ローランドのスペシャルシナリオ
『魔貴族アーロンの野望』をお送りいたします。
当シナリオは『レヴァナント・クロニクル』のサイドストーリー的なシナリオとなっております。
第一部の主な舞台であったレガリス王国のその後を扱った内容ですが、
基本的なことは当シナリオのみでも分かるようになっておりますので、過去の話を知らない方でもお気軽にご参加下さい。
【2020年7月10日19:00】ご好評につき、定員を50→75名に増員いたしました。
なお、予約定員の増員はございません。
■シナリオの参加報酬について
本シナリオに参加した方は、アクション締め切り後、
シナリオ報酬として経験値・社会性・お金(G)に加え、
冒険者等級の貢献点(ランクアップポイント)が手に入ります。
さらにシナリオ内で活躍したキャラクターにはリアクション公開後、
シナリオの内容や活躍に応じて、追加の貢献点をはじめとした様々な特典がプレゼントされる可能性があります。
※今回は魔族の領主が依頼主でもあるため、魔界由来の品が報酬となるかもしれません。
冒険者等級の詳細やランクアップポイントのシステムは
こちらをご覧下さい。
■基本的な状況
魔王ヴェイロンを倒し、女王ジュリア一世による新体制となったレガリス王国。
各地にはヴェイロンとの戦いの爪痕が残っていますが、ゆっくりとではあるものの領土の復興が進んでいました。
しかし一部の領地はヴェイロン軍に所属していた高位魔族に奪われたままであり、
「魔貴族」と称して新領主を名乗り、支配している者もいました。
ただ欲望のままに民衆を虐げ、苦しめているのであれば騎士団を派遣して解放するだけなのですが、
事はそう単純ではありませんでした。
キャンベル伯爵領に隣接するアーバイン男爵領を占拠している魔人アーロンは、
“善政”を行っているとして、アーバインの人々に支持されています。
前領主はアーデン候同様の悪徳領主であり、ヴェイロン侵攻の際は真っ先に街から逃げ出したほどです。
しかしアーロンにあっさり殺され、死体を見せつけられた騎士団は降伏。
魔族に蹂躙されることを覚悟したものの、アーロンは部下たちに殺戮行為をすることを許さず、
人族を自身の手駒とすべく、自ら領主となってアーバインを治めることにしました。
これはオルディアとダレストリス帝国を攻める際、前線に人族を出せば戦い難くなるだろうという打算からのものでしたが、
アーロンから見てもあまりに酷い街の惨状に、本気で領地を立て直してしまいました。
結果魔族でありながら英雄視され、本人もいつしか魔王の思惑関係なしに領主生活を楽しむようになっていました。
アーロンはあくまで自分第一で民への慈悲など一切なく、上級魔族らしく人族を見下しているため、
自分が人族から慕われる理由が全く分かっていません。
ジュリア女王も民意を考慮して自治を認めざるをえず、王国公認の魔貴族領となっています。
とはいえ、同じ魔族から見れば面白いものではなく、
アーバインの街にも少数ながら反魔族派がおり、
さらにアーロンの魔力に引き寄せられるように魔物も寄ってくるために、
レガリスの有識者たちは「そう長くはもたないだろう」と考えています。
なお、アーロンは「国の意向に左右されない」冒険者を重用しており、
教会に嫌な顔をされつつも頻繁に依頼を持ち込んでいます。
今回は冒険者たちに優先度・難易度がやや高めの三つの依頼が出されています。
■各パートについて
【1】霧鮫(キリサメ)の討伐 難易度:9
肥大化したひれを翼代わりにし、空を飛び回る異形の巨大サメの魔物『霧鮫』を討伐するパートです。
雲間や霧の中から突然現れることから名付けられたものですが、同一の魔物は過去に記録がないため、
「ヴェイロンがいた頃にダヌビス河に投げ込まれたサメの魔物が突然変異したもの」と考えられています。
