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プロジェクト・イカロス 中編

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プロジェクト・イカロス 中編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ゼスト
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2014年10月15日公開!

シナリオガイド

新たなる力、新たなる敵。

シナリオ名:プロジェクト・イカロス 中編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



海洋の世界、ゼスト。

武装組織「インテグレーター」によって、この世界の人々は空を失いました。
しかし、人々はただ黙って支配されているわけではありませんでした。
国家連合は連合軍を組織し、現在もインテグレーターへの抵抗を続けています。

エリア15では特異者専用IFの開発計画「先進戦術量子装甲戦闘機開発計画」が始動。
計画に参加した特異者たちでテストを進めていく試験小隊が結成されました。
また、極秘で行われたプロフェッサー・ハイゼンベルクの救出作戦は成功を収め、彼は技術顧問としてこの計画に加わることとなりました。

新たな力への一歩を踏み出した特異者たち。しかし、それは連合軍だけに限った話ではありませんでした――

* * *


エリア15、連合軍基地飛行場。

「ラースタチカ……サーシャか。なぜエリア13の彼女たちがここに?」

「ああ、ワタシが呼んだのだよ。
 新型のテストを行うに当たって、試験小隊が性能を限界まで引き出せる相手が必要だと思ってね」

ハイゼンベルク教授が口の端を吊り上げました。

バルドイーグルとは異なる姿をした4機のIFが基地に着陸しました。
そこから、リンクデバイサーたちが降りてきます。

アレクサンドラ・パヴロワ大佐です。リーリャ小隊、到着致しました」

「先進戦術量子装甲戦闘機開発計画主任、ウィリアム・アンダーソン中佐です。久しぶりだな、サーシャ……うおわっ!」

次の瞬間、アンダーソン中佐はパヴロワ大佐に胸ぐらを掴まれ、投げ飛ばされました。
そして起き上がろうとしたところを踏みつけられてしまいます。

「アンダーソン君。あんたは中佐、私は大佐。……言いたい事、分かるわよね?
 何気安く人の名前呼んでるのかしら。一応今、職務中よ。少したるんでるんじゃない?」

「まあ君たち、戯れはその辺にしたまえ。
 大佐も到着したことだし、計画の概要と今度のテストに投入する試作機のスペックを教え」

「試作機の情報はいらないわ。知ってたら“実戦”にならないじゃない。
 ああ、こちらの『ラースタチカ』の情報は全部与えていいわ」

「しかしだね……」

「試験小隊は、それを元に全力で試作機のテストをすればいい。
 で、こっちはそれを真正面から叩き潰して『改善点』を報告する。何か問題でも?」

自分たちが演習で負ける事は一切考えていないような口ぶりです。
続いて彼女は小隊のメンバーリストを確認し始めました。

「評価が高いのは『キティーズ』『エイトクラウド』の二小隊ってところね。
 とりあえず、この二つの小隊は私が直々に教育してあげるわ。
 それにしても……何、この准尉の羅列。まともな士官はいないの?」

「あくまで傭兵ですからね。試験小隊については、ひとまず保留になってます」

「保留になってます、じゃないわよ。優秀な者なら然るべき地位に就かせるべきよ。
 ……まあいいわ。この目でちゃんと確かめればいい事だし。それに」

大佐は微笑を浮かべました。

「もしこのリーリャ小隊を破るような事があれば、中尉くらいにはしてやらないとね。
 それはまず有り得ないとしても、私たちを楽しませるだけの力があるなら、せめて少尉にはしてやらないと」
こうしてパヴロワ大佐率いるリーリャ小隊が、新型IFのテストの「敵役」を務める事となりました。

* * *


「さて、先日はインテグレーターの施設を破壊する事に成功したわけですが……これを見て下さい」

ブリーフィングルームで、クロニカ・グローリーは特異者たちにある映像を見せました。
そこには、スケアクロウとは異なるタイプのIFと、人型兵器――クアンタロスの姿がありました。

「クアンタロスの方は有栖さん、ライルさんのいる防衛艦シャーロットから送られてきたものです。
 もう一つの未確認IFはつい今朝方送られてきたものですが、スケアクロウよりも重武装なのが特徴です」

