クリエイティブRPG

黄昏の世界ゴダム。

ゴダムの裏社会を支配するセルペンテファミリーと戦いを始めた
マイケル率いるミカワヤファミリーは各地の戦いで勝利しました。

しかし、ラファエロとウリエラ、二人の強力な力を持つ、“サブロフの子供たち”は健在。

さらにセルペンテのボスアギーレは巨大な陰謀を計画していたのです。

それは。



首都ゴダム。
そこに光の柱が立ったのは一瞬の事でした。

「……キレイ」

誰かが呟きます。
しかし、柱はあらゆるものを貫き、大爆発を起こしたのです。
それは宇宙からの攻撃でした。
政府庁舎である巨大な宇宙船跡（通称：墓標）への直撃こそ免れましたが、一部は破壊されました。

レーザーの直撃を受けた地域では救助活動が行われていますが。
地下からあふれ出したグールたちが人々を襲うという話もあり、難航しています。



ショーマッドのミカワヤアジト。

「という訳だ、マイケル。

……てめえのオヤジのせいで、
こっちは宇宙行かないといけねえんだわ！」

ゴダム政府の特殊部隊デルタフォースのジェイルは、黄金の蜂蜜酒をよこせとスゴみます。

「その酒があれば宇宙でも活動できるそうじゃねえか！」

マイケルはその言葉に渋々頷きます。

「分かったよ、身内の迷惑料だ。タダでくれてやる。
で、行くのはお前一人なのか。他の隊員は？」

「他の事態を警戒して、動かせないのさ。それに時間もない」

「分かった。今回は特別だ。
蜂蜜酒はミカワヤが宇宙まで届けてやるよ……行くぞ」



大統領執務室。
モニターにはアギーレ・セルペンテの顔が映し出されていました。

（久しぶりだな、
ノーデンス・アームストロング大統領閣下）

「思い切ったことをしたな、アギーレ。
……宇宙からゴダムを支配するつもりか？」

その言葉にアギーレは笑いました。

（ゴダムの王となるのは、私ではない。

無論、邪神群でもないし、
貴様やアンリのような“旧神”でもない。……新たなる人間だ）

「否定はせん。
だが、この地位から降りることは、今は出来ない。
……敵は他にいるのでね。」

（では、その地位にしがみついたまま死ぬがいい。
お前の力を受け継いだ娘が向かう。楽しんでくれ）

別のモニターには、
兵を蹴散らすナタを持った女の姿があったのです。

ゴダムのトリガーシナリオ『サブロフの子供たち　後編』をお送りします。
こちらはトリガーシナリオ『サブロフの子供たち　中編』の続編であり、今回が最終回となります。
シナリオの結果はグランドシナリオにも影響を与えます。

★アクションの際のご注意
シナリオに参加した後、自分の行動に合わせて「アクションパート」のいずれかを選択してください。
自分の行動したい物がない場合でも、活動場所が近い物を選択してください。
※ただし本シナリオと関係のないアクションと判断された場合、アクション不採用となる場合がございます。
※アクションパートの選択ミスにお気をつけください。正常に処理されない場合がございます。

今回のアクションパート別の注意事項は以下のようになります。

■基本的な情報
マイケル・サブロフ率いるミカワヤファミリーは親組織であるセルペンテ・ファミリーに無断で、密造酒の御用聞きによる販売を行っていました。
これを裏切り行為とみなしたセルペンテ・ファミリーによる各地のアジトの一斉襲撃が行われましたが、特異者の力添えもあり、緒戦において勝利している状態です。
セルペンテファミリーのボス、アギーレ・セルペンテはゴダムのマフィアの頂点と言われており、反大統領派の中心人物でもあります。
彼は、マフィアの利益のために禁酒法を制定し、邪教ともつながりがあるといわれており、ワールド・ホライゾンでもゴダムの混乱の渦中の人物として警戒対象とされていました。
そして、アギーレはついに自らの野心を実行に移しました。政府の宇宙施設を占拠し、宇宙からのレーザー攻撃で首都ゴダムを攻撃しました。
そして大統領暗殺のために、ウリエラ・サブロフを送り込んだのです。

そのため、今回も各地でミカワヤファミリーやゴダム政府への協力が要請されています。
前回と同じく、セルペンテファミリーに所属したＰＣはセルペンテ側として行動が可能です。ただし、今回も権限などはありません。

