こんにちは、またははじめまして。寺岡志乃といいます。
このシナリオは「
【アルカナ】神に捧げる聖殺」の続きとなっていますが、今回のガイド内容だけでアクションをかけることも可能です。よろしくお願いいたします。
※こちらのシリーズでは「扉絵にキャラを登場させよう企画」をしています。詳しくは寺岡のマスターページをご覧ください。
【今回の目的】
1.砦から脱出すること
2.リュクスを救出すること
補足として、リアクション開始時、カイ、アーシア、レダ、
硬貨のキングは砦の門を破壊して入ってきます。砦は影茨がほとんど覆っているので、窓から飛び出したり外での戦闘はよほど策がないと無謀です。
リュクス少年も砦内に入り込んでいます。
リュクスは眠ったまま、
教皇の研究室にいます。
死神は少し遅れて到着します。
混乱に乗じて蜘蛛たち(人数不明)も動き出します。
砦には
隠者の説得に応じなかった召し使いたちが何人かいて、
隠者とともに死ぬ気でいます。
【舞台について】
・風花の砦
ラスマイルの砂漠にたくさんある、かつての戦争のときに作られた物です。現在では放棄されて無人の物が多く、旅人の休憩所や野盗の拠点になったりしています。
年代物の石砦です。何度も修復を重ねてきていて、一部日干しレンガ造りでもあります。影茨の締めつけにはあまり長くはもたないでしょう。時間との勝負です。
【NPCについて】
・アスター聖騎士団
星の子に絶対の忠誠を誓う者たちです。剣や掌銃で武装していますが、
アルカナの敵とはなり得ません。時間稼ぎのため、討ち死にする覚悟でいます。聖騎士団員は機巧人形たちと戦います。
・クリスティアノス
豊かな金の巻き毛と、一本気で融通の利かない頑固な性格、2メートル近い岩のような体つきから金獅子の異名を持つ、アスター騎士団団長。戦闘スタイルはパワータイプのタンクです。レダの父でもありますが、そのことをレダは知りません。
・ミミス(男)とメメナ(女)
騎士団の双子の団員。1枚の狐面を2人とも気に入ったので半分こして着けています。かわいい。ミミちゃんとメメちゃん。「むう」が口癖。
騎士としての腕前はそこそこあり、連携して身軽に動くのが得意。武器は剣のほか、伸縮性のある棒を使います。
・セレンスフィア
愛称セーレ。蒼天を切り取って嵌め込んだような瞳、滝のような長く豊かな銀色の髪をした、外見はクール系美女ですが中身は情に厚く、素直でまっすぐな女性。
かつてオルダリア光国の秩序の騎士オーダーでした。光国滅亡の夜、仲間全員を失い、星の女王の願いとはいえ護るべき存在を手にかけてしまったことを今も悔いており、
星の子を命賭けて護ると誓っています。
武器は取り回しのいいナイフと拳銃です。
・隠者
妖怪ババアと呼ばれるほど、外見はしわくちゃだけど老いてなお闊達な人。賢者として敬われており、砦で一番の発言権を持つおばあちゃんです。
能力を使って聖騎士団員たちの指揮を執るつもりですが、歳が歳なので。オルトディアと
教皇を逃がすため、死ぬ覚悟です。
・教皇
深淵喰いの異名を持つ、精霊使い。いろいろな精霊を手なずけていて、彼らに報酬として与えるために大量の宝石
(パワーストーン)がついた宝飾品を常時身に付けています。見えない所にも隠し持っているらしい。
護りに精霊を配置し、研究室の奥の部屋で精神体であるオルトディアをリュクスの体に定着させようとしています。その後、ザラス女王の元へ転送で脱出するつもりです。邪魔をするなら彼との戦闘になります。
・オルトディア
リュクスを気にかける少女。夢の中で頻繁にリュクスに会ったりしていましたが、リュクスは覚えていません。前
星の女王であり、
星の子でもあります。
精神体のため徐々に弱ってきており、今では
