クリエイティブRPG

ミラクルランドと新たなる魔道少女☆【最終話】

リアクション公開中!

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ミラクルランドと新たなる魔道少女☆【最終話】
基本情報

マスター:森乃ゴリラ
ワールド:アーク
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2023年08月24日公開!

シナリオガイド

ミラクルランドに平和をもたらそう

シナリオ名:ミラクルランドと新たなる魔道少女☆【最終話】 / 担当マスター:森乃ゴリラ




「……元々、わらわたちには2つの派閥がありました。1つは現在と同じく聖獣に導かれし『魔道少女』、そしてもうひとつ……負のエネルギーを取り込み魔法へと昇華する『魔法少女』が存在していたのです」
 そう前置きを述べ、ミラクルランドの女王は語り始めました。

 元より、少女らは悪を挫く存在として類い希なる力を得ることができました。
 それは『何者にでもなり得る可能性』があったためです。
 想いは確かな力となり得るもの。だからこそ少女らは己が思い描く姿と共に、人々の声援を糧として悪を挫いていたのです。
 しかし想いが強いからといって精神まで強靱な訳ではありません。迷う事も間々あり、挫折と苦悩により道を逸れる者もいました。
 そういった少女らをサポートするのが聖獣――つまるところ現在の魔道少女という訳です。
 では女王の言っていた魔法少女とは何か。
 相馬 良樹とウウェ・ユレは続きを促すように女王の目を見ます。

「魔法少女とは先程も申した通り、負のエネルギーを転用して魔法へと昇華する者の総称です。彼女らは聖獣や人々の応援というものを糧にはせず、人々の負のエネルギーを糧としていました」
「え~ってことはさぁ? ウウェちゃんたちも魔法少女ってやつのがいいんじゃねーの? 負のエネルギー使って戦えるって事っしょ?」
 ウウェは首を傾げ尋ねます。
 彼女の言う通り、負のエネルギーを流用できるのであれば、魔道少女のように応援を受ける必要もないのですから。
 しかし女王は静かに首を振ります。
「それはあくまで、心という器が対応していればの話です」
 女王はパシリから戻ってきた聖獣アリエスに目配せをしました。
 アリエスは即座に最敬礼を見せ、ティーカップを並べます。
「このティーカップが魔法少女の心といたしましょう。そしてこちらのティーポットが負のエネルギーとします。カップに注ぎ続ければどうなるか……」
「……溢れてしまいますね」
 良樹が呟けば、女王はそっと目を伏せました。
「あくまで魔法少女は負のエネルギーを転用しているだけに過ぎません。心の器以上の力を得ることはできず、相手が強ければ強いほど活躍は難しいものです。故に魔法少女らは考えました。ならば、器を大きくしてやれば良いのだと」
「それなら悪いことじゃなさそーじゃん。心がおっきくなれば強くなれるんでしょ? なんかいけないの?」
「ウウェちゃんの言う事はもっともだっぴょ。でも……心って花と同じで、少しずつしか大きく出来ないっぴょ」
 ウウェの問いに答えたのはアリエスでした。
「アリエスの言う通りです。少しずつ育つものを無理矢理大きくしようとすれば、心には綻びが生じてしまいます。カップに穴が空いていては意味を為さないでしょう? ですから魔法少女は少しずつ数を減らしていきました」
 それこそ魔道少女の衰退とは比べものにならないほど、魔法少女らは急速に姿を消していったというのです。
「心が壊れてしまえば悪と対峙できなくなります。わらわたちは同じ轍を踏まぬよう、少しずつ数を整えようと考え――」
「――相変わらず生ぬるいことを言っているのね」
 女王の声を遮ったのは1人の少女でした。冷ややかな笑みと共にこちらへ歩み、可愛らしい衣装を翻して歩きます。その衣装は街で見かけた魔道少女のものと似ているようでした。
「だからいつまで経っても戦いは終わらない。そしてバランスを取ろうとするから、悲しむ少女も増える……。あのまま呑み込まれていた方が楽だったんじゃない、クイーン?」
 蔑みの目はクイーンへと向けられています。それによりクイーンは僅かに後ずさりしました。
「……悪を挫かなければ人々に平和は訪れません」
「その道中、どれほどの少女が犠牲になったの? 人の平和のためなら、私達のことはどうでもいいっていうの? 適性があったからといって、戦う事を強いるのは本当に良いことなの? ……誰かの平和のために私達が犠牲になるだなんて絶対に赦さない!!」
 少女が声を荒らげれば、周囲に現れたのはいくつもの魔法陣でした。おどろおどろしいオーラと共に発せられた光は周囲を照らしていきます。
「だったら全部負のエネルギーで満たしてしまえばいいのよ。そうすれば戦いは起きないもの……さあ、みんな!! 私達『魔法少女』が魔道少女に引導を渡してあげるのよ!!」

