クリエイティブRPG

新クレギオン

Toward The Star 第3章 <後継者>たち

リアクション執筆中

Toward The Star 第3章 <後継者>たち
基本情報

マスター:日下智
ワールド:新クレギオン
参加状況:87  定員:100
 

料金

MC参加:200ポイント
LC参加:150ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

リアクション公開予定:2020年12月14日
※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

【!】このシナリオは同世界以外の装備が制限されたシナリオです。
シナリオガイド

今、ここで、過去と未来が、彼方此方が、遂に交錯する!

シナリオ名:Toward The Star 第3章 <後継者>たち / 担当マスター:日下智



 レバーナ。
 <不明の国>などとも呼ばれ、世界から見失われていた邦。
 そして、そのような状況の中、閉塞感のうちに自らを見失いつつもあった邦。
 この邦に、曙光が差しつつあります。

 様々な理由により、この邦に来たった人々。
 あるいは、その人々と語らい合うことになった人々。
 彼ら彼女らにより、さまざまな可能性がもたらされ、提示され、啓かれたからです。


□ 例えば、人としての、つながり。
 
 (ここなら……どうかな。ちょっとは、いいことあるかしら。)

 「おっちゃん、これ。息子さんの返事だよ」

 「この邦は……なんか、いいな」
 
 「そう言って頂けると……彼も、救われるかと思います」

 「……宝物です! 大切にします!……」


□ 例えば、文化。

 「私は、この地に曙光をもたらしに来たのだ!!」

 「この邦を<不明の国>にしてしまっているのは、あなた方が自身を見失ってしまっているせいではないですか?」

 『こんにちは。RBC、レバーナ文化放送です』

 「これは<鶴>」

 「そんな意識やから、邦がビンボ臭くなる言うねん! お前ら、ホントに自分とこの製品食っとんのか!」

 「心のことなら、案外、発想や気の持ちようで広がるものなのですよ」

 「風呂は命の洗濯、などという言葉もあるぐらいですからなあ」

 「原料が何であれ、食生活を、食文化を充実させることは、可能なんですよ!!」
 
 「買取もやってますよー。舶来の携帯口糧とか、サービスしちゃうぞー」

  あっという間にジャンプ可能船団の出来上がり、である。
  

□ 例えば、邦としての可能性に賭けて。

 「そう、レバーナの最奥部、ヴィルニスよりも、もう少しだけ、先へ」

  邦の未来だって、買うし、売る。

 「この地に新しいニブノスを造りましょう。私達の、ニブノスを」

  レバーナを縦貫する航路構想を実現するために、現地自治体を口説くのだ。

 「このヴィルニスは、レバーナの奥地、では、ない」


□ あるいは、海賊という、「この邦の疲弊のカタチ」に相対して

 (除去は、いい。でも、その後の空白に秩序を持ち込めないのでは、意味がない)
 
