クリエイティブRPG

転空の世界、ユグドラシル。

世界の根幹をなす宇宙樹が逆転したこの世界で、
人々は空の彼方にある、地上への帰還を悲願としていました。

そしてユグドラシルの第３層の殆どを支配する英霊王ジグムントは、
第４層の更に下、暗黒の亀裂に飲み込まれた神々の世界、
アースガルドの本格的な探索を計画していました。

地上の帰還に必要な、神々の力を手にするために。



ユグドラシル第４層。

「姉ちゃん、着いたぞ。ここが樹冠都市ティンガネスだ」

ティンガネスの首長、ビョルンは
ヴァルキュリアのアルベルティーナと共に
第３層のヴェステロスからティンガネスに戻りました。

「すごい、ここがティンガネス……」

ティンガネスは樹冠都市と呼ばれる枝葉の部分は、
港だけでその本体はユグドラシルの幹の中にあったのです。

街は人やドウェルグで混み合っており、市場や酒場は活気づいていました。
そして町の中央には巨大な穴が掘られていたのです。

「アースガルド探索が行われてるポイントはいくつかあるが
ここほどの規模は他にはねえ。

探索のための迷宮都市、それがティンガネスだ」

「はい。探索の最前線はどこですか？」

「このティンガネスを地下１階として地下４階。
穴も４階までしか堀すめられてねえ」

ビョルンによれば、
地下１０階と呼んでいる階層の下がアースガルドというのです。
それを聞いてアルベルティーナは真剣な面持ちで言いました。

「では地下４階に向かわせてください。
……一刻も早く、アースガルドに行きたいのです」

「構わねえよ。だが、一つ聞かせてくれないか？
姉ちゃん、何が目的だ」

地上を救うというアルベルティーナの言葉は嘘ではないにせよ、
アースガルドに行く具体的な目的があるはずだとビョルンは睨んだのです。

「オーディンの玉座、フリズスキャルヴ。
……フリッグ様が、そこに行けと私に命じられました」

フリズスギャルヴとは世界の全てを見渡せると言われる
主神オーディンとその妻フリッグのみが座れる玉座のことです。

ビョルンはフリッグという言葉を聞いて、
改めてアルベルティーナを見据えました。

「俺は探索中にフリッグのレリーフを見たことがある。

姉ちゃん、あんたに似てたような気がするぜ」

それを聞いて、アルベルティーナ微笑みました。

「ヴァルキュリアはオーディン様が妻のフリッグ様を模して、
その姿を決められたといいます。不思議ではありませんよ」

「……まあ、そういう事にしておくか。

地下４階に黒いリンドヴルムがいて苦戦している。
だが、あんたならやれるだろう。
探索者はたくさん集まっている、協力して進めてくれ」

ティンガネスには地上奪還の理想に燃え、
あるいは一攫千金を求める探索者たちが集まっていました。

そしてその中には、木戸から連絡を受けた
ワールドホライゾンの特異者たちも多数いたのです。

トリガーシナリオ『闇に瞬く光　前編』をお送りします。
本シナリオはユグドラシルのトリガークエスト「転空のユグドラシル第５話」直後からのアルベルティーナ側の展開となります。
ユグドラシルで初のトリガーシナリオとなり、全３回の予定となります。

最低限の情報については本ガイドにも記載しておりますが、上記トリガークエストやワールドガイドなどもご覧の上ご参加頂けると幸いです。

定員に制限はありますが、トリガークエストのキャラクターが登場し、最終的な結果はグランドシナリオにも影響を与えます。

また、グランドシナリオとは違い基本的に全ての参加者が登場します。
以下、注意事項となります。

★報酬について
シナリオに参加すると、

EXP：1800
G：1800
社会性：1

を獲得できます。
※LCを参加させている場合、LCも同じ報酬を受け取ることができます。
※フェローを参加させるとMC・LCの報酬社会性が+1されます。（フェローを何名参加させても+1となります）

★アクションの書き方
シナリオに参加した後、自分の行動に合わせて「アクションパート」のいずれかを選択してください。
自分の行動したい物がない場合でも、活動場所が近い物を選択してください。

アクションパートはクエストと同様の難易度が設定されていますが、
シナリオではアクションによって難易度の差を埋める、あるいは戦闘能力に左右されない行動をとることも可能です。