空を飛んでいるものの、獲物の匂いを嗅ぐと地表付近まで来るため、
飛行手段がなくても普通に戦うことができます。
※今回は人気のない平地に誘い込んで戦うことになります。
全長約30メートルという巨体ですが非常に動きが速く、皮膚は非常に硬くざらざらとしており、
下手に接触すればおろし金に擦られるがごとく全身を削られます。
このため止めることはおろか有効打を与えるのも難しくなっています。
ただし腹部は他の部位より柔らかくなっています。
目はあるもののほとんど機能しておらず、非常に鋭い嗅覚のみで獲物を識別します。
特に血と死体の腐臭に敏感なため、隊商は逃げる際に動物の死体を利用するほどです。
倒すためには霧鮫の動きを封じつつ、巨体に有効打を叩き込む必要があるため、
難易度が高くなっています。
こちらのパートにはゴールディとキキが登場します。
【2】領主・商人の護衛 難易度:7
ダヌビス河の橋と交易路の復旧が完了し、領主としてキャンベル伯に挨拶に行くアーロン卿を護衛するパートです。
厳密にはアーロン卿を含む隊商ですが、護衛の騎士団は騎士長ランディを含むわずか数人です。
アーロンは反魔族派が騎士団の中にもいることを想定しており、
教会を通して報酬のやり取りがある冒険者の方が信用できるものとして雇っています。
霧鮫の問題もあり、隊商の規模は小さく機動力を重視しており、アーロン卿と商人は馬車での移動となります。
騎士たちはエクゥに騎乗して馬車の周囲を固めていますが、冒険者は護衛のために馬車への同乗が可能なため、
自前の乗り物・移動手段を用意しなくても問題ありません。
※用意した上で騎士たちと共に哨戒を行っても構いません。
彼自身、四魔将の副官(ネラ、グレオス、ジィド)程度の実力はありますが、
「魔族の領主が暴れ回っている」という風評を立てられないよう、自身が戦うのは避けています。
※クルエルは四魔将とほとんど変わらない。
なお、アーロンは意識せずとも同族や魔物を引き付けてしまいます。
基本的に下級魔族・魔物はアーロンには逆らえませんが、
中級魔族以上には彼を妬む者もおり、盗賊や魔物を引き連れて隊商ごと襲おうとしてきます。
想定されるのはリザードマンをリーダーに、人族の盗賊、ゴブリン、狼の魔物(ワイルドウルフ)と、
そこまで強力ではありません。
こちらのパートにはアーバインの騎士長であるランディが登場します。
彼はアーロンに最も信頼されている騎士で、
ランディも「魔族だが領主として仕えるに値する人物」と敬意を払っています。
【3】廃砦の調査 難易度:6
現在は廃止となったアーバインの廃砦を調査するパートです。
戦闘もあるものの、どちらかと言えば探索寄りです。
無人で手つかずになっていますが、ヴェイロン敗北後に魔族が逃げ込んでおり、
ダークエルフのネクロマンサーが魔族・人族問わず戦死者の骨をかき集め、
スケルトン軍団を作って守らせています。
スケルトンは直接使役しておらず自律稼働しており、
ネクロマンサー自身は砦の中で見つけた地下道の探索に向かっています。
※ネクロマンサーが地下道にいるのはPL情報となります。
地下道を通ればレガリスから安全に逃げられるかもしれないという考えからですが、
中で迷って出られなくなってしまい、冒険者が訪れた時点でもさまよい続けています。
何かしら魔力を発するものの存在を感知していますがそこに到達できておらず、
自身の魔力も弱っているため、上級魔族かつ術者とは思えないほどに弱体化しています。
本人もできれば戦いを避けたいと思っているため、直接は戦わず逃げることを優先します。
とはいえ、侮ってていい相手ではありません。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
【2020年7月15日11:00】
パート【2】の隊商の規模および移動手段について追記を行いました。