響き渡ること――

『ハーメルンの笛吹き男』、なのよ……!
 笛吹き男が笛の音色でネズミや子供を根こそぎ拐っちゃうやつ! ロリショタたちがピンチなのよ!」

 フェスタから派遣されてきた戦戯嘘が声を上げると、巻髪も神妙に頷きました。

「ええ、恐らくその首謀者は子供達を拐い、ジャバウォックに変えているのでしょう。
 そしてその足取りは徐々に南下しています。最終目的は恐らくここ、トランプ城。
 このまま戦力を増やし続けられるとトランプ兵でも対処が……ええっと、何でしたかしら」

 白の騎士から渡されていたらしいカンペを読みながら、巻髪が女王らしく説明を終えました。
 先日オオカミの腹から助け出されたルージュは少しだけ安心したように銃を握ります。

「何にせよ、敵がジャバウォックならあたしでも戦える!
 この前のオオカミみたいな変なのがいないなら、まとめてぶっとばしてやる!」
「だけどルージュ、“笛吹き男”の正体はまだ分からない。
 この前の時計ウサギみたいに、運命の筋書きを使ってくるんだとしたら話は簡単じゃないかも知れない」

 アデルの言葉にルージュは「あっ!」と口に手を当てました。
 ミチルも眉をひそめて考えを述べます。

「……死ぬと土塊になったオオカミ、お菓子の家の魔女……いずれも生物ですらない不自然な存在だった。
 この世界に本来無いはずの異質なモノとして『エラダム』と呼ぼう。
 それらが“運命の筋書き”の物語の主要な要素になる前例からして、今回の笛吹き男も恐らくエラダムだろう」

 また運命を打破する力が必要になるかも知れない、と彼女はワンダーウォーカーに目覚めた者たちを見回したのでした。

□ ■ □ ■ □ ■ □


 ――とある村。
 全域が【夜】と化した村のそこかしこを、小柄なジャバウォックたちが「コロセ、コロセ」と歌うように呟きながら
 まるでパレードでもしているかのように練り歩いています。
 しかし血を流して倒れている大人達は昼の姿のままで、ろくに抵抗も出来ずに襲われたことが見て取れました。

「ああ可哀想だ、可哀想だ。どこの世界でも、いつも割を食うのは子供なんだ。
 大人がいない世界を作ろう、僕らだけの世界にしよう。“かみさま”だってそう言ってる」

 ジャバウォックを引き連れた少年は、笛を吹く合間に楽しそうにそう歌います。
 そして、少し遠目に彼を見守る者が二人――

「やはり、“中身”を入れると勝手に動いてしまっていけない。
 しかしそれが物語にスパイスを与えることがあると分かったのは面白い収穫ですね、先生」
「うん! こどもがおとなをみーんな殺しちゃうなんて。あの子のアイディア、おもしろいから許すの」
「して、先生。これは一体どのような趣向でしょう」
「デミもこどもだから、いっしょにおとなのウサギさんを殺すの!」

 小型の斧を躊躇いなく振り下ろすデミをひらりと避け、時計ウサギは「成る程」と冷静に呟きました。

(私もキャストに数えられている以上、死ねと言われれば喜んで死ぬべきですが。それでは役目を果たせな――)

 次の瞬間、時計ウサギの右腕が根本から吹き飛びました。
 一瞬の油断のうちに、デミが周囲の土から作り出した怪物――エラダムが刃物のような腕を振り下ろしたのです。
 しかし時計ウサギは驚いた素振りこそ見せたものの、むしろ嬉しそうに顔を綻ばせました。

「素晴らしい……! もう先生の力だけで、そこまで出来るようになっていたのですね」
「この子ね、デミのオリジナルだよ」

 笑顔のデミの足元からは、幼い子供がクレヨンでスケッチブックにのびのびと描いたような
 ぐちゃぐちゃの顔貌をした怪物が次々と現れていきます。

 ――そして、更にその様子を隠れて観察する渋蔵鷹人白の騎士
 とっくに時計ウサギに尾行を気付かれていることにも気付いていましたが、流石にこの展開には戸惑いを隠せずにいました。

