こんにちは、伊勢と言います。
ご存知の方は、今回もよろしくお願いします。
初めての方は、初めまして。当たり前ですが、精一杯書かせて頂きます。
当シナリオは、独立小世界ヨルム内の極小世界の一つを舞台とした話です。
なのでサンプルアクションなどでは、基本的に「ウロボロス・アンソロジー」開始時に実装されたアバター「探索者」のスキルを例として挙げております。
また『少女鬱々、怪物の夜』は何作かにわたるシリーズものになる予定です。
(第一章)とあるように、今回はその1作目です。1作目のアクションで判明する情報によって、次回シナリオで得られる情報や調べられる事物などが変化する作りになっています。
今回のシナリオに参加された皆様は、次回のシナリオにも招待させて頂くつもりです。
では、シナリオの説明に移りたいと思います。
各パート説明がそこそこの量ありますので「全部読むのは大変そう」という方は、自分が選択したパートの説明のみ読んでいただければ、と思います。
ですが、その前にまず概要をお話し致しますので、どうか少しの間お付き合いください。
■シナリオの目的
独立小世界ヨルムの極小世界のひとつ、街=世界である『リネス』で繰り返される破滅の未来を変えよう、というシナリオです。
『リネス』は現代的な街並みで、私たちが生活している世界とそう変わりない生活が営まれています。
ただ、この世界ではVR技術が発達しており、音楽のライブは基本的に仮想空間で行われるのが主流となっています。また、スマホに代わる新たなマイクロデバイスが生まれ、人々はそれを脳に埋め込むことで意識をインターネットに繋げ、いつでも仮想空間へ行ったり、SNSや音楽などにアクセスしたりすることが可能です。ほとんどの人がマイクロデバイスで曲を聴くため、街に点在するCDショップは、一部の物好きたちが通う程度の場所になっています。
この世界にやってきた時点で、シナリオに参加される皆様も、マイクロデバイスを埋め込んだ彼らと同じように仮想空間へ行けるようになっています。
そしてリネスは過去、現在、未来の世界が同時に存在し、それぞれの時間軸の夜がループを続けている場所です。
基本的に、各時間軸の人々がお互いに気づくことはありません。しかし各時間軸は影響し合っており、探索するうちに他の時間軸の問題を解決する糸口が見つかることもあります。
第一章は、リネスという世界やそこで暮らす人々の関係性、怪物がなぜ世界を破滅させるのかなどについて調査することが、主な目的となります。
■世界の破滅に関わる少女
『リネス』が破滅する主な原因は、この街で暮らす少女キリが『現在のリネス』の夜に怪物となるからです。しかし怪物になる理由はよくわかっていません。さらに言えば、怪物になる時の彼女の居場所も不明です。
確かなのは、キリに『過去のリネス』で何かが起きたことです。
それを知るには、まずリネスにあるあらゆる人や物を調査し、リネスという世界を理解する必要があります。
多くを調べ、キリという少女の真実を知れば、解決すべきことは自然と見えてくるでしょう。
■怪物
キリが変貌した怪物。全長20メートルほど。半透明のオーロラのような光を帯びた羽が背中から2枚生えており、腕は異様に長く細い。頭部の上半分は花びらを思わせるヴェールに包まれ、口以外の器官は見えなくなっている。下腹部には丸い空洞があり、そこから強力な光線を放つ。また、周囲一定範囲に瘴気を放ち、それに当てられたものの体力を奪います。
■繰り返す三つの夜
『リネス』では三つの夜がループしています。どのリネスに行くか、で選択パートが分かれています。
1.『過去のリネス』:怪物が現れる前の世界、年末の夜です。少女キリはまだ人間で、街も平穏そのもの。しかし、この時のリネスで起こっていることが、キリの怪物化の原因となっています。ここでキリと怪物に関する情報を集めることが、後の世界を救う鍵となるでしょう。
