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黄泉へいざなう診療所

リアクション公開中!

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黄泉へいざなう診療所
基本情報

マスター:
ワールド:神州扶桑国
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2022年11月25日公開!

シナリオガイド

死に憑りつかれた患者を救え! 幻玉使い諷を捕縛せよ!

シナリオ名:黄泉へいざなう診療所 / 担当マスター:




※こちらのシナリオは『黄泉人の村』の続編となります。
初参加の方も十分楽しめる内容となっておりますので、
ガイドを熟読いただき是非ご参加くださいませ。




 ――――――――――


 
 黄泉人の村の一件からひと月後のことです――。

 神州扶桑国、帝都――六明館学苑。
 吹き抜ける風は涼しく、すっかり秋めいた夕焼けの中で海崎 虎里はあの日と変わらず一人鍛錬に勤しんでいました。

「――今日は外で鍛錬? 精が出るわね」

 その声に振り向いた虎里は「お疲れ様です」と一礼すると続けて一織 朱音に尋ねます。

「何かありましたか?」

 どこか急くような声色に朱音は全て承知しているかのように首を縦に振ります。

「あなたの報告内容と合致する噂が一件……いえ、もう事件ね。とある診療所で死者が出ているの」
「診療所?」
「もちろん診療所だから死者が出てもおかしくないわ。でも、このひと月で出過ぎなのよ」

 診療所で入院できるのはせいぜい十数人です。
 死に過ぎるというのは空いたベッドにすぐ人が入って来ることを意味しています。
 また嫌な予感に虎里は話を促します。

「噂というのはもしかして……」
「ええ、虎里君が考えている通りよ。でも少し違うかな。
 想い人、またはご先祖様が迎えに来て安らかな死を与えてくれるとか……、まったく嫌になるわね」

 診療所は怪我人や病人が多く集まる場所。苦痛に耐えかねて安らかな死を望む人間も少なくはありません。
 その噂の先にいるのが黄泉人の村の首謀者であり自分の因縁のある相手、であることは恐らく間違いないだろうと虎里は思いました。
 それは朱音の次の発言で明確になります。

「今回、廃村ではなく生きた人のいる診療所を選んだことから、相手は大胆になってきてる。この意味が分かる?」
「……自分への当て付けか、もしくは何かを成そうとしている」
「そうね。後者だとしたら何であろうと未然に防ぐ必要がある。もちろん前者だった場合も早急に鎮めなければならない……虎里君の手で」
「当然です」

 迷いのない虎里の返答に朱音は神妙になりながらも「よろしくね」と任務を託します。

「幼馴染ふたりの相手じゃ遣り難いかもしれないけど。妹の方は身柄を拘束、兄の方は……」
「分かっています。必ずこの手で――」
「ああ待って、誤解しないでね。なにも一人で背負えって言ってるわけじゃないの。
 ふたりを知ってるのは虎里君しかいない。彼等を分かってあげられるのもきっと虎里君だけよ」
「……はい」


 *****


 ――某診療所。
 見た目十代後半くらいの女が薄暗い廊下を軽い足取りで歩きながら後ろをくるりと振り返りました。

「お兄ちゃん、もういいよ。今は力を蓄えておいて」
「……」

 ただ頷くだけの兄――濠(ごう)は彼女の指示を受けると、術が解けたかのように白く透き通るような肌が茶色、そして赤黒く変色していきます。
 そして顔に幾筋もの亀裂が入り、朽ちた亡骸の相貌へと変貌しました。
 そのまま踵を返して来た廊下を引き返していく兄を見つめながら、女――諷(ふう)は僅かに目を伏せると気を取り直す様に笑みを浮かべます。

「ふふ、人間ってお喋り大好きよね。少しの種であっという間に広まって……お蔭で毎日大忙し! ちょっと早急過ぎたかな」

 再び診療所の中を自由に歩き回ります。
 そんな彼女を怪訝に思う者はこの診療所には一人もいません。
 濠に生きた人間のような姿で村や町を回らせながら、幻術能力を持つ幻玉(げんぎょく)で噂を流していました。
 もうその必要がないくらい、この診療所は死臭で満ちています。

