クリエイティブRPG

バルティカ奪還戦(前)

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バルティカ奪還戦(前)
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:テルス
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2019年04月26日公開!

シナリオガイド

バルティカ公国奪還戦開始! 難攻不落の要塞島を二方面から陥とせ!!

シナリオ名:バルティカ奪還戦(前) / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


 大地母神キュベレーによって創造されたという
 相克(そうこく)の世界テルス

 過酷な環境にある小惑星群「ワラセア」に興ったグランディレクタ共和国が、
 魔力豊かな惑星「スフィア」を支配するラディア連合王国へ侵攻した戦争は休戦を迎えました。

 しかし、今度はラディア連合王国内に、
 強硬派の対冥王軍組織“アディス・カウンター”とそのやり方に異を唱えた“プリテンダー”という
 2つの勢力が誕生し、対立を深めていましたが、
 “アディス・カウンター”の指導者が冥王六欲天だと分かり、
 女王エクセリア・ラディアの後ろ盾を得た“プリテンダー”が勝利を収め、
 ラディア連合王国の内戦は集結しました。

 ところが今度は、ワラセアにある6つの「諸島(ベンセレム)」のうち、
 グランディレクタ共和国を除く5つのベンセレムが同盟を組み、
 ラディア連合王国への侵攻を理由に、グランディレクタ共和国へ宣戦布告を行った動乱も、
 両者痛み分けという形で一応の終結を見たのでした。

■□■


 バルティカ公国のある大陸とサフル大陸の間には広大な海が広がり、その途中には幾つもの島や列島が散見されます。
 バルティカ公国が冥王六欲天に支配されて以降、これらの島々のおよそ半数は冥王軍の傘下に落ち、ラディア連合王国軍の接近を鉄壁の守りで跳ね返していました。
 その中でも最大にして、戦略上最も重要な要塞島ヴィルガを攻略出来るかどうかが、バルティカ公国奪還の正否を決めるといっても過言ではありません。しかしながらこのヴィルガには、プロメテウス砲に匹敵する長大な射程と威力を持つ第七式魔閃砲と呼ばれる必殺の切り札が配置され、この要塞を難攻不落たらしめているのでした。
 ヴィルガ攻略の為には、如何にしてこの第七式魔閃砲を封じるか──これこそが連合王国軍にとっての何よりの課題でした。

