シナリオガイド
さんぜんねこ好きによるさんぜんねこ&さんぜんねこ好きのためのさんぜんねこねこ祭り
シナリオ名:称えよ! さんぜんねこ祭り! / 担当マスター:九里原 十三里
■さんぜんねこですが、人間に溺愛されすぎて困ってます
ある日のワールドホライゾン――広場では早朝から大規模なイベントの準備が進んでいました。
「これはなかなか圧巻なのニャ……どっかの世界のどっかの国で3年に1回開かれるとかいうニャンとか祭にもきっと引けを取らない盛り上がりなのニャ」
さんぜんかい いきたねこは広場の片隅に座り、見る見るうちに組み立てられていく屋台や大きなステージを眺めていました。
準備をする人々の頭には猫耳カチューシャや猫耳付き帽子、エプロンや作業着には肉球のマークがプリントされています。
屋台の店員がガスボンベで風船を膨らませると、さんぜんねこの顔がぷわりと浮かび上がりました。
じゅーじゅーとおいしそうな音を立てて揚げられているのは――さんぜんねこの形をした「さんぜんねこドーナツ」
熱い鉄板がぱかっと開き、顔を出したのは――こしあんたっぷりの「さんぜんねこ焼き」
分厚い魚のフライが猫型バンズに挟まれた――ボリュームたっぷりな「さんぜんねこバーガー」
いい匂いがあちらこちらから立ち込め、さんぜんかい いきたねこ は思わずじゅるりと唾を飲み込みました。
「ボクも正直ここまで盛り上がってもらえるとは思わなかったニャ。何だか照れくさいやら嬉しいやら、くすぐったくなってしまうのニャ」
「とかいってキミもまんざらでもニャい顔してるニャ~」
「でれっでれなのニャ~」
さんぜんかい いきたねこ の周りに集まるのはワールドホライゾンに住むさんぜんねこ達です。
彼らは既にどこかでもらったのか、美味しそうな屋台グルメ(※動物が食べても問題ないもの)をどっさりと抱えています。
「ニャ!? もうそんニャに! どこでもらったニャ!?」
「貢がれたニャ~。みんニャからワタシ達への貢ぎ物ニャ~」
「そこら辺歩けばみんニャにもらえるニャ~」
「もうおなかぽんぽんニャ~。今日は天国ニャ~」
「ニャ? 貢ぎ物?」
さんぜんかい いきたねこ がくるりと振り返ると、そこには猫耳を付けた集団が「でれっでれ」の表情でカメラを構えていました。
どうやら彼らはさんぜんねこ好きの人々のようです。
彼らの手にはさんぜんねこが喜びそうな食べ物がありました。
「み・つ・け・た~! 我らがアイドル、さんぜんかい いきたねこ 様!!」
「さんぜんかい いきたねこ 様、こっち向いてください!」
「イヤァアアアアア♪♪ めっちゃ可愛い~♪♪♪」
「ニャ!? さ、様!? ま、待つニャ! ボクはいつも通りニャ! みんニャ、ニャんで急にそんなにハァハァしてるニャー----!?」
ただならぬ人々の様子に、さんぜんかい いきたねこ は思わず後ずさりしました。
ですが周囲のさんぜんねこ達は貢がれた屋台グルメを食べながら「ノリだにゃ」とのんきにしています。
「ほら、あれニャ。お祭り気分の時はいろいろトクベツに見えてしまう効果が働くのニャ」
「多分、みんニャにはキミがいつもより3000倍増しで魅力的に見えてるのニャ」
「3000倍増し!? そ、そんニャ馬鹿ニャ!」
「ああん♪ 照れてるところもとってもキュート♪ ほら、食べて食べて~♪」
「ねぇ、さんぜんかい いきたねこ 様こっちで肉球マッサージはいかが?」
「みんニャ、なんか目がギラギラしてて怖いのニャーーーーーー!!!!」
知名度の高い さんぜんかい いきたねこ は否応なしに彼らさんぜんねこ好きの標的になってしまうようです。
身の危険を感じた さんぜんかい いきたねこ は脱兎……いえ、逃猫のごとくその場から逃げ出しました。
「ふぅ……ヤバかったのニャ。さんぜんねこ好きの『本気』を舐めたらいけニャいという噂は本当だったのニャ……」
さんぜんかい いきたねこ は物陰に隠れ、一息つきました。
しかしその時、その「物陰」がごそりと動いたのです。
『レディースエーンドジェントルメーーン!! にゃんにゃかにゃんにゃんにゃーん♪ お待たせいたしました!