担当マスターより

▼担当マスター:森乃ゴリラ

マスターコメント

 今回の魔道少女はなんと、VS魔法少女。
 1話目に色々(アバターとか世界設定とか)のっているので、詳しくはそっちを見てね!!

・魔法少女とあらすじみたいなもの
 魔法少女とは魔道少女と同じく永きに亘り、ミラクルランドの平和を守るために動いていた少女達です。
 アリエスのような導きや人々の応援を糧にするわけではなく、人々から生み出されていた負のエネルギーを流用、魔法としてその力を使って戦っていました。
 しかしそれにも限度はあります。故に魔法少女らは己の心を無理矢理広げて負のエネルギーを使っていたのです。
 そのせいで心は傷つき、やがては決壊。
 魔法少女らは悩み、そして考えます。
「人々が負のエネルギーに呑み込まれてしまえば、戦う必要はなくなるのではないか?」と。
 少なくとも悲しむ少女らは減る。そう考えたひとりの魔法少女はワールイ団を発足し、負のエネルギーを増やすことにしました。
 順調に思えた作戦でしたが、アリエスたちの「お前も!! 今日から!! 魔道少女!!」のせいで負のエネルギーは少しずつ抑えられ、結果的に前話で窮地に立たされます。
 そうして魔道少女を打ち砕こうと出て来たのがひとりの『魔法少女』、彼女は戦いを無くすため、女王や特異者に勝負を挑みます。


【1】始祖たる魔法少女
 この魔法少女は始まりの魔法少女でもあります。
 元々は心優しき少女であり、誰よりも平和の為に動いていました。しかしながら負のエネルギーを扱い続けたせいで心に綻びが生じ、いつしか『負のエネルギーですべてを満たせば、争いはなくなる』と歪んだ考えを持つようになりました。
 そうして発足したのがワールイ団。ネーミングセンスの無さやカイジーンらが引き起こした犯罪はこの少女が考えた精一杯の悪いことなのかもしれません。

 彼女は特異者を含む、魔道少女に強力な魔法を放ってきます。
 残った僅かな手下と共に、争いの無い世界を成就するため最後の戦いへと投じます。

【NPC情報】
・始祖たる魔法少女
 既に自分の名前を忘れてしまった魔法少女。誰よりも器は大きかったものの、それを上回る負のエネルギーにより心が欠けてしまいました。
 悪に身を落としてからも少女らしい見目はそのままでありながら、その魔力は強大。今残っている負のエネルギーを全て取り込み、特異者に向かっていきます。
 ミラクルランドの女王と浅からぬ因縁があるらしい。

【攻撃手段】
・負のエネルギーを集める これは『魔法少女が人々の敵である』という事実を振りかざし、人々の不安を煽って新たなる負のエネルギーを集めます。防ぐためには人々を安心させるような行動が必要となるでしょう。
・魔法を使う 集めた負のエネルギーを使って闇属性の魔法で攻撃をしてきます。数が多ければ範囲魔法、数が少なければ単体魔法と切り替えをしてきます。
・手下を向かわせる 数が少なくなったとはいえ、彼女の周りにはカイジーンたちが守るように立ち塞がっているでしょう。なんとかして無力化をすれば、始祖たる魔法少女に攻撃を仕掛けるチャンスが巡ってきます。


【2】心壊れた魔法少女たち
 魔法陣から召喚されたのは、今までの戦いにより心を壊してしまった魔法少女らです。
 彼女らの大半は死んだような目をしており、楽しかった出来事や過去の思い出などが一切思い出せず、ただただ始祖たる魔法少女に従っている様子が窺えます。
 彼女らはそれぞれが得意な属性で攻撃をしながら、【1】の始祖たる魔法少女を守るように行動します。
 戦いから無力化させてもよし、説得や心根に響くようなアピールで無力化させてもよしです。

