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坂西動乱 前編

リアクション公開中!

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坂西動乱 前編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:大和
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2014年12月04日公開!

シナリオガイド

坂西の地で、新たな影が動き出す!

シナリオ名:坂西動乱 前編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



幽玄の世界、大和
その西部の辺境の地、坂西。

「あまりいい状況とは言えねぇな。土蜘蛛がいなくなって、再建が進んだと思ったら今度は“正帝”だ。
 うちの領主様は村の連中の事も考えて、穏便に済ませようとしてる。
 早い話が、大人しく支配下に収まるってわけだ」

武力をもって坂西全土への支配圏拡大を目論む“正帝”の直轄地、結鬼を目指す途上で、瑞野 春緒鴨 希一鈴香の三人は、中央貴族の荘園である大山荘を訪れました。
そこで現在の坂西の状況を聞くこととなったのです。

「“正帝”――平良一族の現当主、平良 正門(たいらのまさかど)は、妖魔を従える力を持っていると嘯き、実際にそうしてみせた。
 さらには妖魔の穢れを吸い上げ、それを“力”として人間に与える、という事もしているそうだ。
 奴に妄信して傘下に入った者は少なくない。だが、気味悪がって抵抗した奴らの方が多い。
 平良は、そういう連中を力でねじ伏せ、支配下に置いた。
 現地の国司や荘園領主は惨たらしく殺されている。
 当然、中央は平良に翻意があるとして武家貴族を中心として多くの兵が送り込んできたが……全滅した」

「それは初耳だね。まだ中央は行動を起こしてないものだと思っていたよ」

希一が呟きます。

「そりゃ言えねぇだろうさ。五千の兵が、一夜ともたなかったんだからな。
 挙句、抗我の忍連中ですら、平良絡みの依頼は全て突っぱねてるって話だ。噂に名高い“四頭目”さえもな」
領主の腹心――伊助という名の青年によれば、結鬼に足を踏み入れ“変わらない姿で”戻った者はいない、という話です。

「ここに来るまでに、正帝には人間を妖魔に変える力がある、という事を聞きましたわ。
 ということは……」

「ああ。結鬼に足を踏み入れたが最後、平良に忠誠を誓うか、死ぬか、あるいは妖魔になるか――鬼として目覚めるか、どれかしか道はねぇ。まともな人間のまま結鬼を出るのは不可能だ」

それを聞き、鈴香は微笑を浮かべました。
編笠を被って隠していますが――彼女は正真正銘の鬼です。

「ならば、何も心配はいらないわね。私たちの中に、“まともな人間”はいないのだから」

* * *


「で、どうにか結鬼の目と鼻の先まで来たわけだけど……」

視界に飛び込んできたものを見て、希一は頭を抱えました。
目の前には餓鬼めいた人型妖魔の群れ、その背後には瞳に知性を携えた一角の三体の人型――鬼が控え、一人の少女天狗が必死に逃げていました。

「ぎゃああああああああゾンビいいいいいいいいいいい!!!!!」

「今、ゾンビって仰いましたわね」

「言ったね」

「ぞんびって何よ? とんびの仲間?」

大和にはゾンビという単語がないので、鈴香の反応が自然です。

「……特異者だよね?」

「特異者ですわね」

「あなたたち、さっきから何を言ってるの?」

鈴香が訝しげな視線を送ってきますが、事は一刻を争いそうです。

「よし、助けよう」

* * *


坂西北部、マヨヒガ近郊の森。

「天人の隠れ里……それが本当にこの森の中にあるっていうなら、潰しておかなきゃ色々厄介だよねぇ」

その呟きは、巨大なガマガエルに乗った人影から漏れたものでした。
天人の里である「マヨヒガ」は森の中に確かに存在し、ワールドホライゾンの特異者たちが、今でも時折訪れる場所の一つです。

「天人――月の光さえあれば無敵だが、わずかな穢れに触れただけでも大きな痛手となる。
 まあ結界を張って穢れから守っているんだろうけど……。でも」

ガマガエルの口から、炎が吐き出されました。
それは木々を燃やし、次第に広がっていきます。

「森に結界、二重に隠されていても、森が燃えてしまえば“燃えなかった場所”が天人の里だって分かる。
 簡単な話だ。
 それさえ分かれば、あとは“道師”様の術でどうにかなる」

正帝の配下、正門四天王の一人地雷矢(ジライヤ)は愉しげにその光景を眺めていました。


* * *


坂西、紫峰(しほう)。

「外界から隔絶された、強い霊力を持った霊峰。それが、この紫峰とのことです。
 僧兵や侍、さらには巫女の修行の場にもなっているようですね」

川端 詩織は、坂本 一輝に説明しながら、山道を歩いていました。

「修行にもってこいってのは分かったけどよ、何でここにしたんだ?」

「少々、イサミさんの事が引っ掛かったものでして。
 瑞野さんが出会った鬼の方は、イサミさんと一緒に戦っていた事がある様子だったとの事です。
 ですが、私たちが六鬼衆と戦っている時、それこそ坂西にも特異者は行っていたにも関わらず、一切行方が分からなかった。
 となれば、こういった外とは断絶された場所で修行を行っていたと考えられます。
 ……もっとも、イサミさんが飛ばされたのと、ホライゾンから大和へのゲートが開いた時点にはズレが生じている可能性もありますが」

「そういえば、結鬼ってイサミの出身地だっけか。
 そこがきな臭くて、坂西で戦ってたってんなら……俺たちみたいにゲートが使えるわけじゃないから、そう遠くへは行けないよな」

