クリエイティブRPG

旧都千年宵桜 承

リアクション公開中!

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旧都千年宵桜 承
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:神州扶桑国
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年08月06日公開!

シナリオガイド

四維の結界を起動し、京の霊脈を浄化せよ!

シナリオ名:旧都千年宵桜 承 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



災厄の化身“禍神(マガカミ)”が人知れず蔓延る禍(わざわい)の世界、神州扶桑国。

霊力の暗黒面とされるマガカミに対抗できるのは、霊力に触れられる異能者――「神通者」のみ。

神通者は帝都・扶桑市に設立された「六明館学苑」に所属し、
対マガカミ部隊「修祓隊(しゅばつたい)」として、
日常の裏で扶桑国の人々をマガカミから守っています。

分校の一つである安濃津分校から、かつての都、京で異変が起こっていると報告がありました。
六明館学苑本校は、「修学旅行」の名目で安濃津分校に隊士を派遣。

現地調査によって京を支配する九厄「静華(しずか)」と、その配下である『四花仙』の存在を知ります。
“御前様”と呼ばれる静華は京の霊脈を通じ、マガカミの力を大きく強化していました。
京を奪還するためには、京の四方を頂点として結ぶ「四維の結界」の再展開が不可欠です。

京近郊の集落、相楽郷からもたらされた情報によって、安濃津分校は位置を特定。
隊士たちは四維の浄化へ向かうこととなりました。

■ □ ■


――安濃津(あのつ)県、六明館学苑安濃津分校。

「京の四維それぞれのかつての地名は、大江(おおえ)河陽(かよう)会坂(おうさか)和迩(わに)です。
 それぞれ順に北東、南東、南西、北西の結界の頂点となります。
 ここが霊脈――霊力の流れる通り道となっており、穢れの侵入経路にもなり得ると考えられていました」
 
 分校の符術士の師範代、滋丘(しげおか)が集められた隊士に説明します。
 ここに結界を張ることで穢れの侵入を防ぎ、清浄な霊力を京の中に満たしていた、と。

「この結界の守護を務めていたのが、当時の鬼や妖怪でした。
 そしてあえて恐ろしい妖魔が巣食う地であると流布し、何人も近寄らぬようにしていたと言います」

相楽郷に遺されていた古い文献から、彼は結界の実態を読み解いたのです。

「ならば、結界がない今は穢れが非常に濃いだろう。
 結界を展開するまでは、マガカミとの厳しい戦いを強いられる事になる。
 だが、結界が復活すれば反転し、こちらが優勢となる。


明覚(みょうかく)が告げました。

「相楽の時よりもさらに入念な穢れ対策が必要になります。
 人の身ではまともに活動できないと高をくくっているならよいのですが、相楽まで出ていたことを考えると、 
 四花仙が妨害に来るのはほぼ間違いないでしょう。
 しかも、今度は最高の状態で力を発揮できます。並大抵の力では時間稼ぎ、足止めもままなりません」
「でも、相手にとって圧倒的に優位な地だからこそ、隙が生じる」

隠密の師範代、藤林 千代(ふじばやし ちよ)が笑みを浮かべました。
 
「穢れは“怖れ”が生むもの。人の恐怖や不安を、マガカミは糧とする。
 立場が優位になり、格が高いものほど、相手を長く苦しめようとしてしまう。
 ……マガカミの本能だよ。
 どれだけ知恵をつけ、うちら以上に賢くなったとしても、本能には逆らえない」
「でも……こっちの数が多ければ、“見せしめ”はするでしょうね」

隊士から犠牲を出さずに済むほど甘くないと分かっていつつも、
二階堂 夏織 キャロライン(にかいどう かおる きゃろらいん)は全員が生きて帰還できる最良の方法がないか考えていました。

『話は全部聞いてるにゃ。それなら、“心がないもの”を最大限に駆使すればいいんだよ』

今は睦美 景(むつみ かげ)百地 雪奈(ももち ゆきな)と共に砕禍衆の元に身を置いている、
“三代目”久重 元内(ひさしげ げんない)が霊視端末に通信してきます。

