クリエイティブRPG

ヒロイックソングス!

Frag-Connect~LINE.3『希望→』~

リアクション公開中!

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Frag-Connect~LINE.3『希望→』~
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ヒロイックソングス!
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年03月11日公開!

シナリオガイド

『Frag-Connect』開催! 架かる希望の橋の先には――

シナリオ名:Frag-Connect~LINE.3『希望→』~ / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


かつて『悪しきイドラ』によって地球から完全に切り離され、長く忘れ去られていた世界フラグランド

元はひとつの大地であったフラグランドは『悪しきイドラ』の切り離しの力、デッド・スプリットによって分断され、人類は直後に出現したエグズーダーに生活を脅かされていました。

放っておけばフラグランドは悪しきノイズに包まれ、他の世界にも影響を及ぼしかねない――。
聖歌庁がゲートを繋いだことで行き来できるようになったアイドルたちは、フラグランドから悪しきノイズを払い、世界を救うために旅立ちます。

ばらばらになった欠片を、再び繋ぐために――。
アイドルたちの新たな冒険が始まります。


■□■


 ――フラグランド:『ウィッシュコネクト』内

「あぁ、緊張してきた……!」
「お前が緊張してどうするよ」
 そわそわと身体を落ち着きなく動かしているダルトン・ストーンザイン・オールドマンが叱りつけます。
「そうは言いますけど、ザインさんだってさっきからもう何回周囲チェックやっているんですか」
「これは必要でやっていることだ、何せ住民の命預かってるんだからな。
 ……ま、お前の言う通り、緊張してないとは言わねぇ。
 下手すりゃ俺たちがもう一度世界を繋ぐ、その主役になるかもしれねぇんだからな」
 端末を開いて周囲の状況を確認しつつ、ザインが腕を組んでしみじみと呟きます。
「到着までおよそ15分です」
「よし、最終チェックだ。現地の整地は済ませているな?」
「はい、ザイン隊長。事前にポントリンで調査した、『Frag-Connect』開催に適した場所の周囲は既に整地済みです」
 同乗する住民の報告を耳にしたザインとダルトンが、現地到着後の手順を確認します。
 事前に確保された場所に『ウィッシュコネクト』と連結された客車を収容後、
 『ウィッシュコネクト』を切り離し『Frag-Connect』の舞台となるステージのパーツが収められたコンテナを牽引、
 作業メンバーがステージを組み立てる一方、エグズーダー襲来に備えアダプターを主とする警備隊が『Frag-Connect』終了まで住民を守る、
 そこまでの流れと配置するメンバーの確認が行われていきます。
「住民はもちろんだが、彼らが乗っている客車も守らなきゃいけねぇ。アイドルらとの連携をしっかり取れよ」
「わかっています。カルロも彼らと行動を共にし、連携するべきとの意識に至っています。
 ……個人的には我々と戦っていただくよりは、彼らのライブを聞いてみたくありますが」
 ダルトンが冗談めかして口にすると、ザインも違いねぇ、と笑って応えました。
「アメリアとグラ、アイドルたちが存分にライブができるように、仕事を全うするぞ」
「はい!」


「お母様……もう少しでお母様の夢が叶います。
 お母様が命を賭して繋いでくださった絆は、今、最高の形で結ばれようとしています」
 微笑みを浮かべているカリオ・ワイズのフォトグラフィーへ、アメリア・ワイズが語りかけます。
「姉ちゃん、入るよ」
「ええ、どうぞ」
 扉が開かれ、アメリアとお揃いに作られたライブ衣装をまとったグラ・ワイズが入ってきました。
「ふふ、よく似合っているわ。もう何度もライブをしてきたかのような貫禄すら感じるわね」
「や、やめてくれよ。あたしは未だに信じられないよ、姉ちゃんやアイドルのみんなと同じステージに立って歌うなんて」
 頭をかいて恥じらう今のグラは、普段の勇猛さはすっかり影を潜め、緊張に震える一人のアイドルとなっていました。
「難しく考えないで、あなたのライブを楽しんでちょうだい。
 確かにこのライブは、『Frag-Connect』は分断された世界を繋ぐ、希望の架け橋をかけるという目的があるけれど――。
 まずはステージに立つアイドルが楽しく、自分の力を発揮できるのがいいと思うの」
 観客も、アイドルが楽しんでいる様子が伝われば、こちらから働きかける以上に楽しんでくれるはず――
 先輩としてアメリアがグラにアドバイスをする。
「……ああ、そうしてみるよ。あのステージなら歌える気がするんだ」
 出発する前にライブバトルをアメリアと行った感覚を思い出すように、グラが口にしました。