こほん、と軽く咳払いし、クロニカは特異者たちに「任務」を告げました。

「皆さんには今回、航路偵察任務を行ってもらいます。
 対象はエリア15からエリア10を結ぶ航路のうち、中継地点よりエリア15側となります。
 こちらの海域ではインテグレーターの活動はほとんど確認されていませんでしたが、例の未確認IFの情報はエリア10から提供されたものです。
 今回は私たちが艦隊運用を行うための練習航海といった意味合いが強いですが、くれぐれも油断なさらないようお願いします」

クロニカは引き続き新兵器開発に携わるため、艦隊をホライゾン・アカデミーの教師仲間でもあるジョニー・ハワードに託しました。

「OK! 俺がキャプテンだね。任せてくれ!」

(少々不安はありますが……一応本職の軍人ですし、大丈夫でしょう)

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

ゼストのトリガーシナリオ『プロジェクト・イカロス』の中編をお送りします。
本シナリオは新型IFや武装の開発を軸としております。

最低限の情報については本ガイドにも記載しておりますが、ワールドガイド特設ページなどもご覧の上ご参加頂けると幸いです。


以下、今回のシナリオについて説明します。

■基本的な状況
ゼストにおいて「エリア16」と呼ばれる事となったワールドホライゾンは現在、ゼストの人々からホライゾン復興の協力を得る代わりに、インテグレーターとの戦いを支援しています。
前回プロフェッサー・ハイゼンベルクの救出に成功した事によって、「イカロス計画」は優秀な技術顧問を得る事となりました。
しかし、彼がインテグレーターの施設から持ち帰った情報により、「連合軍側の戦闘データのほとんどが回収され、無人機にフィードバックされている」事が判明します。
遠隔操作の「肉入り」がムスタでの戦闘以降あまり見受けられないのは、AIのプログラムが更新され、戦闘能力が向上したためだと想定されています。
そのためこちらの既存の戦術が通じなくなる可能性もあり、これまでとは違う戦い方を可能とする新型機の投入が急務となりました。

プロフェッサー・ハイゼンベルクは新型機が「敵が想定し得る最悪の強さだった場合」にどの程度対抗できるのかを確かめるべく、パヴロワ大佐率いるIF小隊「リーリャ小隊」を呼び寄せました。
リーリャ小隊は「任務成功率100%」を誇る、連合軍きってのエリート小隊です。小隊員は全員女性です。
無茶な任務も平然とこなし、負傷する事もほとんどない事から、ゼスト連合軍が擁するIF小隊の中でも最強との呼び声が高いです。
しかし作戦行動中は任務以外は眼中になく、任務に関係なければ味方の支援要請すら無視し、任務の遂行に必要であれば民間人の犠牲すらも厭わない(逆に民間人の救出が任務であれば犠牲者を一切出さない)という機械じみた姿勢から、連合軍内でも「冷血部隊」と恐れられてしまっています。
小隊長含め全員が性格に難があるため、書面上の所属こそエリア13ですが、実際は特定の部隊に属さない「独立戦力」として扱われています。
また、連合軍内でも佐官以上には特異者がそこそこいますが、リーリャ小隊はパヴロワ大佐を含め、全員が非特異者です。

★階級について
トリガーシナリオでは、連合軍に貢献する(実績を積み上げる)事で、階級を上げていく事が可能です。
これは戦闘のみならず、技術開発など他の様々な分野も含まれます。


アクションパート別の注意事項は以下のようになります。


【1】新型IF試作機のテストを行う 難易度:2~

イカロス計画にて設計・開発が行われている新型IFのテストを行うパートとなります。
また今回から新たに参加される方は、前回同様試験小隊を組む事が可能です。
※小隊の結成条件は前回と同じです。
詳しくは前編のマスターコメントをご覧下さい。

なお、今回招待が発行されている『キティーズ』『エイトクラウド』の二小隊は、パヴロワ大佐のリーリャ小隊と演習を行う事ができます。
※強制ではありません。なお、戦闘難易度は非常に高いです。


