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プロジェクト・イカロス 後編

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プロジェクト・イカロス 後編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ゼスト
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2014年11月12日公開!

シナリオガイド

最新兵器VS最終兵器。エリア15の運命やいかに!?

シナリオ名:プロジェクト・イカロス 後編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



海洋の世界、ゼスト。

武装組織「インテグレーター」によって、この世界の人々は空を失いました。
しかし、人々はただ黙って支配されているわけではありませんでした。
国家連合は連合軍を組織し、現在もインテグレーターへの抵抗を続けています。

エリア15では特異者専用IFの開発計画「先進戦術量子装甲戦闘機開発計画」は着々と進められ、五種類作られた試験機のうち二種類の実戦配備が決定しました。

一方その頃、エリア15からさほど離れていない海域で、インテグレーターの新型無人IFとクアンタロスが目撃されました。
海域偵察に出ていたジョニー・ハワード率いる艦隊はこれに接触、交戦の末撃破します。
しかしこれは、インテグレーターによる強襲の前触れに過ぎませんでした――。

* * *


エリア15、連合軍基地飛行場管制。

「夜間哨戒隊より入電。エリア15近海に所属不明艦隊が出現!」

「バカな! 数時間前まで、沖合も含めて不審な船は一隻も確認されていなかったぞ」

深夜の基地に、緊急警報が鳴り響きました。
哨戒隊から連絡を受けたにも関わらず、基地のレーダーには一切の反応がありません。

「ふむ、懸念していた事が現実になってしまったね」

プロフェッサー・ハイゼンベルクが呟きました。

「光学ステルスはインテグレーターも我々も実用化している。残念ながら、敵の方が高性能だがね」

「しかし、静止している基地や小型船舶はともかく、これほど接近されるまで気づけないとは……」

疑問を呈するウィリアム・アンダーソン中佐に、教授は応じます。

「視点を変えてみよう。彼女たちが身を潜めていることを知らずに、その近海にエリア15を建設した。
 これまで行動を起こさなかったのは、連合軍の戦力を正確に把握するために様子を窺っていたから。
 ……あくまで可能性の一つだがね」

哨戒中のIFから、敵艦隊の画像が送られてきます。
十数隻から成る艦隊の中心には、異様な形状をした戦艦の姿がありました。
その姿は、もはや艦ではなく“要塞”です。

「何、こんな事もあろうかと、防衛設備の方は強化してある。ディストーションフィールド展開。
 グラヴィティキャノンだろうと、このフィールドは容易には打ち破れ――」

直後、基地飛行場に衝撃が走り、その余波は管制室にまで飛んできました。
滑走路が大きく抉られ、垂直離着陸機の格納庫の一つが跡形もなく消し飛びます。

「馬鹿な……一撃でフィールドの臨界点を突破するほどのエネルギーをぶつけただと?」

『ごきげんよう、エリア15の連合軍の皆様』

管制室に通信が入りました。
モニターに映し出されたのは、黒いドレスを纏った若い女性でした。

「何者だ?」

『AB財団……いえ、インテグレーター「殲滅艦隊」総司令“マスターピース”と申しますわ』

マスターピースと名乗った女性は、不敵な笑みを浮かべました。

『そろそろつまらない戦いを見物する事にも飽きましたわ。
 だから、わたくしの手で戦いを終わらせる事にしましたの。
 これは宣戦布告ではなく、勝利宣言ですわ。
 せいぜい絶望を抱えて死んでいきなさいな』