■□■


 ――フラグランド:『ウィッシュコネクト』を見下ろす地にて

「おやおや、立派なステージを用意して、それはそれは盛大に行おうとしていますね」
 組み上がっていくステージを目の当たりにして、オルガ・フールがククク、と不敵な笑みを漏らしました。
「実際に『Frag-Connect』が開催されれば、世界を分断している『デッドリージョン』にも変化が訪れるでしょう。
 個人的には興味深いのですが――」
 一瞬、研究者のような表情を浮かべたオルガでしたが、すぐに表情を消して頭に装着した端末を操作します。
「……憎いんだよ。何も知らずにオルガノレウムの恩恵を受けている奴らが」
 ――この憎しみが八つ当たりであることは知っている。
 オルガの周囲から滲み出るように、無数の狼であり鳥であり鮫の姿である、エグズーダーが姿を現しました。
「こいつは取っておきたかったが、奴らには切り札を切らなければ通用しない」
 ――救いは要らない。とうに過ぎたこと、もう決して取り返せない。
 オルガがさらに端末を操作すると、それまでのとは比較にならない広さの『デッドリージョン』が出現し、
 巨大な鯨の姿をしたエグズーダーがそこから現れます。
「行け、『PL』。奴らをすべて、喰らい尽くせ」
 ――幸せに過ごしている者の陰で、絶望の海に沈んだ者の嘆きを知れ――

『!!!!』

 雄叫びを上げた『PL』と呼ばれたエグズーダーが、その矛先をオルガに向け迫ります。
「ああ、すまない、ポーラ。食事が必要だったな」
 穏やかにも見える顔で頷き、端末から手を離し、オルガは目を閉じます。
 ――そしてその身体はまるごと、『PL』の開けた口の中に消えていきました。

『――――』
 『PL』の全身をオルガノレウムの光が駆け抜けます。

『……行こうか、ポーラ』
『――――』
 響くオルガの声に『PL』が咆哮をあげます。
 やがて『PL』の周囲を無数のエグズーダーが囲むようにして、一丸となった集団は『Frag-Connect』開催の地へすべてを喰らい尽くさんと迫りつつありました。


■□■



「皆さん。私たちの姿が、見えていますか?
 私たちの声が、聞こえていますか?」

 一面ライトアップされたステージに立ったアメリアとグラが、今自分たちを見てくれている観客の他、向こう側の観客と手を繋ぐように腕を伸ばします。
 オルガノレウムの光がステージに満ち溢れ、世界を分断している『デッドリージョン』へも光が吸い込まれていきました。

(さあて、歴史的瞬間をとくと見させてもらおうじゃないか)
 ステージの様子を『ウィッシュコネクト』から見ていたザインは直後、自分の思いが実に脆く、儚いものだったのに気付かされます。
『ザイン隊長! エグズーダーです。これまで確認された種類の他、それらの中心に巨大な鯨の姿をしたエグズーダーが確認されました』
「大ボス登場、ってやつかよくそったれ。大人しく見届けることもできんのか、マナーを教育してやる必要があるな」
 吐き捨て、ザインは端末の向こうのダルトンに命じます。
「ステージには絶対近づけるな、ライブどころではなくなる。
 俺たちも『Frag-Connect』運営の一員であることを肝に銘じろ!」
『了解しました!』

