クリエイティブRPG

≪セレクター編≫旧世界の残響

リアクション公開中!

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≪セレクター編≫旧世界の残響
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:アルテラ/ローランド
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:不可
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年06月30日公開!

シナリオガイド

扉の“鍵”となる青の少女を取り戻せ。

シナリオ名:≪セレクター編≫旧世界の残響 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



――ワールドホライゾン、市庁舎。

市長室のモニターに、五つの顔が映し出されました。

『セレクター』
 アルテラと大和で地界霊を発生させ、問題の渦中にあるRWOを不正アクセスで荒らした界賊。
 これが、現在確認されている構成メンバーよ」

市長の紫藤 明夜が通信を繋いでいるTRIALのリサ・グッドマン
三千界管理委員会のマンフレッド・マクファーレン、三千界統合機関のアマネに告げました。

セレクターのリーダー、“鬼神”ヤナギ サヤ
神多品学園都市の英雄にしてアルカトラズ脱獄囚、ペイルライダー
アルテラ最高位の魔法使いであり、三千界の魔道を行く者、赤のフラウス
地球人特異者に激しい憎しみを抱く千国の英傑、復讐の軍師黒田 官兵衛
九鬼一族最高位の暗殺者の一人、“人形師”九鬼 玖繰(くくり)

『そしてこのセレクターを焚きつけたのが、ギャラルホルンと名乗る別次元からの来訪者だ』

マンフレッドが言うと、不鮮明でノイズがかった天使のような姿が投影されます。

『この天使気取りちゃんの目的は、三千界の滅亡。
 世界の管理者を直接手に掛け、世界を崩壊させるべく、セレクターも“神域”を目指している。
 んで、神域に至るためには“聖具”が鍵になる、って感じだったかしらん?』
『聖具のことロイ様に確認したら何も言わなかったので、多分聖具が必要、は合ってると思いますよー』

リサとアマネの発言を聞き、明夜は頷きました。

「セレクターに鍵は渡さない。そのために、私たちで先に保護する。
 ヴォーパル、セレクターのアバター反応、追えるかしら?」
「はい! アルカトラズと先日の戦いから、アバターの発するオーラの波形を記録しています。
 ……世界の狭間である界域を探すのは困難ですが、大世界にいれば分かります」

セレクターの映るモニターに、現在いる世界の名前が表示されました。

「クロニカ、リストにある子たちに連絡を。――作戦を開始するわ」
「はい、明夜さん!」


■□■


――アルテラ南部、エスタ島。

「これは……! リンシア、島民の傷の手当を」
「りょーかい!」

島に降り立ったルキアリンシアの目に飛び込んできたのは、焼き尽くされた集落と、
傷を負って倒れているエスタの住民たちの姿でした。
かなり前に特異者が訪れたこともありますが、見るも無残な有様です。
「カハッ……オレ、生きてる、カ」
「ああ、もう大丈夫だ。一体何があった?」

島民の男は森の奥を指差し、ルキアに答えました。

「赤いヤツ、行った……墓、緑竜様の。それ、追って、二人」
「ルキア、この人たち、もう治療を受けてるみたい」

負傷者の何人かは既に応急処置が済んでおり、命に別状はありませんでした。
一人はフラウスと戦うのに適任であると判断し、ルキアが声を掛けた者ですが、もう一人に心当たりはありません。

「まさかジュリーが?」
「ジュリーは私が説得した。
 おそらくリリアナはフラウスと共にいるのだろうが……今の状態の二人が再会するのは危険すぎる」

そしてフラウスは、刺激を受けたリルが“覚醒”することを狙っている。
ステイティオの一件のことを聞いたルキアは自身が駆け付けられなかったことを悔い、
彼に代わってフラウスからリルを奪還すると決意したのです。

