クリエイティブRPG

サメとゾンビと水着と特異者【その1】

リアクション公開中!

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サメとゾンビと水着と特異者【その1】
基本情報

マスター:森乃ゴリラ
ワールド:アーク
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2022年08月19日公開!

シナリオガイド

シャークハンターとなってサメを退治しよう!!

シナリオ名:サメとゾンビと水着と特異者【その1】 / 担当マスター:森乃ゴリラ



「くそっ……どうしてこんな事になっちまったんだ」
 相馬 良樹は小さく息を吐き、手持ちの銃に弾薬を込めました。
「そんなのウウェちゃんには分かんない☆ けど、アイツら倒さないとどうしようもないだろうがよ」
 良樹と同じく弾薬を込めたのはウウェ・ユレです。二人は互いに背中を合わせて周囲を見回しています。
 これだけ見れば大変シリアスなシーンなのですが、あろうことかどちらも水着姿をしており大変バカンスらしい恰好をしていました。

「ねえ、ヨッシー……ウウェちゃん達はバカンスに来たんだよね? 遊ぶって言ったよね?」
「あー、ほら。バカンスらしい恰好しているだろ?」
「ふざけんな!! こんな場所じゃウウェちゃんの可愛い水着も目立たないだろうが!?」
 彼らの周辺にはボロボロになった家屋が建ち並び、周囲は森に覆われていました。どうみてもバカンスを過ごすのに適した場所ではありません。
 そして、そこかしこから不気味な呻き声が聞こえてくる始末。ただの獣であったらどれほど良かったか。そしてどうしてこうなってしまったのか。
 良樹はため息を零し、この街にやってきた経緯を思い返しました。


◇◆◇



「は? 特異者に目覚めた記念に旅行?」
「そゆこと☆ ウウェちゃんがバッチリ目覚めちゃったので祝えって感じ。連れていけどっかに、連れていかないと泣きわめくぞ。良いのか全力で駄々をこねるぞ」
 ウウェは元々特異者ではなくバイナリアに住んでいたエージェントでした。しかし戦いを経ているうちに特異者として覚醒したのです。
 それを祝って欲しいと良樹にお願い――もとい脅しを掛けているところでした。
「構わないけど……シャングリラにでも行ってみるか? 俺の妹が最近就職したんだ、様子も見に行きたいしな」
「良いね。シャングリラってでっかいロボットいるとこでしょ? それにヨッシーの妹が居る所って暑いとこっぽいし水浴びもできるよね? ッシャア!! 水着を持っていこいこ~!!」

 そうして二人はワールドホライゾンを経由し、シャングリラの地方領・コーデリア領を目指すことにしました。
 準備をしてウキウキでシャングリラへと降り立ち、コーデリア領行きの乗り合いスタンドガレオンを探そうとしていたその時――彼らは見知らぬ扉に吸い込まれてしまいました。
 目映い光、荒れ狂う風。身を揉まれながら辿り着いたのはシャングリラの街並みとよく似ている場所です。

「えっ、ヨッシーはやくね? もうコーデリア領着いた感じ?」
「いや……こんな扉一つで移動できるような場所じゃないんだが」
 二人が首を傾げていると、そこに飛び込んで来たのは水着姿の男です。男は慌てふためいた様子で武器を構えながらも、二人に向かって声を上げました。

「アンタ達、もしかして扉から来たんか!? 助けてくれ、今この街にゾンビが押し入ってきて大変なんだ!!」
「ゾンビって……あの?」
「わぁお、到着早々にはちゃめちゃバイオレンス☆」
「そうとも、普段より数が多くて大変なんだ――っと来たぞ、ゾンビだ!!」

 三人の前に現れたゾンビ――は人の形をしておらず、水棲生物であるサメそのものでした。
 動く度に腐り落ちた肉がこぼれ、シュウシュウと不気味な音を立てて宙を浮遊しています。