教皇の研究室内しか移動できなくなっています。特異者にテレパシーを投げた後、力尽きて意識を失っています。
・リュクス
特異者たちと一緒に旅してきた少年。ソラスの血のつながらない弟で
隠者、という設定でした。それはオーダリーの作戦だったわけですが、リュクス本人は何も知らず、ずっと泣きながら眠り続けています。成長が終わるまで何をされても目覚めません。
教皇の使役する精霊によって研究室に連れ去られました。外見は12歳ほどに成長しています。
・リュクス
リュクスと同じ名前を持つ少年。こっちが少し年上。
砦が襲撃されているのを目撃し、皆さんを心配して砦に戻っています。
砦からオアシスへ通じる抜け道が地下の食糧保管庫にあることを知っていますので、出会えたら教えてもらえるでしょう。
・ミスティック・ミスティ
海洋国家F.O.G.のオーレアン一家の元女海賊。部下(全員女)に慕われる女傑。大の酒好きの酒豪。
夕刻に砦を出るはずだったのですが、ポラリスや子マンボウ消失事件で大騒ぎになったためそうもいかず、翌日に延期したら巻き込まれました。部下やクリスティアノスたちとともに機巧人形と戦います。
・審判
吸血鬼の女王。
ケアティックの
アルカナ。特異者と一緒に戦います。
・吊された男
ケアティックの
アルカナですが、中立を宣言しています。
隠者の70年来の伴侶。今回もどこかで見ているでしょう。
・クウハク(ツィル)
アーキタイプのソラシマにいた少年。水を自在に変えて武器とするフラカンの腕輪を持っています。
脱出のためやむを得ず、
アルカナと戦います。
・ユン
アーキタイプ出身の特異者です。クウハクとは父親が同じですが、別々の地で互いを知らずに育ちました。そのせいかクウハクには妹と認めてもらえていません。しかしめげない。
クウハクとともに
アルカナと戦います。
・松原 ハジメ
特異者。
世界の
アルカナ保持者です。
教皇を説得しようとしますが、できるかは不明です。無理なら戦闘補助に回ります。
【敵NPCについて】※蜘蛛から得た情報で、全員砦内の情報を全て把握しています。脱出路も知っています。
・アーシア
暗殺集団緋禍一族の殺し屋。でも一族は皆殺しにしちゃったらしい。
ケアティックの
アルカナ・
塔です。皮膚の下に生きた影茨を飼っています。影茨は日光に弱く、光魔法が弱点です。
影茨は砦の包囲と破壊にほとんどを使ってしまっているため、小規模にしか出せません。近接は暗殺用投げナイフでの格闘がメインになります。
教皇と因縁の間柄で、彼を殺したがっています。でも基本的に好戦的で、気にいらない相手を殺すことにためらいがありません。砦の者は
教皇の仲間だから皆殺し、くらいに思っています。
(以下PL情報)
塔としての力は、反射です。今回初登場の能力です。あらゆる攻撃を同等の攻撃あるいは威力のもので反射させます。反射させる方向は自在です。
しかし本人は影茨のほうを好んで使います。(反射はカウンター技なので)
・カイ
ケアティックの
アルカナ・
悪魔です。光国襲撃に参加しました。アーシアを気にかけ、血の気の多いアーシアの尻ぬぐいをよくしています。(恋人関係にはありません)
アーシアほど殺意は高くありませんが、人を殺すことにためらいはありません。今回は本気で、邪魔する者は殺す気できています。
腰に二丁拳銃を下げており、銃の腕前は並ぶ者なし。早撃ちの名手で精度も的確です。銃弾で強烈な状態異常をかけます。
・硬貨のキング
魔術師の私設兵団小アルカナの機巧人形部隊(硬貨)のトップであり、今では
ケアティックの
アルカナ・
正義となっています。
魔術師の研究技術により、初めて機巧人形が
アルカナとなりました。ただし、やはり機巧人形であることの弊害か、
アルカナとしての力は使えません。
レダを部下とし、機巧人形たちを率いています。
