クリエイティブRPG

旧時代の遺産 後編

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旧時代の遺産 後編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ゼスト
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2014年10月29日公開!

シナリオガイド

“プレイアデス”に迫る影。そして現れる“最初の八人”の真意とは?

シナリオ名:旧時代の遺産 後編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



海洋の世界、ゼスト。

脅威的な力を持つインテグレーターに対抗するため、連合軍は新兵器の開発と並行し、現代の技術水準でも解明できない旧時代の遺産――“レガシー”の調査を行っていました。
ゼスト南方海域での調査は途中、違法サルベージ団体「シーワールド」の妨害こそあったものの、レガシーと思しきものをいくつか発見するに至りました。
しかし、“プレイアデス”と総称される強大なレガシーの探索を行っていたチームの一つが、消息不明となってしまいます。

消息が途絶えた座標にあるのは“プレイアデス”か、それとも――。


* * *


 ――ワールドホライゾン。

「木戸君、報告ありがとう。KDに該当しそうな人物が一人見つかったわ」

紫藤 明夜は、木戸 浩之からの報告を元に、KDの素性を調べていました。

「スラヴィア連邦技術調査局副局長キリル・ダヴィドフ。本国政府所属の、旧時代技術やレガシーの調査を行う部署の役人よ。失われた技術をいくつか復活させた実績から、本国では結構強い立場にあるわ。
 彼がKDなら、シーワールドの足取りがこれまで掴めなかった事にも納得がいく」
 
それゆえに、インテグレーターに合流されると厄介な人物でもありました。
明夜は木戸に命じます。

「おそらく、彼は態勢を立て直し、調査が終わるくらいのタイミングでレガシーの強奪に来るでしょう。
 KDの身柄を確保しなさい。これは、連合軍上層部からの指令よ」
 
* * *


――ゼスト南方海域。

「川端さん、そちらの状況はどうだ?」

「十分な休息も取れたので、ちょうど再開するところです。
 ……皆さん、無事だといいですが」

“プレイアデス”調査部隊の一員である川端 詩織が、不安げな様子で木戸に応じました。

「決して楽観視しているわけではないが……きっと大丈夫だろう。ここは、共にこれまでの世界を戦ってきた彼女たちを信じよう」

そこに、通信が途絶した座標の調査へ向かった者たちから連絡が入ります。

「はい……分かりました。その位置ですと、戦艦アヴェンジャーの残骸が見えるはずです。
 何かの入り口のようなところに、水が流れ込んでいる、と?
 了解です。飲み込まれないよう注意して下さい」

調査隊は遠くから水中カメラを流して中の映像を出そうとしました。
それが巡洋艦のブリッジに送られてきます。

「これは、研究施設でしょうか。今は機材も稼動していないようですが……」

しかしすぐに映像は途絶えました。どうやら、何らかの影響で通信機器が使えないようです。

「通信機器が使えないとすれば、連絡が途絶したままなのも説明がつく。
 もしかしたら一度確認された“プレイアデス”も、ここに吸い込まれたのかもしれない」

「そうですね。多少危険かもしれませんが……行方不明の方々を救出するためにも、行く必要がありますね」

こうして海底の調査が再開されることとなりましたが……。

『偵察機から報告。輸送ユニットつきスケアクロウから海底への投下物あり。
 それと……報告にあったレガシーパワードスーツです!』

報告と同時に、別の通信も艦に届きました。
こちらは連合軍のものです。

『どーもごきげんよう“プレイアデス”調査部隊の皆さん。随分荒らしてくれやがって……ってうちの大将が言っとりますよ』

ドレス姿の半透明な少女のヴィジョンが現れました。
その姿を見て、兵の一人が「量子知性体……」と呟きます。

『とりあえず、まずは邪魔者の排除が先です。一隻で相手するの疲れるから協力しやがれです』

* * *


「接続完了……AからD、オペレーション1。感謝しますよ、“博士(ドク)”」

自身のパワードスーツを無人IFのコントロールユニットとしたKDは、連合軍の巡洋艦へ向かっていました。
「さて、少々予定は変わりましたがプレイアデスは“彼”に任せるとしましょう」

先ほど海底へと向かったタマキ・ミナモトと言う名の男の顔が、脳裏を過ぎります。

しかしその直後、水中からの巡航ミサイルによって、スケアクロウが次々と落とされていきました。

* * *


「ヴィジー、どうだ?」

『スケアクロウ4機撃墜。残存機体20。ちっ、まだこんなにいやがりますか』

ゼスト連合軍の潜水艦UT25の中で、ミリタリーコートの男が顔をしかめます。

「あいにく、残弾数が少ねぇ。とりあえず時間稼ぎだ。ヴィジー。広域量子干渉波を使え」

『表の人間ごときが命令しやがるなです。まあ、やってやりますけど』

不服そうにしながらも、ヴィジーと呼ばれた少女は作業を開始しました。

「ったく……羅針盤の導きってのも恐ろしいもんだ。まさかこの世界に来る事になるとはな。
 十年ぶり……いや、こっちでは七十年経ってたか。随分様変わりしちまったもんだ」

男の名はアドルフ・ワーグナー
マーシャルの愛称で呼ばれる、かつてゼストを訪れた特異者です。
そして明夜と同じ“最初の八人”の一人でした。

* * *


――海底、研究施設跡。

何かがこの場所にやってきた事を察知した“それ”は、ゆっくりと動き始めます。

「×※△・?/$/#/……」

言葉らしきものを発するそれは、人間に近い形状へと再構成された変異体でした――。


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

ゼストのトリガーシナリオ『旧時代の遺産』の後編をお送りします。
当シナリオは★ゼスト連合軍階級行使可能シナリオです。
少尉以上の方には艦船を運用する許可が出ております。

