クリエイティブRPG

禁教の輩が騒ぐ魔宴(よる)に

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禁教の輩が騒ぐ魔宴(よる)に
基本情報

マスター:九里原 十三里
ワールド:バイナリア
 
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2022年11月14日公開!

シナリオガイド

毒杯(カクテル)は甘露の如く、背徳の遊戯(あそび)は媚薬の如く。乙女の悲鳴が夜を割く……!

シナリオ名:禁教の輩が騒ぐ魔宴(よる)に / 担当マスター:九里原 十三里



■夜光杯に毒酒

 西オデッサのとある屋敷――人里離れた森の中に建つその不気味な黒い館には、素顔を隠した人々が集まっていました。
 豪華な家具が並ぶ宴の間では管弦楽団が演奏し、豪華な仮面や奇妙な仮装を身に着けたゲストたちが巷の噂話やゴシップ談話に興じています。

「ドリンクをどうぞ、お客様」

 青く光る杯を差し出すのは、拘束衣を思わせる露出度の高い黒の衣装に身を包んだ美女たちです。
 美女たちは杯を配り終えると、艶やかに微笑みあい、ステージで供される蠱惑的なバーレスクダンスの輪に戻っていきました。
 杯を受け取ったゲストたちはそれを飴色のシャンデリアの明かりに透かし、クスクスと囁き合います。

「これが例の酒というわけだ」
「前夜祭の恒例でしてね。今日のための特別な一杯です」
「光栄ですこと。これでわたくしも皆様の“仲間入り”ができますのね」

 明かりを落とした室内に、杯は青く浮かび上がります。
 パーティーの雰囲気に早くも酔い痴れるゲストたちが口にしようとしているのは、ただのワインやカクテルではありません。
 様々な果実や秘密の香味スパイスが加えられた強い酒精(アルコール)には、彼らを破滅へと導きかねない危険な魔素が含まれていました。

「ええ、危険ですとも。ですが、お客様はそれをご承知の上でこの夜会に集うのです。今日はまだあくまで前夜祭で、本番は明日なのですが」

 鳥の仮面をつけたバーテンダーは皺枯れ声でそう話します。

「プライベートを晒すようなお話は致しかねますが、ここにいらっしゃるのはお金と暇とを持て余した方々ばかりです。皆様にとっては、退屈こそが何よりも耐えられないのでしょう。
 たとえ劇薬が盛られた毒杯であっても、自分たちを満足させるだけの特別なひと時を与えてくれるならば飲み干してやろうではないかと……そんな酔狂をも好む方々ばかりなのですよ」

 今宵、この危険な遊戯(あそび)に興じようというのは一体どこの誰なのか――
 高揚した雰囲気で会話するゲストたちの中に密かに紛れ込んだエージェント達が彼らの仮面の下を暴こうとしていました。

 夜光杯の下で交わされる会話や遊興のやりとりから、集まった人々の素性を調べる。
 それがA機関から下された1つ目の任務なのです。 


■囚われの美女たち

 人々の足音と笑い声が響く屋敷――その地下には、黴臭く暗い空間が広がっていました。
 魔素結晶で作られた濃紫色の光が放つランプが照らし出すのは、岩窟を掘って作られた牢と黒々と錆びた鉄格子です。
 地下水の滴る音だけが響く中、牢に囚われた美女たちは焦点の定まらない目で虚空を見つめていました。

(私……どうしたんだっけ)

 脳内をぐるぐると回り続けるのは、かすかに残った記憶の断片で、その中で美女たちはステージに立っていました。
 高揚を誘うバーレスクダンスで喝采を浴び、その報酬として手渡されたのは観客がガーターベルトに差し込んだ「おひねり」の札びら、そして青く光る杯でした。
 甘さと、舌を刺激する僅かな苦みと陶酔感と、矢継ぎ早に注がれる2杯目、3杯目、4杯目――そしてふっつりと記憶が途切れ、気が付くと彼女たちはこの場所にいたのです。


 神は美しき乙女を愛した
 そして神は美しき乙女に美しき呪いをかけた
 決してその腕(かいな)を離れぬように
 決して己以外の誰かを愛さぬように

 神との駆け引きを始めよう
 美しき乙女を救うために
 華麗なるゲームを始めよう


 誰かがドアを開けたのでしょう。
 バイオリンが歌劇「氷の川船」の序章を奏でるのが上階から聞こえました。
 それをかき消すように響いたのは、恐ろし気な獣の咆哮でした。

「やれやれ……こうなるともう、カワイ子ちゃんの面影はゼロだな。なぁ、これはもう完成品でいいんだな?」

 男の声が誰かに尋ねます。
 もう1人の声がそうだと答えました。

「ああ、これ以上は待たなくていい。眠らせておけ。気を付けろよ、あいつ等に息を吹きかけられると爛れるからな」
明日の余興にはあと何体必要なんだ?」
「さぁな。ゲストの懐次第だろうさ」

 パァンと銃を撃つ音が聞こえ、咆哮は止みました。
 何か大きなものが引きずられるような音が聞こえ、牢の奥にある扉に鍵がかけられたのが分かりました。
 そして再び、聞こえるのは地下水の滴る音だけになりました。

(助けてもらわなきゃ……)
(だけど誰に)
(何のために?)

