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大災禍からの来訪者 第四章

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大災禍からの来訪者 第四章
基本情報

マスター:
ワールド:神州扶桑国
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2024年03月28日公開!

シナリオガイド

封じられし記憶。過去を追走する先にあるモノとは――。

シナリオ名:大災禍からの来訪者 第四章 / 担当マスター:





 帝都を出て数時間――。
 一人で事足りる簡単な任務を請け負った海崎 虎里は古い短刀に宿るマガカミを早々に退治し、日没前に帰還すべく足を速めていました。
 途中、雲行きが怪しくなってきたと思った矢先、ぱらぱらと雨が落ちてきました。
 何処かで休むかそれとも先を急ごうかと考えを巡らせている間に霧で視界も悪くなってきたため小さな民家の軒下に駆け込みます。

「誰かいないか?」

 一言声を掛けておこうと思った虎里でしたが、住人の返事はなく、気配を探ってみても人のいる様子がありません。
 留守かもしれないと気に留めず、軒下を借りる分には問題ないだろうと思い暫くの間雨宿りすることにしました。
 向かいの民家も見え辛くなるほど霧が濃くなり始めた頃、笠を目深に被った細身の男が突然声を掛けてきました。

「お隣ご一緒しても?」

 ――ということは住人ではない。自分と同じ通りすがりの者か。
 そう思いながら隣を空けるため一歩足をずらした虎里の目に、見覚えのある顔が映り驚愕します。

「……何故お前がここにいるっ?」

 見開いた目を瞬時に警戒の色に染め、背中の太刀に手を回しながら距離を取る虎里に声を掛けてきた男――は瞳を細めてゆっくりと片手を上げます。

「あなたと話しをしたいと思いまして。そう警戒しないでください」
「気配を消して近付く奴に警戒するなと言う方が無理な話だ。それにお前相手に気を緩めろと?」

 一体どの口が言っているのか。虎里はこの男の言動全てが鼻持ちならないと感じていました。

「私はこの通り無防備です。今は戦う気などありません」
「何のつもりだ?」
「ですからお話を。そうですね……あなたの昔のお友達について、と言ったらお付き合い願えますか?」
「は? 何を……」

 虎里は直ぐにはピンと来ず、警戒したまま相手を見据えていると、狛は思い出話をするかのように言葉を付け足します。

「彼の妹を使ってみましたが、ご存知の通り上手くいきませんでした。
 その上マガツキとなり幻玉まで吸収されてしまいまして、此方としては想定外でした」 
「妹、幻玉……まさか――!」

 顔色を変えた虎里に狛は上げていた片手を差し出すように虎里に向けます。

「光に留まるか闇に堕ちるか。さて、あなたはどちらでしょうか――」

 気が付けば雨が雪に変わり、民家も忽然と消えており、周りの景色が一変していました。
 虎里はこの時漸く相手の術中に嵌ってしまっていたことに気付いたのでした。


 *****


 六明館学苑にて――。

「虎里くんが帰ってこない?」

 一織 朱音に呼び出されたは自分の耳を疑いました。
 幼馴染の虎里が任務に出て二日が経過しています。
 思ったより厄介な任務である場合、数日の滞在を余儀なくされることもありますが、
 連絡も寄こさないまま任務を継続するのは生真面目な彼らしくありません。

「そうなの。何回も連絡してるんだけど音沙汰無くて……」
「それならあたしが迎えに行くよ!」

 諷は迷うことなく進言します。
 ただ一つ心配事があるとすれば――、

「虎里くん、また無茶してないといいんだけど……」

 これには朱音もフォローし切れずといった面持ちで僅かに眉を下げます。

「そうだね。でも最近は無茶しなくなったみたいじゃない? だからそうじゃない場合を想定した方が良いと思うの」
「そうじゃない場合……?」
「大怪我を負ったか、何らかの事情で身動きが取れないとか」