最低限の情報については本ガイドにも記載しておりますが、ワールドガイド特設ページなどもご覧の上ご参加頂けると幸いです。


以下、今回のシナリオについて説明します。

■基本的な状況

“プレイアデス”と総称される特別な七つのレガシーの事を知り、その一つの調査を特異者たちは行っていました。
しかし、あるポイントにて調査を行っていた者たちとの連絡が突如途絶しました。
そこには何かの入り口が存在し、カメラの映像から旧時代の研究施設と推定されました。
木戸と詩織は通信が途絶した者たちはその中におり、“プレイアデス”もそこにあるのではないか、と考えています。
そこで、救出および調査の名目で特異者たちはそこへ行く流れとなりました。

しかし調査が再開されてすぐインテグレーターの幹部の一人、タマキ・ミナモトが海底へと向かい、前編で一人逃走したKDが無人IFを引き連れて戻ってきました。
さらには明夜と同じ“最初の八人”の一人、マーシャルことアドルフ・ワーグナーまで突如現れます。
彼はある人物を探して三千界中を渡り歩いていますが、その過程でこの世界に辿り着いたようです。
※彼は「≪特異者選抜訓練≫迷宮の最深部へ」「時計仕掛けのアンジェ」で、ホライゾンの特異者と面識があります。


★階級について
トリガーシナリオでは、連合軍に貢献する(実績を積み上げる)事で、階級を上げていく事が可能です。
これは戦闘のみならず、技術開発など他の様々な分野も含まれます。


■特殊な状況に置かれているPCたちについて

前編の【1】において、数名のPCが海底の入り口のようなものに吸い込まれたまま行方不明になっていますが、そのままこの研究施設らしき中を探索しているという扱いとなります。
そのため、【1】の説明にある内部構造をある程度PCとしても把握しているとして、アクションを掛ける事が可能です。
「通信手段による連絡」は不可能ですが、後続のために何らかの手段で情報を残す事は可能です。
また、施設の入り口付近は浸水していますが、中心部の近くは水がなく、呼吸もできるようになっています。
施設内には変異体が徘徊していますが、一般に知られる変異体と違い、何者かに統制されたように振舞っています。
外見は初期型に近いですが、ところどころに海棲型の要素も見られます。

なお、シナリオをまたいでいるため、前編とは異なるアバターで参加しても問題ありません。
また、前編にLC、フェローを追加していたとしても、今回追加が必須というわけでもありません(ただし、追加していない場合は登場させることができません)


アクションパート別の注意事項は以下のようになります。
※シナリオにおける難易度は単純な敵の強さではなく、シナリオ目的の達成難易度となっております。

【1】研究施設へ向かう 難易度:5~

海底にある研究施設の調査へ向かうパートとなります。
この海域の海底都市は資源戦争の時点で既に水没していたものと推測されていますが、都市を隠れ蓑にするようにしてこの施設は存在しています。
内部は複数のブロックに分かれており、外周部は水没していますが、内側のブロックはなぜかほとんど浸水していません。
施設外周部にはIFが入れますが、浸水していない区域はIFの巨体では(訓練機サイズでも)通れなくなっています。
また、シナリオガイドにある通り、この施設内では通信機器が一切使えなくなりますのでご注意下さい。

なお、前回同様こちらに向かう方には、ダイバースーツと三回分のナノマシン不活性薬が支給されます。

こちらのパートには川端 詩織が向かっていますが、インテグレーターのタマキ・ミナモトもまた向かっています。
彼は参謀長桔梗院 咲耶のパートナーです。
また、シナリオガイドでは知性を持っていると思しき変異体の存在が仄めかされています。


【2】発掘品を調べる 難易度:2~

前回サルベージした発掘品を調べたり、引き続き海域に潜ってサルベージを行うパートとなります。
回収できたものの中にはレガシーと思しきものがあり、最大で人が一人入るほどのものとなっています。
潜って調査を行う方には、こちらのパートでも前回同様ダイバースーツと三回分のナノマシン不活性薬が支給されます。

なお、海賊との戦闘もあったせいか海棲型変異体は前回よりも活発になっているため、潜って調査を行う方々は注意して下さい。
ちなみに、ジョン・カーティスを含むシーワールドの面々は三隻の巡洋艦で拘束された状態となっています。


【3】KDの軍勢を倒す 難易度:4~

前回一人で逃亡を図ったKDと戦うパートとなります。
目標は彼の拘束ですが、困難な場合は殺害も厭わない方針となっています。
彼が搭乗しているのは5メートルほどのレガシーパワードスーツですが、前回のダメージを直す際にチューンナップが施され、性能が強化されています。また、IF同様の飛行性能も獲得しました。
ミサイルとアサルトライフル、予備兵装としてMVダガーを装備していますが、前編で持ち帰った大口径リニアキャノンをマウントしており、こちらも調整が施され、このパワードスーツでも扱えるようになっています。
ただし、使用に大きな制約を伴うのは変わりません。
周囲にはスケアクロウがいますが、プログラムがアップデートされており、ゼスト序盤よりも手強い相手となっています。
味方には巡洋艦の連合軍兵士と、潜水艦でやってきたアドルフと量子知性体ヴィジーがいます。
アドルフは“プレイアデス”に対して何か思うところがあり、南方まで急いでやってきたようです。

木戸 浩之も、こちらのパートで戦闘の支援を行います。


それではみなさんのご参加とアクションをお待ちしております!


【1】研究施設へ向かう 【現在のMC参加人数:38】

5

【2】発掘品を調べる 【現在のMC参加人数:13】

2

【3】KDの軍勢を倒す 【現在のMC参加人数:48】

4