 果たして、アイドルたちは『Frag-Connect』を最後まで開催することができるのでしょうか?
 そして世界を、再び繋ぐことができるのでしょうか?
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

新たな世界、フラグランドでの新シリーズ、
『Frag-Connect~LINE.3『希望→』』をお届けします。

本シナリオは先に公開されました「もう一度、二人で始めよう」、および「 Frag-Connect開催前」の展開を受けた内容となります。
クエストに参加せずとも本シナリオに参加できますが、参加しておくとより本シナリオへの理解が深まるでしょう。

●基本的な状況
『Frag-Connect~LINE.2『展開』~』において、アイドルたちはMライン先のプラントに『ウィッシュコネクト』で駆けつけ、
オルガに捕らえられていたグラと住民たちを助け出すことができました。
オルガは姿こそ見せませんでしたがグラと住民たちを救出し、エグズーダーを撃退したことで
『オルガノレウムの恩恵を受ける者すべてを抹殺する』という意図を挫くことに成功しました。

そして、いよいよ『Frag-Connect』開催に向け、フィフスシティでは『ウィッシュコネクト』の技術を利用した客車が製作され、
それらを連結した『ウィッシュコネクト』によって住民とステージが今回の開催場所に指定された場所へと運ばれました。
ステージは完成し、満員の観客席の向こうでアメリアとグラが『Frag-Connect』の開催を宣言します。

そこに現れたのは、巨大な鯨の姿をしたエグズーダーと、周囲を取り囲む無数のエグズーダーの集団でした。
それらは『Frag-Connect』が開催されているステージへ進路を取っており、『Frag-Connect』の中止を目論んでいるのは明白です。

■アダプターライセンスについて
シナリオにメインアバター『アダプター』で参加し、様々な場面で活躍したPCは『アダプターライセンス』が上昇します。
獲得時、そして上昇時には特別な称号が発行され、称号所持者はフラグランドのシナリオで特別な行動が可能になります。

現在、【AS01『Prone』】【AS02『Fourlegs』】まで発行されています。
所持者はアダプターとして認知され、非アダプター住民はアダプターの指示を優先して聞くように行動します。
また、【AS02『Fourlegs』】所持者は今回のシナリオで、
・『OCM.EX』を加工して製造した、オルガノレウムを継続的に供給する蓄電池
・『OCM.EX』を加工して製造した、瞬時にオルガノレウムを放出するエネルギーパック
・『OCM.REF』を加工して製造した、オルガノレウムを反射するフレーム
を『ウィッシュコネクト』から持ち出し、使用することができます。
(なお、アイテム欄に『OCM.EX』『OCM.REF』を装備していれば同様に、上記のアイテムを使用することができます。
 称号所持者はアイテム欄に『OCM.EX』『OCM.REF』をセットする必要がなくなり、別のアイテムをセットすることができます)

■各パートの難度、アクションのヒント

【1】『Frag-Connect』に参加する:ステージ行動パート 難易度:1
 アメリアの計画であり、今は亡きカリオの夢であった『Frag-Connect』に関わるパートです。
 その中でも特にこのパートは、ステージに立ってライブをしたり、アイドルを輝かせるためにステージ下でプロデュースしたり、
 いち観客としてライブを盛り上げたり、観客に食べ物や飲み物を提供したりといった、よりライブ的なパートとなっています。