2.『現代のリネス』:怪物が現れた後の世界、年始の夜です。少女キリは怪物となり、街には怪物教徒が溢れています。とはいえ、全てが手遅れという訳ではありません。怪物となったキリにはまだ人の意識が僅かに残っており、街には助けを求める人々の姿もあります。そして怪物が現れた後だからこそ、見つかる真実もあるでしょう。大事なのは、街で何が起こっているかを見極めることです。
3.『未来のリネス』:怪物が全てを滅ぼした後の世界、終末の夜です。キリは完全な怪物となっており、街は滅び、救えるものはありません。ですが、そこには世界の破滅を防ぐべく抵抗した人々の痕跡が残っています。人々の手記や研究成果など、多くが犠牲になったからこそ判明したことや作られた物もあるでしょう。また、終末の夜がどこでループを迎えるのか。それを知ることで明らかになる事実もあるでしょう。
■当シナリオのルールや報酬など
〈アクションを書く際のルール〉
1キャラにつき、探索できる場所は二つまで。調査できるものも二つまで、とさせて頂きます。
〈アクションによるMC及びLCの死亡に関するルール〉
リネスはヨルムの極小世界の一つのため、死亡によるペナルティは特にありません。
〈報酬〉
ヨルム関連のプライベートシナリオとなりますので、当シナリオ参加時にはスキル取得用アイテム
「ヨルム技能経験パスP」を課題より入手できます。
以上が概要となります。これ以降は各選択パートの説明となりますので、皆様が選択する予定のパートのものをお読みいただければと思います。
■選択パート1.『過去のリネス』の探索と調査
怪物が現れる前の年末の夜です。このパートでは『少女キリの自宅』や『CDショップ』、『仮想空間のライブハウス』を探索できます。
【探索場所1.少女キリの自宅】
キリは、街のやや寂れた場所にあるアパートメントの四階にひとりで暮らしています。年末の夜にはキリは自宅におらず、家には鍵がかかっています。家の中に入ると『ぎっしりと本が並ぶ本棚』や『パソコン等の置かれた防音室』を調べられます。
〈各調査対象の詳細〉
・ぎっしりと本が並ぶ本棚:壁一面にぎっしりと紙の本が並んだ棚があります。かなり無理な入れ方をされているようで、力を入れて引っ張らないと、どの本も取り出せないようです。真っ白な装丁の本と、番号がとびとびの音楽雑誌が大部分を占めています。
有用なスキル……『現地調達』や『図書館』、『観察眼』、『心理学』など。『現地調達』などは鍵のかかった家に入るのに使えます。『図書館』や『観察眼』は並んでいる本の共通点などを発見するのにつかえ、『心理学』などは本棚に並ぶものから持ち主の心情を推察するのに役立つでしょう。
・パソコン等の置かれた防音室:PCの置かれた防音室です。配信機材が揃っており、パソコンの置かれたデスクには飲みかけのミネラルウォーターが置かれています。パソコンにはパスワードがかかっており、他人がアクセスできないようになっているようです。
有用なスキル……『コンピューター』や『観察眼』、『心理学』など。『コンピューター』などは、パソコンにアクセスするのに役立ちます。『観察眼』などは防音室の状況把握につかえ、『心理学』などは防音室の状況から、持ち主に関する推察が可能となります。
【探索場所2.CDショップ】
キリの自宅から少し行ったところにあるCDショップです。大きさはそこそこで、インディーズレーベル直営の店です。キリも、よくここに通っているようです。ここでは『独り言をいうカボチャ頭』、『サングラスをかけた喋るペンギン』を調べられます。
〈各調査対象の詳細〉
・独り言をいうカボチャ頭:独り言をぶつぶつと言っている、カボチャのマスクを被った人物です。音楽好きで、今推しているアーティストや流行りの音楽について語ってくれます。誰かが近くに来ると、独り言をやめてしまうようです。因みに、リネスでは人間が被り物をしているのは一般的なことです。
有用なスキル……『フレンドリー』や『誘惑』、『観察眼』など。『フレンドリー』や『誘惑』などを使った場合は、彼から音楽に関する話を聞き出せる。『観察眼』などでは、彼の独り言を聞ける可能性がある。
・サングラスをかけた喋るペンギン:サングラスをかけ、キャスケットを被った喋るペンギンです。腕を組み、店内に流れる曲のリズムにのっています。態度はかなり偉そうです。情報通で、お願いすれば色々なことを教えてくれるようです。ケンカを売ると、世界の果てまで吹っ飛ばされます。