新型機のテストにつきましては前編同様の演習形式となりますが、一部ルールが異なります。

演習については以下の通りです。

・組み合わせはランダムで決定。
・小隊戦のため、4対4。
・あくまで小隊対小隊のIF4機対IF4機で行われるため、過剰人数はすべて整備員もしくは見学者扱い。
戦闘の直接支援は不可。
※シークレットオフィサーによる情報管制、および戦況分析といった情報支援行動(オペレーターを務める事)は可能です。
・様々な状況への対応を想定し、海以外にも平地や荒野が設けられている。
・範囲は20km四方、飛行可能な高さは500メートル。
・広範なため、前回と異なり相手の機体の位置を目視できない状態から始まる。
・上記の範囲を超えた場合警告が発せられ、減点。

★支援行動について
小隊所属のシークレットオフィサー(SO)を通じて、整備員・見学者は情報支援を行うことができます。
情報支援は応援や戦況の分析・指示などの口頭指示やデータのやり取りのみが該当します。
小隊に直接影響を与えるスキル・アイテムによる支援は直接支援となり、警告ないし減点となります。


演習の結果優秀な成績を収めた小隊は、前編同様、次回シナリオへの招待が発行される場合があります。
また、今回は「優秀な者なら然るべき地位に就かせるべき」というパヴロワ大佐の方針もあり、招待された二小隊に限らず、昇格のチャンスがあります。

今回、こちらのパートで登場可能な試作IFは以下の五種類となります。試したい機体を一機お選び下さい。
※今回の結果を踏まえ、アイテム化を行う機体を決定する予定です。2~3機の予定ですが、変更になる可能性もあります。

1.IE-X ファントムホーク
 機体説明:特殊光学迷彩を搭載した哨戒・索敵特化型IF。
 低いが隠密性に優れ、データリンクシステムを通じてリアルタイムでの情報送信・分析も可能となっている。 攻撃能力・機動性の設計限界は低いものの、バルドイーグルと同程度の戦闘能力を持つ事は可能。
※ローザリア・フォルクング様、西澤 刹那様、藤原 千寿様のアイデアを踏まえ、調整させて頂きました機体です。

2.IF-X フー・ファイター
 機体説明:機動性の中でも、機体制動、追従性の設計限界を突き詰めた反応速度特化型IF。
 リンカーの「イメージによる先行入力」の精度を高め、いわゆる「勘」を瞬時に機体制動に反映させる事で既存のIFを大きく上回る反応速度を実現させている。
 しかし勘が外れた場合、大きな隙を見せる事に繋がるというリスクを抱えるため、操縦は非常に難しい。
※柊 恭也様、カリュー・ノーウッド様のアイデアを踏まえ、調整させて頂きました機体です。

3.IA-X ジャガーノート
 機体説明:陸上での格闘戦能力で真価を発揮する、白兵戦特化型IF。
 要所の装甲と機体出力を高め、マニピュレーターで戦車装甲をへこませるだけの高い攻撃力と、戦車砲にも一撃であれば耐えうる防御力を持つ。
 空中における巡航速度は通常のIFの半分程度だが、瞬間出力が高いため、地表でのスリップ機動を使いこなせれば大きな戦力となり得る。
※焔生 たま様のアイデアを踏まえ、調整させて頂きました機体です。

4.IF/IA-X セイバートゥース
 機体説明:反重力および水面効果を利用し、海面付近での戦闘において真価を発揮する汎用戦闘型IF。
 機体性能はバルドイーグルより高い程度。
 通常の飛行は既存IFと同じ仕組みだが、低高度において水面効果による揚力を用い、機体を浮遊させる。
 その際に反重力を用いた強固な「足場」を瞬間的に発生させる事で、あたかも「水面(空中)を自在に走っているかのような機動」を行う事が可能。また、重武装をしていてもほとんど機動性が損なわれずに済む。
※サキス・クレアシオン様、巴・ヴァーリイ様のアイデアを踏まえ、調整させて頂きました機体です。

5.IS-X アーチャーフィッシュ
 機体説明:潜航能力を持つ小型IF。小型ゆえの機動性と、潜航可能な事による隠密性が特徴。
 通常のIF同様飛行能力も有しており、水中から空中に飛び出しての奇襲や、基本的には水中に対応していないIFを水中に引き込むなど、「強襲型」としての機能を有する。
 ただし、小型なために機体出力は低い。
※アストネージュ・T・ヒラーガ様のアイデアを踏まえ、調整させて頂きました機体です。

