クリエイティブRPG

幻神戦戯 破

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幻神戦戯 破
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:大和
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2019年06月25日公開!

シナリオガイド

戦意を奪う四封天。ヒトに抗う術はあるのか?

シナリオ名:幻神戦戯 破 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



――“幽玄の世界”大和。

大陸における防塞都市『煉府』(れんぷ)。
長きに渡る大陸本土の穢れとの戦いは、四柱の神祇「四封天」の出現によって終わりを告げました。

しかし、彼らは「ヒト」の味方ではありませんでした。

四封天の“朱裂”聖禍(すざく せいか)は不浄なる存在は全て消し去るのみと、
分身である清霊とともに煉府を攻めました。

強大な力を持つ聖禍でしたが、煉府の人々やワールドホライゾンの特異者たちの抵抗により、
撤退を余儀なくされます。

四封天には世界の浄化以外に、もう一つの狙いがありました。
“白狐”幻清(びゃっこ げんせい)
『ヒトの守護者』と称する神祇である彼女を手に入れることです。
幻清は記憶を失っていますが、戦いの中で四封天と因縁があることを自覚します。

四封天、その長である“黒虚”玄浄(こっこ げんじょう)は必ず止めなくてはならない。
そう決意する幻清ですが、同時に先の戦いで“格の違い”を思い知ります。
力不足も実感した彼女は……。

□ ■ □


「なってないな小娘。秘めている力をまるで出し切れていない。
 ヒトを守ると息巻いてるお前が、煉府の連中に守られてるようじゃ世話ないだろ?」
「急に現れて偉そうなのです。何様のつもりなのですか!?」

“銀狼”と名乗る神祇にしごかれていました。

「年長者の言うことは黙って聞け」
「わたしの方が年上かもしれないですよ? 記憶ないから分からないですが」
「千年生きてるんだったら認めてやる」

噛みつく幻清ですが、銀狼に軽くいなされてしまいます。

マカミ、見つけましたよ!」
「紗か。ちょうどいいところに来た」

駆け付けた檜山 紗(ひやま さえ)が、銀狼をマカミと呼びました。
彼は彼女の相棒である清獣だったのです!

「我が力を引き出し、使いこなしてみせろ。今のお前にならできるはずだ」
「は、はい? いきなりそう言われても……」

三人がはっ、となりました。
強い穢れを感じたのです。

「先の戦いで霊力の均衡が乱れた。そのせいで“反発”が起こったのだろう。
 ……行くぞ。“慣らす”にはちょうどいい」

□ ■ □


その頃、見回りをしていた繁爺こと水元 頼繁(みなもとのよりしげ)綿綱は、
外の穢魔以外の“異変”に気づきました。

「繁爺、ちょいと街が静か過ぎやしねぇか?」
「ワシもそう言おうと思っておったところじゃ。……さて、招かれざる客がおるようじゃの」

頼繁と綿綱は、眼前の光に包まれた大型の獣を睨みました。
その姿は「鱗に覆われた馬」といったものですが、女物の着物を羽織っています。

「あらあら、怖い顔。
 争う気はないわ。あたしは聖禍ちゃんと違って、暴力は嫌いなの。
 門番さんも、“ちゃんと話したら”通してくれたわ」
「まったく、目を閉じて声だけ聴いたらすげぇいい女なのに……頭がどうかしちまいそうだ」
「ふむ、聖禍を知っておるとなると……うぬも四封天か」
「ふふ、そうよ。あたしは“黄麟”陽高(きりん ようこう)
 あなたがこの煉府の長ね。今日は“話し合い”に来たの。
 幻清ちゃんを渡してもらうための交渉、と言った方がいいかしら」

頼繁は陽高を訝しみました。
聖禍と違って一見友好的ですが、街の中に堂々と入ってきているのに、なぜか騒ぎになっていないからです。

「あたしたちも、少し違和感があるのよ。
 でも、幻清ちゃんと玄浄様を引き合わせれば、その正体が分かるかもしれない。
 ヒトにとっても悪い話ではないでしょ?」
「そう言って、引き渡したら用済みだと煉府を消し飛ばしてもおかしかねぇ。
 繁爺、真に受け……ぐっ」