只今より、「さんぜんねこ好きによるさんぜんねこ&さんぜんねこ好きのためのさんぜんねこねこ祭り」の開幕です!!』
「ニャーーーーーー!? 何なのニャー-----!?」
鳴り響くファンファーレと共にごとん、と動き出したのは さんぜんかい いきたねこ を模した「メガさんぜんかい いきたねこ」のパレードフロートでした。
メガさんぜんかい いきたねこ は口から白い煙をにくもくと吐きながら、くるくると回るお腹のカギを朝日に輝かせ、華やかな音楽と共に広場へ繰り出していきます。
さんぜんかい いきたねこ は口をあんぐりと開いたまま、パレードフロートの上で踊るダンサー達やさんぜんねこの着ぐるみ達を見上げていました。
さらに今回は「さんぜんねこのモノマネ選手権」や、「さんぜんねこ仮装コンテスト」、「さんぜんねこを称える歌カラオケ大会」といった催しが開催されるらしく、出場者を募っています。
あっちをみてもこっちをみてもさんぜんねこさんぜんねこさんぜんねこねこねこねこねこねこねこねこ……。
これにはさんぜんねこの当事者であるさんぜんかい いきたねこも開いた口がふさがらず、通りがかりのさんぜんねこファンがその口に「さんぜんねこ焼き」を突っ込んでいきました。
「もぁ……もあああまんまふが、もがもがふがもがががふが……(きょ……今日はニャんだか、大変な1日にニャりそうだニャ……)」
しかし――
さんぜんかい いきたねこ は気づいていませんでした。
広場を練り歩く「メガさんぜんかい いきたねこ」には実は、とある「デブさんぜんねこ専のマッドサイエンティスト」の悪戯が組み込まれていたのです!
担当マスターより
ガイドがさんぜんねこさんぜんねこばっかりで読んでて目がチカチカしている方すみません。
ワールドホライゾンの広場を中心に「さんぜんねこ好きによるさんぜんねこ&さんぜんねこ好きのためのさんぜんねこねこ祭り」が開催されることになりました!
さんぜんねこの皆さんもさんぜんねこ好きな皆さんもどうぞふるってご参加ください!
NPCの「さんぜんかい いきたねこ」は全部のパートに登場します。
■選択肢について
選択肢は【1】【2】【3】の3つとなっておりますが、【1】と【2】について
・MCとLCで【1】の「ちやほやされるさんぜんねこ」と【2】の「さんぜんねこに貢ぐさんぜんねこ好き」で別々の行動がしたい
・自分が【1】で友達が【2】として登場し、シナリオ内で絡みたい
といったアクションができるようにしたいと考えています。
★MCとLCで【1】【2】に分かれて動きたい場合は【1】【2】のうち、MCがやりたい方の選択肢を選び、LCはもう一方の選択肢で動く旨をアクションにお書きください
★別々の選択肢を選んだMC同士が【1】【2】で絡みたい場合は、それぞれ同じGA名を設定してシナリオに参加してください
★さんぜんねこアバターで参加してたら「メガさんぜんかい いきたねこ」に飲まれたから助けて! という方は【3】を選んで参加してください
【1】我こそはさんぜんねこ!(難易度1)
さんぜんねこのアバターで参加してお祭りを楽しむパートです!
