クリエイティブRPG

誰がための聖遺物

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誰がための聖遺物
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:セフィロト
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2015年02月27日公開!

シナリオガイド

聖遺物によって造られた氷の城を破壊し、雪に閉ざされた区を救え!

シナリオ名:誰がための聖遺物 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


神判の世界、セフィロト。

神の怒りによって苦難の時代を迎えているこの世界にも
希望がない訳ではありません。

アダム・カドモン

過去に二度降臨した神と等しい力を持つと言われる神人によって
神判は終焉を迎えるというのです。

しかし、人々は神人の降臨を待つだけではありませんでした。

■□■


 ――イーストキャピタル、第17区

 イーストキャピタルの中でも北側に位置するこの区は、流血帝国との最前線の1つです。
 カワゾエの処理が終わった安坂 銃太郎(あさか じゅうたろう)は、この地の防衛を担当している“委員長”こと間宮 志保(まみや しほ)の元を訪れていました。
 志保は古参のレジスタンスの1人です。真面目で仕切り屋だった事から、初対面の銃太郎が「委員長みたいだな」と感想を漏らしたのがきっかけとなり、以降仲間内で“委員長”と呼ばれています。

「委員長、住民の避難状況は!?」
「はっきり言って芳しくないわ。ただでさえこの慣れない吹雪と寒さなのに、トラックの大半が使えないんだもの」

 銃太郎と志保の居る砦兼雑居ビルは、レジスタンスがセフィロト教会より防衛を委託され借り受けているものです。
 今この辺り一帯は、猛吹雪に見舞われていました。
 区外のレジスタンスの仲間に連絡を取ったところ、どこも晴れているといいます。
 吹雪いているのはこの第17区だけなのです。
 更に追い打ちを掛けるように、レジスタンスが所有するトラックの運転が利かなくなり、暴走を始めていました。
 銃太郎達は乗り物を放棄せざるを得ない状況に追い込まれており、レジスタンスが護衛して住民達を徒歩で区外へ避難させているのです。
 しかし、吹雪と寒さで落伍する住民が後を絶たず、銃太郎達は防戦一方に追い込まれていました。

「委員長、あの氷の城どう思う?」

 吹雪の中心には西洋の城を思わせる、氷でできた城が聳え立っていました。
 つい先日まではなかったもので、突如出現したものでした。

「……あの城が元凶と見て間違いないわね。そしてあの中に、聖遺物茨の冠(クラウンオブソーンズ)奪って逃げたスティアがいる……吹雪に交じって聞こえてくる悲鳴は、彼女の声のようだもの」
「委員長はそのスティアという祓魔師と知り合いだったな」
「ええ、セフィロト教会の依頼で何度か一緒に、ね。アイリスという可愛い妹がいて、彼女を守るために戦っているんだって張り切っていたわ……だからこそ、なぜセフィロト教会を裏切ったのか分からないのよ」

 スティアはエマヌエル二世の命を受けて、仲間と共にアンダーグラウンドへ潜り、隠されていた茨の冠を手に入れていました。
 その直後に仲間を裏切り、茨の冠を持って逃走した、と志保は話を聞いています。

「前門の虎、後門の狼ならぬ、門前の氷の城、後門の流血帝国か。進退窮まった以上、あの氷の城を攻略するしかないな」
「こんなこともあろうかと、アンダーグラウンドを調査しておいたわ。丁度氷の城の真下に出られる出口があるの。ただ、偵察した仲間の話だと、氷の城には合成人間がうようよいるらしいから気を付けて」
「おう! そろそろセフィロト教会から援軍が来る頃だ。委員長、悪いがここと避難の指揮を頼む。セラの所に行こうとしたが行けなくなったな」

 銃太郎はセフィロト教会から派遣された特異者達の姿を見てそう言いました。

■□■


 ――イーストキャピタル、第17区、氷の城

『アアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ~~~~~~~~~~』
「んー、あなたの悲鳴は格別だよ、スティア」