「仲間割れか?」
「その割には二人とも微笑ましい程の笑顔だが……」
「……何にせよ、勝手に潰し合ってくれるなら放っておくか」

 鷹人が面倒臭そうに踵を返そうとしますが、しかし白の騎士は複雑そうにデミたちの激闘を眺めています。
 発展途上の少女を見守る時計ウサギの眼差しに少しだけ身に覚えがあるのかも知れません。

「このままウサギが死んだらどうなる?」

 白の騎士は眉間にシワを寄せて低い声で続けます。

「敵が少女一人になってもう安心か?
 もしも逆だったら――これまでもウサギがあの子をある程度理性的にコントロールしていたんだとしたら」

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

「ワンダーランド」のトリガーシナリオ、『コドモの国の笛吹き男』をお届けします。
どなたでもご参加頂けますので、お好きなパートをお楽しみ頂ければ幸いです。

また、【9月21日(火)10:30】に関連クエストが公開される予定です。
本ガイドだけでも基本的な情報だけはわかるようになっておりますが、
プレイするとより理解の深まる内容となっておりますので是非チェックしてみてください!

■基本的な状況
ワンダーランド北部の村々で、“笛吹き男”が子供達をジャバウォック化させ、
大人を襲わせる事件が幾つも起こっていることが判明しました。
笛吹き男は最終的にはトランプ城を目指しており、
増やしたジャバウォックの数の暴力で管理局を攻め落とそうとしていると考えられます。

一方、先行して偵察へ向かった白の騎士たちの話では
先日の事件で人々に運命の筋書きを与えていた時計ウサギと謎の少女デミ
仲間割れを起こして戦っているとの情報も入っています。

◆運命の筋書き
このシナリオでは、人々が物語に沿って動くようになる強制力『運命の筋書き』が働いています。
今回の事件でモチーフになるのは『ハーメルンの笛吹き男』のようですが、
笛の音で拐われた子供が大人を襲う物語に改変が行われているようです。
“舞台の外”に位置するワンダーテラーとワンダーウォーカーは『運命の筋書き』に囚われることはありません。

■運命の打破
多くの人を巻き込む『運命の筋書き』が打ち砕かれると、果たされなかった運命が結晶化して何らかの形を取ることがあります。
このシナリオで特に貢献された方には、結晶化された運命がその活躍に応じた形を成し強力なアイテム等として現れることがあります!

 ★ワンダーウォーカーの力
運命を切り拓く力を持つワンダーウォーカーは、ワンダーランドではより活躍しやすい性質を持ちます。
ワンダーウォーカーをメインアバターにして参加すると、本人のアクションに限り全てのパートの難易度が【-2】となります。


 ★「空想の欠片」の使用

 当シナリオでは空想の欠片の能力を使用する事が可能です。
 能力を使用したい場合、グランドシナリオのリアクション公開時に発行されました称号をセットしてアクションを投稿して下さい
 ※必ず使わなければならない、というわけではありません。

 なお、当シナリオでは「アリス×リバース」本編とは異なり、空想の欠片の解放はできませんので、予めご了承下さい。



【1】【夜】仲間割れ(?)に介入する 難易度:9
謎の少女デミも、笛吹き男に便乗して時計ウサギを殺そうとしているようです。
時計ウサギは死ぬのは困るようですがデミには手を出せず防戦一方で、
デミが生み出すエラダムにより死亡するのも時間の問題と思われます。

白の騎士曰く、彼を死なせるとデミを制御出来る者がいなくなり、かえって危険なのではという懸念もあります。
そのため今の時点では時計ウサギに加勢して彼を延命させることが推奨されますが、
デミに加勢して時計ウサギをある程度弱らせるチャンスとも言えるでしょう。