「……あともう少しで元通りになるよ……お兄ちゃん――」

 諷の小さな独り言も誰一人として聞く者はなく、薄闇に溶けて行きました。



担当マスターより

▼担当マスター:

マスターコメント

こんにちは、または初めまして。
このプライベートシナリオを担当させて頂く茸です。
前作『黄泉人の村』の続編になります。



*詳細*


『診療所について』

身体が弱り、苦痛に耐えかねた人々が噂を聞きつけて多く訪ねてくるようになりました。
十数人程度の患者が診療所に入院しています。
日中も出歩く者は少なく寝ている人が殆どです。
身体は病んでいますが、皆どこか夢心地でうわ言のように何かを呟いたり急に泣いたり笑い出したりと情緒が不安定です。
診療所には医者が一人と看護師が数名いましたが、噂が立つようになってからは医者が一人だけです。
看護師は皆自ら辞めたと口を揃えて言っているようです。
面会謝絶で病人以外訪ねてくることはありません。
建物は二階建てで、一階の西側に診察室があり、病室は一階半分と二階を占めています。


【1】患者の救出 難易度:2

ここでは患者の救出をしていただきます。
幻玉の幻術に囚われ、少しずつ生気を奪われているような状態です。
明日にも息絶える患者もいるでしょう。
幻玉は常に患者の頭上を浮遊し幻覚を見せてきます。
それを疑う者などおらず、全てを受け入れてしまっています。
幻術の効果は修祓隊士も例外ではありません。
屋内ということもあり、幻術の効果は高まっていますので注意を払いながら幻玉を排除し、浄化で患者を救ってください。
幻玉については【2】をご確認ください。


【2】幻玉使い諷の捕縛 難易度:4

ここでは諷の捕縛をしていただきます。
場所は診療所敷地内。
諷は兄である傀儡の濠を嗾けてくるので、彼を倒す必要があります。
濠を操る諷を真っ先に捕縛しても問題ありませんが、彼女を捕縛しても蓄えた力が無くならない限り濠は向かってきます。


諷について――
兄を元通りにするためにこの事件を起こしています。
諷は兄が死んだことを受け止め切れず、マガカミの力に手を染めました。死んではいないと必死に思い込んでいる節があります。
マガカミの力で人の生気を奪い兄に与え続ければ元気な身体を取り戻してまた言葉を交わせるようになると信じています。
諷自身マガカミに堕ちてしまったのか、それとも背後に誰かいるのか。アクション次第で判明することになるでしょう。
攻撃は幻玉(げんぎょく/見た目はシャボン玉)を飛ばし破裂させることで幻覚作用のある邪気を放つ。神経を鈍らせる作用もあります。
球体のままでは浄化は少し難しいが物理攻撃は有効。破裂後は浄化で対処可能です。
幻玉には映像を取り込む力があり、幻玉を通して使い手の諷に状況が伝わることになります。(前作で諷の状況把握が早かったのはそのためです)
幻玉が破裂し壊れてしまえばその機能も使えなくなります。


濠について――
黄泉人の村のラストに登場した男、彼が濠で諷の兄です。
今回シナリオガイドにもある通り、噂を流していたのは彼です。
前回、高橋 凛音様により傀儡であることが判明しております。
不規則で機敏な動きを見せる濠は諷の幻玉とも繋がっており、死角からの攻撃も難なく捌けます。
武器は刀ですが、幻玉の力を借りた機敏な攻撃以外派手なスキルは持っていません。
諷の傀儡であり彼女の命令しか聞きません。


ここでは海崎 虎里が登場します。
諷と濠とは幼馴染になります。
虎里が修祓隊に入るきっかけとなったのがこの二人です。



*****



*NPC*

・海崎 虎里(かいざき こざと)24歳
流派:一織流
152cmという小柄で少年のような外見から子供扱いされることもしばしば。
愛刀は太刀で普段は背中に携え持ち歩いている。
(初登場は『大蔵屋敷の怪』です。ご参考までに。)



患者の救出 【現在のMC参加人数:6】

2

幻玉使い諷の捕縛 【現在のMC参加人数:9】

4