「サメのゾンビ……? サメのゾンビってなに!? てか浮いてるんだけど!?」
「アンタたちサメを知らんのか!? さあ早く武器を取ってくれ!! そして水着に着替えてくれ!!」
「いやサメは知ってるけどなんで水着!?」
「あいつらは水着姿のやつを狙ってくるんだ!! そいつを上手く使ってヤツらを仕留めて――っ来るぞ!!」
 初老の男が声を上げるのと同時に、良樹とウウェは慌てて武器を構えました。
 すると、潜り抜けた扉が目映い光を放ちます。
 そんな扉から出てきたのは特異者――いえ、この地に倣うのであれば『シャークハンター』である貴方たち(水着姿)です。


担当マスターより

▼担当マスター:森乃ゴリラ

マスターコメント

 Q.夏といったらなんですか?
 A.サメとゾンビと水着です。

 という感じで、今回は小世界ハイラハンの第三シリーズ
『夏らしくバカンスを送る予定だったのに一体どうしてこうなったんだ編』開幕です。
 シナリオは全三話を予定しております。
 参加くださった方には次回の招待をお出しする予定です。白紙の場合は招待を送ることができませんので予めご了承ください。

 さあ、水着に着替えてレッツシャークゾンビ退治☆

 扉はアークとこの小世界ハイラハンを結ぶものであり、各所に点在しているものと言われています。
 バカンスに行こうとしたら吸い込まれた、街を歩いていたら見知らぬ扉に吸い込まれた……あるいは潜ったらそこは別世界でした。など訪れた理由は問いませんし、扉さえ潜ったという前提があればそちらをカットしてアクションを書いて頂いても構いません。


〇 今までに小世界ハイラハンのシナリオを参加した方へ

【ブランダーバス編】
 何かしら竜と縁を結んだ方は【翼の鱗】というアイテムを所持しています。
 このアイテムは小世界ハイラハンでのみ使える独自アイテムであり、あなたが共にした竜の鱗です。
 なんと、こちらを使用すると該当の竜を喚び出す事ができます。
 とはいえ、今回は加護が変わりますので属性などの恩恵は特にありません。(意思疎通だけは普通にとることができますのでご安心を)

【アレクシア・ソフォクレス編】
 魔王の部下を経験された方は【魔王パメラ秘蔵のスパ茶缶】というアイテムを所持しています。
 このアイテムは小世界ハイラハンでのみ使える独自アイテムであり、種族にかかわらずホッと一息吐く(あるいはつかせる)ことのできる高級なお茶です。
 自分で飲んでもよし、誰かに飲ませてもよし。効果としてはお話がより円滑になったり、一時的に相手を油断させたりする事ができる特殊なアイテムです。
 使用タイミングはお任せしますが、万能アイテムではありませんのでご注意下さい。ちょっとした切っ掛け作りやロールプレイの一環などにご利用下さい。


〇 特殊な加護

 小世界ハイラハンには扉がいくつかあり、潜り抜けた特異者に加護を授けます。
 今回は辺境都市サヴァイブの扉を潜り抜けたため、現地の信仰である『ハンターの加護』を授かる事になります。そのため、辺境都市サヴァイブの独自ルールに縛られることになります。
 そして今回あなた方は特異者ではなく……『シャークハンター』として、この地の危機を救って頂く予定です。


〇 世界観・地形など

・辺境都市サヴァイブ

 小世界ハイラハンに存在している都市の一つです。
 ここは多種多様なサメ達から侵攻を受けながらも、シャークハンター達が協力をしあって現在まで生き延びることができていました。
 しかし、ここ最近ではサメの襲撃が普段より多く、シャークハンター達も困り果てているのが現状です。

・シャークハンター

 この土地に生きる者は生産職を除き、全て『シャークハンター』と呼ばれる仕事に就いています。
 シャークハンターは住民達を守るために武器を取り、サメ達を退治しながら過ごしていました。しかし普段とは違う猛攻を受け、住民達は少々疲れ気味……是非とも彼らを救ってあげて下さい。

 そして今回、この地に降り立った特異者は何故だかサメに対する攻撃力が跳ね上がります。
 どうしてでしょう? 分かりません。細かい事は気にせずばんばん倒していきましょう。
 是非ともこの都市に生きる人々が平穏を取り戻せるよう、原因を探ったりサメを倒していったりしてください。


