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【三種の神器】封魔忍法帖 前編

リアクション公開中!

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【三種の神器】封魔忍法帖 前編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:大和
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2013年09月27日公開!

シナリオガイド

三種の神器の一つ『神璽』を巡り、陰に生きる者たちが動き出す!

シナリオ名:【三種の神器】封魔忍法帖 前編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



京の南西に位置する地、奈張。
ここは宿場町として、西から上京する者たちや地方に赴く貴族にとっての憩いの場となっています。

「た、大変だ!」
「何事です?」
「悪党だ。悪党が攻めてきた!」

貴族向けの宿泊施設の主人である藤林 玄蔵(ふじばやし げんぞう)の元に、宿泊中の貴族は慌てて駆け込みました。

「ご心配なさらずとも、悪党程度ならば騒ぐほどではありません。外をご覧下さい」

玄蔵が開けた襖の外には、月明かりの下、向かいの塀の上で悪党たちを吊るし上げる者たちの姿がありました。

「に、忍者!?」
「……この通り、町の警備は万全でございます。さあ、ご安心してお休みなさいますよう……」

玄蔵が微笑むと、貴族の男は急激な眠気に負け、目を閉じてしまいました。
――薬を嗅がされたことに、気付かずに。

「玄蔵様、悪党は全員始末しました。皆、はぐれ者であることは調べがついておりますゆえ、外に知られることはないでしょう」

忍装束の一人が、玄蔵に報告します。
この町には、知られざるもう一つの姿がありました。

「夜襲はこれで二度目じゃ。何者かに勘付かれておるのかもしれん。警戒を続けよ」
「御意」

宿場町は表向きの姿。ここ奈張の実態は、封魔流の忍者の里です。
そして、玄蔵こそが、現在の封魔流忍者の総頭目なのです。
しかし、それを知る者はほとんどいません。

(連中の後ろにいるのが何者かは知らん。だが、狙いは“神璽(しんじ)”で間違いないじゃろう。どこから情報が漏れたのかは知らぬが、次は拾い集めではなく、本命を送り込んでくるはず……“抗我流(こうがりゅう)”の者たちが動くか? だが、昼の襲撃に備えるには、今町にいる者だけでは不十分じゃ)

戦力を確保しつつも、この町の正体がばれぬように、表の顔を演じる必要もある。
神器が狙いなら、一度は奪わせてもいい。時間稼ぎをする者がいさえすれば、その間に町の外に布陣を展開できる。
玄蔵が悩んでいると、ふと昼間に出会った一人の少女の姿が頭をよぎりました。

 ――一日一善、困った時はボクに任せて!

(……ああ言っていたということは、何らかの後ろ盾があるのだろう。背に腹は変えられん)

* * *


翌日。

「と、いうわけなのじゃ。無理を承知での頼みであることは分かっておるが、どうか……」
「お安い御用だよ。ね、会長!」

大和の調査のため、ホライゾン・アカデミーの生徒会長木戸 浩之と共に奈張に来ていた棗 蕾奈が胸を張って答えました。

「……勝手に決めないでくれ。
 しかし、昨夜悪党の襲撃を受けた以上、警戒せねばならないのもまた事実です。我々でよければ、お手伝い致します」

ただし、と浩之が付け加えます。

「その代わりといってはなんですが、ある程度この町を自由に見て回ることをお許し下さい。戦力を配置する上でも、知っておかなければならないことは多いですから」

玄蔵は渋ることなく、その条件を飲みました。
こうして、浩之と蕾奈からの応援要請を受けた特異者たちが、奈張へやってくることとなったのです。

* * *


「それにしても、まさかうちら四人がこうして顔を合わせるなんてねぇ」

露出の多いくノ一装束を纏った少女が、呟きました。

「現“抗我流四頭目”がこうして集う日が来るとはな」
「…………眠い」

四人は初対面でしたが、出会った瞬間に互いが何者であるかを理解しました。
依頼であれば、肉親すらも躊躇いなく手に掛けるだけの徹底した厳酷さを持つ“抗我流”。
その中でも非常に強い力を持つ四人の頭目が、彼女たちなのです。

「油断はしないで下さい。寄せ集めとはいえ、二度に渡ってこちらの放った者たちを退けています。兵を雇っているか、あるいは」
「――町の人が、うちらの同類。ってことだよね」

彼女――蒼炎の怜(れい)が立ち上がります。

「仮に違ったとしても、神器の動向を伺うために、“封魔流”の連中がこの近くに潜んでいたとしてもおかしくはない。
 ……ってことで、うちら『は組』がちょっと確かめてくるよ」