 『おうらよ。死の宅配便のご到着だぜ』
 
 「火力は、欲しい」 
 「これでもう、ポンポン船とは言わせない!」
 「そんなんでも、俺たちの最初の船には違いねぇ」
 
 「無理押し厳禁。テクニカルに行かなきゃ」
 
 「やってみせるわ。こんな辺地のゲームでヘタを打ってちゃ、お父様に笑われちゃう」 
 
 「25年物のバーボン、手向けになっちゃた、ねぇ」
 
 「何というか……聴くだにしんどい話だった、なあ」
 
 「レバーナ全体の害になる男であったとしたら……自分は、敵に回るで」
 
 「ままならんことですな」

 そして……

 定例の海賊会議の場で、新進PMCの代理人が発言しています。
「これまでの調査内偵などから、この邦の海賊の状況を総括するに、結局のところ、閉塞的状況によるアパシーと言う言葉に尽きると考えます」
(まあ、正直言って、海賊に限った話でもなかったようですけれど)
 心中の思いは、おくびにも出さずに続けます。
「結局、ソールなる海賊ずれも、別にカリスマなどあってのものではなく、単に目新しい外来者が状況を変えてくれるかもしれないという期待の故に、神輿として担がれているだけのこと。所詮、実はありません。なら、切り崩しも簡単なこと。これまでならともかく、既に、この邦の閉塞的状況は改善されつつあるからです。それを、海賊たちの上にも敷衍してやればよい。我々には<実質的成果を伴う提案>ができますから」
(ここで、あまり傲慢な調子に聞こえないように、と)
「別に、我々が外来人が、と強調するつもりはありません。しかし、我々はこれまで、良かれ悪しかれ広い宇宙の中で生きてきました。それは、いやが応にも観点が、取りうる方途やコネクションの幅が広い、ということであり、やむを得ないことながら狭い世界に逼塞せざるを得なかったこの地の人々には得難かったものなのです。ですから……我々を、利用して下さい」
 そこで、手元の携帯情報端末を掲げて示してみせます。
「たとえば、ここには、先人の積み重ねてきた叡智があり、我々にはそれを自由に猟歩するリテラシーがあります。むろん、そのまま直接この邦の状況に落とし込むめるほど簡単ではないでしょう。ですが、それを提案し、この邦の人々との協業調整により具体化していくことが出来ると考えます」


□ 一方で、この邦を<不明>たらしめていた何かへの探求

 「私は、遂にやって来たぞ、<不明の国>よ! 我が前にそのヴェールを開くがいい!」
 
 「でも、コレ、絶対に過去からの厄介ごとのような気がするわ」
 
 「気に入らない、ねぇ」
 
 「それが何であったにしろ、現在は働いていない、ということか。ならばそれでいい」
 
 「<バベル……16>?」


□ あるいは、連合条約の遺志

 「船も確保できたし、な」

 「<連合条約の遺志>に、ご興味はありませんか」

 「ああ、やっぱアルゴナウタイの連中の情報が要るな」
 
 「この辺地で最も連合条約の残り香の色濃いのってったら、ここだからねぇ」
 
 『NF57は、連合条約の消滅が明らかとなった事により、アイデンティティの危機に立たされている』


□ そして、アルゴナウタイの人々と、アーキヴ

 「となれば、今現在の最短ルートはここから……ここ、ね。」

 「もしや、チンドン屋のこちらが陽動で、他に本命でも動いているのかね?」

 「私はこの素晴らしい旅をおじさんがくれた事に、とても感謝してる」
 
 「こちら、メイフライ号。18時の観測データを送る」
 「トスタノさん。プローヴの回収、おわりましたよ」
 
 「何で、私に?」
 「ここまで、直接の身辺警護でも随分とお世話になって、信頼できる人だとも、知ってるからね」
 「そういうことなら、船内の防衛指揮は、私にお預かりさせて頂きませんでしょうか」
 「あの……及ばずながらも、私もサポートさせて頂きます、から……」

 「あっちゃー。見つかっちゃったかー」
 
 「ここはブートキャンプっ! オレに付いてこい!!」
 
 「き、奇遇ですね。先生」
 「先生、か。今は私人ですよ。ただの、ね」

 「自分がアルゴナウタイ号に乗った理由か…人間観察、かな?」
 「思い出を歌えるよい旅……そうですね。頑張りましょう」

 「みんなー! げーんきー!?」

 「星を、見てました」

 「ふん、異常なし!」
 
 「目的地に着く前に、倒れられては、貴方も皆さんも困るでしょう?」

 「み、みっきーって、なんだよ……」
 「るる、って、呼んで」

 「この思いが、皆に、そして届くべきところ全てに、届くといいなあ」

 (ああ、この人も、自分が何であるか、どうするべきかを、自分で決められないヒトなんだ)
 
 「汝、イアソンを気取るものよ! 汝は我らを何処へと連れ行こうというのか!?」
 
 「連合条約最後の指示、それを掌中にすることこそが、我が世界征服のための力となる!」


□ しかし、その最中に、この邦全体に流れる「過去からのメッセージ」

『第57ならびに第58植民星系、及び周辺宙域の植民者諸君。私は、リヒャルト・シェレンベルグと言う。CY3622.8月の現在、連合条約・植民総省総督の任に在る……いや、在った者だ』