『陽動、囮……時間稼ぎは、ボクと砕禍衆に任せるにゃ。
 異世界帰りの「カガクの力」、たっぷり四花仙に味わわせてあげよう』

砕禍衆は修祓隊に力を貸してくれることとなり、元内は彼らと共に霊子からくりの開発に勤しんでいます。

こうして、隊士たちは任務当日を迎える事となりました。


■ □ ■


――京郊外、大江。

大江と河陽は京より東に位置するため、この二ヶ所の結界に向かう者は、西の隊士よりも早く分校を発ちました。

「ねぇ、何なのよこれぇ!?」
「黙ってろ、舌噛むぞ」

鹿島 佐士ひさゑが合体した霊子自動二輪の後ろに久我 紫苑(くが しおん)を乗せ、山道を駆けていました。
今回子ノ三班は二手に分かれており、轟 豪浅間 早苗三野 美那子は会坂に向かっています。
霊子技術に不慣れな紫苑は戸惑いを隠せません。

「サジ、何でわざわざ遠いところにしたの?
 腐搖(フヨウ)は相楽にいたんだから、遭遇しそうなのは会坂か和迩でしょ」
「今度は冷静でいられるのか?」
「うっ、それは……」
「お前の目的は四花仙と戦うことだったか? ……京を穢れから解放する、それが最大の目的だろう」

結界を再び展開するのが任務の目的であり、四花仙は予期される障害に過ぎない。
そこをはき違えるなと、佐士は紫苑を窘めます。

「東の結界の方が穢れが強く、京の先ということもあり、四花仙が出てくる可能性は低いでしょう。
 そちらを確保できれば、腐搖と瘉奴慧(イヌエ)が来そうな西の方々もやりやすくなるはずです」

しかしひさゑの予測は、無情にも外れることとなりました。

「伏せろ、紫苑!」

佐士は器用に座席の上に立ち、襲撃者の鉄扇を受け止めました。

「ごきげんよう。可愛い女の子の気配を感じたから、見に来ちゃった」
「この蝶女、まさか……!」
「ああ。こいつが朱音師範の力を奪ったヤツだ」

忘れもしない相手。
二ノ花、邪香(ジャコウ)が微笑んでいました。

■ □ ■


――京郊外、和迩。

「改めて名乗るとしよう。四花仙が四ノ花、瘉奴慧(イヌエ)

和迩で隊士を待ち構えていたのは、霊体のがしゃどくろのような姿をした穢れを纏った妙齢の鬼女でした。
彼女が瘉奴慧と名乗ります。

「……情報では、鬼女の老婆のはず」
「これが力を全開にした姿ということで御座ろう。気をつけよ、雪奈殿」

砕禍衆と共に合流した雪奈に、分校の狐島(こじま)が言います。

「お主らは結界へ行けい。瘉奴慧の相手は我らに任せよ」

和迩の砕禍衆の指揮を執るのは、男面を被った怪士(あやかし)という者です。

「我らは生者でなく、されど死者にもあらず。“器物”にこの者の力は効きますまい」
「木偶人形がぬかしおるわ」


■ □ ■


 ――京、大内裏。旧帝宮。
 
乙鑚(オトギリ)。お菊……邪香のところへ行ってあげなさい」
「珍しいな。貴女が俺を京の外へ出そうとするのは」

静華は自身の側近であり、最も古い“相棒”の一ノ花に命じました。

「あの子は特別です。あなたとはまた違った、私にとって唯一無二の存在。
 愛おしい私の娘ですが、少し危ういところがあります」
「貴女が望むのであれば、俺は従うまでだ」

乙鑚が立て掛けてあった愛刀を手に取り、腰に差します。

「頼みましたよ」

乙鑚は静かに頷き、帝宮を出ました。

動き出した、最後の四花仙。
京の解放、その分水嶺となる戦いが今、始まります!


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

神州扶桑国のメインシリーズ『禍神伝』旧都編の第2話をお送りいたします。

当シナリオに先駆け、起と承の間を描くクエスト「四維の結界」がリリースされております。
また、7月6日(火)にも関連クエストがリリース予定となっております。

なお、基本的なことは本シナリオガイドから分かるようになっていますので、
今回からでもお気軽にご参加下さい!