異形の戦艦に搭載された数十の艦砲がエリア15の基地に向けられます。

『力とはすなわち破壊力!!
 この三胴高速ステルス戦艦マスターピースの火力を存分に味わいなさいッ!!』

連合軍基地は再度フィールドを展開し、艦砲射撃に備えます。

「アンダーソン君、試験小隊はどうなっている?」

「有事に備え、待機させております。
 『ライトニング』、『エグゼキューター』、『闘ノ翼』の三小隊につきましては、出撃準備まで完了しています」

それを聞いたハイゼンベルクは、テスト中の試作IFも動員し、インテグレーター艦隊の迎撃にあたるよう指示しました。

「出撃までの時間稼ぎは『彼女たち』に任せよう。さて、ここが正念場だ」

* * *


「巨大戦艦1、護衛空母4、巡洋艦8……これまでのインテグレーターらしからぬ大盤振る舞いね」

プロフェッサー・ハイゼンベルクの命令を受け出撃していたリーリャ小隊のアレクサンドラ・パヴロワ大佐は敵艦隊を確認し、声を漏らしました。

「私たちの役目は、主力部隊が出るまでの時間稼ぎ。敵の注意をこちらに向ける事に専念。なるべく多くの敵を引きつけるわよ」

『隊長、とりあえず一、二隻沈めればあっちもうちらを無視できなくなるんじゃない?』

「そうね。やりましょう」

4機のラースタチカは分隊ずつに別れ、それぞれで巡洋艦を一隻沈めました。
それを察知した敵は護衛空母から新鋭IFマリオネットと、クアンタロスを発艦させます。

「早速操り人形のおでましか。この数だと、ひとまず艦隊から引き離す事が先決ね。
 ……っと、主力部隊も間もなく出撃可能なようね」

パヴロワ大佐は基地に通信を繋ぎました。

「聞きなさい。これは訓練じゃなくて実戦よ。敵は腐るほどいるわ。
 だから――思う存分全力で暴れなさい!」

こうして、エリア15の存亡をかけた戦いが始まりました。


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

ゼストのトリガーシナリオ『プロジェクト・イカロス』の後編をお送りします。
本シナリオは新型IFや武装の開発を軸としておりましたが、最終回はエリア15の存亡をかけた決戦となります。
また、当シナリオは★ゼスト連合軍階級行使可能シナリオです。
少尉以上の方には艦船を運用する許可が出ております。
※主な舞台が海上のため、車両は運用できません。

最低限の情報については本ガイドにも記載しておりますが、ワールドガイド特設ページなどもご覧の上ご参加頂けると幸いです。

また、関連クエストが10月20日(月)に発表予定です。
こちら、中編でPC様が応募されたアイテムも採用されているクエストとなります。

なお、中編にてアイテム化が決定した「ファントムホーク」と「フー・ファイター」については、10月中に入手可能となる予定となっております。ご了承下さい。
また、こちらもアイテム案同様アイデア採用者の方に、入手可能なクエスト発表時に1つプレゼントさせて頂きます。
※複数の方からの案をまとめておりますため、該当者全員にお送り致します。


以下、今回のシナリオについて説明します。

■基本的な状況
ゼストにおいて「エリア16」と呼ばれる事となったワールドホライゾンは現在、ゼストの人々からホライゾン復興の協力を得る代わりに、インテグレーターとの戦いを支援しています。
これまでエリア15では新型IFや各種新兵器のテストが進められていましたが、ここ最近はエリアの周辺海域でインテグレーターの影がちらついていました。
プロフェッサー・ハイゼンベルクをはじめ、基地の人間は警戒を強めていましたが、ついに本格的にインテグレーターが攻め込んできました。
“マスターピース”と名乗るインテグレーターの幹部は自身が動かせる戦力の全てを投入し、連合軍を壊滅せんとしています。
軍艦13隻(シナリオガイド時点で2隻撃沈)、無人IFとクアンタロス合わせて少なくとも100以上と、これまでになく本気です。

また、今回は夜間戦闘となります。星や月の明かりがあるため、暗視などのスキルがなくても行動に大きな支障はありませんが、あった方が行動しやすい場合があります。

・三胴高速ステルス戦艦マスターピース
大型の戦艦の船体を三つ繋ぎ合わせ、大口径主砲、対空砲、巡航ミサイル、ロケットランチャー、大口径リニアキャノン、レールガンなどの旧時代由来の実体兵器を積めるだけ積み、さらにはアクティベートによる艦載型グラヴィティキャノンまでも搭載した、クアンタロス“四姉妹”とはコンセプトが異なる決戦兵器です。
その姿は「もはや艦というより移動要塞」という異様なものとなっています。
レガシーを含む旧時代技術とブルー粒子由来の新時代技術の粋を集めて造られただけのことはあり、“理論上”のスペックは、これ一隻でゼスト連合軍の総力に匹敵するほどです(“マスターピース”談)
実際、ハイゼンベルク教授が「用心のために」作った特殊な歪曲フィールドすら、火力のごり押しで突破してしまっています。
なお、驚くべきことにこれらの兵装管理は全て艦隊総司令である“マスターピース”が一人で行っているようです。

通信先から彼女を含め、人間の気配を感じられない事から、ハイゼンベルクは彼女を量子知性体(QI)ではないかと見ています。


★階級について
トリガーシナリオでは、連合軍に貢献する(実績を積み上げる)事で、階級を上げていく事が可能です。
これは戦闘のみならず、技術開発など他の様々な分野も含まれます。


アクションパート別の注意事項は以下のようになります。
※シナリオにおける難易度は単純な敵の強さではなく、シナリオ目的の達成難易度となっております。

プロフェッサー・ハイゼンベルクとウィリアム・アンダーソン中佐の二人は基地管制との通信で連絡が可能なため、全パートに登場可能です。

なお、今回はパート【1】、【3】において中編で登場した5種類の試作IFの運用が可能となっております。
各機体については詳しくは中編シナリオガイドのマスターコメントをご覧下さい。

