クリエイティブRPG

シャロンの大冒険 前編

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シャロンの大冒険 前編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ローランド
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2019年10月31日公開!

シナリオガイド

お転婆公女、冒険者になる。目指すは秘境“竜の谷”!

シナリオ名:シャロンの大冒険 前編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



人が“闇”に抗う剣と魔法の世界ローランド

大陸北部の大国レガリス王国は“魔王”ヴェイロンの手に落ち、
魔族による北部侵攻が始まりました。

魔族の大部分は未だレガリス諸侯らの抵抗によって領内にとどまっていますが、
近隣諸国での被害も出始めています。

かつてレガリス王国領であったプリシラ公国は公主アリシア主導のもと、
レガリス王国奪還を支援すべく動き出しました。
それが自国を守ることに繋がるからです。

アリシア公は教会を通じて冒険者たちに呼びかけると共に、
北部有数の冒険者パーティである“雷電の双星”に重要な仕事を託しました。

それは――

■ □ ■


――プリシラ王国、港湾都市コーラル。

「すごいよな。これ、海じゃなくて川なんだぜ? 対岸のオルディアが見えやしない」
「ん~? 遠いけど、頑張れば見えるわぁ。ね、シャロンちゅわぁ~ん」
「くっつきすぎ! 離れてよ、もう!!」

河川沿いにある酒場のテラスから、三人の冒険者が川を眺めていました。
浅黒い肌で豪快に酒を流し込んでいるのが、“蒼い稲妻(ライトニング)”レミ
幼い少女の頬にすり寄る、赤い外套が“緋色の雷(スカーレット)”エクレール
この二人の女性が赤銅等級冒険者、雷電の双星です。

プリシラ公アリシアが三女、シャロン・ライトフィールドは、彼女たちと旅をしています。
失踪事件で世間を騒がせたシャロンですが、
母アリシアが彼女の実力を認め、正式に冒険者となることを許可したのです。
雷電の双星を振り回し、時に振り回されながらも、コーラルに着くまでの間に橙等級となっていました。

『これより歌うは、十英雄、“白銀(しろがね)の乙女”アナスタシアの物語。
 冒険者等級はなぜ黄金より白銀の方が上となったのか。その理由が分かるでしょう』

吟遊詩人が紡ぐ英雄の歌に耳を傾け、シャロンはレミとエクレールを見遣ります。

「この川を上っていったところにあるんだよね? “竜の谷”が」
「言い伝えではな。『竜の黄昏』を生き延びた竜族の末裔が暮らす秘境」
「竜は旧き神の力を受け継ぎ、その血を分け与えられた者は大きな力を得る。彼らは人族にも魔族にも与さない。 
 人であろうと魔であろうと、自らが認めた者にのみその力を授ける。
 そして平穏を脅かす者に対しては、一切の慈悲を見せない。……大体こんなところね~」

シャロンたちに与えられた使命は二つ。
一つは竜族が今も実在するか確かめること。
もう一つは、聖剣グロリアスを託すに値する英雄候補を見つけること。

「竜退治っていう熱い展開だと思ったんだけどなー。洞窟の奥で英雄の武器をため込んでいるから取り返す、みたいな感じのやつ」
「そっちはワイバーンねぇ~。魔界の瘴気で歪み、自我を失った竜の成れの果て。その子孫。
 本当にそうかは分からないけどねぇ。でも、魔物の中では別格の強さなのよね、あれ~」

もっとも、竜の谷へは三人だけで行くわけではありません。
雷電の双星が依頼主となり、大々的に冒険者を集めています。
ただ、難色を示す冒険者は少なくありませんでした。

「こういうのって、もっと冒険者心くすぐられると思うんだけどな。何が悪ぃんだ?」
「秘境! 伝説の竜! 聞くだけでわくわくしてくるよね!」
「ね~。私たち、結構有名だし、こんな可愛くて小さくて強い子もいるのに~うふふふ」

