クリエイティブRPG

怪奇屋敷の巨大御岩姫

リアクション公開中!

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怪奇屋敷の巨大御岩姫
基本情報

マスター:来栖彰
ワールド:神州扶桑国
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:3
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2023年08月29日公開!

シナリオガイド

噂のお化け屋敷はマガカミ屋敷だった!?紅桔梗職人と巨大御岩姫を討伐せよ!

シナリオ名:怪奇屋敷の巨大御岩姫 / 担当マスター:来栖彰


 神州扶桑国の辺境、一年中じめっとした林の奥深くに、その大きな屋敷はあった。
 赤い壁に赤い柱、そして黒い瓦屋根……。
 こんなに古びた建物になる前は、さぞ絢爛豪華な屋敷だったのだろうと想像できる。
 
 神州扶桑国の住人からは“おばけ屋敷”と呼ばれ、嫌煙されているこの屋敷にはもう誰も近付かない。
 というのも、この屋敷、否、この林に入って行った人間は二度と帰って来ないという噂があるのだ。
 
 
 ――マガカミが住んでいるのでは?
 
 いやいや、そんな程度の不気味さじゃないのさ。あれはきっと幽霊屋敷だ。
 
 ――幽霊を見た者はいるのか?
 
 それがなあ、あの林に入った人間は帰って来ないから、見た人間がいるのかどうかもわからないんだ。
 
 
 噂話が広がり始めたのは、もう十数年前だったか……。
 もはや、真相を突き止めようとする者もいなかった。
 
 
 
 夜の闇が空を覆う。
 誰も近付かなくなった例の屋敷の中からは、クスクスと笑う男達の声が聞こえる。
 
「やあやあ、これはこれは、また“出来のいい”のができたじゃないか」
「いやはやこの商売、まさかこんなにうまく行くとは……笑いが止まりませぬなあ」
「聞けばこの屋敷は幽霊屋敷と呼ばれているそうな……お陰で誰も近寄らず、我々は“紅桔梗”(べにききょう)作りに専念できるようになったわけで……」
「どうもこれを買った客が、そういう噂を流しているようでね、へへへ」
「そりゃこんな“違法薬物”を買ってるなんて知られるわけにはいかないからねぇ」
 
 不気味な薄ら笑いを浮かべながら、男達はすり鉢で赤い花を潰し、様々な薬草を混ぜていく。
 部屋には強すぎる桔梗の香りが漂っていた。
 
◇◆◇

 
 六明館学苑敷地内某所、人目をはばかるようにある修祓隊の男女が会話をしていた。
 
「紅桔梗? なにそれ」
「へへへ……このクスリ飲むと、めっちゃ元気が出るんだよねぇ……うへへ……」
「ちょ、ちょっと……! あなた、様子がおかしくない? その薬、ヤバいんじゃ……」
「だぁ~いじょうぶ、だいじょうぶ! これはぁ、怪奇屋敷に住むお役人がくれたんだから! 変なクスリじゃないって!」
「怪奇屋敷って…… 確か郊外の林の奥にある、あの?」
「そーそー!」
 
 女は男と距離を取って、冷静に言った。
「そうなんだ……。私、持病で飲んでいる薬があるから、併用するの怖いんだよね。ちょっとやめとくね。……このことは誰にも言わないから、安心してね」
 そう言って女はその場を後にした。
 
 持病の話も、誰にも言わないというのも嘘だ。
 修祓隊の女性は、兼ねてから耳にしていたちまたで流行る違法薬物の手がかりであると考え、怪奇屋敷に単身乗り込んで調査をすることにした。
 
 独りで乗り込む理由は、友人であるあの男の立場を守りたいからだった。
 それは果たして、よい決断と言えたのか――――
 
◇◆◇

 
 夕暮れ時、もう夜になろうとしている時間だった。
 怪奇屋敷に乗り込んだ女は、打撲だらけの身体を引き摺って、なんとか仲間のもとへ帰還しようと急ぐ。
 
「う、くっ…… 薬物を作る……自称役人達も……みんなマガカミ……」
 彼女が見たのは、お偉いさんのふりをしながらひたすら赤い桔梗を違法薬物へと調合する人型のマガカミの姿だった。
 
「奴らを生み出しているのも……マガカミ……しかし、あの巨大なマガカミは……う、うぅ……私一人では、どうする事も……」
 
 怪奇屋敷に潜むマガカミは、自称役人だけではなかった。
 
 5階建ての屋敷の最上階に、まるで御殿の大広場のような広い部屋があった。
 仕切りの向こうにはあまりにも巨大な、誰もが恐怖を覚えるような女のマガカミが座っていたのだ。
 巨大な女は白無垢を身に纏い、痛々しく腫れあがった右目を隠す様に右手を添えている。
 