陽高に殺気を放った綿綱は苦悶し、その場に膝をつきました。
綿綱の目から光が失われていきます。

「言ったでしょ、暴力は嫌いだって。だから、そういうのはダメよ。ねっ」

頼繁は綿綱を抱えて手近な屋根の上に跳躍し、陽高と距離を取ります。

精神に作用し、戦意を奪うか。厄介な力じゃの。暴力よりよっぽどタチが悪いわい」
「ったく、一瞬あの化け物が美人の女神様に見えたぜ。助かったぜ、繁爺」

綿綱は自分の体を刃で傷つけ、痛みで正気に戻りました。

「別に戦わなくて済むならそれでいいんだが、こっちに拒否権がねぇのは交渉って言わねぇよ。
 連中が俺らを見下してるのはよく分かった。せめて、同じ土俵に立てりゃ……」

そんな時、今度は陽高が危険を察知し、歩みを止めます。

「……穢れを纏った“糸”。危ないところだったわ」
「戦意を奪うならば、『意思なくして害を成すもの』を仕掛ければいいと相場は決まっています」

声の主は、生成の面を被った死装束の人物でした。

「鬼? 違うわね。ヒトと同じ霊力の波長……何者かしら?」
「人としては既に死んだ身です。ここは“鬼”として名乗らせてもらいましょう。
 唯 羅刹(ゆい らせつ)と」

唯は細鋼糸に符を張り、穢れを与えてくれた者を見やりました。

□ ■ □


「まさか煉府に着いてすぐ、こんなことになるとはね」

鴨 希一(かものきいち)は、物見櫓から煉府の街を眺めました。
既に状況はワールドホライゾンの特異者に共有し、各々対応に回ってもらっています。

「下手に敵意を向ければ戦う力を奪われる。……師匠のように」

刀児が悔しそうに唇を噛みます。

「…………」
「夕凪?」

一方、夕凪は無表情のまま弓を構え、陽高に向けました。

「四封天は、ヒトの脅威。だから……」
「落ち着いて、夕凪! あの四封天はまだ、話せるかもしれない相手だ」
「あれ、わたしは何で弓を……?」

夕凪が我に返ります。
彼女の身に何かが起こっている。それは希一と刀児の目にも明らかでした。

□ ■ □


「……行かねば」
「玄浄様。御身が動かれることはありません。ここは陽高に」

“青流”癒佐(せいりゅう ゆさ)は玄浄を止めようとしましたが、
彼女の霊圧に気圧されました。

「……承知いたしました。この癒佐もお伴いたします。
 今の御身は“不完全”ゆえ、私がお守りいたしましょう」


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

「幻神戦戯」、第二幕をお送りいたします。

大和のこれまでのシリーズ内容についてはトリガークエスト「大和妖奇譚」「大和浄土譚」及び、
各トリガーシナリオのリアクションをご覧ください。
なお、過去のシリーズから舞台が一新されておりますので、過去のシリーズを詳しく知らなくてもお楽しみ頂けます。
※知っているとよりお楽しみ頂ける要素もございます。

当シリーズは序・破・急の全三回を予定しております。
本シナリオガイドで基本的な情報は得られるようになっておりますので、今回からでも是非ご参加下さい。

また、序と破の間野出来事を扱ったクエスト「煉府の長」が公開されています。
こちらもぜひ、併せてご覧ください。

なお、「ゴールデンウィークキャンペーン2019」にて当シナリオの招待権にご当選された方に招待を出させて頂いております。
※詳細はキャンペーンページをご確認下さい。


■基本的な状況

辛くも四封天の一柱、“朱裂”聖禍を撃退した特異者たち。
しかし、聖禍を助けに来た“青流”癒佐を含む他の三柱の力は未だ不明。
煉府の人々は傷ついた体を癒すため、各々の時間を過ごし、次の四封天との戦いに備えていました。

長である頼繁は特異者たちを歓迎し、労いました。
そんな中、幻清は銀狼ことマカミに連れられ、“力を使いこなすための”特訓をすることになります。
紗もまた人型になったマカミに戸惑いつつも、彼を憑依しての戦い方を実戦の中でものにしようとしています。

彼女たちが穢魔と戦うべく煉府の外に出た後、頼繁と綿綱の前に四封天の“黄麟”陽高が現れました。
陽高は争いを嫌い、幻清を取り戻すために“話し合い”がしたいと言っていますが、
その実煉府の人々の戦意を喪失させ、戦うことなく連れ帰ろうとしているように見受けられます。
ただ、彼女は聖禍とは違い、自分たちの使命に疑問を抱いているようです。

