クリエイティブRPG

“王”の集いし時 前編

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“王”の集いし時 前編
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:アルテラ
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2013年11月06日公開!

シナリオガイド

“青の王”セイレーンの手掛かりを掴んだジュリー。しかし……

シナリオ名:“王”の集いし時 前編 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



幻想の世界、アルテラ。
中央大陸ロディーナの独立国の一つ、リヴァージュ共和国の港町ロアンにて。

「やあご主人。調子はどうだい?」
「おお、ジュリーか。見ての通り、元気にやってるよ」

アルテラで名を馳せる冒険家、ジュリーは行きつけの酒場へとやって来ました。

「そうそう、風の噂なんだがね。もう何ヶ月か前になるが、ロソ島の村に、すんげー美人が流れ着いたって話だ。魔力が強いのか、大怪我を負っていたのにすぐに傷が治って……気味がるヤツもいたみたいだが、村長の働きかけで、今は多少は村の人と関わるようになったらしい」
「その人のこと、もっと詳しく教えてくれないか!?」

酒場の主人に、ぐっと顔を近づけます。

「おいおい、落ち着けって。お前さんが女好きなことは知ってるが、そうがっつくほど困ってねぇだろうよ」

宿の主人が言うには、水色の薄手のドレスを来た金髪の美女で、青の元素を操る力に長けているらしい、ということでした。

(それだけじゃ断定はできないが……行ってみるか、ロソ島に)

* * *


「……と、ユリウス王子の元に、冒険家ジュリーから情報提供があったそうだ。
 セイレーンは港町ポルタを襲撃した張本人。
 いくら“青の王”であっても、コルリス王国としては看過できるものではない。
 ……しかし、ロソ島はリヴァージュ共和国領だ。セイレーンだと確定していない以上、それを理由に押し入ることはできない」

コルリス王国軍第三兵団長であるユリウスから話を聞いたルキアは、特異者たちに説明を行いました。

「ただ、ロソ島には竜族の時代の遺跡があり、それを一目見ようと冒険家が多く訪れる。村の人たちも慣れたもので、観光資源として利用しているくらいだ。
 ただのいち冒険家として訪れるなら、そこまで嫌な顔はされないだろう。ジュリーも、それを利用して島へ行くようだしな」

彼女は特異者たちに、リヴァージュ共和国のロソに行き、ジュリーが話に聞いた女性がセイレーンであるかどうか確かめて欲しい、と依頼してきました。

「いくら私も今は貴様らと同じ特異者とはいえ、軍の一兵団を預かる身であることに変わりはない。だから、私に代わってジュリーを手伝ってきてくれないだろうか」

しかし、ただセイレーンであるかどうか確かめに行くだけならば、ジュリー一人に任せれば良さそうなものです。
ルキアは特異者を動員する理由を告げました。

「セイレーンは重傷を負い、気を失った状態で島に流れ着いたという話だ。まだ全盛期の力を取り戻していないとはいえ、相手は仮にも“王”の一角。それを追い詰められるのは、同じ“王”か、それに比類する力を持つ者だけだ。
 セイレーンと敵対しているからといって、私たちの味方であるとは限らない。彼女と親しいからという理由で、村人を皆殺しにするような極端な思考の持ち主の可能性もある。
 だから、用心するに越したことはない」

そこで、何かあった時にすぐ動けるよう、特異者たちにはリヴァージュ、特にロアンとロソ周辺にいてもらいたい、ということでした。

「ロアンに行けば、ジュリーがいる。まずは彼と合流してもらいたい」
「……分かった。鍔姫、行くぞ」
「言われなくても分かってるわよ!」

話をひと通り聞いた一條 勇人星川 鍔姫は、ゲートへと歩いていきました。

こうしてルキアからの依頼(厳密にはユリウス、というよりジュリーからのですが)を受けた特異者たちは、リヴァージュへ向かうこととなりました――。

* * *


マーレ海沖。

「噂じゃ、オキデンス大陸で起こった第二次デモニス侵攻に、あのセイレーンが加担していたそうだ。ただその時の戦いで敗れ、深手を負ったらしい」
「じゃあ、ロソ島に流れ着いた美女っていうのは……」

ガラの悪い男の声に、端正な顔立ちの青年は答えました。

「おそらく、間違いないだろうな。青の王……いや、“元”というべきか。それだけ弱っているなら、もはや王とは呼べまい。だが、曲がりなりにも王と呼ばれる者を倒したなら、俺の武功にも箔がつく」
「だ、だがよ。あの島は……“赤竜の末裔”サラマンドの故郷だって言われてんのは知ってるだろ? 手ぇ出したらあの神聖騎士を敵に回」

直後、後方の船が粉々に吹き飛びました。
青年の手には、クロスボウが握られています。

「ガタガタぬかすな。お前を海に放り投げて撃ち抜くぞ。何、俺の神聖武装フルメナートなら痛みを感じる間もなく木端微塵だ」
「は、はいぃぃぃ! や、野郎ども! 舵をとれ!!」