有用なスキル……『フレンドリー』『誘惑』『芸術(歌唱)』『素手格闘』『受身』など。『フレンドリー』や『誘惑』、『芸術(歌唱)』などをつかえば、彼から欲しい情報を得られるでしょう。『素手格闘』や『受身』などをつかい戦えばペンギンは本気になり、あなたを全力の一撃(回避不可)で、世界の果てまで吹っ飛ばします。
【探索場所3.仮想空間のライブハウス】
仮想空間にある、多くのバンドやバーチャルシンガーなどがライブを行っているオオバコです。ここでは『人気のバーチャルシンガー』、『音楽ニュースBOT』を調べられます。
〈各調査対象の詳細〉
・人気のバーチャルシンガー:現在、リネスで最も人気のバーチャルシンガー。本人はとても明るく社交的な人物ですが、なぜか歌う曲の歌詞は暗いものばかりです。バーチャルシンガーとして売り出す前はバンドをやっていましたが、彼女の正体は知られていません。また、彼女は怪物教徒だという噂があるようです。
有用なスキル……『フレンドリー』や『誘惑』、『芸術(歌唱)』、『言いくるめ』など。『フレンドリー』や『誘惑』、『芸術(歌唱)』などを使って彼女の興味を引ければ、音楽活動に関する質問に答えてくれるようになります。『言いくるめ』などを用いて怪物教徒の噂に関する話ができれば、その真相について答えてくれます。
・音楽ニュースBOT:イルカの姿をした音楽ニュースBOTです。最近あった音楽系のニュースを垂れ流しています。ニュースに関する簡単な質問であれば答えられるようです。たまに嫌な声で笑いながら空中を泳ぎ、どこかへ行ってしまいます。行先は誰も知りません。
有用なスキル……『コンピューター』などでニュースに関する情報を聞き出したり、BOT自身の情報を取得できます。『追跡』『地理』『アスレチック』などを上手く用いれば、イルカの行き先を追えるかもしれません。
以上が選択パート1の探索内容です。
では最後に、少女キリのざっくりとしたプロフィールと、リネスのルールについて紹介して終わります。
■少女キリ:内気な性格で、人と話すのも苦手。自分の世界に入っていることも多い。音楽は聴くのも演奏するのも大好き。読書も好きだが電子書籍派で、紙の本は読まない。
■リネスのルール:他人の被り物をとってはならない。もし取った場合、あなたは「過去のリネス」から弾き飛ばされ、当シナリオでは戻れなくなります。
つまり「被り物をとる」行動以後に書かれたアクションが無効となります。
■選択パート2.『現在のリネス』の探索と調査■
キリが怪物となった後の世界、年始の夜。混乱の最中にあり、リネスは破壊されつつあります。ここでは街を駆け巡り、人を助けながら手がかりを探すことになるでしょう。怪物には現状、攻撃が通らず倒せません。怪物から誰を救い、そして救った人間に何を求めるかはあなた次第です。
【探索場所1.ファッションビル】
文字通りファッション関連を取り扱うビル。街の中心部にあり、若者たちがよく利用しています。既に怪物に壊され始めていて、ビル内に取り残された人々が多数いるようです。ここでは『オカルトマニアの大学生』『駆け出しのイラストレーター』と出会えます。
〈各調査対象の詳細〉
・オカルトマニアの大学生:怪物にビルが壊され、落ちてきた瓦礫の下敷きになっています。このオカルトマニアの大学生は、大学で仮想空間技術の勉強をしており、マイクロデバイスに関する知識を有しているので、それに関する質問には答えてくれるでしょう。また、少し前から奇妙な夢を見るらしく、それが彼のオカルト趣味のきっかけとなっているようです。
有用なスキル……『医学』『現地調達』『フレンドリー』『コンピューター』『オカルト』『コンピューター』など。『医学』や『現地調達』などがあれば応急処置を行い、彼の命を救えます。『フレンドリー』『コンピューター』などでは、仮想空間技術や脳に埋め込むマイクロデバイスの話ができます。『オカルト』などがあれば、彼の見た夢の話を聞いた時に、何か思いつくかもしれません。