シャロンが依頼書の写しを掲げました。そこには

「竜族は生きていた!? 美人冒険者たちと行く、秘境“竜の谷”ツアー」

と書かれていました。雷電の双星の肖像とサインつきで。

「根性なしばっかだな! ま、でも集まってくれたヤツは見込みありってことだろ。期待しようぜ」
「そうだね! あ、レミ姐、あれ、あれ!!」

ふと、川を見ると見たことのない巨大な生物の死体が流れ、コーラルの岸に打ち上げられました。

「ワイバーン……違うわねぇ、あんな大きさの見たことないわ。多分、あれが」

――竜。

それが川を流れてきたことで、不穏なものを感じます。

「……出るぞ。竜はいる。だが、魔族に先手を取られたかもしれねぇ」

■ □ ■


「見て見て、お兄ちゃん! あれ、竜だよ、竜! 本当にいたんだ!
 ……あ、落ちた。ほんと、四魔将なだけあって、イサカもマジ半端ないよね。どっから撃ってるのか分かんないし」
「そうだなァ、妹よ。俺ァ今、ものすげぇ昂ってる。伝説の竜どもを皆殺しにして、その血をたっぷりと浴びれるんだ。
 ひゃははは、興奮しねぇわけがねぇ」

冒険者の死体を放り捨て、四魔将のアラッソがにやりと笑いました。

「殺しちゃったの? もったいないじゃん。要らないんならうちに頂戴よ。たっぷり遊んだのにさ」
「びーびー喚いてうるせぇからよ。まぁ、これからしばらく退屈しねぇだろうさ。人族どもも、竜の血を狙ってるみてぇだからな」

血塗れになった依頼書を、妹のクルエルから受け取ります。
それは雷電の双星が出したものでした。殺した冒険者は、どうやら抜け駆けしようとしたようです。

「お前ら。全員は殺すなよ。“俺好みの女”は残しておけよ。うっかりヤっちまったら、お前らも殺すぞ」
「ああ、お兄ちゃんの好みは小さくて可愛い女の子だから、ちゃんと覚えとけよ」

アラッソの指揮下にあるダークエルフの二人が、冷や汗を流しながら頷きます。

(最悪だ。遺跡での失態を取り戻すつもりが、よりにもよって“残虐兄妹”の下に回されるとは)
(失敗したら死ぬ。機嫌を損ねても死ぬ。ヴェイロン様はなぜアラッソ様を解き放ってしまわれたのか?)
(大丈夫だ。イサカ様が、この二人がやり過ぎないよう監視して下さっているはず)


■ □ ■


雷電の双星がコーラルを発った夜。

「大変だ!」
「な、何が起こっている!?」

打ち上げられた生物――竜の死骸が起き上がり、その肉が腐り落ちました。

『これだけの素材。使わねばもったいないではないか。感謝しますぞ、イサカ様』

骨だけになった竜の前に、フードで目元を隠したローブ姿の人影が浮かび上がります。
何かを呟いていますが、港の水夫には聞き取れません。

『さて、試すとしようか。戦力として申し分なければ、ヴェイロン様へのいい手土産になる』

死せる魔界の魔術師、リッチはフードの下で干からびた唇を歪めました。

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

ローランドのトリガーシナリオ、
『シャロンの大冒険』スタートです。

プレシナリオ『初代プリシラ公の遺産』が当シナリオの前日談となっていますが、
内容を知らなくても特に問題はありません。
トリガークエスト同様「レヴァナント・クロニクル」のメインストーリーとなりますので、
是非ご参加下さい!

■シナリオの参加報酬について

本シナリオに参加した方は、アクション締め切り後、
シナリオ報酬として経験値・社会性・お金(G)に加え、
冒険者等級の貢献点(ランクアップポイント)が手に入ります。

さらにシナリオ内で活躍したキャラクターにはリアクション公開後、
シナリオの内容や活躍に応じて、追加の貢献点をはじめとした様々な特典がプレゼントされる可能性があります。

冒険者等級の詳細や貢献点のシステムはこちらをご覧下さい。


■基本的な状況

プリシラ公国の公女シャロンは冒険者となり、“雷電の双星”の臨時メンバーとして旅に出ました。
二人組で北部地方に名を轟かせ、共に異名を持つだけのことはあり、雷電の双星の実力は準英雄級とされています。
男勝りで大雑把で酒好きなレミ(マーセナリー)と、おっとりしているがどこか仲間への愛情表現が危ういエクレール(マギアシューター)と、
性格的にもなかなか個性的です。

シャロンたちはアリシアの命により、「竜の力」を求めて北部の伝承にある竜の谷を目指すことになりました。
500年前、十英雄の中に竜と心を通わした者がいるため、人界のどこかで今も生きていると信じる者は少なからずいます。
とはいえ竜の谷が実在するかは定かではなく、たとえあったとしても、現在も竜がいるとは限りません。
それでも「そういうロマンを求めるのが冒険者」と、雷電の双星は他の冒険者たちにも呼びかけました。
そんな折、竜らしき死骸が川を流れてきたことで竜の谷の存在を確信。
魔族に先手を取られたと考え、集まった冒険者たちと共に出発します。
しかし、その後死骸がアンデッドネクロマンサーのリッチに利用されるとは知る由もありませんでした。