 巨大な女は、こう呟き続けていた。
 
「いちまい……にまい……さんまい………………たり、ない………たりない…………たり、た、たり、たたりたたたたたりたりたりたりたりたりたりたりたりたりないないないないないないないない」
 
 
 修祓隊の女性は、なんとか六明館学苑に辿り着く。
「私には無理だ……彼のことは、諦めるべきだった……もっと強い仲間を、集めなければ……!」
担当マスターより

▼担当マスター:来栖彰

マスターコメント

 こんにちは! 来栖彰です。
 夏ということで、ちょっと(かなり?)ホラーチックなシナリオをご用意しました。
 
 神州扶桑国の住人の間で、紅桔梗という違法薬物が密かに流行っているようです。
 
 その紅桔梗を作っているのは、怪奇屋敷に住むマガカミであるとの情報が入りました。
 どうも偉いお役人のように振舞って、紅桔梗を買いに来る客に偉そうに接したり悪代官ごっこを楽しんでいるらしいのです。
 
 そして、その紅桔梗職人を生み出している親玉のマガカミが怪奇屋敷の最上階に潜んでいます。
 その親玉は巨体の女で右目が腫れていることから“御岩姫”(おいわひめ)と呼ばれているようです。
 御岩姫は口から紅桔梗職人や護衛の使い魔・カゲロウを生み出しているのです。
 
 皆さんには
 【1】紅桔梗を飲んだ人の解毒剤を作るため屋敷から紅桔梗を回収、さらに怪奇屋敷内を調査
 【2】見付かったらすぐ逃げられてしまう桔梗職人に気付かれないよう職人達を暗殺
 【3】巨大御岩姫を討伐
 この3つの任務をお願いします。
 
 それでは、アクション内容について解説して参ります。
 
 アクション解説
 【1】紅桔梗収集と屋敷探索
  ・違法薬物の原材料である紅桔梗を回収して下さい
  ・また、屋敷内の仕掛けや間取りを調べて暗殺班へ情報を渡して下さい
  ・たまに紅桔梗職人がうろついているので、見付からないように注意しましょう
 
  このパートでどの程度調査ができるかによって、パート【2】の難易度が変わります。
  可能な限り屋敷内を調査しましょう。
  紅桔梗の回収も重要です。
  
 
 【2】紅桔梗職人の暗殺
  ・御岩姫が生み出した紅桔梗職人を暗殺して下さい
  ・紅桔梗職人は人の気配を察知すると霧になって逃げてしまうため注意して下さい
  ・紅桔梗職人は戦えませんが逃げるのと気配を察知するのがとても得意です
  ・【1】で屋敷内の仕掛けや間取りの調査が上手く行くほど暗殺班の任務成功率がアップします
  
  通常の戦闘と異なり、誰にも(紅桔梗職人にも)気付かれないように暗殺しないといけません。
  アイテムやスキルを駆使して気付かれないように紅桔梗職人に近付き、他の職人にも気付かれないように仕留める必要があります。
  気配を察知されるだけで一瞬で逃げられるので細心の注意を払って任務を遂行して下さい。
  
  
 【3】巨大御岩姫討伐
  ・紅桔梗職人を口から生み出す巨大御岩姫を討伐して下さい
  ・使い魔の『カゲロウ』という真っ黒な小人を召喚して邪魔をされるので注意しましょう
 
 ≪巨大御岩姫の特徴≫
 ・パワー系で体力もありますが知能は比較的低いです
 ・殴ったり踏みつぶしたりしてきます
 ・体長3メートルの巨体ですが俊敏性はかなり高いので注意して下さい
 ・右目が酷く腫れているので、右側に死角ができやすいです
 ・カゲロウは紅桔梗職人同様、口から吐き出すように生みます
 
 ≪使い魔・カゲロウの特徴≫
 ・体長70センチと小さく、すばしっこいです
 ・影を使って目隠し攻撃をしてきます
 ・それほど威力はないですがクナイを飛ばす攻撃もしてきます
 ・撃たれ弱く体力も少ないという弱点があります
 
 御岩姫戦がいわゆるラスボス戦です。
 ちょっと難易度高めなので、全力で戦って下さい。
 
 それでは、ご参加お待ちしております!

【1】紅桔梗回収と屋敷探索 【現在のMC参加人数:3】

4

【2】紅桔梗職人の暗殺 【現在のMC参加人数:4】

6

【3】巨大御岩姫討伐 【現在のMC参加人数:5】

7