そう他の頭領に告げ、彼女は町へと駆け出しました。

「……彼女は非常に素晴らしい術を持っていますが、我ら四頭領の中では最も幼い。ゆえに、少々不安があります。
 『に組』は怜の支援を。あなたの得意とする術が、最も適しています」
「何でてめぇが長気取ってんだよ。……まあいい。行ってくるぜ」

“震撃の徹斎(てっさい)”が、怜の後を追うのでした。


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

大和妖奇譚のトリガーシナリオ第三弾『封魔忍法帖 前編』をお送りします。

大和妖奇譚の概要については、こちらをご覧ください。


★報酬について
シナリオに参加すると、
EXP:1800
G:1800
社会性:1
を獲得できます。
※LCを参加させている場合、LCも同じ報酬を受け取ることができます。
※フェローを参加させるとMC・LCの報酬社会性が+1されます。(フェローを何名参加させても+1となります)

★アクションの書き方

シナリオに参加した後、自分の行動に合わせて「アクションパート」のいずれかを選択してください。
自分の行動したい物がない場合でも、活動場所が近い物を選択してください。

アクションパートはクエストと同様の難易度が設定されていますが、
シナリオではアクションによって難易度の差を埋める、あるいは戦闘能力に左右されない行動をとることも可能です。

具体的なアクションの書き方が分からない方は、プレイガイドをご覧ください。

アクションパート別の注意事項は以下のようになります。


■基本的な状況

奈張の実質的な長である藤林 玄蔵は、二度に渡って悪党の襲撃を受けたことから、町の警備を強化することに決めました。それを依頼した相手は、人助けをしようと意気込んでいた棗 蕾奈です。
彼女は案の定の二つ返事でしたが、同行していた木戸 浩之は町の調査を行うために、条件として「ある程度の自由行動」を玄蔵に認めさせました。

現時点では玄蔵の正体および、襲撃者の狙いについては特異者に明かされていないため、「襲撃者から奈張の町を守り抜く」ことが主な目的となります。

※特異者は、アクションをかける時点では奈張が忍者の里であることは知りません。
知らないという前提でアクションをかけて下さい。



■封魔流と抗我流

大和における忍者の二大流派です。
封魔流は対妖魔に特化した忍者の集団で、中央政府とは協力関係にあります。
古代にまだ人々が妖魔の実体を把握できていない頃、妖魔の調査を命じられた者たちが開いた流派が、この封魔流であるとされています。

それに対し、抗我流は古代に各地で豪族が覇を競っていた頃に、傭兵として雇われていた者たちが起源とされています。
彼らは「中立」であることを重んじ、金銭以外の条件で雇われることはありません。依頼によって同じ流派の者同士で敵対した場合でも、契約の方を重んじます。
彼らもまた普段は一般人として暮らしていますが「自身さえも欺く」訓練を受けているため、中には強い暗示によって自身が抗我流の忍者であることすらも自覚していない者もいます。


【1】奈張の町を散策する 難易度:1

木戸と共に、奈張の町の調査を行うパートとなります。
奈張は街道沿いの宿場区画と、それ以外の農村区画とに分かれており、農村区画には京の貴族が所有する荘園もあります。
玄蔵の邸宅や土蔵といった施設は塀で囲まれており、許可なく立ち入ることが難しくなっています(在地の有力者の邸宅は、貴族が宿泊するための宿となっています)
重要な施設は町人の立ち会いの下で入ることが可能です。

NPCの木戸 浩之はここに登場します。


【2】抗我流忍者と戦う 難易度:2

襲撃者の本部隊である抗我流の忍者たちと戦うパートとなります。
先行部隊として「は組」が、増援として「に組」が来ることがシナリオガイドで示されていますが、特異者は相手が二段構えになっていることは知りません。
数はそう多くありませんが、一人一人が忍者の中でも精鋭と呼べるだけの実力を備えているため注意が必要です。

四頭目の一人、徹斎はここに登場します。


【3】土蔵の防衛を行う 難易度:3

奈張の主要施設の一つである、土蔵の防衛を行うパートとなります。
土蔵の中には生活に必要な米や、商店で取り扱われている各種商品、それだけでなく、金目の物も同じくここに納められています。
端的に言うと、「町にとって貴重なもの」が全て集約されているような場所となります。
玄蔵は、「悪党の狙いはおそらくここだろう」と予測しています。

NPC棗 蕾奈と、四頭目の一人、怜はここに登場します。


なお、浩之と蕾奈の大和におけるアバターは、浩之が陰陽師、蕾奈が僧兵です。

【1】奈張の町を散策する 【現在のMC参加人数:26】

1

【2】抗我流忍者と戦う 【現在のMC参加人数:41】

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【3】倉の防衛を行う 【現在のMC参加人数:29】

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