その時、森の奥から青い火柱が上がりました。

「島の人たちはあたしが見るよ。だからルキアは早く行って!」
「……すまない、頼んだぞ、リンシア」


■□■


――緑竜の墓所。

「少し、昔話をしましょうか。
 かつて竜族がこの世界を支配していた時代。
 天空に住む竜たちは、人間から見れば神に等しき存在でした。
 ……そんな彼らも竜の黄昏で滅びました。
 しかし、いつか竜の時代が終わることを予期していたのでしょう。
 竜王は各々が見出した後継に力を託し、六人の魔法使いと一人の魔女が世界を統べることとなりました」

遺跡の中にまで生い茂る木々を焼き払い、フラウスはリルを連れて最深部へと辿り着きました。

「今もなお、ここには偉大なる緑竜の魔力と緑の元素が満ちています。
 ですが、緑竜王の亡骸はここにはありません。
 緑竜王に最後まで仕え、祀った者……ここは“彼女”の眠る場所なのです」

フラウスが石碑に触れると、緑色の扉が出現しました。

「色は違いますが、今のあなたならば隙間を作ることは可能でしょう。
 さぁ、あなたも触れ――」
 
虚ろ目のリルが手を伸ばそうとした時、雷が彼女とフラウスを弾き飛ばしました。
それを受け、リルの目に光が灯ります。

「なるほど……それがあなたの意思ですか、緑竜の巫女!」

フラウスは強引にリルの魔力に干渉し、自らに縛り付けました。

「異なる歴史を辿った世界では、あなたのような存在を精霊と呼ぶそうです。
 力を貸して頂きましょうか」

――そういう強引なやり方は、かえって反発されますわよ。

強烈な黒の波動がフラウスを襲い、彼の帽子を吹き飛ばしました。
そこに立っていたのは、黒いドレスを纏った黒翼の女性――ソフィーリアです。

「これは元“黒の王”。
 本来ならば消滅しているはずのあなたもまた、彼女と同じというわけですか」
「そうですわね。わたくしがこの世界に残された意味。
 それはきっと、こんな日が来ると理の女神が予期されていたからなのでしょう」

フラウスがリルの青の元素を融合させた蒼炎を放ちますが、そこにまた別の影が割り込みました。

「悪くて強い魔法使いが暴れてるって聞いて来ちゃったぁ。
 報酬も弾んでくれたし、ちょっとばかり本気でいくわよぉ」

大剣をフラウスに向け、アウローラがにやりと笑いました。

「元黒の王、魔人失格、それに“紅蓮の閃光”ルキウスの忘れ形見……他にも興味深い方々が来ているようですね」

ルキアと、王剣戦争を戦い抜いた特異者たち。
役者は揃い、“赤”のフラウスとの戦いの火蓋が切って落とされました――。


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

界賊『セレクター』との戦いを描く、『三千界のアバター』の新シリーズがスタートです!

第一弾は「セフィロト/神多品学園都市」と「アルテラ/ローランド」となります。
こちらのシナリオはMC参加200ポイント『完全招待制』となっており、
事前に運営チームより連絡させて頂いた方のみが参加可能です。ご了承下さい。


なお、アクション期間が2021年6月9日(水)10:30までと、
通常のパブリックより短くなっておりますのでご注意下さい。


■シナリオの参加報酬について

本シナリオは今後の三千界に影響を与える内容となっています。
活躍された方は、新たな高レベルのスキルやアイテムが獲得できる場合があります。


■基本的な状況

コルリス王国の商業都市ステイティオを襲ったセレクター、赤のフラウスは、
転移魔法で神聖エテルナ帝国に留学中のリルことコルリス王国王女リリアナを呼び寄せ、
兄であるジュリーの前で彼女の真実を告げました。
心を取り乱したリルをフラウスは攫い、彼女を理の扉の鍵「王鍵」とすべく、エスタ島の緑竜の霊廟へと赴きました。
リルはアルテラの裏世界にあたるローランドで言うところの精霊に相当するらしく、
半ば強引に契約を結び、リルを洗脳した上で彼女と魔力を繋いでいます。

