『他者・状況はどうあれ、我は我。
故にこそ、世間(せけん)人間(じんかん)にも、立つことができる。
まさにそれこそが、<個の特異性>というものなのだ。』
……WH 某シンギュラル研究家
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ー承前ー
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どこからともなく響いてくる、ピアノソロの音。そして、<ヴォカリーズ>というのか、それに被さりくる無歌詞の、母音だけの女声独唱。
「ここは精神と時の狭間。館主の、通称<ヤガ婆さん>ぢゃ」
……割と、ギリギリやな。
「<ブリーフィング・ルーム>へ、ようこそ」
……どっちにしろソレ、シナリオそのものってより、盤外幕間やんかな。
「チュートリアルとフィードバックだと思えば妥当じゃろう? PDRよう廻るで? まさに、<運命の車輪>」
無理くり、タロットにするなや!
「そして、その末に<世界>!」
聞けや!!
「とはいえ……」
いや、急にトーン落とされるのも。
その、困るが。
「すまない。また……なんぢゃ」
………お前、それ、煽ってんのか?
「とんでもないぞえ! 良かれと思ってやってるんじゃし、多々お付合い頂いているのは有難いこと、じゃが……」
じゃが?
「どうも<ゲーム>としては後ろめたい感じも、拭えなくて、のう」
メタな物言いはまあ今更として……
『後ろめたい』?
「あー……コンペティティヴでスリルと成果ある<競技>というワケでないし、レイヴでヴィヴィッドなる<物語>ってわけでもないし、のう」
……それは、あるかも、な。
だがまあ、お付き合い頂ける方がおいでなら、アリなんじゃないか、貴様。
「確かに……大事なこと、よな」
丁寧に対話を重ねてくことができればそれなりにイミあるんじゃね?
「……うむ。なら、フィードバック取るなら、間は置かぬ方が良いか、の」
3か月1回は十分間遠いと思うが。
「……やかましいわ」
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まあ……
そんなグダメタ、ではありますが。
お付き合い頂ける方、ありましたら。微力を尽くしますので、是非とも宜しくお願い申し上げます。