・駆け出しのイラストレーター:トイレの隅で震えているイラストレーターです。放っておくと、避難に遅れ怪物の犠牲になってしまいます。彼女は怪物のイラストを得意としているようです。つい先日も、誰かに頼まれ怪物のイラストを納品したはずなのですが、なぜかその仕事に関する書類は手元になく、またその仕事で得たはずの報酬の明細も見当たりません。彼女自身、そんな仕事を受けたという夢を見ただけかもしれない、と思い始めています。
有用なスキル……『言いくるめ』や『芸術(絵)』など。『言いくるめ』などでは、彼女をトイレから連れ出し避難させられます。『芸術(絵)』などでは、イラストに関する話を聞き出したり、彼女の描くイラストを分析することができます。
【探索場所2.怪物教会】
怪物を信奉する怪物教徒たちの本拠地です。都心から少し離れた場所にあり、まだ怪物の被害は受けていません。中では、怪物教の指導者が信徒たちと共に祈りを捧げており、自分たちに訪れる破滅の時を待っています。ここでは『怪物教の指導者』『占い師』と出会えます。
〈各調査対象の詳細〉
・怪物教の指導者:文字通り、怪物教の指導者です。若い男性。怪物による破滅こそが救済であると説き、人々に滅びを受け入れるよう言い聞かせています。戦うことも、話をすることもできます。戦闘力は一般人と変わらないので弱いです。放っておくと、後にやってくる怪物に教会ごと潰されます。昔、人気のバーチャルシンガーのライブ配信に、ゲスト出演したことがあるそうです。
有用なスキル……『フレンドリー』や『心理学』で話ができます。『銃の扱い』などの戦闘系を用いて殺すことも可能です。『アスレチック』で怪物の攻撃から救い、一時的に生存させることが可能です。
・占い師:怪物教会によく来ている占い師の女性です。お金を払い頼めば、何でも占ってくれます。占いはよく当たると評判で、彼女目当てで怪物教会へやってくる人々もいるほど。教会にいますが、怪物教の教えにはほとんど興味がないようです。放っておくと、教会が潰された際に行方不明となります。
有用なスキル……『心理学』『言いくるめ』『礼儀作法』などをつかって頼めば、占ったり話をしてくれたりします。
『追跡』を使って彼女の行方を探した場合、あなたの「占い師を追跡する」より後に書いたアクションの一切が無効となります。
【探索場所3.小さなライブハウス】
キャパシティ150人ほどの小さなライブハウスです。ライブハウス自体は休みで、暇を持て余したスタッフや、彼らと親しい人間が来ているだけです。ここでは『人気バーチャルシンガーの姉』『カブ頭の古参』と出会えます。
〈各調査対象の詳細〉
・人気バーチャルシンガーの姉:人気バーチャルシンガーの実姉で、ライブハウスのオーナー。信念のある人物や楽器の才能がある人物を好みます。人気バーチャルシンガーは、この姉のライブハウスから活動を始めたようです。妹との仲は良好で、妹の交友関係についても詳しいそうです。最近はライブハウスにあまり人が来ないらしく、それについて少し違和感を覚えています。放っておくと、怪物の放った光線でライブハウスごと塵一つ残さず消えてしまいます。
有用なスキル……『フレンドリー』や『誘惑』、『芸術(演奏)』などで気に入られることができれば妹に関する話や、ライブハウスに人が来なくなった話が聞けます。『説得』『言いくるめ』などで、怪獣が来る前にライブハウスから彼女を脱出させられます。
・カブ頭の古参:カブのマスクを被った古参です。内気で、口数も少なく、人と話すのが苦手です。ライブハウスの隅っこでジュースを飲んでおり、特にリンゴジュースが好きで拘りがあります。この小さなライブハウスには思い入れがあるようで、過去に出演した人物たちのこともずっと覚えているようです。怪物の放った光線で行方不明となります。
有用なスキル……『フレンドリー』『誘惑』などで、過去にライブハウスへ出演した人物たちの話を聞けます。彼女が行方不明になることは、現状では回避できません。それでも『観察眼』『地理』『追跡』などを使いその行方を追うと……?