魔王軍もまた竜の力を求めて行動を開始していますが、魔王軍の中で最も残虐で危険な魔人、
四魔将アラッソが送り込まれていることから、竜族を皆殺しにして「竜の血のみ」を持ち帰ろうとしているようです。

なお、シナリオガイド時点ではまだ四魔将が出向いているとは知りませんが、
雷電の双星は「下級魔族を差し向けはしないだろう」と判断しています。

雷電の双星は特に等級の制限はしていませんが、
ある程度プリシラ公国の地理に精通していることが望まれています。



【1】竜の谷を目指す 難易度:5

雷電の双星と共に、緑に覆われた険しい山道を進むパートです。
シャロンたちとの交流や探索をメインで行いたい方はこちらをご選択下さい。
また、対魔族用のトラップを設置することもできます。
こちらのトラップは【2】で活用されることになります。
※ただしトラップ設置するためのスキルやアイテムを装備している必要があります。


道中には過去に竜の谷を目指した冒険者の遺留品が至る所に散らばっています。
時代もバラバラなため、もしかしたら現在では貴重なものもあるかもしれません。

なお、竜の谷は人跡未踏の地となっていることから、何らかの力によって守られている可能性があります。
「森そのものが竜の平穏を守っているのではないか?」という推測もあるため、
木々を傷つける、森を荒らす行為には気を付けた方が良いでしょう。


【2】魔族を迎え撃つ 難易度:6

四魔将アラッソの妹かつ副官であるクルエルと、その配下と戦うパートです。
アラッソは「竜の谷に着くまでは大人しくしていろ」と命じられており、
同じ四魔将のイサカが密かに監視しているため、今回は全部妹に任せています。
戦力はクルエルを筆頭にダークエルフのマギアシューターとローグ、魔人の剣士(マーセナリー)が二人の計五人。
人数こそ少ないものの全員が高位種族のため、現状まともに正面から戦うのは厳しい相手です。
森の中のため身を隠したり、利用できるものも多いですが、これは魔族側のローグにとっても同じです。
クルエルはローグに近い立ち回りをしますが、準四魔将だけあって他の魔族とは別格です。
彼女を倒そうとする場合は難易度8以上となります。
なお、クルエルが追い詰められると兄のアラッソが動いてしまうのでご注意下さい。


アラッソは小物じみた言動でシスコンでロリコン、かつ「気に入った相手はじっくり痛めつけた上で殺す」という下種で外道な男ですが、
実力に関しては「四魔将最強」とまで言われています。
むしろヴェイロンは四魔将にすることで、野放しにすると危険な彼の手綱を握っています。

シャロンや雷電の双星と共闘したい、戦闘メインの方はこちらをご選択下さい。
なお、クルエルたちも竜の谷への行き方は知らないため、冒険者たちを利用して手がかりを得た直後に襲うつもりでいます。


【3】ボーンドラゴンを倒す 難易度:5

魔王軍の魔術師であるリッチは
港町であるコーラルに打ち上げられた竜の遺骸を利用し、ボーンドラゴンを生み出しました。
これは骸骨の姿をしたアンデッド、スケルトンのドラゴン版と言うべきものですが、
全長十数メートルであり、人界でも知られるワイバーンよりも一回り以上の巨体を誇ります。
ただしこれでも伝承にある竜よりは小型のため、小型の竜種、あるいは幼体と考えられます。
また、ネクロマンサーの魔力によって飛行も可能です。

術者のリッチはボーンドラゴンの制御に集中する必要があるため、大規模な術式は使えません。
ボーンドラゴンに乗り、簡易的な術式で妨害してくる程度です。
リッチはボーンドラゴンの力を確かめるべく、手始めにコーラルの町を壊滅させ、夜明け前に飛び去るつもりでいます。
アンデッドは光の下での活動ができず、仮にできたとしてもその能力は大幅に落ちます。

なお、深夜のため住民の多くは寝静まっており、すぐには動けない状態です。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2019年10月7日15:00 追記】雷電の双星のアバターとパート【2】でのNPC登場について追記しました。

【1】竜の谷を目指す 【現在のMC参加人数:40】

5

【2】魔族を迎え撃つ 【現在のMC参加人数:32】

6

【3】ボーンドラゴンを倒す 【現在のMC参加人数:27】

5