■シナリオの参加報酬について

本シナリオに参加した方は、アクション締め切り後、
シナリオ報酬として経験値・社会性・お金(G)に加え、
隊士階級を上げる「行動点」が手に入ります。

また、シナリオ内で活躍したキャラクターにはリアクション公開後、
追加の行動点や今シリーズの新規アイテムと交換可能な「安濃津分校装備引換券」などがプレゼントされる可能性があります。

隊士階級の詳細や行動点のシステムの詳細や貢献点のシステムはこちらをご覧下さい。


■基本的な状況

相楽の調査、行方不明隊士の捜索、砕禍衆との接触。
三つの任務が並行で進められました。

相楽では四花仙の腐搖と戦闘になったが、これを撃退。
相楽の人々の避難も無事に行え、京に関する文献も手に入りました。

行方不明隊士は結果こそ生存者一名だったものの、
四花仙の瘉奴慧の仕業であったことが判明。
その能力が穢れで死者を操るもの(暫定)であることも分かります。

謎めいた集団であった砕禍衆は修祓隊士を認め、
自分たちの正体が「からくりに精神を移植した、300年前の砕禍衆の生き残り」だと明かしました。
要は脳を含む全身の義体化ですが、彼らは自分たちを「生物ではない」と定義しています。
※種族の付喪神は生物として認識されています。

四花仙を退けたものの京周囲の穢れは濃く、霊脈を押さえられている限りは祓うのが困難。
かつて京を守っていた四維の結界の発動が必要となりました。
結界の位置は長らく不明でしたが、相楽の古い文献から判明します。

修祓隊は四つ全てに隊士を送り、結界の起動を試みます。
しかしそれを阻止すべく、四花仙もまた動いていました。


今回のアクションパートは、場所で分かれています。
四つ全ての結界を起動させることができれば大成功ですが、
二つ以上起動できていれば次回以後、四花仙含む京のマガカミが弱体化することになります。

結界の起動には全パート共通で、霊力に干渉する手段(直接霊体に触れるものを含む)が必要となります。

なお、各パートでは結界の起動や戦闘以外に調査を行う余地もありますが、ダブルアクションにはご注意下さい。


【1】大江  難易度:9(11~12)

北東の頂点が存在する大江の穢れを祓い、結界を起動します。
大江は山であり、かつては鬼の集落が存在していました。
時折穢れに飲まれそうになった鬼が暴れていたため、地形が入り組み、足場も悪くなっています。

既に鬼はいなくなって久しいですが、餓鬼というマガカミが徘徊しています。
餓鬼はマガカミに憑かれた鬼の成れ果てであり、体躯に恵まれた鬼とは異なり、やせ細った姿をしています。
また、常に霊力に飢えており、目に入ったものは生物・非生物関係なく「霊力が宿っているもの」を食べようとします。

餓鬼も霊脈の穢れの影響で強化されていますが、厄介なのは邪香です。
括弧内は邪香と戦い、撃破する場合の難易度です。
二ノ花である彼女は朱音の力を奪った張本人であり、
元々の固有能力に加え、朱音の審神者としての力も使えると考えられます。
また、鉄扇を武器にした近接戦闘にも長けています。

彼女だけでなく一ノ花、乙鑚もこちらに向かっていますが、彼は邪香を守ることが目的で、
邪香ともども結界発動の妨害は二の次のようです。
マガカミであるなら結界発動は何が何でも阻止しなければならないはずですが……。

こちらのパートには鹿島 佐士、久我 紫苑、ひさゑが登場します。
彼らは邪香を抑え、時間を稼ぐつもりでいます。


【2】河陽  難易度:7

河陽にはかつての京の中央貴族の荘園があり、景観の良さから離宮も築かれていたほどでした。
当時は陰陽師が常駐し、式神や妖怪と共にこの地を守っていました。
大災禍の際に神通者とマガカミが激しい戦いを繰り広げた古戦場でもあり、
その時点で既に結界は機能しなくなっていたようです。

結界はかつての離宮跡にありますが、穢れによってマガカミと化して自律稼働する式神や、
古戦場の遺物から生じたマガカミ鎧武者がいます。
また、幼体ではあるものの、何体もの大百足も生息しています。