〇 アバターとスキル、アイテムなどに関して

 ご参加される際、アバターはお好きなもので頂いて構いません。
 今回も小世界ハイラハンのルール通り、森乃ゴリラが用意した特殊アバターを選択してもらいますので、アクションの解説や組み合わせ等で納得ができるようなビルドにして頂ければ大体はOK。
 などと固く書きましたがいつも通り、ゆるーくで構いません。


〇 特殊アバター

 今シリーズのみの特殊アバターです。
 参加される方は下記の特殊ジョブをご選択頂き、アクションの冒頭に何を選んだか分かるようにご記載下さい。
【へビィシャークハンター】【重鮫狩人】【重】などでも構いません。分かればOK。
 書き忘れっぽいな、という場合は森乃ゴリラがフィーリングでジャッジします。違っても恨まないで下さいね。
 尚、ジョブチェンジは一話ごとに行えるものとします。次のシナリオはこれがいいな~ってなったらお気軽に変更してくださって大丈夫です。


☆ ヘビィシャークハンター

「クソでかい武器は浪漫そのもの!!」

 へビィシャークハンターは文字通り、重量のある近接武器を扱う事に長けたシャークハンターです。
 武器は重ければ重いほど良い。それは誰が言った言葉だっただろうか……。
 ただしそれは筋力があってこそ、重量武器を扱えるような【筋力強化】のスキルが必須となります。
【特徴】
・重い武器が得意
・筋力強化のスキルが無いと満足に動けない
・担げるor手に持てる武器であること
・ドラグーンアーマーやスタンドガレオンみたいな規格外のものはダメですよ


☆ ライトシャークハンター

「素早さこそが最もシャークハンターに必要なもの!!」

 ライトシャークハンターは文字通り、軽量な近接武器を扱う事に長けたハンターです。
 戦場で身軽に動き回り、その武器で相手を翻弄……なんて美しい流れでしょう。
 ただしそれは【身軽に動ける】ようなスキルと手に馴染む獲物があってこそです。
【特徴】
・軽いor小さめの武器が得意
・素早さを強化してくれるスキルが必要
・防具も同じく軽量のものが必須


☆ レンジシャークハンター

「敵を狙撃するのってめちゃくちゃシャークハンターらしくない?」

 レンジシャークハンターは文字通り、遠距離武器を扱う事に長けたシャークハンターです。
 狙い澄ませ静かに撃つも良し。でっかい重火器でドンパチするのもよしです。
 重たい遠距離武器を選ぶのであれば筋力が必須。
 軽い遠距離武器を選ぶのであれば素早さが必須。
 と、へビィシャークハンターやライトシャークハンターのように誓約がありながらも、命中率が一番大事です。
【特徴】
・遠距離武器の【命中率を上げる】ようなスキルが必要
・重量か軽量化の選択が必須(それによって必要な武器や防具、スキルが変わります)
・あまりに高火力の広範囲ですとフレンドリーファイアをキメることになります
・勿論、弓とかでもOK


☆ サポートシャークハンター

「直接ぶちのめすのだけがシャークハンターじゃないってワケ!!」

 サポートシャークハンターは文字通り【援護】が得意なシャークハンターです。
 誰かの攻撃に合わせて動いたり、罠を張ったり、調査して情報を得たりと幅広い活動を行う事が多いでしょう。
 幅広い分、ある程度絞らないと器用貧乏で終わる事もしばしば……。
 やりたいことに合わせてスキルやアイテムをセットしてハンターとして立ち回りましょう。
【特徴】
・援護が得意だが器用貧乏になりやすいのである程度の特化が必要
・何かをするのに最適なスキル選択が必要
・非戦闘系や回復系でもOK
・戦闘が苦手な人でもオススメです


〇 登場人物

・相馬 良樹 20才
 元々はホライゾン→アーク→バイナリアへ移り渡っていた特異者です。
 過去作に登場していました。森乃ゴリラのシナリオに出てきた相馬家の兄か弟です。
 大変惚れっぽくギャグ補正のある明るいお兄ちゃんです。
「サメ、サメ……? なんで……? また、サメなのか……?(去年もサメを倒しました)」
 と大変困惑しながらもシャークゾンビを倒すために海パン姿で頑張ります。