「バカな……! まだ、早すぎる」
 UTミッションの主催者が、そう口走った。

『君たちがこれを聞いているということは、私は既にこの世にはなく、また、肩書きについても<最後の>という冠が付いているだろうからね』

「ほぼ、4世紀間もの<喪われた時>、か」
 議会棟の一室で、部屋の主が、ぽつりと呟く。

『さて、この記録の時点でも、連合条約は崩壊の危機に瀕している……いや、すなまい。これを聞いてもらっているからには、既に崩壊している、ということになるんだったな』

 積み重なった端末が口々に喋る。
「ええい! うるさいうるさいうるさいうるさい!!」

『地球を中心とした文明圏の崩壊に際しても、これら隔絶した植民星系が巻き込まれることなく、かつ、将来は人類文明圏回復のためのエンブリオとなるべく、企図されたものだった』

「畜生……! 俺の世界から、出て行け!!」

『何百年にも及ぶその準備のアンカーを、この私が担うことになるとは……。その計画においては、特に植民の最前線となる星系に植民者や物資を過剰なまでに集積し、発起の際の始点とするべく設計されていた。君たち、NF57、58圏だね』

「そんな、こと、いわれても……」
 自分たちにとっては、アレイダはアレイダなのだ。
「いきなり、その外のこと、言われたって……」

『そして今、<その時>が来てしまった。だから、私は君たちに希う。この星に、還って来て欲しい、と』

 そこで画面が切り替わり、表示される青い惑星の映像。
 そう、これは……普通名詞としてのそれではない、かの星<地球>。

『君たちは、君たちフロンティアの民こそは、人類宇宙の継承者になることを、その発起者となることを望まれた人々なのだ』

「ポスト連合条約、か。後世では、何て呼ばれることになるのかしらねぇ」
 
『君たちに、フォールド射出ポートの、辺境から近地球圏方向への逆行キーを託したい。そして、同時に……』

 文字通り、世界の拡大。当然、それは良いことばかりではない、はずだ。
「受け取って、いいもの、なのか?」

『連合条約後継者としての、公式権限を』

「……こう、来たか。こうなっちまっちゃ、行かなきゃ収まりがつくまいな」
 海賊の首魁が、自嘲を漏らす。

「こいつはスゲェぜ兄貴!」「……少し、黙ってろ」

「ふーん、頭領はこれに突っ込むのかあ。ま、いいんじゃね」
(こいつら……熱気も、何もない。まるで、すり切れた中年のヤクザ者みたいに……)

『まあ、無論、個人ではなく、特定の政府に、でもない。君たちすべてに。その、総意に。誤解がないように、はっきり言っておくが……既にこれは、君たちすべてに、託されて、いる。誰か一人、どこかの政府が独占できるものでも無いし、誰かを排除できるようにもなっていない。だから、奪い合う必要もなければ、競う必要も無い。我々は、そういう風に整えたつもりだ。だから、この伝言は、多くの人々に、パブリックに聞いてもらえているはずだと思う。混乱しない程度に、しかし、秘匿されない程度に』

 予想される混乱に、そして千々に乱れる思いが、怒声となって流れ出してしまう。
「ヒトは……クレギオンなのだぞ!」

『そして、この伝言を聞いてくれている君たちのうちで、付き合ってもいいという人だけでいい……この後に示される場所に来て欲しい。いや、ここに来なくても別に、この話から排除されるわけではないが……まあ、一種の伝達式みたいなものかな。来てくれれば、うれしいよ』

「これを本国に報告すれば、作戦継続の目も……」
「本国が<あれば>ですけどね」

『そろそろ、時間、かな。私も、連合条約も。とはいえ、まだまだ疑問もつき無いだろう。私はもう行くが、この記録は、シミュラクル擬似人格としてしばらく媒体に残る。色々聞いてくれたまえ』

「うむ。やったぞ! 結果良ければ、すべてよし、だな!」
「むしろ、やらかした、って感じだけどな……」

『では……意識を持って喋る私は、ここまでだ。人類を、地球を、よろしく。ボン・ヴォワイヤージュ(良い航海を)』

「地球からのメッセージ、ですか」
 自分たちが後にしてきた「近地球圏」よりも、更に遡る地、遡った時代の、声。
「ラスト、メッセージ……」

 そして、老人の映像が消えた後に残る星域図と、その上でブリンクする一点。
 レバーナ植民地連邦領域内ではある。しかし、その端も端。ヴィルニスからほど遠からぬ、国境近傍の一点。