 囚われた美女たちの頭上には地上の庭園へ出る扉がありました。
 ですがそれは彼女らの虚ろな目には映っておらず、任務を受けたエージェント達もまだ誰も見つけていませんでした。

 情報をもとに、「ある恐ろしい遊興」のために囚われた美女を救い出す。
 それがA機関から下された2つ目の任務なのです。
 

■魔宴(オルギア)

 屋敷の倉庫では、何人もの人々の手で翌日の宴の準備が進んでいました。
 人の背丈ほどもある巨大な鋸、棘の付いた鞭、真新しい鉄の処女(アイアンメイデン)、そして黒々とした染みが残る巨大なギロチン――それらの刃がよく切れるよう、使用人たちが淡々と仕事をしているのです。

「新人の頃は胸糞悪いと思ったものですがね。10年目ともなると、流石に慣れてしまいました」

 大きな包丁の歯を研ぎながら、1人の使用人が呟きます。

「私は『アレ』を飲んではいないはずなのに、人間の脳とは怖いものですね」
「そうなってこそ、ここでは一人前なのだろうよ。だってお前の同期はもう……他には1人も残っていないだろう」
「先輩もそれは同じじゃないですか。元同期の顔、覚えてますか?」
「いや、何人いたのかすらも忘れちまったよ。ああ、ちょっとそっち持っててくれ」

 ギリギリと鎖が巻かれると、貼り付け台の板が立ち上がりました。
 拷問道具が組みあがるその向こうでは、経理係が帳簿の準備をしています。
 傍らのリストに書かれているのは女性の名前と金額のようです。

「今年はことのほか、『寄進』が多いように思います。紳士録に名を連ねるようなお方々の中にも、暴力的衝動を秘めた人物は多いのでしょう」

 経理係は金の片眼鏡を直しながら無感情にそう口にしました。

「ですがこれは聖なる儀式なのです。崇拝者たちと神との間の障壁を崩すには、ただ羽目を外すだけでは不十分なのですから」
「紳士だけではありませんよ」

 傍らの人物が帳簿を取り上げます。
 そして金額を指でなぞりながら、いかにも不謹慎な笑みを浮かべました。

「ギロチンで魔獣の首を斬ってみたいと希望する方は皆、ドレスを着た淑女ばかりです。
 相手がついこの間、自分と会話を交わした知己の誰かだったかもしれないと知っていながらね。
 ご婦人たちは皆、それはそれは楽しそうになさるのですよ」

 拷問道具は前夜祭の後で宴の間へと運ばれていくことになっています。
 ですが、屋敷の人々はまだ知りません。
 A機関もまた彼らが場に集ったタイミングを見計らい、エージェント達を突入させる準備を整えていました。

 悪しき思想に狂う者たちの魔宴(オルギア)を制圧する。
 それがA機関から下された3つ目の任務なのです。

担当マスターより

▼担当マスター:九里原 十三里

マスターコメント

 もうすぐハロウィンですね、九里原十三里です。

 今回は西オデッサのとある大きな屋敷で行われる秘密のパーティーが舞台です。 
 皆様の得意分野を活かし、選択肢にご参加ください(時系列は【1】→【2】、【3】となります)

【1】前夜祭に潜入する(難易度4)

 夜光杯の下で交わされる会話や遊興のやりとりから、集まった人々の素性を調べる。
 それがA機関から下された1つ目の任務です。 

 変装等でパーティーに紛れ込み、来ている人物が誰なのかを暴く手がかりを収集したり、あわよくば正体を見破ってください。
 また、相手を倒したり捕らえたりせず、情報収集のみに徹してください。
 前夜祭だけに参加して【3】の魔宴に参加しないゲストなどもいる可能性があるため、後日彼らを摘発するための情報収集任務になります。
 
【2】囚われの美女たちを救い出す(難易度5) 

 情報をもとに、「ある恐ろしい遊興」のために囚われた美女を救い出す。
 それがA機関から下された2つ目の任務です。

 A機関には既に、「屋敷の地下に女性たちが囚われている」という情報が寄せられています。
 屋敷の庭園にある地下への入り口(もしくは屋敷内からの入り口)を見つけ、地下牢に囚われた美女たちを救い出してください。
 美女たちは酒に酔ったような状態になっていますが、歩くことはできます。

 救出には扉の発見、解錠と、麻酔銃を持った見張り番を無力化する必要があります。

【3】魔宴に殴り込む(難易度6)

 悪しき思想に狂う者たちの魔宴(オルギア)を制圧する。
 それがA機関から下された3つ目の任務です。

 1階の宴の間で行われる拷問パーティーに突入し、その場を制圧して参加者を全員取り押さえてください。
 屋敷から1人も逃がさないことが目的なので、屋敷にあるものは容赦なく壊して問題ありません。
 
 制圧に際して、中にいる人間は武器等を持っていません。
 ですが、屋敷の使用人たちにけしかけられるなどして、宴に連れてこられた魔獣たちが暴走することが考えられます。
 魔獣はハイエナに似た四つ足の獣の姿をしており、宴の参加者に危害を加えないように檻に入れられ、金属の口枷(くちかせ)をしていますが、檻から出されて口枷が外れると魔素を含んだ毒の息を吐きかけられます。
 また、牙や鋭い鍵爪を持っていますので、無力化して檻に戻すなどの対策が必要です。
 

前夜祭に潜入する 【現在のMC参加人数:2】

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囚われの美女たちを救い出す 【現在のMC参加人数:3】

5

魔宴に殴り込む 【現在のMC参加人数:5】

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