なお、残念なことに陽高は肝心の幻清がちょうど煉府の外に出払っていることを知りません。


四封天や清霊は強力な浄化の力を持っていますが、「直接穢れに触れる事に弱い」という弱点があります。

当シリーズにおいて、属性の相性は「五行」の関係が有効となります。
※地⇒水、水⇒火、火⇒物理、物理⇒風、風⇒地。矢印の方向に対し有利なものとして扱います。
基本的に上記「相克」のみが適応となります。
また、陰(闇)と陽(光)は互いに弱点となり得ます。



★アバター死亡/停止
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど特異者が死亡する、
あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。


■各パートについて

各パートの状況は以下となります。
難易度は敵の強さではなく推奨レベル帯となります。
※難易度5の場合はアバターレベル21以上です。

なお、玄浄と癒佐も動いており、いずれかのパートに出現します。


【1】外の穢魔に対処する 難易度:5~

煉府の大陸側は四封天によって浄化されましたが、先の戦いの影響で霊力のバランスが崩れ、
穢れの反発によって穢魔が発生しました。
幸いそこまで強くない上に浄化の力が効く相手ということで、
幻清や紗はこれを相手に力を使いこなすための特訓を行います。

ただし、弱いといっても「鬼火」型のため、物理攻撃が効きにくい相手です。
一見属性は「火」のようですが、実際には穢れが炎のように揺らめているため、「陰(闇)」のみとなります。

なお、鬼火以外にも「蜃(シン)」という穢魔がいます。
毒性の強い霧のような瘴気を生み出し、穢れに蝕まれた者に幻を見せる厄介な相手です。
本体は地中に埋まっており、外見は巨大なハマグリのようなものですが、
その中に“真の本体”がいるとも考えられています。
性質は「水」と「陰」となります。
蜃と戦う場合の難易度は7です。

こちらには幻清、紗、マカミ、鈴香が登場します。


【2】“黄麟”陽高と話をする 難易度:9

四封天の陽高と話をすべく、彼女の力に抗い、「ヒトの力を認めさせる」ことを目指すパートです。
陽高は聖禍とは違い、穏便に事を済ませようと煉府へとやってきました。
しかし四封天は人を見下しており、それは陽高も同様です。
「上位者の言うことを聞くのは当然」と考えている節があり、話し合いをしたいと嘯いているものの、
実際には煉府の者に選択権はありません。
ただ、同時にどこかヒトを試しているかのようでもあり、対等といかないまでも、
“向き合うに足る”と認めれば、ヒトの定義での交渉が可能となりそうです。

なお、声は耳に心地よい女性のものですが、外見は完全に人外の怪物です。
光を放っているものの、神祇としては「風」を司るようです。
「戦意、敵意」といったものを喪失させる力を持っており、下手に近づけばそれだけで精神が揺さぶられ、
思考能力が低下します。
ある程度耐性があれば抵抗できるようですが、それでも攻撃するのは厳しいでしょう。

こちらには頼繁、綿綱、唯 羅刹が登場します。
唯は鬼を自称していますが、陽高の見立てでは「ただの人間」のようです。


【3】街の人々を救出する 難易度:6

陽高によって戦意を喪失させられ意志薄弱になっていたり、
眠っていたりする人たちを助ける・正気に戻すパートです。
精神を操られているわけではないため、基本的に戦闘は起こりません。
ただ、「化物が侵入した」ことは多くの場合覚えているため、
対処を誤ると敵意→喪失→敵意の無限ループに陥ります。

また、陽高も聖禍同様に清霊を放っていますが、攻撃してくることはなく、ただ見ているだけです。
こちらも本体と同じ力を持っているようですが、近づくだけなら何も起こりません。

こちらには希一、夕凪、刀児が登場します。
夕凪の状態は聖禍戦の時よりも悪化しており、時折四封天に強い敵意を向けています。
しかし、なぜか彼女にだけは陽高の力が効いていないようです。


それでは皆様のご参加をお待ちしております。

【1】外の穢魔に対処する 【現在のMC参加人数:22】

5

【2】“黄麟”陽高と話をする 【現在のMC参加人数:17】

9

【3】街の人々を救出する 【現在のMC参加人数:11】

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