 朱音は最も最悪な事態を考えましたが口には出しませんでした。
 しかし諷も想像してしまっていました。不安に襲われ顔から血の気が引いていきます。

「虎里くん……無事、だよねっ?」
「彼はそう簡単にはやられないわよ。想定外な事があっても何か手段を講じてるはずだから」

 虎里を信じるしかないと諷に言い聞かせた朱音はそっと彼女の肩を撫でました。

「それでね、一つ気になる案件があるんだけど。丁度彼が消息を絶った場所に近くて、且つ、僧侶の男絡みなのよ」
「それってもしかして……」

 諷も一人の男が頭を過ぎります。
 武家屋敷のあった広い廃村での一件では忍び装束を纏っていた斎刀というマガカミでした。

「虎里くんの件と無関係とは思えなくてね。でも例のマガカミなら諷さんも巻き込まれる可能性があるからお願いするのもどうかと思ったんだけど……」
「あたしやるよ! 解決できれば虎里くんの居場所も掴めるかもしれないってことでしょ? ならあたしに任せて」

 虎里捜索だけでなく依頼も迷いなく受け入れた諷に、朱音は頼もしさを感じて笑みを零します。
 捜索の過程で依頼とかち合うのであれば最初から諷に任せた方が得策と考えていたので朱音も迷いを吹っ切って頷きました。

「では、諷ちゃんに任務を命じます。ただし、自分の手に負えないと思ったら無理せず仲間を頼ること」

 諷は固く頷き、虎里捜索兼任務遂行のため準備に取り掛かるのでした――。 



担当マスターより

▼担当マスター:

マスターコメント

こんにちは、または初めまして。
GMの茸です。

大災禍からの来訪者、【第四章】を迎えました。
前回に続きこのシナリオは複数の章で展開されるシリーズにて進行して参ります。
前作の結果を受けて展開されているシナリオではありますが、
各章それぞれ任務内容が異なりますので途中参加でも十分楽しめる内容となっております。
そして最終章ではMVP賞としてGM茸のシナリオでのみ使用できるアイテムを付与させて頂く予定です。
MVPの条件としましては、必ずどこかの章にご参加頂くことはもちろんですが、
活躍すればするほどMVPの確率は上がってきますので、沢山参加するも良し! 一発逆転を狙うも良し!
その辺りも楽しんでご参加頂けますと嬉しいです。




*第四章 詳細*

敵の主“狛”は大災禍の頃から存在しているマガカミです。
敵はマガカミ四体の組織で、とある目的のために負の霊力(邪気)を集めて回っていました。
※敵の動きは各章に加え『呉服屋の怪異』をお読み頂くと内容が繋がり易くなるかと思います。
四体中一体のネコは力を失い戦線離脱しております。
狛は兄弟を復活させるために負の霊力を集めていたようですが、復活させた後の事は明かしていません。
霊力の回収もそろそろ終盤で、もう一つ必要な物が揃えば悲願が叶うと思っています。
前回までのシナリオで狛の正体は狛狐であることが確定。昔は多くの人々が参拝に訪れていたとある神社の神に仕えていました。
しかし大災禍から今日まで一人として訪れることがなく、いつしか片割れの兄弟も力を失い消えてしまい、残された狛がマガカミ化してしまいました。
大切なものを奪った人間のことを裏切者と見なし恨みを未だ募らせています。




【1】斎刀から刀を奪取する 難易度:4

一織朱音の案件がこのパートになります。
とある村外れにポツンと佇む一軒の鍛冶屋があります。
ここ数日訪れるようになったという僧侶姿の男、斎刀が刀鍛冶の刀匠に一振りの刀を依頼してきました。
その刀は正を断ち邪を救うことができる“邪神刀”と斎刀は呼んでいます。
そんな邪悪な刀を刀匠が請け負うはずがないと弟子の若い青年は不安に駆られていましたが刀匠は何故だか聞く耳を持ちませんでした。
まるで何かに憑りつかれたかのように黙々と刀を鍛え上げてしまいます。
今回、負の霊力を集めながら邪神刀を回収し、彼の主である狛に届けることが斎刀の目的のようです。
邪神刀は狛の目的に欠かせないアイテムと見て良いでしょう。
斎刀は隠密行動に長けており、修祓隊の接近を知れば避ける傾向にありますが、邪神刀の回収は絶対なので今回は避けずに向かってきます。
斎刀が得意としていることは偵察、収集ですが、刀愛好家でもあり、常に刀を複数持ち歩いています。
かなり剣術も得意なので邪にまみれた刀の攻撃に注意してください。
斎刀を押さえ込み邪神刀を回収、もしくは破壊することが此処での任務となります。