【NPC情報】
・心壊れた魔法少女
 元々は平和を願う魔法少女でした。しかし始祖たる魔法少女と同じく、負のエネルギーにより心が欠け、悪に身を落とすことになります。
 しかし彼女らの心の奥底、小さな箱に眠っているのは紛れも無く「平和を願う」想いでもあります。

【攻撃手段】
・魔法攻撃 魔法少女はそれぞれ得意な魔法が決まっています。属性は火、水、土、風、光。上手く戦うことで、魔道少女の実力を人々に知らしめることができるでしょう。


【3】魔道少女との共闘
 今までの活動が実を結び、魔道少女はその数をぐぐっと増やしました。
 前話で戦いを経験したものは自信をつけ、今回初めて戦いへ向かうものらは不安が残る……といった感じです。
 そんな魔道少女(性別年齢種族問わず)を助けようというのがこちらのパートです。
 サポートを行ったり、助言を与えたりして、戦いの助けとなるように振る舞いましょう。
 うまくいけば【2】心壊れた魔法少女たちの戦いが楽になります。

 尚、こちらは魔道少女を手助けするという名目であれば、特に制限は設けません。
 後方支援枠でもありますので「これは助けになりそうだからやってみたい!」ということであればこちらのパートをお使い下さい。魔道少女と直接関わらなくても、直接の戦闘でなくとも、みなの支援となっていればOKです。


その他NPC
・相馬 良樹【魔道少女ウォーリア】
「人々にとって平和が一番、争いをなくしたい気持ちは分かるんだけどな」
 気の良い兄ちゃん、ツッコミ気質。そしてお人好し。
 平和と争いの無い世界。どちらの気持ちも分かるなと考えつつ戦いに向かいます。
 簡単な戦闘や補助などは行えますので、【1】~【3】で手が足りないなって思ったら使って頂いてOK。

・ウウェ・ユレ【魔道少女バディーズ】
「穴塞いだらいんじゃね? 接着剤でなんとかならね? ならねーか……」
 バイナリアで戦争孤児となったウウェにとって、平和への想いは誰よりも強いです。だったら拳でなんとかしてやろーじゃねーかと戦う事を決めます。
 こちらも良樹と同じく、簡単な戦闘や補助などは行えますので、【1】~【3】で手が足りないなって思ったら使って頂いてOKです。

・聖獣アリエス【マスコット】
「……確かに魔道少女たちと戦ってきたけど、みんな平和のために頑張ってたっぴょ!! そしてそれはこれからも変わらないっぴょ!!」
 ミラクルランドの平和を守るために、少し複雑な思いを胸に魔道少女達と戦う事を決めます。
 基本はどのパートにも滞在しているので、手伝い要員やマスコットが足りないなって思ったら使って頂いてOKです。

・ミラクルランドの女王【元魔道少女】
「わらわたちは確かに今までも傷つき、己の無力さを嘆いてきました。魔法少女達の気持ちも理解出来ます。しかし……人々の平和を守りたい気持ちに嘘偽りはありません!!」
 魔道少女であったのははるか彼方の話。ですが、その心は女王となった今でも魔道少女らしいものです。同じく魔道少女らのサポートをするため、杖を手に動き回っています。
 始祖たる魔法少女と浅からぬ因縁があるらしい。
 基本はどのパートにも滞在しています。手伝い要員が足りない場合には使って頂いてOKです。


マスターコメント
 魔道少女最終話です。よろしくお願いいたします。


※空きが出た場合は途中参加して頂いて大丈夫です。
 その場合、最初(一話目)から実は居たのだ、途中で扉を潜ったよ。などはお好きに決めて頂いて大丈夫です。
 詳細は第一話にありますので、そちらをご確認の上、ご参加下さい。

始祖たる魔法少女 【現在のMC参加人数:10】

5

心壊れた魔法少女たち 【現在のMC参加人数:5】

3

魔道少女との共闘 【現在のMC参加人数:4】

1