クリエイティブRPG

ワンダーランド

オオカミと××匹の犠牲者たち

リアクション公開中!

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オオカミと××匹の犠牲者たち
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ワンダーランド
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年09月01日公開!

シナリオガイド

運命の筋書きに抗い、オオカミによる大量食殺を止めよう!

シナリオ名:オオカミと××匹の犠牲者たち / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



 ――“空想の世界”ワンダーランド。

 「昼」と「夜」とが分かたれた世界で、
 “アリス”と呼ばれる者たちが「空想の欠片」を手に激しい戦いをしていたのはほんの少し前。
 世界の「夜」は落ち着きを見せ、徐々に平穏が訪れ始めていました。
 
 しかしアデルが察知したワンダーランドの小さな異変は徐々に広がり始め、
 ワンダーランドの住人をおとぎばなしに沿うように悲劇に誘い始めているようです。
 一方戦戯 嘘(そよぎ うそ)を始めとした特異者たちは
 そんな悲劇の運命に対抗するための新たな力、ワンダーウォーカーのアバターに目覚めたのでした。

□ ■ □ ■ □ ■ □


 ――チェシャーヴィルの外れ。
 霧がかった細い道の向こうに、大きな屋敷が佇んでいました。その中からは賑やかな人々の声が聞こえてきます。

「……前はこんな道も屋敷も無かったはずだ。あれが“子ヤギたちの家”で間違いないだろう」
「確かにメェメェ楽しそうな声が聞こえるのよ! んふふ、この前のロリ子ヤギなミチルと同じねっ」
「……記憶に無い」

 屋敷を遠目に観察するのはミチル戦戯嘘です。
 先日『オオカミと七匹の子ヤギ』の物語に囚われてしまったミチル同様、
 子ヤギとして留守番をすると言ったきり姿を眩ませた人々がこの数日チェシャービルで続出したのです。
 どうやら彼らはこの屋敷に集められ、何かを待つために留守番をさせられているようでした。
 そして、その“何か”というのは――

「やはりオオカミだ、この屋敷にまっすぐ向かっているらしい。
 アデルたちが足止めをしているうちに、物語に囚われた人たちを逃がさないと」
「童話だと子ヤギちゃんたちは警戒心が強くてなかなか心を許してくれないの。
 だけどワンダーウォーカーの力なら、みんなを子ヤギ役から解放できるはずなのよ!」

 嘘たちは屋敷に近づいてさらに観察を行います。扉には鍵がかけられていますが、窓から屋敷の中の様子は見えそうです。
 と、ミチルは中の様子を盗み見てある人物の姿に気付きました。

「皆さん、いいですこと? お母様がお帰りになるまでこの扉は絶対に開けちゃダメですわメェ」
「「メェ~~(はーい)!」」

(もしかしてとは思ったが、案の定巻き込まれていたか巻髪……。
 妙なことにならないといいけど)

□ ■ □ ■ □ ■ □


 ――子ヤギたちの家へと続く、深い霧の長い道。
 そこを爆走しているのは、アデルと例のオオカミです。
 しかしアデルのワンダーテラーの力を持ってしてもオオカミの進行は食い止められません。

「このオオカミ……前より格段に強いし大きくなってる。それに、何だかやっぱり妙だ……!」

 アデルが応援を呼ぼうと意識を逸らしたその一瞬、オオカミの牙がアデルに襲いかかりました。
 しかしその牙は駆け付けた渋蔵鷹人の大剣により受け止めらます。
 鷹人はそのままオオカミの腹を思い切り斬り付けます。

「人食いオオカミってのは腹を斬りゃいいんだろ。この前絵本を読んで勉強した」
「キミは……、あっ!? オオカミの気配が、いや何かが……変わった……?」

 アデルは鷹人もまたワンダーウォーカーに覚醒していることに気付くと、
 彼女のワンダーテラーとしての感覚によって違和感の正体に辿り着いたようでした。

「このオオカミ、何か気持ち悪いと思ってたけど存在そのものが全く未完成で不安定なんだ。
 逆に言えば、ワンダーウォーカーの干渉でその存在の概念すら別物に変えられるのかも知れない。

 食べたものがどうなるのかすら規定されていない“生き物モドキ”から、
 お腹を切り開けば食べられた人を助けられる童話のオオカミに……!