・デミについて
土から理性の無いエラダムをいくつも作り出し、時計ウサギへ攻撃を行います。
彼女の作るエラダムは攻撃特化で、一撃が速く重い分防御力が低く知能もほとんど無いようです。
また、周囲に逃げ遅れた一般人や大人に見える特異者がいれば攻撃がそちらへ向かう場合もありますので、
彼女の注意を特異者か時計ウサギに向け続けることも必要になります。
デミ自身はあくまで「遊んでいる」感覚のようです。

・時計ウサギについて
右腕を失いながらも、エラダムの攻撃を避けることだけに専念しています。
ただ、助けて貰えるならありがたく特異者の力は借りるでしょう。
また、ワンダーウォーカーとワンダーテラーであれば『何があってもデミの成長を見守り続ける』という運命の筋書きが彼を強く縛っていることに気付けます。
ワンダーウォーカーが彼と共闘することでこの運命の筋書きを少しだけ変えられたり、
意思次第で後々時計ウサギに関して本来ではあり得なかった運命を切り開ける可能性もあります。

※このパートには、白の騎士、渋蔵鷹人が登場します。

【2】【夜】笛吹き男を倒す/村人の避難を行う 難易度:8
とある村に現れ笛の音でジャバウォック達を操っている“笛吹き男”を倒します。

笛吹き男は時計ウサギと同様に運命の筋書きを人々に与える力を持っているようですが、
彼が与えられるのは「反転した姿になり、大人への強烈な殺意を抱く」という筋書きのみのようです。
笛吹き男とジャバウォック達の殺意に起因して【夜】化している村の中では、
ワンダーウォーカー、ワンダーテラー以外は【昼】の姿にされてしまう可能性があります。
その上でさらに味方や一般人に強烈な殺意を抱くようになってしまいますので十分な注意や対策が必要です。

・笛吹き男について
周囲をジャバウォックで固めた上で、安全な場所から笛で操った大勢のジャバウォックをけしかけてきます。
まずはジャバウォックの対処からした方がよいでしょう。
ジャバウォック自体は強くはありませんが、笛の音によって連携した動きをとり数の力で圧倒してきます。
笛の音を封じても元々のジャバウォックの凶暴性や殺意は残るため戦闘は避けられません。
また、笛吹き男本人は笛の音で相手に眠気や麻痺などを与えてくる他、
隠し武器をいくつも仕込んでおり近接でのトリッキーな攻撃をしかけてきます。

・村人の避難について
逃げ遅れたり子供を探そうとしている村人たちがジャバウォックに襲われているため、
彼らの避難も行う必要があります。
村人の避難を行う場合、難易度は4になります。

※このパートには、ルージュ、ミチルが登場します。

【3】【昼】子供達を運命の筋書きから解放する 難易度:6
ジャバウォック化が解かれたり、笛吹き男が倒されたりしても
子供達に与えられた「大人への強烈な殺意を抱く」という筋書きは残ったままとなってしまうようです。

この運命の筋書きから子供達を解放するには、ワンダーウォーカーが子供達に
「大人を殺す必要は無い」「大人を殺したくない」という想いを強く抱かせる必要があります。
それ以外のアバターの場合でも、仲間のワンダーウォーカーやNPC戦戯嘘と行動を共にすることで
運命の筋書きの打破に大いに貢献することができます。

また、子供達は大人に見える特異者には攻撃してきたり、敵意を顕にしてきます。
彼らをある程度彼らを無力化する手段を用意しておく必要もあるでしょう。

※このパートには、戦戯嘘、アデルが登場します。


★アバター死亡/停止判定
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど、
特異者が死亡する、あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。
なおNPCも例外ではなく、NPCの場合はアバターのみに限らず本当に死んでしまうこともございます。

それではみなさんのご参加とアクションをお待ちしております。

【2021年10月1日追記】
リアクション公開予定日を『2021年10月20日』へ変更させていただきました。
ご参加頂いたお客様にはお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【1】【夜】仲間割れ(?)に介入する 【現在のMC参加人数:16】

9

【夜】笛吹き男を倒す/村人の避難を行う 【現在のMC参加人数:12】

8

【3】【昼】子供達を運命の筋書きから解放する 【現在のMC参加人数:14】

6