 『Frag-Connect~LINE.1『結束』~』で製作したステージで行われるライブが盛り上がることで、
 世界を分断している『デッドリージョン』に変化が生じます。
 最終的に天に向かって吹き出していた『デッドリージョン』が形を変え、
 地面に生じていた亀裂を覆う橋となれば『Frag-Connect』は成功となります。
 ライブの中でも、『観客(ここで言う観客とは、ステージを実際に見ている人、フィフスシティで見ている人、
 さらには『デッドリージョン』の向こうで生活をしている人すべてを含みます)の心を一つにするライブ』『観客とアイドルたちが一体感を感じるライブ』はより効果があります。
 ですが大事なのはアメリアも言っていたように、「ステージに立つアイドルが楽しむのが一番」です。
 これまで行動を共にしてきた仲間と、『Frag-Connect』を楽しみながら成功に導きましょう。

 ※こちらのパートにはNPCアメリア、グラが登場する可能性があります。

【2】『Frag-Connect』に参加する:エグズーダー撃退パート 難易度:難度:5(7)
 アメリアの計画であり、今は亡きカリオの夢であった『Frag-Connect』に関わるパートです。
 その中でも特にこのパートは、『Frag-Connect』開催場所に近づきつつある『PL』を中心としたエグズーダーの集団に戦闘を仕掛けたり、
 ライブでエグズーダーを大人しくさせたりといった、よりバトル的なパートとなっています。

▲敵編成
・エグズーダー【PL】:1体
・エグズーダー【B】:エグズーダー【W】:エグズーダー【S】=2:1:1
 (エグズーダー【B】がエグズーダー【W】とエグズーダー【S】の2倍程度確認されています)

 エグズーダー【B】は大きな鳥の姿をしています。
 高所への移動を可能としており、アイドル一人程度であれば掴んでしまうほどの脚力を有しています。
 耐久力はそれほどではないようですので、攻撃を当てることが重要です。

 エグズーダー【W】は凶暴なオオカミの姿をしています。
 高所への移動はできません(数メートル程度の跳躍はできます)が突進力があり、
 噛みつきや飛びついての引っかき等、多彩な攻撃を繰り出してきます。

 エグズーダー【S】はサメの姿をしています。元は海の生き物のはずですが陸上でも普通に活動できるようです。
 エグズーダー【W】の比ではない突進力を持っており、オルガノレウムで強化した装甲ですら食い破ってしまう脅威の攻撃力を持っていますが、
 動きが止まってしまうと死んでしまうという弱点を持っている他、三種類の中で最も防御力が弱くなっています。

 そして今回初登場のエグズーダー【PL】は、巨大なクジラの姿をしています。
 全身に配置された噴出孔からオルガノレウムの弾を絶え間なく発射する、まるで戦艦のような存在です。
 攻撃力はもちろんのこと、防御力、耐久力ともに高く、攻撃を集中させなければ足を止めることすらできないでしょう。
 エグズーダー【PL】の接近を許してしまうと、『Frag-Connect』は中止となりシナリオは失敗となります。
 エグズーダー【PL】と交戦する場合は、難度が7に上昇します。

 なお、エグズーダー【PL】は出現直後、オルガを餌に取り込みました。
 交戦直前、『ウィッシュコネクト』で解析作業を行っていたザインから「あのデカブツには誰かが居るみてぇだ」と情報提供がなされます。
 そしてアダプターであればエグズーダー【PL】と交戦することで、『誰か』が第一回、第二回で暗躍していたオルガであると気付くことができます。
 正体が判明した後は会話を試みることができます(内容によっては会話が成立しないこともあります)。


■ゲームマスターについて
本シナリオは

・猫宮 烈

がリアクション執筆を担当します。

皆さんの活躍がフラグランドの結束を強める事にもなりますので、ぜひ頑張ってください。

【2/18 追記】
関連クエストに関しまして、クエスト名とリンクを追加いたしました。

【2/15 追記】
本シナリオは本来2月12日公開予定でしたため、アクション締切日とリアクション公開予定日を1日延長させていただきました。
お客様にはご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。

【1】『Frag-Connect』に参加する:ステージ行動パート 【現在のMC参加人数:26】

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【2】『Frag-Connect』に参加する:エグズーダー撃退パート 【現在のMC参加人数:21】

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