 連合王国軍のバトルシップ級エアロシップ『ハディオ』の艦橋で、バルティカ公国奪還戦の総司令官を務めるダニー・カリヴァン提督は軍帽の鍔を軽くつまんだまま、洋上の遥か向こうにぼんやりと浮かび上がるヴィルガ要塞の巨影を静かに眺めていました。
「第七式魔閃砲の全砲門を水平から垂直に仰角転換させる為に要する時間は?」
「概算ですが、恐らく五分程度です」
 カリヴァン提督の傍らに佇む若い参謀副官が、幾分渋い表情を浮かべて素早く応じました。かつて“アディス・カウンター”の一員として勇名を馳せたカリヴァン提督は、以前と変わらない鋭い眼光を、今度はワラセアへと続いている青く澄み切った天へと持ち上げました。
「何とかギリギリといったところか」
「しかし、魔閃砲以外の対空砲火も非常に分厚いとの報告です。果たして、彼ら降下部隊のうち、どの程度が無事に降り切ることが出来るか……」
 参謀副官の不安げな面持ちを無視して、カリヴァン提督は再び視線を前方水平方向に落としました。既に彼の意識は別の問題点へと切り替わっていたのです。
「セルゴール議長派との交渉はどうなっている?」
「こちらも芳しくありません。何しろ、前公王とはあらゆる面で犬猿の仲と呼ばれた人物ですから」
 ダリオ・セルゴール公国議会議長といえばバルティカが冥王の手に落ちる直前まで、前公王、即ちマルグリット・バルティカ王女の父親とは最も峻烈な政敵同士だったことが、諸国にまで知られる程に有名でした。
 ところがセルゴール議長は政治力、経済力、そして軍を把握する戦術的・戦略的頭脳という点では前公王を数段上回り、議長派と呼ばれる勢力を率いる程の実力者でもありました。彼にいわせれば、バルティカが冥王の手に落ちたのは前公王の弱腰な姿勢が原因だったというのです。
 そのセルゴール議長は自らの勢力を率いてバルティカ公国周辺の島々に潜伏し、今も尚、公国領を支配する冥王軍に対してゲリラ戦を仕掛け続けており、何とか祖国奪還を目論んでいるとのことでした。
 ラディア連合王国軍としては出来ればこのセルゴール議長派と協力し、バルティカ公国奪還を目指したいところでしたが、マルグリットの存在がセルゴール議長派との交渉に微妙な影を落としていました。
 セルゴール議長の支持者にしてみれば、連合王国軍は祖国を冥王蹂躙の憂き目に遭わせた無能なる前公王の娘と結託しており、信用ならぬ存在であるという意見が広がりつつあるらしいのです。
「だが、彼らとは何としてでも手を結ばねばならん。公国内の現況を正確に把握しているだけではなく、公国奪還後の政治的、経済的復興にはセルゴール議長の手腕が何よりも不可欠だからな」
 カリヴァン提督が誰に語りかけるともなく呟いたその時、突然何者かが、艦隊の全通信回線に割り込んできました。妙に機械的な、それでいて随分とひとを食ったような陽気な声がハディオの艦橋にも響き渡りました。
『これはこれは、連合王国軍の御一行様方。ヴィルガの戦術領域内へようこそ。俺は所謂、冥王六欲天のひとりでね。名前が無ぇのも何だし、ここはひとつ、ガンデッサとでも名乗っておこうか』
 ここでカリヴァン提督は、僅かに眉をしかめました。ガンデッサとは、確かグラディウス三番機として数年前にラディア連合王国が発見していたキャヴァルリィの機体名だった筈でした。
 何故、六欲天のひとりを自認する者が敢えてキャヴァルリィの機体名を名乗る必要があるのでしょうか。カリヴァン提督は暗い予感を覚えつつ、黙って敵の声にじっと耳を傾け続けました。
『お前さん達にすりゃあ、このヴィルガは喉から手が出るほど欲しいんだろうが、そう簡単に渡しちまったんじゃあ俺達も立場が無ぇってもんだ。聞くところによりゃあ今まで他の六欲天も随分世話になったみてぇだし、ここは日頃のご愛顧にお応えして、こっちも全力でおもてなしといこうじゃねぇか』
 曰く、ガンデッサはヴィルガ内に全長15メートルにも及ぶ巨大オーク兵を数多く控えさせており、更にはエアロシップと同等の規模と戦闘力を誇る空中要塞型生物も、周辺海域に待機させているとのことです。
 巨大オーク兵は冥獣機兵、そして要塞型生物はスカイフォートという通称で冥王軍内では呼び親しまれているとの説明が加えられました。
『こっちとしちゃあいつでも歓迎の準備は出来てるって訳だ。沢山のご来訪、お待ちしてるぜぇ』
 そこで、ガンデッサからの強制割り込み通信は途絶えました。
 カリヴァン提督はすぐさま長距離通信回線を開き、遥か高空の向こう、大気圏の真上で待機しているワラセア側の垂直降下部隊に作戦開始時間を通達しました。
 敵が既に手ぐすね引いて待ち構えている以上、これ以上時間をかけると、ますます敵の守りが厚くなる一方です。
 即断が必要でした。
 カリヴァン提督は全軍に対して通信回線を開き、司令官用の無線送話器を手に取りました。
「これより、ヴィルガ攻略戦に突入する。自分は綺麗事をいうつもりはない。よって、生きて帰れなどと都合の良い台詞は吐かん。ここは戦場だ。どうしても死が避けられない場面は必ず出てくる。だから敢えて諸君に命ずる。必要とあらば、ここで死んでくれ。だが犬死は許さん。未来の子供達の平和の為に、その命を捧げるのだ。以上」


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

テルスのスペシャルシナリオ
『バルティカ奪還戦(前)』をお届けします。
バルティカ公国奪還戦を前後編の二回に分けてお届けします。

本シナリオはトリガーシナリオ『動乱のワラセア』の後の話となります。
最低限の情報は本ガイドに書かれておりますが、上記シナリオやトリガークエスト『オルタナティブウォー』をご覧頂ければ幸いです。