【１】宇宙センターへ向かう　難易度：4
マイケルはデルタフォースのジェイルと共に、セルペンテファミリーによって占拠された宇宙センターに向かっています。アギーレがいる攻撃衛星に向かうには宇宙センターからシャトルで行くしか方法がないためです。
宇宙センターは瘴気の中にありますが、そもそも幹線道路でつながっていたため、車を飛ばせば1日もあれば着くことができます。
しかし、その道はラファエロ・サブロフが待ち構えており、またセンターもセルペンテファミリーによって占拠されています。その占拠にはジャカマクソンで出現した粘液が使用されたようです。
ラファエロたちの妨害を突破し、シャトルにマイケルたちを乗せるのがこのパートの主な目的となります。
このパートの結果は必然的に【２】に影響を与えます。

ＮＰＣは、マイケル、ジェイル、ラファエロが登場します。
※ジェイルは「エクソダス・オブ・ゴダム」7話で登場したデルタフォース隊員となります。

【２】アギーレを倒す　難易度：4
アギーレのいる攻撃衛星にシャトルで向かい戦うパートです。
本来、攻撃衛星の使用権は大統領にしかなく、地上からそのコントロールを奪うのは不可能でした。そのため、アギーレは直接宇宙に向かい、盟友であるサブロフ博士の技術によって衛星をコントロールできるようにしたのです。
現在はエネルギーの充てん中ですが、放っておけば再びレーザーがゴダムを襲うでしょう。
また、マイケルやデルタフォースなどが来ることを予期していたアギーレはサブロフ博士の作った強化人間に身を守らせています。
基本的には衛星内での展開となりますが、ミカワヤ側は黄金の蜂蜜酒を飲んでいるため、宇宙空間に出てもダメージを受けることはありません。ただし、あくまで死なないというだけで自由に移動できるわけではないのでご注意ください。

【３】大統領を守る　難易度：4
首都ゴダムの政府庁舎（通称：墓標）に、セルペンテのウリエラが乗りこんでいます。ウリエラは配下のアウトローたちにミサイルで隔壁を破壊させながら、大統領のいる最上階へ向かっています。
ウリエラは通常の兵士では到底倒せる相手ではなく、またデルタフォースの多くは外に出ているため、このままだと大統領の元にたどりつきます。
大統領は非常に強いとうわさされていますが、その力は未知数で、またアギーレは何らかの対抗策をウリエラに仕込んでいると思われます。
また、ウリエラ以外にも墓標の各所に巨大な粘液が出現しており、墓標は徐々にそれに覆われてしまっています。

【４】首都ゴダムで救助活動を行う　難易度：2
攻撃衛星からのレーザーを受けたゴダムでは救助活動が行われています。
しかし、レーザーによって被害を受けた区画は広く、またかなり深いところまでレーザーが届いています。そのため、救助が難航しています。
また、地下鉄など、ゴダムの地下に潜んでいたグール達がこの機会に乗じて外に出てきて被害者や一般人を襲ってもいます。
救助と同時にグールの退治も行わなくてはなりません。

【５】各地のセルペンテファミリーを倒す　難易度：3
アギーレの今回の動きは、セルペンテのほとんどの者には伝えられておらず、
各地のセルペンテファミリーのメンバーは混乱しているようです。
そのため、マイケルの腹心であるアンソニーはこの機会にセルペンテを壊滅させようと動いています。
このパートはこれまでの「サブロフの子供たち」で登場した都市で行動することが可能ですが、リアクションではアクションで書かれた都市しか描写されません。また、セルペンテファミリーを倒すと言う目的とあまりにかけ離れた行動の場合は失敗することもあります。

上記【1】～【５】の結果の組み合わせによってシナリオの最終結果が決められ、グランドシナリオへ引き継がれます。

★担当ゲームマスターについて
ゲームマスターはこれまでのシリーズで執筆させて頂いた、

ウケッキ
ＲＥＤ
樹和寿
トヨシロ

が引き続き行わせて頂く予定です。

★追記
・セルペンテファミリー側に所属している場合、攻撃衛星などにあらかじめいるとしても問題ございません。
※ただし特別な権限などはありません。
・未成年であっても、宇宙に向かう場合は（命に関わるため）黄金の蜂蜜酒の摂取は可能です。
　ただ、娯楽としての飲酒ではなく必要最低限の量の摂取の為、酔うことはございません（描写されません）。
・攻撃衛星は宇宙ステーション的な施設も兼ねており、内部には大気は存在しますが、微重力状態となります。ただ、通常の行動の場合は大きな制限を受ける事はありません。
　また、宇宙空間での有効な移動手段は現状ありません。

それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

【2013年7月9日11:10　追記】「★追記」の項目を追記いたしました。
【2013年7月9日16:00　追記】「★追記」の項目に追記いたしました。