 氷の城の中心には氷で出来た円柱が立っていました。
 その中に茨の冠を付けた女性が閉じ込められています。
 その顔は深い悲しみで彩られていました。
 氷柱の中に閉じ込められているのですから声など聞こえてこないはずです。
 しかし、吹雪に乗って悲しい悲鳴が聞こえていました。

 その悲鳴を肴に、ワイングラスを傾ける丸眼鏡を掛け、白衣を着た男性の姿がありました。
 鋭利な刃物のような容貌はどこか狂気じみています。
 男性の傍らには純真そうな少女が複数人立っています。少女たちは皆同じ顔つきをしていました。

「あなたのお姉さんの悲鳴は格別、そう思うだろう、アイリス?」
「……はい……ハインケル様……」

 男性にそう言われ、少女の1人が応えました。
 その答えに気を良くした男性――ハインケル――は少女の髪を一房手に取り、優しく梳きました。

「んー、素材がいいとホムンクルスの出来も格別だね。スティア、あなたの妹の身体は余すことなく、それこそ隅から隅まで全てこのハインケルが使用させてもらったよ。せっかく仲間を裏切ってまで手に入れた茨の冠で、死んだ妹を蘇らせることは出来なくなってしまったけど、あなたも妹同様私の研究の礎になれるのだから光栄だろう? ヘヒャ、ヘヒャヒャヒャヒャ!!」
『アアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ~~~~~~~~~~』

 ハインケルの下劣な笑いに、スティアの悲鳴は強くなり、吹雪は勢いを増し、氷の城は強固になっていました。

「聖遺物があれば私は神にも悪魔にもなれる。吸血騎士を素材としたホムンクルスだって夢ではない! レジスタンス共よ、私のために露払いを頑張ってくれたまえ。どちらが倒されても、あなた達は私のホムンクルスの素材になれるのだから光栄だろう? ヘヒャ、ヘヒャヒャヒャ、ヘヒャヒャヒャヒャ!!」

 ハインケルはレジスタンスの砦を落とそうとしている吸血騎士ミュリアを見下ろしながらほくそ笑みました。
 全ては彼の計画通りに事が進んでおり、笑いが止まりません。
 唯一の例外があるとすれば……それは特異者達かもしれません!
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

神判の世界セフィロトのトリガーシナリオ第五弾
『誰がための聖遺物』をお送りします。

セフィロトのトリガーシナリオは
基本的には1本ごとに独立した内容となります。

各シナリオで世界の行末を左右する聖遺物の争奪戦が行われ、
聖遺物がどの勢力に渡ったかがクライマックスのグランドシナリオに大きく影響します。
またこのシナリオで聖遺物を手に入れるのに大きく貢献したPC様には
グランドシナリオで特別な展開がご用意される場合もございます。
各シナリオ、単体でも楽しめますので、ぜひご参加ください。

セフィロトの基本的な設定・状況については本ガイドでも最低限分かるようにしておりますが、
ワールドガイドトリガークエスト「ファンタズマゴシック」もご覧頂ければ幸いです。

★アクションについて
シナリオに参加した後、自分の行動に合わせて「アクションパート」のいずれかを選択してください。
自分の行動したい物がない場合でも、活動場所が近い物を選択してください。

アクションパートはクエストと同様の難易度が設定されていますが、
シナリオではアクションによって難易度の差を埋める、あるいは戦闘能力に左右されない行動をとることも可能です。

具体的なアクションの書き方が分からない方は、プレイガイドをご覧ください。

●基本的な状況
セフィロト教会の教王エマヌエル二世により十二聖遺物探索の勅命が下りました。
十二聖遺物は神判を終焉に導くという神人アダム・カドモンの降臨に必要と言われており、
その全てがイースト・キャピタルとその周辺地域に存在するというのです。
ワールドホライゾンもこれに協力することを決めています。