緑竜の霊廟に満ちる魔力と緑の元素は島を守る結界の役割を果たしており、
もし緑竜の巫女の封印が解かれてしまった場合、島が沈みます。

霊廟はフラウスを外敵と認識し、扉への干渉を拒絶していますが、
「限りなく扉の向こう側に近い」存在のリルの力までは完全に跳ね除けることはできない状態です。

★魔導騎士の性質について
既に自分の性質を呼び覚ましている方は性質を使用することが可能です。
※技能覚醒スキルとして取得された方に限ります。


■各パートについて


【1】リルの奪還  難易度:11

リルを正気にさせ、フラウスから引き剥がすことで「王鍵」から一人の少女に戻すことが最大の目的となります。

緑竜の霊廟の最深部は開けた空間となっており、大型の武器や範囲魔法も問題なく使えるようになっています。
ただ、内部は緑の元素が満ちているため、緑(風属性)が強化され、
逆に黄(地属性)は力を発揮しにくい状態となっています。

また、リルが精霊に近い存在になっているためか、アルテラだけでなく別の歴史の世界であるローランドの力も効果を発揮できます。

フラウスはフリギドゥス・イグニスのような赤と青の複合魔法の他、
赤賢者としての赤系統(火属性)魔法、リルの力による青(水属性)の力もそれぞれ使えるため、
二色背反に基づいて赤、青どちらの属性も有利・不利になり得ます。
なお、極致魔法や別世界の魔術体系を応用した術式も持ち合わせていますが、現時点では詳細不明です。

こちらのパートにはルキア、アウローラ、ソフィーリアが登場します。

アウローラは魔法使いであるフラウスと戦うにあたってルキアが雇いました。
ソフィーリアはフラウスの魔力を感じ、胸騒ぎを覚えてエスタ島までやってきました。
彼女もまた、リルと同様理が変わる前の力を継ぎ、神話級アバター「カーリー」を宿していたこともあったため、
扉をこじ開け得る存在です。


【2】島民の救助  難易度:9

フラウスから緑竜の霊廟を守るべく、島の屈強な戦士たちは彼に挑んだものの、止めることは敵いませんでした。
何人かは先行していたソフィーリアやアウローラによって手当てされていますが、
負傷者全員が治療を受けられたわけではありません。
また、フラウスはステイティオの結果を元に、不安や恐怖、絶望といった負の感情を集め、
発生させた地界霊に自身の火炎獣の術式を組み込んだ、改造界霊と言うべきものを生み出しました。

フラウスはこれをイェルシャウト・イフリート名づけ、島を徘徊させています。
数は一体しかいませんが、現地人には有効打を与える手段はなく、負傷でまともに動くこともできないため、
強い負の感情が生じており、ステイティオのイエルシャウトとは比較にならない強さです。
裏を返せば、島民の負の感情が弱まれば、イエルシャウト・イフリートも弱体化することとなります。

こちらのパートにはリンシアが登場します。


■ゲームマスターについて
本シナリオは

・式条 蒼

がリアクション執筆を担当する予定です。


★スキル・アイテムのシナリオ上の運用について

スキル・アイテムの「クエストでの効果」は解説の内容を踏まえ、
大きく乖離しないものが基本的には設定されています。
ただしこれらはあくまで「クエスト」で適用されるものであり、
シナリオにおいては解説の内容が優先されます。
(範囲を確認する際にスキル効果のターゲット数を参考にすることはあります)。
特に状態異常の付与・対策で顕著ですが、絶対の有効性を保障するものではなく、
敵の強さや状況、対策に使用するスキル・アイテムの解説によっては効果的でない場合があるためご注意下さい。

★アバター死亡

本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど、特異者が死亡するケースがあります。
特異者が死亡した場合、その時のメインアバターが機能停止に陥り、長期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、過去の功績などが消えることはありません。
「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。


【2021年6月4日18:30 追記】
魔導騎士の性質スキルの運用ついて追記いたしました。

【1】リルの奪還 【現在のMC参加人数:11】

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【2】島民の救助 【現在のMC参加人数:4】

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