・ウウェ・ユレ 16才
 バイナリアでエージェントをしていた狼のライカンスロープでしたが、諸々あって特異者として目覚めました。
 毒舌、気分屋、二重人格……自分の事を可愛いとのたまう女の子。関われば貴方に変なあだ名を付けてくるでしょう。
 今回は特異者として覚醒したからどっかに連れていけ、と良樹を脅して死の大地――改め豊穣の大地にバカンスへ行くつもりでした。
「あぁ!? バカンスさせろや!? なんでサメ退治!? ……まあ、可愛いウウェちゃんはちゃんとやるけどね☆ オラ死ねシャークゾンビども!!」
 と楽しそうにハンターをする事にしました。真っ平らな胸が強調されるビキニと浮き輪を装備しています。

※相馬良樹とウウェ・ユレに関しては過去のシナリオで関わった方であれば既知設定で構いません。
 知らなければ【不憫そうな男とヤベエ女がバディしているんだなあ】くらいの認識でOK。過去作は読まなくて大丈夫です。関わる関わらないもお好きにどうぞ。

・初老の男性
 辺境都市サヴァイブでハンターをしている歴戦の猛者です。
「皆殺しだ野郎共!!」
 と大変生き生きした様子でシャークゾンビを退治しにかかります。
 目のやり場に困るブーメラン型の水着を着ています。

・シャークゾンビ
 ゾンビのサメ、サメのゾンビ。
 街の中をめっちゃうろうろしています。
 腐っていてドロドロしていたり、臓物が零れ落ちたりしています。あと何故だか空中に浮いています。なんででしょう?
 攻撃手段はサメとゾンビの合わせ技。
 そして腐ってもサメ、牙はありますし空での泳ぎ(?)も早いです。胃液などでの遠距離攻撃も行ってきますのでご注意ください。
 何故だか水着を着ている人間に寄ってくる習性があります。不思議だなー。


〇 アクションパート

【1】シャークゾンビ退治だー!!

 既に辺境都市サヴァイブには多数のシャークゾンビ達がうようよ泳ぎまわっています。
 都市の見た目はアークと同じように中世ヨーロッパを思わせるような町並みが広がっています。そしてそこにいるのがシャークゾンビ達。一体どうして……。
 是非とも水着に着替え、シャークゾンビを退治して都市の安全を守りましょう。

 尚、水着はアイテムにセットしなくても大丈夫です。アクションで書いても構いませんし、着ているものとして詳細を省いても構いません。
 露出が気になる方はラッシュガードを着てもOKですが、露出のあるほうがシャークゾンビは寄ってきます。なんでですかね。

【2】辺境都市を守るぞー!!

 襲撃を受けた都市は割とボロボロだったりします。
 ハンター達は戦っていますが、そうでない人達は「今日はシャークゾンビだ……」「なんで飛んでるんだあいつら……?」「おかーさん今日は空にサメがいるよ!!」と暢気に眺めていたり、家に閉じこもっていたり、サメ達に追いかけ回されたりしています。
 そんな都市の住民を助けたり、避難させてあげたり、壊れた街を復興したりしてください。
 方法は特に問いませんが潜ってきた扉はそれほど大きなワケではありませんので(一般的な民家の扉くらいです)、大がかりなものは持ち込めません。悪しからず。
 水着を着るかどうかはお任せします。

〇 マスターコメント

 小世界ハイラハン編、第三シリーズとなります。
 夏といったらサメとゾンビと水着ですよね。実に夏らしい始まり方をしました、多分。

 そして察しの良い方は既にお分かりでしょう。完全にギャグです。
 今年の夏は森乃ゴリラと一緒に夏らしいシナリオをゆるーく遊んでみませんか?

 それでは、今回のシリーズもよろしくお願いします。

シャークゾンビ退治だー!! 【現在のMC参加人数:17】

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辺境都市を守るぞー!! 【現在のMC参加人数:3】

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