また、リーリャ小隊が搭乗する機体は以下の通りです。

・ISL-14 ラースタチカ
 機体説明:国家連合の加盟国の一つ、スラヴィア連邦で開発され、エリア13に持ち込まれた新鋭IF。
 航行速度はバルドイーグルと変わらないが機体出力が高く、ブースターによる瞬間加速は非常に大きい。
 しかしその出力の高さゆえに加速からの方向転換が難しく「機体に振り回される」LDが後を絶たず、現時点でまともに運用できているのはリーリャ小隊のみ。
 武装はアサルトライフルにレーザーソード、ミサイルランチャー一基が基本となり、さらに予備のライフルが一丁搭載されている。
 小隊メンバーによって若干装備の数が異なり、二機はレーザーソードの代わりにミサイルランチャーを二基マウントしている。

こちらのパートには、アンダーソン中佐、ハイゼンベルク教授、パヴロワ大佐らリーリヤ小隊が登場します。


【2】新兵器の開発に協力する 難易度:2

前編に引き続き、ランチャーウィザード、ブーステッド用の新兵器の開発を行うパートです。
前編で提示された情報の調査も、こちらのパートとなります。

クロニカ・グローリーはこちらに登場します。

★アイテム案募集とクエスト化
前編に引き続き、こちらのパートでは新兵器の開発が行われ、その結果新たなアイテムが作成されます。
そして、それらが手に入るクエストが後日公開される予定となっております。
その新アイテム案をこちらのパートのアクションにて募集致します。

シナリオの性質上ランチャーウィザード、ブーステッドのアイテムの採用率が高くなりますが、提案するのは他のアバターのものでも構いません。ただし、IFは除きます(IF用の武器や特殊装備は問題ありません)
アイテムを提案される方はアクション欄に【アイテム案】のタグを入れてください。
その上で、

・アイテム名(最大15文字程度)
・対応アバター(ゼスト限定)
・説明(100字以内)

の三つを必ず明記して下さい。

記載例は【2】のサンプルアクション下部に記してありますので、ご参照下さい。
また、案はおひとり様(1アカウントにつき)1つまでとさせて頂きます。

案の採用は数点を予定しています。
アイテムの説明の中に発案者としてPC様のお名前を入れさせて頂きます。
こちらは「開発アクション」として判定を行わせて頂きます。
「提案するアイテムの有用性」をうまくアピールできれば、採用されやすくなるかもしれません。

※データ分析とアイテムの提案の両方を行ってもダブルアクションとはなりません。
なお、細かいデータや説明につきましては、アイテム化の際に調整させて頂く場合がございます。
採用者の方への個別通知はございませんが、クエスト発表時に1つプレゼントさせて頂きます。
時期によっては弊社で用意していた新アイテムとお客様のアイデアが被る場合もございますので、あらかじめご了承ください。


【3】航路偵察任務を行う 難易度:4

エリア15とエリア10とを結ぶ航路の偵察任務を遂行するパートです。
通常、ゼストにおける大型艦船は尉官以上でなければ運用できませんが、今回はホライゾンの特異者が艦隊運用を行うための練習航海といった意味合いが強いため、現在の階級が准尉であっても、運用に必要な人員が確保され、使用が可能となっております。
※フェローの人数は増えません。

この航路でインテグレーターの襲撃報告はほとんどなく、今のところゼストの中でも比較的安全であるとされています。
しかし、エリア10から未確認IFの情報が提供された事もあり、エリア10、エリア15共同で警戒を強める事となりました。
この未確認機IFは大口径ライフルや二基のミサイルポッドといった火力が高めの装備構成となっています。
ただ、最近まで無人IFの一機も目撃されなかった海域に突如出現した事もあって、「新しいインテグレーターの基地が作られた」可能性もあるようです。その場合、量産型クアンタロスなどの他の戦力もいる事でしょう。
こちらにはジョニー・ハワードが登場します。彼はオールドキャプテンとして、小型のIF空母にて、艦隊旗艦を務めます。


それではみなさんのご参加とアクションをお待ちしております!

【2014年9月22日19:00 追記】パート【1】の小隊支援行動につきまして、追記を行いました。

【1】新型IF試作機のテストを行う 【現在のMC参加人数:42】

2

【2】新兵器の開発に協力する 【現在のMC参加人数:25】

2

【3】航路偵察任務を行う 【現在のMC参加人数:33】

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