【2】狛の術を解く 難易度:3

鍛冶屋から程近い村。そこで虎里は消息不明となりました。
一見普通の村ですが、急に雨が降り出したり突風に見舞われたりとまるで誰かが故意に起こしているような気象変動があり、不可解さを帯びています。
村人にとってはそれが当たり前のようで、平然と生活しています。
村に一歩足を踏み入れた瞬間敵の術中に嵌ることになりますが、村に入らないと術と接触すること自体できないので入る他ありません。(外からでは浄化も不可能です)
気象変化を疑うことなく村人が生活しているのは狛の術の干渉を受けているだけなので術が解ければ干渉も受けなくなります。
ただし、修祓隊士も干渉されないわけではないので浄化する意志をしっかり持っておく必要があります。
霊力干渉を受けない対策をしていくと効果的ですが、虎里のように“浄化するつもりで立ち入ったのではない”場合、その意志が弱いので術中に嵌り易くなります。
術をこれほど強く維持できているのは村のあちこちに置かれた水晶のような玉が要因と思われます。
※諷については【3】に記載御座いますが、今回の玉は幻玉ではなく狛の術によるものなので全くの別物で耐久性や効果はかなり高くなっています。
術を解くには玉を破壊するか、村全体を浄化する必要がありますが、村の浄化だけではかなりの時間を要します。
ここでは狛の術を解くことが任務となります。無事に解ければ【3】の難易度が一つ下がります。



【3】海崎虎里の救出 難易度:5

この村に諷は既視感を覚えます。
以前、敵に言われるまま幻玉を操り兄の濠を蘇らせるために修祓隊と戦った時のあの感覚と似ていると感じています。
その中で明らかに違うのは村人は亡霊ではなく生きた人間ということです。
虎里の居場所は時々降るがヒントのようです。村人に聞き込みをすることも可能です。
また朱音の予想通り虎里は雨宿りをした民家に目印として一枚の護符を残しています。

虎里は狛の手中にあり、身動きが取れない状態です。幻術により意識が過去に飛んでいるため此方の声はなかなか届きません。
虎里は狛の【2】の術中に嵌っており、吹雪の中、青白い炎(狐火)による結界に閉じ込められています。
狐火は虎里を囲むように広く5ヶ所に配置されています。
結界を破る=狐火を消す、ことが出来れば声も届き易くなりますが、それを狛が許すはずもありません。
狛の姿が無かったとしても狐火に動きがあれば直ぐに姿を現し攻撃を仕掛けてきます。
狐火は複数を同時に攻撃することで弱まっていくため仲間と連携することが重要となってきます。
狛の術を解き虎里を救出したら即離脱。救出できなかった場合、虎里は闇落ちし敵に降る恐れがあります。

【1】と【2】の結果次第で此処での状況は大きく変化します。
【2】が成功すれば難易度は一つ下がり4になります。




ここでは海崎 虎里が登場します。



*****



*主なNPC*


・海崎 虎里(かいざき こざと)24歳
流派:一織流
152cmという小柄で少年のような外見から子供扱いされることもしばしば。
真面目過ぎる故に任務に至っては先走る傾向にある。
愛刀は太刀で普段は背中に携え持ち歩いている。
(初登場は『大蔵屋敷の怪』です。ご参考までに。)

・諷(ふう)20歳
虎里の幼馴染の女の子。
死亡した兄の身体を取り戻すためマガカミの力を得る。その影響により禍憑に覚醒。
修祓隊に入隊した後、任務を経験する中でマガカミの力として使っていた幻玉の一端を操れるようになる。
(重要シナリオ『黄泉へいざなう診療所』の時に修祓隊と対峙し落ち着きを取り戻す。)



斎刀から刀を奪取する 【現在のMC参加人数:7】

4

狛の術を解く 【現在のMC参加人数:8】

3

海崎虎里の救出 【現在のMC参加人数:8】

5