クリエイティブRPG

アルスター辺境伯領の冒険! その3

リアクション公開中!

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アルスター辺境伯領の冒険! その3
基本情報

マスター:相田紘一
ワールド:アーク
 
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:150ポイント
フェロー追加:50ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2021年08月16日公開!

シナリオガイド

少女は、真に高貴たる者になれるのか?

シナリオ名:アルスター辺境伯領の冒険! その3 / 担当マスター:相田紘一



 アーク辺境、アルスター辺境伯領。
 この地で起きた相続目当ての殺人未遂事件と、その後の政治的暗闘、その背景にある血筋の問題は、王室の耳に入り、監察の対象となっていました。
「アルスター辺境伯領の秩序紊乱は甚だしく、当事者による自浄作用は困難であり、直ちに責任者各位を処断し、貴族裁判を行うべきです」
 貴族の監察や裁判を行う王室の部署、<星室庁>の敏腕監察官、シンシア・マクブレイド女男爵は、当初そのように王室へと報告書を送ろうとしていました。しかし、殺人未遂事件については、被害者であるアルスター辺境伯イーモン・アルスターが訴追を拒み、その後の政治的暗闘についても、アルスター辺境伯領を簒奪しようと表面上振る舞っていたキリアン・ラードナーをかばう姿勢を見せ、譲ろうとしません。
「このご時世、現場の長の意思を無視して動くことはできませんし、3千年続いたアルスター辺境伯家ともなれば格別です。彼らの出方によっては恩赦もあり得るのでしょうけど」
 シンシアはそう呟き、思案顔をしました。



 アルスター辺境伯領の城館の一室では、老いの気配濃い当主イーモンが、血のつながっていない娘であるフィオナ・アルスターに話しかけていました。
「そなたがたとえ我が血の連なりに属するものでないにしても、我が家の家風を継いだ娘であることは間違いない。ブリジットも、哀れな女であった。ワシは、今となっては全てを許している」
 フィオナは神妙にイーモンの言葉を聞き、イーモンは言葉を継ぎます。。
「だからこそ、できればそなたにこの領土を任せたかったが、ならずとも、全てが失われるわけではない。諦めるな。さすれば、繋がる道もある」
「はい――辺境伯閣下」
 頷くフィオナに、イーモンは重々しく告げます。
「父上で構わん。王室に対し、アルスター臣民に対し、ただしく騎士であり、貴族であると証明してみせよ。それが、そなた自身の存在の証明となるであろう」
 フィオナはこの辺境伯領を、アーク全体を守る騎士としての意思をはっきり持ってうなずきました。
「はい。父上、私の友達や守り支えてくれた方のためにも、私が正しく騎士であり、”高貴なる者の義務”を果たしうると、皆に示してみせます」
 ですがその前には、星室庁との正統性を巡る闘いが待っていることは明白でした。



 そしてバルバロイは、人間同士の争いを待っていてくれるほど悠長ではありませんでした。
「サトゥルヌスの326付近に、敵の大集団? 100m級小型艇5、バルバロイ100程度、だと!?」
 天測を行っていた老天文学者は自身の観測にうめきます。その位置はアルスターの方角に属し、なおかつ、ちょうど大戦力を別方面に拠出していたアーケディア王国にとっては手薄な方面からの奇襲だったからです。
「これは大変じゃ、今にもアルスター辺境伯に報告せんと……」
 しかし通信を開く前に、ふと思うのです。
 ――今のアルスター辺境伯領に、この攻勢を留める力と結束はあっただろうか、と。

担当マスターより

▼担当マスター:相田紘一

マスターコメント

 マスターの相田紘一です。このシナリオはキャンペーンシナリオ全4回の第3回にあたります。
 アルスター辺境伯領の相続をめぐるスキャンダルは王室の耳にも届き、監察官が精査の為やってきました。これまでの経緯を考えるに、本来ならばアルスター辺境伯家はお取り潰しでしょう。
 しかしアルスター辺境伯イーモン・アルスターも、ラードナー伯爵キリアン・ラードナーもそれは望んでいません。いかに<血のつながっていない/実子でありながら不義の子である>フィオナ・アルスターをアルスター辺境伯家の継嗣として認めさせるべきか悩んでいます。
 そして、フィオナ自身も、自らの過酷な運命に苦しみつつも、自分を信じてくれた者のため、自分が護るべき民のため、立ち直り再び剣を取ろうとしています。
 この難局を乗り越え、アルスター辺境伯領に再び秩序と平和をもたらすことこそ、プレイヤーキャラクターたちの使命です。
 このシナリオはPvPシナリオではありません。アルスター辺境伯家を束ね、バルバロイから守ること、シャングリラ探索を目指すことが目的の協力型シナリオです。そしてその鍵はフィオナとなるでしょう。みんなで幸せになれるハッピーエンドを目指し頑張っていきたいと思います。
 それでは皆様、よろしければお付き合いいただければ幸いです。

■騎士団ルールについて■


 メインシナリオの騎士団ルールは当シナリオにおいて適用されません。メインシナリオで他の騎士団に所属しているMC、LCでも、当シナリオのNPC騎士団「フィオナ騎士団」「アルスター辺境伯家騎士団」「ラードナー伯爵家騎士団」に参加・脱退されることは可能で、勿論それによるペナルティも受けません。
 ただ、ロールやアクションの都合上、現在所属している騎士団からの出向とされたい場合は、そのまま自身の身分を設定あるいはアクション欄に書いていれば採用されます。
 なお、新規騎士団の設立はこちらでは制限させていただきます。メインシナリオでの結成をお願いいいたします。

バルバロイを迎撃する 【現在のMC参加人数:16】

5

アルスター辺境伯領の政治的分裂を阻止する 【現在のMC参加人数:5】

5

ラードナー伯爵家の断絶を止める 【現在のMC参加人数:3】

6

バルバロイの研究を行う 【現在のMC参加人数:1】

5

その他 【現在のMC参加人数:3】

5