“光の刃を操る侍”――イサミと思しき人物の情報を集めつつ、詩織が導きだした場所がこの紫峰だったのです。

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

大和のスペシャルシナリオ『坂西動乱』をお送りします。

当シリーズは「大和妖奇譚」「海底に眠りし古のもの」の流れを汲んでいますが、それらの内容を知らなくても、本ガイドの情報に目を通して頂ければ、必要最低限の情報は示されておりますので、お気軽にご参加下さい。

また、関連クエストとして「鬼の棲み処」が出ております。


■基本的な情報

“六鬼衆”と呼ばれる鬼との戦いが終わり、大和から鬼の脅威は消え去りました。
しかし、坂西で不穏な起こります。
坂西の一地方、結鬼を治める一族の当主、平良 正門が中央政府へ叛旗を翻し、自らを“正帝”と称して坂西の武力支配を始めました。彼は人の身にして“鬼の力”を持つと噂され、実際に中央から送られてきた追討軍を返り討ちにしています。
現在、結鬼を中心とする坂西の一部は穢れが非常に濃くなっており、普通の人間はまともに生活ができないほどのものとなっています。しかし、不思議なことに正帝の支配下にある者たちは、この影響を受けないようです。
人の身でありながら、鬼の力を行使できることから「正帝は特異者ではないか?」と推測した春緒や希一は、正帝の正体を確かめ、大和の支配を目論んでいるようならそれを止めるため、結鬼を目指すことにしました。
その途上で、二人は鬼の少女鈴香と出会い、ゴダムのエクソダスの際に消えた「イサミ」の名を聞く事となります。
そのことはワールドホライゾンにも伝えられ、結鬼の調査と、イサミの捜索が行う事が決定しました。

アクションパート別の注意事項は以下のようになります。


【1】結鬼の情報を集める 難易度:3

坂西の地で、結鬼や正帝についての情報を集めるパートとなります。
現在、正帝にまつわる情報は断片的に京まで伝えられており、特異者たちの知るものはそれが元になっています。
そのため、現状ではまだ正確さに欠けるものがあります。
大山荘や、その周辺地域の村などで調査を行えますが、現在の坂西は穢れが強くなっており、妖魔が生まれやすい環境になっています。
ある程度戦える状態にはしておいた方がいいでしょう。


【2】妖魔と鬼と戦う/天狗少女を救出する 難易度:5

結鬼に近い畦道で、正帝の支配下にあると思しき妖魔と鬼と戦うパートです。
妖魔は人型である餓鬼が数十体、その後ろに三つ子のように同じ姿をした鬼が三体います。
鬼は大和において災害と同列に扱われるほど強大なものですが、この三体の鬼は一体あたり精鋭十数人分程度の強さです。
同じ鬼である鈴香曰く「鬼もどき」で、過去に大和で猛威を振るった鬼や、六鬼衆のような固有能力は持たないようです。
とはいえ、腐っても鬼であるため、手強い相手である事に変わりはありません。

天狗少女は、何らかの理由があって優先的に狙われていますが、どういった経緯で追われる事になったかは定かではありません。
ただ、大和の人間が決して知らないような横文字単語を口にしている事から、春緒や希一は彼女を特異者であると見ています。
天狗なのでそれなりに強いはずですが、多勢に無勢なのか、逃げるので精一杯なようです。

こちらのパートには、春緒、希一、鈴香の三人が登場します。
春緒、希一は少女救出、鈴香は鬼狙いで動きます。


【3】マヨヒガの森を鎮火する 難易度:4

正門四天王の一人、地雷矢によって火の手が広がる森の鎮火を行うパートです。
特異者は天人の里であるマヨヒガに出入りできるため、基本的に外の様子に気付いて駆けつけたという扱いとなります。
マヨヒガは天人の少女(?)月夜見 朧(つくよみ おぼろ)が長として治めている小さな集落で、住人は天人と妖(付喪神)のみです。
朧のような純粋な天人は穢れに非常に弱いため、マヨヒガの外に出る事ができません。
しかし、強い清浄な霊力を持っているため、穢れを操る正帝にとっては目障りな存在です。
そのため、地雷矢が里を滅ぼすために動きました。

ガマガエルに乗って戦いますが、どういった戦い方をするのかはまだ分かっていません。
カエルは炎の他にも、毒液や溶解液といったものも吐くことができると見受けられます。

【4】紫峰で修行する/イサミを探す 難易度:6

坂西の霊山である紫峰でイサミを探す、あるいは修行を行うパートとなります。
紫峰は強い霊力を宿す大和有数の霊峰の一つで、表紫峰と裏紫峰に分かれています。
表の方は険しい岩肌の山道で、僧兵や侍の精神・肉体修行の場となっています。
裏紫峰は霊力の影響で半ば異界化しており、「此岸と彼岸の境界」とまで言われるほです。
こちらは巫女や陰陽師、妖といった霊力を扱う者たちの修行場となっていますが、下手をするとそのまま彼岸に行って帰ってこれなくなるほど危険な場所でもあります。
人の数こそ少ないものの、ここで修行をしている者たちは何らかの理由により高みを目指している者ばかりなので、同じ「修行仲間」を見つけたらとにかく挑んできます。
そのような状況のため、イサミを探す事だけに専念するのは難しいかもしれません。

こちらのパートには、一輝と詩織が登場します。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2014年11月13日18:30 スケジュール変更】リアクションの公開予定日を【2014年12月4日】に変更いたします。
お待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

【1】結鬼の情報を集める 【現在のMC参加人数:16】

3

【2】妖魔と鬼と戦う/天狗少女を救出する 【現在のMC参加人数:30】

5

【3】マヨヒガの森を鎮火する 【現在のMC参加人数:26】

4

【4】紫峰で修行する/イサミを探す 【現在のMC参加人数:28】

6