クリエイティブRPG

死砂の領域 後編

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死砂の領域 後編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ブランク
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2017年03月24日公開!

シナリオガイド

確定された死を捻じ曲げろ!

シナリオ名:死砂の領域 後編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



 一度文明が滅んでしまった世界『ブランク』。
 残された子供たち“スーベニア”が命懸けで日々を生きる世界。

 死砂の領域にて新拠点の確保、オアシスの復活
 そして迫り来る砂のテュポーンの撃破を成し遂げたリヒトシャテルン
 だが南西アンノウンリージョンの支配者である
 リージョンマスター、エリーによりカレン大和は倒れます。

 今も増殖する強力な菌は確実に子供達の命を蝕んでいました。

■■■

 南西のアンノウンリージョン、死砂の領域。
 新拠点には子供たちがカレンと大和を看ている
 ゲーニーのところへと集まっています。

「……体の内出血が止まらない。
 しかも感染してる母体が死ねば菌が異常増殖、感染力も強化するみたいだ。
 このままじゃ二人は数時間たらずで……死ぬ」

 子供達は息を飲みます。

「僕やジェフ、ここにいる皆も感染済みっぽい。
 まだ体調に通常通りみたいだけど、放っておけばじきに死ぬ」

 それを聞いたジェフは砂漠の中央にある建物へ向かいます。

「バカジェフ。あそこには色々対処できる僕が行く」

「だけど!」

「ジェフは戦いが得意だろ? だからここで二人を守ってよ。
 戦闘で頼れるのはもうジェフしかいないんだ……」

 普段のゲーニーらしからぬ言葉にジェフは止まり拠点へと戻ります。
 それと入れ替わりでゲーニーは渦巻く砂塵の中にあった建物へと向かいました。

□□□

 建物の中に入ったゲーニーは調査始めます。
 そして電子ゴーグルが反応を示した方へ向かいます。

「……あれは、スポット!」

 そこにオアシスにあったものと同じような空間の歪みがありました。
 ですが以前よりも弱弱しいものです。

『入らないほうがいいわ……生きていたければね』

「その声は、エリーか!」

 リージョンマスター、エリーの声が聞こえます。

『スポットならこの現状を変えられるかもしれないと思っているんでしょ?
 けど確証は? しかもそのスポット、消えるかもしれないわ?
 危険しかはらんでいない可能性に、命をかける?』

 エリーの鋭い言葉はまだ続きます。

『天才なんだから、わかるでしょ?』

「……バカだね。天才は、いかな困難も己の知恵と発想で切りひらく!
 
 お前はスポットに入って何か変わるのが怖いんだろ? だから煽るんだろ?
 なら、僅かな可能性をモノにするさ!」

ゲーニーが叫び、
弱弱しいスポットへ入るとスポットは一段と小さくなりました。

『……馬鹿なガキ。まあいいわ。こっちはこっちで楽しまないとね。
 私を倒しに来るヤツラがもうじき来るはずね。
 ああ、もうたぎっちゃう!』

□□□

 死砂の領域、活動拠点。

 ここで待機していたジェフたちに異変が起こります。
 砂漠の砂がオオシケの海のように激しく流動し
 高波のような砂の大波が発生し始めたのです。
 カレンと大和、子供達も流動する砂に翻弄されます。

「な、なんだー!」

『面白いでしょ? 実はその砂の一粒一粒、全部超小型のテュポーンなの。
 で、ちょっとだけその子たちを暴走させたわ。
 だから私は、砂漠そのものを操れるってわけ。どう、すごいでしょ?』