「証人、か」
 メッセージの、その先、裏に思いを馳せる者……。

***** 

□ そして、レバーナの外からも。
 
「プローヴ通信、だと?」
 デネヴ派遣部隊の将校が驚きの声を上げます。
 彼の国の、ことに、この部隊を派出した者たちの立場としては到底看過し得ない先の放送内容に、報告と指示を仰ぐべく急使を仕立ててしばらく経ちますが、あいにく低速の便船しかなく、まだあちらには一報すら届いていないはずです。このタイミングで、しかも、この辺境では悪目立ちすらする特別仕立てのプローブ便とは、一体?
 その内容は……封緘命令。緊張を持って開きます。
『当時の、星系ハイガーディアンのノードが、元星系政府のリベラリストどもの手にではなく、我が家系に伝わっていたのは幸いだった。おかげで、この凶報に先んじて対策を打てる』
 そう、命令書の中の上司は言いました。内容からすると、彼も先の放送を聞いたようです。そこまで届いていたのか、と驚く暇もなく、彼はその送達範囲についての予測についても解説してくれました。
『あの、歴史上の遺物の口ぶりからすると、少なくともレバーナの衆諸たちも一連の放送を聞いてしまったようだな。だが、まあいい。少なくとも現時点で確認される限り、域外での本件に係る情報流出は観測されていない。どうやら、域外の送達対象は相当限定的なものであったようだな。おそらくは星系政府首脳レベルまで……まあ、元UTDCについては分らんが、星区政府レベルでも知るところではないだろう。余計な割り込みがないとなれば、辺境の、しかも<不明の国>などと言われる場所でのことなぞ、何とでもなる』
 言われれば、放送の中でも、域外の枢要なところにも知らせる、的なことを言っていたような気もします。それが、星系政府要人、ということなのでしょう。ただ、進達先のノードの持ち主が、メッセージの当時とは変わっていたということでしょうか。いや、それよりも、上司の最後の一言が気になります。はたして、命令は。
『貴官に命ずる。連合条約ミッションが今回のメッセージとリンクしたものであるかどうかはさておき、最優先事項として、あの亡霊の言うところの<連合条約後継者としての公式権限>なるものを奪取、それが不可能なら、破壊せよ』
 予想外であった。正直、奪取は言われると思ったが、場合によっては……破壊?
『そのようなものが存在するというのなら、我らデネヴの制御下にこそあるべきだと考えるが、しかしそれは我らがそれを欲する、と言うことではない。我々は最早、旧い権威など必要とはしていない。また、フォールド逆行キーとやらが気にならぬとは言わないが、まず星系内の秩序を、ほかならぬ我々の手によって糾すべきだと考える。それなくして他NF、まして地球など望んで何になるか。寧ろ、現段階での逆行など、外患の誘致しかもたらすまい。かの忌まわしき292派遣軍のように』
『我々は寧ろ、例え空疎なものであれ、そのような名目が、秩序の何たるかを考えることもできぬ奴輩に渡ること、張り子の虎の威を借ってでも我意を果たそうという人間・勢力が手にすること、そしてそれによって生じる、なくもがなの混乱の可能性をこそ憂慮するものだ』
『時間的に、またこれ以上、目立つ行動を取って逆に他勢力の注目を得るわけにも行かないことから、残念ながら増援などは出せない。広域的な情報統制などではこちらも努力しているが、現地における対応は、第一に君の判断にかかっている。心してくれ』
 そして、彼ら結社の決まり文句とともに、伝達は終わりました。
『秩序を』
「責任重大、ですな」「……」
 確認のために同席していた次席指揮官の声に辛うじて頷きますが、その思いはただ、深まるばかりです。