十二聖遺物の1つ、茨の冠(クラウンオブソーンズ)は、第17区のアンダーグラウンドに隠されており、エマヌエル祓魔学院の生徒と第17区を守るレジスタンスから派遣された民兵とで調査隊を結成して探索が行われ、発見することができました。
ところが、調査隊に参加していた祓魔師スティアが仲間達に重傷を負わせると茨の冠を奪って逃走したのです。
その直後、突然第17区の中央に氷の城が聳え立ち、区全体が吹雪で覆われてしまったのです。
この区のレジスタンスを率いる“委員長”こと間宮志保は住民の避難を行いますが、遅々として進んでおらず、吸血騎士ミュリアと彼女が率いる半吸血鬼たちに包囲網を狭められている状態です。
志保と合流した安坂銃太郎は、セフィロト教会より派遣された特異者達と共に起死回生を図ろうと、氷の城の突破を試みようとしています。

氷の城の突破、その間の住民の避難・防衛が皆さんの目的になります。

アクションパート別の注意事項は以下のようになります。
アクションパートを跨いだアクション、グループアクションはダブルアクションとなり不採用となる場合がございます。ご注意ください。

【1】アンダーグラウンドを突破する 難易度2
志保が調査したところ、アンダーグラウンドを通る事で、氷の城の中に入る事ができるようです。
ただ、第17区のアンダーグラウンドは魔人教団の影響力が強く、またハインケルは魔人教団とも繋がっているようで、魔人や魔獣が氷の城の下を守っており、簡単には突破させてくれそうにありません。

ここをどの程度の損耗で突破できたかで、【2】の難易度が変わります。

このパートには、安坂銃太郎が登場します。

【2】氷の城を破壊する 難易度4~6
氷の城は高さ数百メートルの高層建築物で、中は何層にも分かれています。
しかし、中には錬金術師ハインケルが作った合成人間(ホムンクルス)が警備しています。
合成人間は全て女の子で暗器を隠し持っていますので油断は禁物です。

ハインケルと茨の冠を持ち逃げした祓魔師スティアは中央にいます。
ハインケルはスティアの負の感情を使用してこの氷の城を造り出しているようです。
スティアを救出できれば打開策が見つかるかもしれません。
ただ、ハインケルは錬金術師としての実力が高いので注意が必要です。

このパートには、引き続き銃太郎とハインケル、スティアが登場します。

【3】吸血騎士ミュリアと戦う/住民を避難させる 難易度1~5
委員長こと間宮志保と共に、砦となっているレジスタンスの拠点の雑居ビルを防衛しつつ、住民を区外に避難させます。
第17区全体が吹雪に見舞われており、寒さも厳しいため、きちんと着込む、温かそうなアイテムを武装に装備するなど防寒対策が必要になります。
また、志保が言うように、レジスタンスが所有するトラックが暴走しており、レジスタンスや住民を攻撃してきています。
吸血騎士の力のようですのでご注意ください。

それと、砦には吸血騎士ミュリアと、彼女が率いる半吸血鬼と屍鬼が迫ってきています。
半吸血鬼と屍鬼は流血帝国の眷属であり、助かる見込みはありませんので遠慮なく倒すことができます。
また、吸血騎士ミュリアは“ドラゴン・ネイル”の異名を持ち、その一撃は鋼鉄すらバターのようにやすやすと切り裂くといわれています。

そのため、避難を手伝う場合難易度は低く、ミュリアと戦う場合難易度は高くなります。

なお、このパートに限り、MCはレジスタンスのメンバーを1人まで借りることができます。民兵のフェロー扱いとなりますので、手伝わせたいことをアクションに盛り込んでください。
『“委員長”と知り合った』称号を表示させてアクションを掛けられたMCは、志保と知り合いで彼女からある程度の信任を得ている扱いになります。そのため、レジスタンスのメンバーを最大3人まで借りることができます。
ただし、フェローですので複雑な事はさせられませんし、命にかかわるような事はしませんのでご注意ください。

このパートには、間宮志保とミュリアが登場します。

それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

【1】アンダーグラウンドを突破する 【現在のMC参加人数:20】

2

【2】氷の城を破壊する 【現在のMC参加人数:52】

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【3】吸血騎士ミュリアと戦う/住民を避難させる 【現在のMC参加人数:27】

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