 ルージュを助けられるかも知れない可能性を見出し瞳を輝かせるアデル。
 鷹人は何も分かっていない様子ながらとりあえず力強く頷きます。
 しかし彼曰く、長くはこの場に留まれないようでした。

「俺はチェシャービルに向かう。……恐らく元凶はそこに居るからな」

□ ■ □ ■ □ ■ □


 ――チェシャービル。
 街が一望できる小高い丘の上に、その青年は居ました。
 彼は時計ウサギのような容貌をしており、兎耳をぴこぴこと動かして街全体の様子を探っているようです。

「必要な子ヤギは『いっぱい』。先生的にはまだ物足りないことでしょう。
 登場人物の“質”は問わないようですし、もう少々この街の者に“運命の筋書き”を与えておきましょうか……」

 彼が指を鳴らせば、視線の先にいた住人はたちまち「メェ」と鳴き屋敷を目指し始めます。
 さらに、チェシャービルの街に現れたのは彼だけでなく――

「おや、お嬢ちゃん迷子かい?」
「んーん。デミはね、ヤギさんさがしてるの!」

 デミと名乗った幼い少女は、無邪気な眼差しをネズミの頭を持つ住人に向けます。

「おじちゃん、ねずみ? ねずみはいらないの。ヤギになって!」
「何を言って――……」

 次の瞬間、ネズミ頭の住人の首から上がぐしゃりとひしゃげ身体が崩れ落ちました。
 原型を留めない亡骸を少女はじっと見下ろします。

「あれ、しっぱいしちゃった……。ウサギさんにやってもらわないと、うまくできないなぁ」

 血に濡れた少女は少し悲しそうな顔をしてから、また街の中へと姿を消したのでした。

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

「ワンダーランド」のトリガーシナリオ、『オオカミと××匹の犠牲』をお届けします。
どなたでもご参加頂けますので、お好きなパートをお楽しみ頂ければ幸いです。

現在、関連クエスト「Wander Wonder」も公開されています。
また、【8月7日(土)10:30】にも関連クエストが公開される予定です。
本ガイドだけでも基本的な情報だけはわかるようになっておりますが、
プレイするとより理解の深まる内容となっておりますので是非チェックしてみてください!

【8月6日 20:30追記】
アイテム交換に「不思議なカギ」と交換できるアイテム・スキルが実装されました!

■基本的な状況
ワンダーランドで起こる異変の調査が行われる中、
まるで「赤ずきん」の話をなぞるよう謎のオオカミに食べられてしまったプティ・ルージュ
その後彼女を食べてしまったオオカミが再び現れたと情報が入りました。

そのオオカミが次のターゲットにしているのは、とある屋敷に集められたチェシャービルの住人たち。
彼らは自分の意思では屋敷を離れようとはせず、このままでは巻き込まれた巻髪含め
全員がオオカミに食べられてしまうことでしょう。

また、チェシャービルではさらにオオカミに食わせる住人を物色に来ている謎の人物もいるようです。

◆運命の筋書き
このシナリオでは、人々が物語に沿って動くようになる強制力『運命の筋書き』が働いています。
今回の事件でモチーフになるのは、童話『オオカミと七匹の子ヤギ』のようです。
ただし子ヤギ役は無作為に大量に選ばれ、さらに物語はオオカミが子ヤギたちを食べるところで完結するということを
ワンダーウォーカーならば知ることが出来るでしょう。
また、“舞台の外”に位置するワンダーテラーとワンダーウォーカーは『運命の筋書き』に囚われることはありません。


■運命の打破
多くの人を巻き込む『運命の筋書き』が打ち砕かれると、果たされなかった運命が結晶化して何らかの形を取ることがあります。
このシナリオで特に貢献された方には、結晶化された運命がその活躍に応じた形を成し強力なアイテム等として現れることがあります!

 ★ワンダーウォーカーの力
運命を切り拓く力を持つワンダーウォーカーは、ワンダーランドではより活躍しやすい性質を持ちます。
ワンダーウォーカーをメインアバターにして参加すると、本人のアクションに限り全てのパートの難易度が【-2】となります。


 ★「空想の欠片」の使用

 当シナリオでは空想の欠片の能力を使用する事が可能です。
 能力を使用したい場合、グランドシナリオのリアクション公開時に発行されました称号をセットしてアクションを投稿して下さい
 ※必ず使わなければならない、というわけではありません。