具体的なアクションの書き方が分からない方は、プレイガイドをご覧ください。

以下、今回のシナリオについて説明します。

■基本的な状況
ティンガネスはアースガルド探索の為に作られた都市で、ユグドラシルの幹の中に存在します。
元々はハイドウェルグと呼ばれる一般のドウェルグより高度な技術を持った種族の都市でしたが、
彼らは転空直後にこの都市を放棄しています。
ビョルンはその跡地を利用してティンガネスを築き上げ、
巨大な穴を掘ってアースガルドへの直通ルートを築き上げようとしています。
そのため、ティンガネスには探索や採掘のために探索者やドウェルグが集められています。
本来なら人間とコミュニケーションを取るのが困難なドウェルグですが、
ビョルンはドウェルグの女王の一人と意思を疎通することが出来るらしく、
ここでは例外的に人間とドウェルグが共存しています。
また、直通ルートの開発には途中の迷宮の調査が必須であり、
その調査は現在地下４階と呼ばれている階層まで行われています。
地下４階まででもアースガルドの神々遺産とまではいかなくても、
ドウェルグや神々に由来する様々な品が見つかっています。

アクションパート別の注意事項は以下のようになります。

【１】ティンガネスで冒険者を支援　難易度：１
ティンガネスの街では酒場や市場など、探索者を支援するための施設がそろっています。
また、直通ルートの工事を行っているドウェルグたちも集まっており、活気があります。
このパートでは探索者の支援のため、酒場の定員として給餌や歌などを披露したり、
あるいはルートの工事をドウェルグと行ったりなどができます。
また、ビョルンはティンガネスで町の防備体制を固めています。
空飛ぶ巨人が出現したことでこのティンガネスが襲撃される可能性も出てきたためです。

ＮＰＣのビョルンはこのパートで登場します。

【２】地下２階を探索する　難易度：２
地下２階はハイドウェルグたちによってつくられた整備された区画ですが、
複雑に分岐しており同行する誰かがスキル「初級迷宮勘」がない限りは迷いやすくなっています。
その状況を利用して迷宮内にビョルンと敵対するベルセルクたちが野盗として潜んでおり、探索者たちを襲撃することもあるようです。
また、最近になってハイドウェルグが残した石巨人と呼ばれる巨大な石像が暴れており、
このままでは直通ルートにも被害を与えかねない状況のため、倒さなくてはなりません。

【３】地下３階を探索する　難易度：２
地下３階は樹が腐りかけており、隙間からギンヌンガガプの悪霊が多数入り込んでいます。悪霊は増え続ける一方で、
このままほっておけば地下３階そのものが悪霊によって占領されてしまいます。
悪霊たちは転空の際亡くなった人々の霊と推測され、
ノルンであれば彼らの言葉を聞き、昇華させてあげることが出来るでしょう。
また、ここにはヌクティフニャットと呼ばれる謎の生物が群れで行動していることも知られています。
彼らは不気味な物の、不用意に近づかなければ危険はありませんが、
敵とみなされると全員で雷のルーンを使ってきて攻撃される可能性もあります。
ヌクティフニャットの群れには一つ目のヌクティフニャットがいるという噂もありますが真偽は定かではありません。

【４】地下４階を探索する　難易度：３
地下４階はユグドラシル内に開いた広大な空間です。
ここにはリンドヴルムが複数住み着いていますが、
ギンヌンガガプの影響か黒く染まり凶暴化しておりエインヘリアルであっても懐かせられないようです。
また、アース神族の神殿がありますが転空以前の物のため天井に逆さの状態で存在し、探索は困難です。
地下５階へのルートを開けるために予定している場所には巨大な黒いリンドヴルムがおり、行く手を阻んでいます。
このリンドヴルムがこの空間の支配者であり、彼をたおさない限りはここより地下に進むことはできないようです。
アルベルティーナは自ら志願して地下４階へやってきています。

ＮＰＣのアルベルティーナは自ら志願して地下4階へやってきています。

★クエスト化とアイテム案募集
本シナリオの結果を踏まえて、クエストが作成される予定です。
そちらのクエストに登場する、迷宮で発見されたアイテム案を募集します。
応募されたい方はアクション欄に【アイテム案】のタグを入れてその下に、

・アイテム名（最大15文字程度）
・対応アバター(ユグドラシル限定)
・説明

を記載してください。
記載例は【４】のサンプルアクションをご覧ください。
また、案はおひとり様１つまでとさせて頂きます。

案の採用は数点を予定しています。
アイテムの説明の中に発見者としてＰＣ様のお名前を入れさせて頂きます。

●応募のご注意
・アイテム案はシナリオのアクションとは別に判定されます。
・アクション欄にアイテム案のみを書かれていた場合、シナリオへの登場はマスターの裁量で最低限の物となりますのでご了承ください。
・ＬＣやフェローのアクション欄に書かれても問題ございませんが、案はアカウントごとに最大１つとさせて頂きます。
・複数の案が書かれていた場合採用できないことがございますので、ご了承ください。
・細かいデータや説明についてはアイテム化の際に調整させていただく場合がございます。
・採用者の方への通知はございませんが、アイテムの説明の中に発見者としてＰＣ様の名前を入れさせて頂き、クエスト発表時に１つプレゼントさせて頂きます。
・時期によっては弊社で用意していた新アイテムとお客様のアイデアが被る場合もございますので、あらかじめご了承ください。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。