アルテラ全土で百人に満たないと言われる魔導騎士の一人は凶悪な笑みを浮かべ、ロソ島を見ました。

「“王”は元素に乱れが生じた時、それを正すために現れるという。……いらないんだよ、平和な世界に“王”なんてものは」


* * *



港町ロアン、湾岸のオープンカフェにて。

「ふふ……そろそろ“青の王”は力を取り戻した頃合いでしょうか。
 いえ、取り戻してもらわないと困りますわね」

漆黒のドレスに身を包んだ女性はコフィアをテーブルに置くと、マーレ海を見つめ、口元を緩めました。

「――そのために、生かしておいたのですから」



担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『ウェンディールに吹く風』に続く、アルテラスペシャルシナリオ第2弾です!
当シナリオ『“王”の集いし時』は、前後編の全2回を予定しています。

グランドシナリオ『アルテラ・サーガ』に登場したセイレーンにスポットが当たったシナリオとなっていますが、基本的な情報はこちらのガイドからでも得られますので、ゴダムや大和から始められた方も、是非ご参加下さればと思います。


■基本的な情報

第二次デモニス侵攻(アルテラ・サーガ)、ウェンディール復興作業中のひと騒動(ウェンディールに吹く風)から約半年後。
アルテラをさすらう冒険家ジュリーの元に、セイレーンと思しき女性の噂が届きました。
かつては人々を守る気高き海の女王でしたが、現在の神聖エテルナ帝国皇帝エレオノーラに敗れ、長い眠りにつきました。
その百年の眠りから覚めましたが、彼女は百年の間に彼女たち「人魚」が排斥され、人間たちからデモニスとして扱われていることを知りました。
そうなった過程までは知りませんが、彼女はその事実を人間たちの裏切りと捉え、恨むようになってしまいました。
セイレーンは第二次デモニス侵攻に乗じ、港町ポルタを襲撃。コルリス王国軍第三兵団と特異者たちを一時は追い詰めるも、突如現れた帝国の神聖騎士メリシアーナ(メリッサ)に諭され、撤退。以後、何の音沙汰もなく行方知れずとなっていました。

しかし、数か月ほど前に重傷を負った状態でリヴァージュ共和国のロス島に流れ着き、そこの人々に助けられ、今はその地にいるというのです。
彼女はあのセイレーンなのか。この空白の期間に一体何があったのか。それを確かめるため、ジュリーはユリウス、さらにはルキアを介して特異者に協力を求めました。


アクションパート別の注意事項は以下のようになります。


【1】ロソ島の人々と交流する 難易度:2

セイレーンがいるとされている村があるロソ島へ行き、そこの人々と交流するパートとなります。
島は一日あれば全てを見回せるほどの広さですが、人が集まっているのは沿岸の一部だけであり、それ以外は農業や遺跡の管理を営んでいる人の家が点々としています。

この島に住んでいるのは普通の村人であり、時折本土や冒険家からもたらされる情報によって世界情勢を知っています。
そのため情報が古かったり正確でない事が多く、オキデンス大陸で起きた一連の事件のことも、「西部大陸で何かあったらしい」程度にしか知りません。

セイレーンと思しき女性は村長と共に行動しています。
ジュリーはこちらで村長に会うようです。


【2】竜族の遺跡を見に行く 難易度:2

ロソ島にある竜族の遺跡を見学しに行くパートとなります。
この遺跡は南の島エスタにあるものと同じく、竜王の墓所であるとされています。
かつてこの島には竜族の血を引く者が住んでいましたが現在はもうおらず、島の住人は普通の人間のみです。
その竜族の血を引く最後の一人は、“赤竜の末裔”と呼ばれる神聖エテルナ帝国の神聖騎士であり、“赤の王”その人です。
遺跡はほとんどに人の手が入っていますが、一部手つかずの場所があります。村人が言うには、「脆くなってるから、あまり近づくと危ない」とのことです。

星川 鍔姫はここに登場します。


【3】海賊と戦う 難易度:4

ロソ島へと近づきつつある海賊と戦うパートとなります。
海賊については、PC視点ではNPCも含めてマーレ海沖にいる事を知らないところからスタートするため、ロソ島へと向かう道中で偶然の遭遇を果たす事になります。

シナリオガイド本文では、セイレーンがデモニスたちに与し、ポルタでの戦いに敗れたように言われていますが、これはあくまで他国ではそういう話として伝わっているところもある、ということです。
ガイドに出ている魔導騎士はセイレーンの噂を聞き、島まで行くために海賊船を乗っ取りました。
海賊たちは恐怖と自分の命惜しさにこの魔導騎士に従っています。

海賊はそこまで強くありませんが、彼らを支配している魔導騎士は別格です。『ウェンディールに吹く風』に登場したヴァレンほどではありませんが、魔法使いとしては最低でも上級魔導師級であり、得物であるクロスボウの扱いに関しても一流の腕を持っているのは確実です。

一條 勇人はここに登場します。


【4】港町ロアンで活動 難易度:2

リヴァージュ共和国の港町、ロアンで各々活動するパートとなります。
港町ということもあり、中央大陸の様々な人々が集まり、大きな賑わいを見せています。そのため、各国の情勢や、時事に関する比較的新しい情報が手に入ります。
普通に町を歩く分には問題ありませんが、不審な動きをすると沿岸警備隊に目をつけられるのでご注意下さい。



ロソ島の人々と交流する 【現在のMC参加人数:38】

2

竜族の遺跡を見に行く 【現在のMC参加人数:16】

2

海賊と戦う 【現在のMC参加人数:34】

4

港町ロアンで活動 【現在のMC参加人数:10】

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