 なお、当シナリオでは「アリス×リバース」本編とは異なり、空想の欠片の解放はできませんので、予めご了承下さい。



【1】【昼】子ヤギ達を運命から開放する 難易度:5
『運命の筋書き』に囚われて屋敷の中に立てこもる住人たちを正気に戻し、屋敷の外へと避難させましょう。
住人たちは「子ヤギ」役として精神的に幼くなっています
「誰が来ても扉を開けてはいけない」という言い付けを守っており基本的に警戒心は強いようですが、
屋敷の外から彼らに様々なアピールやパフォーマンスを行えば、
好奇心に負けて扉の鍵を開けて出てきてくれることもあるようです。
そのまま更に彼らの興味を引き続け、安全な場所まで連れ出しさせましょう。
屋敷からある程度離れることができれば、彼らは『運命の筋書き』から解放され正気に戻るようです。

屋敷の中には巻髪もおり、他の子ヤギたちのお姉さん役として住人たちの警戒心を高めようとします。
巻髪の好きそうなお菓子などで気を惹き、先に外へ連れ出さないと少々厄介かも知れません。

※このパートでは、ミチル、戦戯嘘、巻髪が登場します。

【2】【夜】チェシャービルの街を守る 難易度:8
時計ウサギのような容貌の青年がチェシャービルに現れ、新たな「子ヤギ」役を増やそうとしています。
このままでは【1】パートで住人たちを避難させても、さらに被害が拡大してしまう可能性があります。
また、特異者がオオカミと交戦していることに気付かれれば【3】パートでオオカミを倒してもそれすら復活させられてしまう恐れがあります。

そのため、チェシャービルの街で時計ウサギの妨害を行いましょう。
彼の力は未知数で非常に危険ではありますが、気を引いている間は子ヤギが増えることはなく
オオカミとの戦闘にも気付かれることはありません。
戦闘を行うのが最も効果的ですが、その場合激戦は免れないでしょう。
また、時計ウサギにワンダーウォーカー、ワンダーテラー以外のアバターで接触する場合
時計ウサギにより“運命の筋書き”を与えられ、語尾が「メェ」になり屋敷へ向かわされてしまう可能性があるので十分にご注意ください。

・謎の少女について
チェシャービルの街には、時計ウサギの他に謎の少女が街を彷徨っています。
彼女は既に街の住人に危害を加えたとの情報も入っており、保護・確保が必要になるでしょう。
ただし、無理に捕らえようとすれば何が起こるか全く分かりません
刺激しないように優しく接すればただの迷子の子供と変わらないようですので、街の外へ出るよう誘導を行いましょう。
街の住人を避難させることも有効です。

※このパートでは、渋蔵鷹人が登場します。

【3】【夜】オオカミと戦う/ルージュを取り戻す 難易度:9
子ヤギ達が留守番をする屋敷へと爆走するオオカミを食い止めましょう。
屋敷へと続く道は霧がかかっており、【夜】化しているようです。

・オオカミについて
体長数メートルほどの、巨大で獰猛なオオカミのような何かです。
基本的に屋敷を物凄い勢いで駆けていますが、攻撃や妨害を行うと反撃をしてきます。
すばしっこい上に牙や爪での攻撃は強力で、一撃が非常に重いので十分に注意を行いましょう。
離れた位置にいても、オオカミの広い視野で気付かれると一瞬で飛び掛かられることもあります。

・ルージュの救出について
アデルによれば、ワンダーウォーカーがオオカミの腹を狙って斬る・裂くなどの攻撃を行った場合
オオカミの存在が徐々に変質していき、食べたものをお腹から取り戻せるようになるかもしれないとのことです。
大事になるのはワンダーウォーカーがその可能性を疑わないこと、ルージュを取り戻したいと強く願うことです。
また、ワンダーテラーであればオオカミの変質の程度やルージュの気配などを感じることができます。
力を合わせ、ルージュの奪還も目指してください。

※このパートでは、アデルが登場します。


★アバター死亡/停止判定
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど、
特異者が死亡する、あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。
なおNPCも例外ではなく、NPCの場合はアバターのみに限らず本当に死んでしまうこともございます。

それではみなさんのご参加とアクションをお待ちしております。

【1】【昼】子ヤギ達を運命から開放する 【現在のMC参加人数:23】

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【2】【夜】チェシャービルの街を守る 【現在のMC参加人数:13】

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【3】【夜】オオカミと戦う/ルージュを取り戻す 【現在のMC参加人数:13】

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