(以下PL情報)
魔術師は昔からこういった機巧や
アルカナに関する研究を趣味で行っていまして、
死神の事故も実験の一つでした。(『星の護り手』で既出)
・破裂の機巧人形
硬貨の部隊です。機巧人形は4本腕でそれぞれに盾と剣を持っています。動きが素早く、一定以上のダメージを受けると自爆します。その際飛びついてきますので注意が必要です。自爆モードに移行する前に完全破壊をすると効果的です。
・レダ
右腕に装着したジャカード(武装機巧ガントレット)で巨大な戦輪(分裂させて3つにすることもできる)を自在に操って攻撃します。
もともとは
オーダリーの
アルカナでしたが、
ケアティック側に捕まって無理やり転位させられ、洗脳されています。ただ呼びかけるだけでは解けません。硬貨のキングの部下として、機巧人形たちとともに戦います。
(以下PL情報)
両手両足の甲と額に埋め込んだチップ、首のチョーカーで記憶の改変、洗脳を継続して行っています。
・死神
先代
死神が列車事故で亡くなった際、乗り合わせていたことから
アルカナを継承しました。事故は
魔術師の仕業で、そのことも知っていますが、恨んではいない様子。事故により視力と声を失っていて、機巧ゴーグルと喉に埋め込んだ発話補助機で補っています。(周囲に超音波を発してその音響データを網膜に投影しているので、常人とは違うグリッドな世界を見ています。そのためほぼ死角はなく、物陰に隠れて奇襲をしようとする相手がいても気付きますが、人の判別がつきづらく、大抵の場合声を聞かないとそれが誰かわかりません)
ケアティックの
アルカナですが、戦闘には消極的で、挑まなければ彼のほうからは戦いません。武器は変形する大鎌です。
何か目的があって、砦に来たようですが……。
(以下PL情報)
『星の護り手』で少し出ていますが、
アルカナとしての能力は知覚干渉です。視覚・聴覚等五感を狂わせます。彼と相対した者は幻覚を見、めまいやふらつきを覚え、距離感を誤り、それと気付かないうちに命を刈り取られるでしょう。
・蜘蛛
魔術師が送り込んだ私設兵団小アルカナの諜報部隊(聖杯)の者たちです。聖杯のエースもいます。砦の者と入れ替わって潜伏していましたが、この騒ぎに乗じて動くでしょう。その目的はいまだ不明です。
●注意
1.アルカナではホムンクルスやブーステッド、セラエノ、アウトロー、汽人のような、体に一部でも機械部位のあるアバターは
機巧人間と認識されます。耳や尾、角など体の一部に人間にはない生体部位のあるアバター、妖、鬼、パラサイトなどは
獣人と認識されます。
2.現在アルカナの世界は
ケアティックという闇属性に傾いています。祓魔師・錬金術師・民兵・聖騎士は
オーダリー属性で、スキルの効力は落ちます。逆に、魔人・半吸血鬼・合成人間は
ケアティック属性なのでスキルは通常通りかそれ以上の効力を持ちます。他世界のスキルは半減します。
基本的に光属性の攻撃は弱体化し、闇属性は威力強化、それ以外の風や物理等はそのまま使えます。(ただし、ある条件下において光・闇属性の威力が反転する場合があります)
3.
オーダリーの守護騎士・オーダーの称号を付けたPCは額に白い盾の紋様が浮かび、行動に幸運値がプラスされたり、能力が少し強化されたりと、若干
オーダリーの加護を得られます。ただし、オーダーであることを知られるとマイナスの反応を受ける場合もあります。一長一短です。
4.ケアティックの影響を受けて動物(植物、人間含む)が変化することを
闇化(あんか)といいます。闇化した生物は大抵の場合特殊能力に目覚め、攻撃的になります。
それでは、皆さんの個性あふれるアクションをお待ちしております。
【2022年6月8日20:00修正】
【今回の目的】の補足の記載ミスを修正いたしました。