 エリーの言葉と共に
 様々な形をしたテュポーンが現れ子供達を襲い始めます。
 更に砂漠には複数の大きな渦が出現したのです。

「エリーを倒さないとヤバイなこりゃ!
 でも……約束が優先だ! 意地でもみんなを守ってやらぁ!」

 ジェフは足から血を放出して宙を舞い
 テュポーンを蹴散らしながら流動する砂漠を移動し始めました。

■■■

 過去。

 スポットに飛び込んだジェフは目の前にある
 監獄のような巨大な建物を物影から観察していました

「この厳重な警備……一体何を守っているんだ?」

「な、何で子供が!?」

 ゲーニーが振り向くと
 そこには自分と同じくらいの身長の子供がいました。

「……そっちだって子供じゃん」

「これでも34だ! ってそんなのはどうでもいい……
 お前、ここが危険だってことはわかってるよな?」

 ゲーニーは首を横に振ります。

(こいつも一応は大人……あっちの武装兵士も大人。本当に過去みたいだね)

 大改めて建物周辺を観察します。
 武装した兵士だけでなく、
 現在のブランクでは考えられない高性能の機械が何かを警備している様子です。

「子供おっさん、ここには何があるの?」

ヤナギだ!
 お前みたいな子供に教えられるかっ」

 そっぽを向くヤナギにゲーニーが食い下がります。

「頼む。時間が惜しい! 仲間の命がかかってるんだよ!
 今は少しでも情報欲しいんだ……!」

 ゲーニーの鬼気迫る表情にヤナギはたじろぎ
 しばらく考え込みます。
 そしてゆっくりと口を開きました。

「……菌だよ。超強力な、テュポーンを殺す想定で作った菌『キュウソネコカミ』」

「菌だって……? そ、それって内出血を大量に発生させるような菌?」

「な、何で知ってる!?
 この情報はここにいる奴か生みの親の俺しかしらな……あっ」

「生みの親だって……!?」

 慌てて口を塞ぐヤナギですが
 ゲーニーに聞かれたことを察し静かに肩を落とします。

「……俺があの菌を作った。テュポーンを殺して、人類を救うためにな。
 だがあれは強力すぎる。例えテュポーンを殺せても、人間も殺しちまう欠陥品だ。
 
 だから俺は研究を止めた。なのに……上のバカ共は強行して研究を続けてるっ。
 こんな厳重な警備をしいた上でな」

「……この菌がカレンたちを苦しめてる元凶ってわけだ。
 ならここに侵入しないとだね」

 ゲーニーは覚悟を決めました。
 この厳重な警戒をかわし菌をどうにかする覚悟を。

「無理だ! この警戒網を突破なんかできやしない。
 仮に突破できても菌を破壊しようとすれば、感染するぞ!」

「手段があるから、ヤナギもここにいるんだろ?
 その手段を教えてくれ。
 一人じゃ変えられなかった未来、僕達の手で変えてみせるからさ!」

 ゲーニーはヤナギに手を差し伸べました。

「お前、一体何なんだ……? まるで未来から来たみたいな……まさかっ!?」

「そう。僕は未来から来た大天才、ゲーニー。
 それに、心強い仲間たちが来てくれるから何も心配はないさ!」

 ゲーニーはある程度こうなることを予測し、先行して行動を開始する前に
 前回共に戦ってくれた心強い仲間達 -特異者- たちに
 広く助けを呼んでもらえるように声をかけていたのでした。

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

空白の世界ブランクのトリガーシナリオ
『死砂の砂漠 後編』をお届けします。

本シナリオは定員150人、予約なしの完全抽選となっております。
アクション締切は2月28日の10:30までとなっており、
通常のトリガーシナリオよりも長めとなっています。

なお、今回は「新興の息吹」の抽選の結果、招待が発行された方がおります。
対象者はコチラ

本シナリオは「生存指数」に関係するシナリオとなります。
シナリオの達成度合によって生存指数の増加度合が決まり、
今後の展開に大きな影響を与えます。

生存指数については、こちらをご覧ください。


以下、注意事項となります。

★アクションについて
シナリオに参加した後、自分の行動に合わせて「アクションパート」のいずれかを選択してください。
自分の行動したい物がない場合でも、活動場所が近い物を選択してください。

アクションパートはクエストと同様の難易度が設定されていますが、
シナリオではアクションによって難易度の差を埋める、
あるいは戦闘能力に左右されない行動をとることも可能です。