また、本シナリオの周辺状況につきましては、テルスのクエスト『模擬降下作戦』を併せてご覧いただければと存じます。

本シナリオは、公開予定のテルス第三部の展開に大きな影響を与えるシナリオとなっています。
皆さんの行動によって、今後のテルスの展開が大きく変わるかもしれません!
奮ってご参加ください。

●アクションについて
 今回皆様に頑張って頂きたいのは、以下の三つの行動となります。

【1】第七魔閃砲と敵兵力を引き付ける 難易度:8(6)
 ヴィルガ戦力の全てを引き受けるつもりで、大規模な戦闘を展開します。
 冥獣機兵やスカイフォート、第七魔閃砲を垂直降下部隊に向けさせないよう、全力を以って攻撃を仕掛け続ける必要があります。こちらのパートが失敗すると、降下部隊に甚大な被害が出てしまい、ヴィルガ攻略は失敗してしまいます。
 冥獣機兵はそれ自体が飛行能力を持ち、更には水中での行動も可能という、陸海空万能型の難敵です。但し頭脳は普通のオークですので、戦術性は余り高くありません。
 またスカイフォートは大小様々なタイプが存在しており、こちらは空中戦のみが可能ですが、火力と防御力はエアロシップと同等です。

 舞台となる主戦場は、要塞島ヴィルガの周辺になります。
 周辺には島々が点在しており、冥獣機兵が配置されています。スカイフォートは海上に配置されています。
 点在する島々にメタルキャヴァルリィを展開することが可能です。


 こちらのパートにはNPCダニー・カリヴァン提督やラディア連合王国軍の将兵が登場します。
 ヴィルガを支配する冥王軍のトップは、ガンデッサを名乗る謎の怪人です。冥王六欲天のひとりであることは間違いありませんが、その正体や能力は現時点では謎に包まれたままです。

【2】垂直降下部隊としてヴィルガを真上から急襲する 難易度:7(4)
 ラディア連合王国軍と休戦状態にあるグランディレクタ共和国軍の支援を受けて、一部の精鋭部隊がワラセアからの垂直降下部隊としてヴィルガへの急襲作戦を実行します。
 垂直降下作戦に参加出来るのはキャヴァルリィ・メタルキャヴァルリィのみで、エアロシップは参加不可となります。
 また、垂直降下作戦に参加するには以下の条件が必要になります。

条件1:本体がヴィッカーズ鋼製、もしくは魔法金属でできているもの
※一部やフレームが魔法金属製はNG
条件2:バーニアやスラスターなど、逆噴射が可能な装備が標準で付いているもの、もしくは武装に装備しているもの
条件1・2共に満たしている機体は、「降下パック」なしに降下が可能です。
 僚機はPCの機体の背後から降下するので、降下可能です。
 なお、キャヴァルリィは条件1は満たしている、としていただいて構いません。

 こちらの条件1・2両方に当てはまらないメタルキャヴァルリィは、アイテム「降下パック」を装備するか、降下パックをラディア連合王国軍から借りることで降下に参加できます。
 その場合、

・アイテム「降下パック」を装備している
→僚機も降下が可能

・アイテム「降下パック」をラディア連合王国軍から借りる
→借りものとなるため、僚機は降下不可(僚機を装備していても使用できません)
 なお、ラディア連合王国軍から降下パックを借りる場合、メインアバターがテルスのアバターであれば使用可能です。

 こちらになります。
 また、本作戦ではヴィルガ急襲という戦術性からほとんど垂直に近しい角度での降下となる為、重力による垂直落下速度にも耐え得るバランス性能が要求されるます。その為、アイテム「降下パック」が無く借りる場合、少なくともブラックバード改と同等かそれ以上の性能を持つメタルキャヴァルリィでなければ、垂直降下部隊には参加出来ません。

 こちらは敵兵力、火力が全てカリヴァン提督の部隊に引き付けられていることが作戦の大前提となります。成功すればヴィルガ内部を一気に制圧することが出来ますが、失敗すればほぼ全員が死亡する危険性もあります。