■選択パート3.『未来のリネス』の探索と調査■
全てが滅んだ世界。とある地点を終わりとしてループしています。
怪物に少女キリとしての意識はもうなく、嘆きの歌を歌っています。
何もかもが終わってしまっているので、救えるものはありません。
廃墟となった街には人々の痕跡が残されており、それを調べることが可能です。
【探索場所1.怪物研究所】
怪物に対抗すべく、その研究がなされていた場所です。破壊されていますが、中枢の昨日はまだかろうじて生きており、重要なデータも保存されています。ここでは『怪物データ記録ロボット』『試作段階の壊れた装置』が発見できるようです。
〈各調査対象の詳細〉
・怪物データ記録ロボット:怪物の研究データが入っているロボットです。喋ることができ、人と会話が可能です。最初に怪物が出現した場所や怪物の移動経路などについての情報が得られます。なぜか少女キリに関するデータもあり、過去のキリの行動について質問すれば、情報を得られるようです。
有用なスキル……『コンピューター』『図書館』『フレンドリー』など。『コンピューター』や『図書館』などでは怪物の研究データ情報を取得でき、『フレンドリー』などでは過去のキリの行動について質問できます。
・試作途中の壊れた装置:怪物研究所が、怪物を倒すために開発していた装置です。しかし幾つかの理由により未完成のままで、しかも徹底的に破壊されています。調べれば、どのような機能を持ち、どうして未完成で、どこが壊れているかがわかります。
有用なスキル……『コンピューター』や『現地調達』、『観察眼』など。『コンピューター』を使えば、装置の機能や未完成の理由がわかります。『現地調達』を使えば、装置の修理に必要な部品が判明するでしょう。『観察眼』を使えば、破壊の痕跡について調べられます。
【探索場所2.怪物教会跡地】
怪物に壊された怪物教会の跡地です。建物は完全に破壊され、祭壇と地下への階段が剥き出しになっています。指導者の部屋も瓦礫に埋もれており、彼の私物の大半も灰になってしまったようです。ここでは『指導者の手記』『棺の置かれた白い部屋』が発見できます。
〈各調査対象の詳細〉
・指導者の手記:瓦礫まみれの部屋に落ちている、怪物教会指導者の書いた手記です。彼が怪物教会を作る以前のこと、怪物教会を作ったときのこと、彼の怪物に対する思いなどが記されています。
有用なスキル:『図書館』や『心理学』など。『図書館』などを使い知りたいことを調べれば、内容を解読できます。『心理学』などをつかえば、それを記した彼の心情を推察できるでしょう。
・水晶のような棺が置かれた白い部屋:教会の地下にある、巨大な水晶を思わせる棺が置かれた部屋です。棺の中には何かの影が映っていますが、はっきりとは見えません。棺のそばには、IDカードらしきものが落ちています。また、部屋の隅には一枚のCDが転がっているようです。
有用なスキル……『観察眼』や『視野』などで、部屋の中におかしなものはないか探したり、棺の中に見える影を調べたりできます。また『図書館』を持っていれば、CDの歌詞カードを読めるようです。
【探索場所3.最後の地】
怪物がいる場所です。怪物は歌を歌っており、近づいても攻撃されることはありません。ここでは『怪物に立ち向かう』『世界が終わるのを見届ける』の二つの行動がとれます。
〈各調査対象の詳細〉
・怪物に立ち向かう:文字通り、怪物に立ち向かいます。あなたが攻撃を加えると、怪物との戦闘に入ります。怪物はその巨体からは想像もつかないほど早く、空を飛ぶことも可能です。下腹部にある空洞から、触れたものを塵も残さず焼き尽くす光を放ちます。また、怪物がいる場所には瘴気が蔓延しており、いるだけで体力が削られていきます。戦闘を始めれば、この1巡目のループではほぼ確実に死亡するでしょう。しかし、戦うことで発見できるものもあるかもしれません。
有用なスキル……『剣の扱い』などの戦闘につかえるスキル全般で、戦いの時間を引き延ばせます。『観察眼』や『視野』などで怪物の特徴や攻撃パターン、瘴気などを調べられます。
・世界が終わるのを見届ける:ループの終点である、世界が終わる瞬間を見届けます。世界が終わるとき、世界には最後の変化が起こります。それを目にすることで、この世界に対する理解が深まり、新たな視点を得られるかもしれません。
有用なスキル……『観察眼』や『視野』、『オカルト』など。『観察眼』や『視野』などを使った場合は、最後の瞬間に世界がどのような姿になるかを目にできます。『オカルト』などをつかって見届けた場合は、最後の怪物を目撃することになります。
以上で、各選択パートの説明は終わりとなります。ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
最後に少しだけ補足を。
基本的に、有用なスキルとして挙げたもののレベルが高いほど得られる情報も多くなり、成功確率も上がります。
ですが、必ずしもそのスキルを使わなければならないという訳ではありません。他のスキルでアイデアを思いつく方もいるでしょうし、そういう意味で余白と言いますか、自由度があった方が面白いのではないか、と考えています。
やはり、何をどう考えてアクションを起こすかの部分は大切にしたく、それがしっかり書かれている場合は、ある程度スキルレベルなどを無視してでも情報を提供したいです。
補足、というか私の考えですね。以上となります。
当シナリオに興味を持って頂けたなら幸いです。