具体的なアクションの書き方が分からない方は、プレイガイドをご覧ください。

★アバター死亡/停止
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど特異者が死亡する、
あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。

★ブランクでの活動について
・テュポーンについて
テュポーンはPC本人のメインアバターがブランクのアバターでなければ姿が見えず、こちらから干渉することもできません。
ただし、テュポーンからはPCのメインアバターがブランク・他世界問わず干渉ができますので、ご注意ください。

・PCの装備について
PCの個人装備(武装)であれば、異世界のものを持ち込んでも影響はない事が確認されています。
ただし、個人装備でも個人が大量に持ち込むと影響を与えかねないようです。


●基本的な状況
リージョンマスター、エリーの手により
強力な菌によって意識不明の瀕死状態のカレンと大和を救うため
ジェフにその場を任せ、砂漠中央の建物へと向かったゲーニー。

建物内部を調べると、今にも消えてしまいそうなスポットを発見します。
更にエリーの声が聞こえてきて、スポットに入ることを躊躇します。
ですが前回のオアシス復活のことも考え
一か八かゲーニーはスポットへと飛び込み、過去へと行きます。
これを見たエリーはゲーニーを放置し、ジェフたちに狙いを変えます。

砂漠にある新拠点で待機していたジェフは異変を感じます。
砂漠全体がおおしけの海のように流動し始め
カレン、大和、30名程度の子供達を翻弄し、バラバラにします。
更に複数のテュポーンが現れ、大きな渦がいくつか出現するという危機的状況です。
ジェフは何とか自分の血で飛びながら皆の救出を試み始めました。

一方、過去に向かったゲーニーはまるで子供のような外見の大人、ヤナギと出会います。
彼はカレンや大和がかかった菌の生みの親でした。
菌は、厳戒態勢で保管されておりこえを突破することはほぼ不可能。
この難題に天才ゲーニーが挑もうとしています。

ゲーニー、ジェフは最善を尽くしつつ事前に声をかけていた
特異者たちを待っています。

■各パートについて
アクションパート別の注意事項は以下のようになります。
アクションパートを跨いだアクション、グループアクションはダブルアクションとなり不採用となる場合がございます。ご注意ください。

【1】砂漠で子供達を救出する 難易度3
オオシケの海のような砂漠に飲まれそうになっている子供達を救出します。
子供達の他にも意識不明のカレン、大和がいます。
救出した者は、オアシス【イニティウムの泉】の水の中や
新拠点【始まりの地『アーレス』】の屋根がある建物へと運びます。

砂漠の砂の一粒一粒が実は超小型のテュポーンであり
現在エリーの手によって暴走しているため、砂漠全体が非常に激しく流動しています。
時には数メートルにも及ぶ大きな砂の高波が発生することもあります。

超小型テュポーンに現在戦闘力はありません。
砂は常に水のように流動しており立っているのも難しいため
足場を確保することが重要になってきます。
特に浮遊、飛行することが可能であれば流動する砂の影響をあまり受けません。

他にも、砂漠の各所に大きな渦が複数出現しており
それに飲み込まれるのは非常に危険です。
子供達は徐々にこの渦に引き寄せられており、放っておけば全滅は免れません。

テュポーンは魚型やクラゲ型がいる他
武器を持った新種のオウムガイ型のテュポーンが確認されています。
中には銃のような武器を持っているテュポーンもいます。

ジェフは自身の血をスラスター代わりにして何とか砂漠を移動していますが
かなり無茶をしているため、下手をすれば出血多量で死亡する可能性があります。
またカレンと大和に触れた場合、大量の菌に感染することになり体調が著しく悪化します。
ですが放っておけばカレンと大和も死亡する可能性が高いです。

カレン、大和、ジェフを含む子供達を守ることで、生存指数が+~1.0%されます。


【2】菌の効果を変える 難易度4
過去の世界にて、「キュウソネコカミ」菌の効果を変えます。

協力者であるヤナギから以下の情報がわかっています。

・菌は刑務所のような保管所の中、数箇所に分けて保菌されている
・菌はまだ発展途中のため、刺激を与えれば別の効果を持つようになる
・現在、保管所の周りや内部に武装した兵士、更に警備・監視・防衛に特化した機械が設置されている
・もし大きな騒ぎになれば菌は別の場所に持ち出されてしまう
・兵士よりも機械が多いため機械に強いモノならば多少はうまく立ち回れる可能性がある