 こちらのパートにはNPCロメオ(タイガーシャーク+降下パック)、ルーニャ(ラプタープラス)、アケルナル(ブラックバード改二AS+降下パック)が登場します。
 こちらのパートにも、条件によっては敵方のガンデッサが登場するかも知れません。

 なお、アイテム「降下パック」はテルスのクエスト『模擬降下作戦』で手に入ることがあります。
 また、テルスのアイテム「○○パック」につきましては、アイテムの解説で言及していない限り、装備者の僚機にも効果があります。ただし、動力源はメタルキャヴァルリィ本体になります。

【3】セルゴール議長派と接触する 難易度:6
 強硬な政治姿勢と武闘派で知られるセルゴール議長ですが、基本的には冥王軍を憎み、祖国バルティカを復興させることに全力を尽くそうとしている人物です。ただ、冥王に付け入る隙を与えた前公王には強い反感を抱いており、その娘たるマルグリットに対しても拒絶とまではいかないものの、やや距離を置くような姿勢を貫いている為、ラディア連合王国軍がマルグリットを保護していることには複雑な感情を示しています。
 セルゴール議長自身はマルグリットはバルティカ公国の象徴たる姫君として、その存在は必要だと考えているようですが、彼を支持する者の中には公然とマルグリットを毛嫌いしている者も居る為、非常にデリケートな交渉術が要求されます。
 セルゴール議長の政治的・経済的・軍事的手腕は公国復興には絶対不可欠ですので、何とか彼とその支持者達を説得しなければなりません。ある意味、最も難しいパートです。
 但しマルグリット自身もセルゴール議長の手腕は認めていますので、基本的な部分では双方の思惑は合致しているといって良いでしょう。
 現在セルゴール議長はヴィルガから数十キロ離れたインゼラオ列島で、地盤を固めています。
 こちらのパートにはNPCマルグリット・バルティカ、ナティス、リチャード(護衛)、スピア(護衛)、セルゴール議長の他、議長派と呼ばれる多くの政治家や軍人、経済界の重鎮等が顔を揃えています。

■ゲームマスターについて
本シナリオは

・革酎
・篠崎砂美

がリアクション執筆を担当します。

■難易度について
【1】【2】パートの難易度は、普通の戦闘や行動を行った場合“()”内の難易度になります。
ただし、強敵などと戦ったり、特殊な行動を取ろうとしたりした際には従来の難易度として判定されますのでご注意ください。
なお、【3】パートは交渉の難易度となりますので、難易度の変動はありません。

■戦功について
本シナリオでは活躍したPCに戦功として、

・活躍に応じた戦功称号
・次回シナリオでの特殊な役割
・“センチュリオン”や“トランスヒューマン”、“サクセサー”に“ゼネラル”といった上級アバターのチェンジ用のアイテム
・特殊装備、専用機、試作機(メタルキャヴァルリィ・バトルシップ級エアロシップ等)


などがプレゼントされ、戦功一覧ページでお名前を掲載させて頂く予定です。
内容的に戦うキャラクターがメインと見えるかも知れませんが、軍人でないとしても、活躍された場合は戦功の対象となります。

詳しくは、コチラをご確認ください。

■アバター死亡/停止
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど特異者が死亡する、
あるいはアバターが機能停止に陥るケースがあります。
そうなった場合、一定期間アバターチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。

■亡命について
現在ラディア連合王国とグランディレクタ共和国は休戦中で、今回の降下作戦は共同作戦となります。
そのため、グランディレクタ共和国に亡命しているPCは、普通に参加できます。
ただし、グランディレクタ共和国は現在新たな亡命者を受け入れていません。
なお、ラディア連合王国への出戻りは常時受け付けています。

それでは、皆様からの素敵なアクションをお待ちしております。


【2019年3月26日18:00 追記】【1】【2】パートにつきまして追記を行わせていただきました。
【2019年3月27日11:00 追記】【2】パートにつきまして追記を行わせていただきました。

【1】第七魔閃砲と敵兵力を引き付ける 【現在のMC参加人数:43】

8

【2】垂直降下部隊としてヴィルガを真上から急襲する 【現在のMC参加人数:22】

7

【3】セルゴール議長派と接触する 【現在のMC参加人数:9】

6