今日は街を歩いているだけで、さんぜんねこ好きの人たちに美味しいものをごちそうしてもらえます。
あまりにも無茶なことでなければ、さんぜんねこ好きの人たちに「ちょっとしたおねだり」も聞いてもらえるかもしれません。
さんぜんねこなあなたをモデルにしたオリジナルの「さんぜんねこパレードフロート」(※テーマパークのパレードフロートやねぶた祭りのねぶたみたいになったご自身のさんぜんねこ姿をご想像ください)も広場に登場しちゃうかもしれません。
【2】これがさんぜんねこ祭か(難易度1)
さんぜんねこアバター以外でお祭りを楽しむ方はこちらに。
さんぜんねこ祭りをめいっぱいたのしみましょう!
【3】「メガさんぜんかい いきたねこ」をたおす(難易度6)
パレードフロートの上にある「メガさんぜんかい いきたねこ」は人々が油断している時を狙って「隠された機能」を発動します。
それは、「メガさんぜんかい いきたねこ」の作者であり「中の人」である「デブさんぜんねこ専のマッドサイエンティスト」の欲望を満たすため、油断しているさんぜんねこ達を捕獲するというものです。
周囲で「貢物食べてまんぷくニャ―」等といってのんきに寝ているさんぜんねこは「メガさんぜんかい いきたねこ」によって「ひょいぱく」されて口の中に回収されてしまいます。
そして、「メガさんぜんかい いきたねこ」内蔵メカの特殊機能によって「3000グラムふとったねこ」にされてしまい、スリムでしなやかな姿を失ってしまいます(もともとふとっていたさんぜんねこはもっとふとったさんぜんねこにされます)
もちろんさんぜんかい いきたねこも標的にされており、「デブさんぜんねこ専のマッドサイエンティスト」は何としてでも彼だけは捕まえるつもりでいます。
そのため誰も助けに行かなければ、さんぜんかい いきたねこ は高確率で「3000グラムふとったねこ」にされてしまい、後で泣きながらダイエットに励むことになるでしょう。
メカである「メガさんぜんかい いきたねこ」には特殊アームが組み込まれており、近づいてきたさんぜんかい以外の人物などを捕まえ「いらんポイ」と遠くに投げる機能が備わっています。
また、「デブさんぜんねこ専のマッドサイエンティスト」が乗っているコックピットとさんぜんねこが閉じ込められている「しあわせルーム」部分はかなりの耐久性を持っており、外から壊すことは困難です。
メカをいじって機能を壊す、何らかの方法で「デブさんぜんねこ専のマッドサイエンティスト」を降参させる、メカを逆さにしてひょいぱくされたさんぜんねこを吐き出させる、などして「メガさんぜんかい いきたねこ」を止めましょう。
※【3】の展開は【1】【2】の後で発生しますので、【3】以外の方はのんびりお祭りを楽しむことができます
・我こそはさんぜんねこ! 【現在のMC参加人数:1】
広場で何かやってるから見に来たら道行く人がみんなオレに食い物をくれるんだが、今日は一体どうなってるんだ?
って、思ってたらパレードの上になぜか「でっかいオレ」発見!!
仕方ねぇからさんぜんねこ好きのリクエストにお応えして、あのフロートの上でにゃんにゃん踊りまくってやるぜ!
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・これがさんぜんねこ祭か 【現在のMC参加人数:0】
わぁ、なんかすごく盛り上がってるねぇ。
せっかくだからいい場所に席を確保して、屋台グルメを食べながらパレードを楽しもうかな。
僕も推しさんぜんねこが見つかるといいなぁ。
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・「メガさんぜんかい いきたねこ」をたおす 【現在のMC参加人数:6】
ぎゃああ! 吾輩の推しさんぜんねこがあのでっかい奴に飲み込まれてしまったではないか!
けしからん! 実に許しがたい!
フロートのタイヤをパンクさせて「メガさんぜんかい いきたねこ」ごとひっくり返してやるとしよう!
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