なお、試作機に搭乗可能なのはMC,LCのみであり、フェローは搭乗できませんのでご注意下さい。

また、今回招待が発行されている『ライトニング』、『エグゼキューター』、『闘ノ翼』の三小隊につきましては、他部隊に先んじて出撃する事ができます。
そのためリーリャ小隊と共に先行部隊として陽動を行い、主力部隊合流前に敵戦力を低減させる事が可能です。この場合、パートは【1】となります。ただし、主力部隊の機動戦とは異なりマスターピースからの攻撃もあるため、難易度が上がります。ご注意下さい。
※強制ではありません。ただ、こちらで多大な成果を挙げた場合【1】~【4】全てのパートにおいて味方が作戦を優位に進める事に繋がるため、結果次第では二階級特進の可能性もあります。

なお、先行部隊として出撃する事が可能なのは、招待が発行されているMCおよび、そのLCとなります。
招待が発行されていないMCやそのLCが小隊内にいた場合、先行部隊としてではなく【1】パートの主力部隊として処理させて頂きますので、ご了承下さい。
また、小隊戦ではIFは4機の制限がございましたが、今回は機体数制限はありません。



【1】インテグレーター艦隊と交戦(機動戦) 難易度:5

インテグレーター艦隊から発艦したIF部隊と戦うパートとなります。
敵はスケアクロウ、マリオネットの混成部隊となっており、大部分はスケアクロウとなっています。
こちらには「第二次極東戦役」に出ているエリート、コマンダータイプはいませんが、新型無人IFであるマリオネットは、スケアクロウを凌駕するスペックを持ちます。
また、一般機のスケアクロウもOSがアップデートされているため、なかなか侮れない相手です。
このパートと【2】の戦闘結果によって、【3】【4】の状況および難易度が変わってきます。

こちらのパートには、パヴロワ大佐が率いるリーリャ小隊が登場します。


【2】インテグレーター艦隊と交戦(艦隊戦) 難易度:4

エリア15の動かせる艦隊を動員し、インテグレーター艦隊と艦隊戦を挑むパートとなります。
敵艦隊はマスターピースを除けば、護衛空母4、巡洋艦6となり、10隻がマスターピースを守るように展開されています。
護衛空母は自艦防衛のためにマリオネット小隊とクアンタロス数機を当てていますが、空母そのものには武装が対空機銃程度しかありません。
巡洋艦はロケットランチャーおよび巡航ミサイル、近接防空システムを備えています。
旧時代の装甲であるため頑丈ですが、戦艦砲クラスの攻撃力があれば破る事は可能です。
なお、これらの艦船も無人IF同様、完全な自動化がなされています。
このパートと【1】の戦闘結果によって、【3】【4】の状況および難易度が変わってきます。

こちらのパートには、クロニカ・グローリー、ジョニー・ハワードが登場します。二人は小型IF空母に乗艦します。

【3】戦艦マスターピースと戦う 難易度:6

決戦兵器マスターピースに挑むパートです。
【1】、【2】の戦闘結果によっては護衛が少なくなるため難易度が変化しますが、この戦艦自体が重武装なため、一筋縄ではいかない相手に変わりはありません。
武装は上記の通りですが、何より旧時代の戦艦がベースになっているため、装甲強度も尋常じゃなく高いです。そのため、沈めることよりも、いかに艦の武装を潰せるかがポイントとなります。
これらの武装は一つ一つが強力なため、直撃を食らえばIFであろうと艦船であろうと一発で戦闘不能に追い込まれます。

【4】戦艦マスターピースに乗り込む 難易度:5

決戦兵器マスターピースに乗り込み、内部にいる人の方の“マスターピース”を倒す、あるいは戦艦の動力を停止させる事を目指すパートです。
こちらは【1】~【3】の結果によって難易度が変動します。
状況次第では、内部に乗り込めない者が出てしまう場合もあります。
“要塞”と形容されるだけあって、艦内も非常に広く、また複雑な構造になっています。
また、前編のインテグレーターの研究施設に登場した無人兵器「ルーパー」や、艦内警備に特化したクアンタロスが配備されています。
それらを突破した先に、“マスターピース”はいます。
彼女の戦闘能力については未知数ですが、少なくともまったく戦えないわけではないようです。


それではみなさんのご参加とアクションをお待ちしております!


【2014年10月20日18:30 追記】先行部隊の出撃条件、夜間戦闘の扱い、試作機への搭乗要件について追記を行いました。

【1】インテグレーター艦隊と交戦(機動戦) 【現在のMC参加人数:26】

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【2】インテグレーター艦隊と交戦(艦隊戦) 【現在のMC参加人数:19】

4

【3】戦艦マスターピースと戦う 【現在のMC参加人数:31】

6

【4】戦艦マスターピースに乗り込む 【現在のMC参加人数:23】

5