まずは兵士や機械の監視、警備をうまく潜り抜けて
保菌場所を探す必要があります。
保管所の中は入り組んでいますがその分隠れられる場所も多いです。
また広くもあるため一部分で見つかっても即座に対応すれば菌を別の場所に移動されることはありません。

その上で重要なのは菌を別の効果にし、無害にすることとなります。
発展途中とはいえ、菌を無理に破壊などすれば瞬く間に菌が広がりアバター死亡や停止になる可能性が非常に高くなります。
そのため、ヤナギが特別に持っている特殊機械【リスペクト君】を使います。

【リスペクト君】は長いサイズの注射器のような電子機器です。
触れたモノの性質、効果などを一つ、出来る限りコピーし
別のモノにそのコピーした性質、効果を付与することができる、という機能を持っています。
ただし使い捨てであるため一度しか使用できません。

これを利用して、自分が持っているアイテムやスキルの性質、効果などをコピーし
菌に移し変えれば菌の性質、効果を変更し無害なものにすることが可能です。
ただしキュウソネコカミ菌も抵抗力が強いため
この作業は何度か行う必要があり、一人だけでは菌の効果変更はできません。

現世のキュウソネコカミ菌がどのようになるかは、
移し変えた効果により決まるため現段階ではまだわかりません。
※【リスペクト君】はMCのみに渡され、LC・フェローには渡されません。
※【リスペクト君】の対象となるアイテム・スキルは、自分以外のMC・LC・フェローや自分のLC・フェローのものも対象となります。

菌の効果を変え無害にすることで、生存指数が+~1.5%されます。


【3】エリーを倒す 難易度5
リージョンマスターであるエリーを倒します。
彼女が全ての元凶であり、止めなければ砂漠は荒れたままとなり、
南西アンノウンリージョンでは永遠に物資調達などの機会が失われてしまいます。

建物は4階程度の階層になっており中は迷路のように複雑なところもあれば
広場のような大きな空間が広がっている場所もあります。
エリーは最初は広場にいますが、気まぐれに移動を行う場合があり
その後奇襲を仕掛けてくる可能性もあります。

一度移動を開始すると絶え間なく移動を続けながら攻撃を仕掛けてきますので
臨機応変に対応することが必要になります。
建物の中にはエリーが操るテュポーンが大量に徘徊しているため
これに対処する必要もあります。

エリーはテュポーンの大量同時操作に長けています。
またエリーがいる間はテュポーンたちが非常に熟練された
連携攻撃などを仕掛けてくるため、いつも以上に強力、厄介な相手になります。
エリーは生命を強く感じることが出来る特殊な感覚の持ち主なので、建物内にいる者の位置は大体把握できます。
建物にいるテュポーンは大量なため戦う手段はほぼ無尽蔵です。
隙を突いてエリーに攻撃を仕掛けていくことが重要になってきます。
更にエリーはピンチになると別の攻撃手段を用いてくる可能性があるためご注意ください。

更にエリーは二体のギガンティックを連れています。
自分が移動したり隠れたりする際はギガンティックの姿を透明にすることができ
ギガンティックがいるからと言って簡単には見つけられません。
また戦闘となった場合、攻撃・防御を戦闘状況に応じて使い分けてきます。
どちらも怪力、耐久力はかなり高く正面から戦うことは困難です。

エリーを倒すことで、生存指数が+~2.5%されます。


【2017年2月22日13:00 追記】 パート【2】の【リスペクト君】の対象アイテム・スキルについて追記を行いました。

【1】砂漠で子供達を救出する 【現在のMC参加人数:41】

3

【2】菌の効果を変える 【現在のMC参加人数:30】

4

【3】エリーを倒す 【現在のMC参加人数:31】

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