四花仙がいないため難易度は一番低いですが、【1】よりもさらに穢れが濃いため、
離宮跡の中は対策が弱いとダメージを継続的に受け、体力・霊力が減っていきます。


こちらのパートには“三代目”久重 元内、睦美 景、翁(砕禍衆の長)が登場します。
元々は非常に良質な水が取れる場所であり、元内と翁は結界展開後、
水も浄化されたなら確保しようとしています。
※霊子兵器や隊士向けの補給飲料を作るために良質な水が欲しいようです。


【3】会坂  難易度:9

会坂にはかつて関所があり、京と西国(西扶桑)とを結ぶ交通の要衝でした。
人と一緒に穢れが流れ込んで来ないよう人の往来を厳重に管理しており、
現在も大災禍時の状態で、門をはじめとした施設が現存しています。

結界は関所の中にありますが、既に腐搖によって支配されています。
腐搖は分身に結界展開の妨害を行わせつつ、自身は隊士たちの退路を塞ぎ、
関所内に閉じ込めてじわじわとこちらの戦力を減らすことを目論んでいます。

また、砕禍衆は腐搖との相性が非常に悪いため、こちらにはほとんど戦力を割かず、
【4】の瘉奴慧に注力しています。

このパートの結界の起動に成功した場合、
ここを京奪還のための前線基地として使用することができるようになるため、
次回での戦力拡充に繋がります。


こちらのパートには子ノ三班の轟 豪、浅間 早苗、三野 美那子が登場します。


【4】和迩  難易度:8

淡海(あふみ)と呼ばれていた巨大な湖のほとりにあり、
かつては船で京へ向かえる湖上交通の要所でした。
和迩の地名は神代の水神の使いが由来とされ、結界の頂点も湖上にあります。

現在は船が存在しないため、何らかの水上移動手段が必要となります。
結界の頂点は湖上に築かれた社で、そこには一応陸地となっています。
このため一切足場がないわけではありませんが手狭で、妨害してくる瘉奴慧の対処もするためには、
地上以外も足場に出来た方が良いでしょう。


ただし湖にも穢れが満ちているため、水中から黒い手が伸び、水底に引きずり降ろそうとしてきます。
また、大災禍の際に多くの人が沈んでいるようで、瘉奴慧はそれらにも穢れを注いで操ります。

瘉奴慧は前回、隊士を傀儡化して生前のように振る舞わせるのに力を割いていましたが、
今回は自らに穢れを集約し、姿も若返っています。
霊脈による恩恵もあるため、霊力への干渉力も前回より高まっており、
その力は五星流の皆伝に匹敵するほどです。

砕禍衆は「自分たちには瘉奴慧の力が通用しない」と考えており、
瘉奴慧もまた前回PCたちと遭遇前、腐搖が破壊した砕禍衆には穢れを注ごうとはしていませんでした。
元内も霊子からくり人形が瘉奴慧攻略の鍵になると予想しています。

こちらのパートには百地 雪奈、二階堂 夏織 キャロライン、狐島、中御門が登場します。



★死亡(アバター死亡)/マガカミ化判定
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど、
修祓隊士が死亡する場合があります。
ただしスキル「布瑠の言」のように、極めて限定的な条件で可能な蘇生術があるため、
「真の意味での死」は回避できます。
しかし蘇生してもしばらくの間はまともに戦うことができない状態となり、
システム上では一定期間死亡時のアバターにチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。

また、死亡の特殊判定として「マガカミ化」することがあります。
死亡時にマガカミの依代となることで、下級マガカミと同じ本能で動く死人状態となります。
この場合、システム上のアバター制限は行われませんが、
次回シナリオ参加時はNPCとして扱われ、アクション内容に関わらず自発的な行動が不可能となります。
※登場パートはシナリオガイドにて指定いたします。
※参加費はお客様のご負担となります。
※次回のシナリオに参加しなかった場合、マカガミ化は無効となります(NPCによって浄化されます)


なお、味方によって浄化されれば元に戻れますが、その際に改めて死亡処理が行われることになります。



それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

【2021年7月7日18:30 追記】
【4】の結界の位置と湖上の状況について追記を行いました。

【1】大江 【現在のMC参加人数:23】

9

【2】河陽 【現在のMC参加人数:20】

7

【3】会坂 【現在のMC参加人数:20】

9

【4】和迩 【現在のMC参加人数:12】

8