 一方、少し時を後にして、もう一本のフォ-ルドプローヴがまた、別の者へと伝書をもたらします。

『……中佐、一別以来だな』
「一別も何も、前回だって通信越しで、顔も見せなかったじゃねぇか」
 プローヴ経由で送られてきた通信に向かってライアー系PMC代表、ハンター中佐は毒づきます。
 何ヶ月かの前、たまさか寄港したという船から接触してきた時と違い、今回は伝書ですのでそれこそ無意味なのはわかっていますが、相変わらずの人も無げな扱いに腹は立ちます。
 しかし、当然ながら、相手は一方的に言葉を続けるのみ。
『おそらく、君も聞いてるであろう、かの<メッセージ>の件にかかる指示になる。請けて貰うぞ』
 そもそも、このタイミングであの一件を知っていて、かつ既に指示を飛ばしてきている、と言う驚きの前には、物言いの傍若無人さも霞みます。ライアー本国の、さる立場にある者、という名乗りが余計に危うさを感じさせますが、かといって彼に選択の余地は余りありません。
 しかし、身構えて聞くのに、相手の指示は比較的無難と言えるようなものでした。
『立ち会うだけで良い。広く、一般に招かれているのだろう? 理由は任せるが、君もその場に立ち会ってくれればいいのだ。無論、経緯結果の報告は欲しいが、ね』
 正直、誰かを妨害しろ、とか、何かを奪取しろ、とか濡れ仕事じみたものを強要されると覚悟していました。しかし、伝書の中の相手はこう言うのです。
『まあ、誰かが、攻撃してきた場合、立場なりに反撃したりするのは構わないが、こちらから攻撃的に出る必要はない。いや、むしろ、するな。君の立場は、あくまで立会人だ。ライアーの、いや、NF58の……何だったら、連合条約第58軍の代表者を名乗ってもらってもいいが、ね』
 一体、何を言っているのか。
『そうだな。その場を暴力でもって荒らそうとした者があった場合は、可能な限り最低限の力でこれを収拾するように努めたまえ。可能な限り、で良い。それでは、頼んだぞ』
 言いたいことだけを言って、伝言は切れます。
 ともあれ、立会人、せいぜいが調停者としてのポジションを求められているらしいことだけはわかりました、が……。
「勝手なことを」
 そう、中佐が吐き捨てたくなるのも、無理はないでしょう。

*****

 閉ざされた邦が、遂に啓かれる時が来ました。
 しかし、それが何によってか、そして何をもたらすのか。
 今を生きる人々の、想いと意思、努力の重なり合いによるものか、はたまた、過去がもたらす「何か」によってか。
 その選択は、むしろ、次の、あなたたちの行動に委ねられています。


担当マスターより

▼担当マスター:日下智

マスターコメント

※このシナリオは通常よりアクション期間が長くなっており、アクション締切は【10月16日(金)10時30分】となっております。
 
 遅れて申し訳ない。日下智(くさか さとし)です。
 第2ターンも沢山のご参加、想いの籠ったアクションを有難うございました。
 しかし……頑張って増枠したつもりでしたが、なおも選外の方が出てしまった事には忸怩たるものがあります。
 ことに、第1回から連続してご希望であったにも拘らず、残念なことになってしまった方も何人かおいででした。
 そこで、ここは小輩もいま少し奮起しまして、再度増枠を試みることに致します。まあ、4回中の3回目ではありますが、前回も申し上げたとおり、情報共有型のシナリオですので、ストーリーや空気を読み込んでさえ頂ければ、新規参加者でも(承前)でダイレクトアタックOKです。(まあ、個別の引きが、ここでの履歴があるPCに比べてしまうとどうしても相対的に弱いので、特に本筋と関わるなら、それなりの読みこなしと工夫は必要になるでしょうが。環境型PCなら多分大丈夫? でも、これも設定持ち込み型の場合は物語構造読み・空気読みが必要でしょうかね。過客タイプなら、なんとでも。)
 なお、継続参加の方におかれましても、出来る限りのご招待を心がけました。ただ、残念ながら、こちらにもシステム上の制限があり、一部は手元にて乱数選択とせざるを得ませんでした。あしからずご了承お願い致しますとともに、残念ながら招待に漏れていた、と言う方も、決してアクションなどに問題があったと言うわけではありません(全PCとも、書き甲斐がありました。お気に召したかどうかは、また別でしょうが……。)ので、できれば落胆されることなく、予約・一般枠にてチャレンジ頂ければ大変幸甚です。
 そんなわけで、とにかく増枠です。今度はこぼれないといいなあ(さすがにこれで増枠も最後とはなると思います。今度こそ減ってるかもしれませんが)。
 人数枠のこともそうですが、これまでのリアにおいても、色々な意味で能力不足を痛感しております。ですが、努力だけは続けたいとも思っていますので、よろしければ、何卒、最後までお付き合い頂ければ幸いです。


□ 次ターン、アクション等についての指針

 くだくだしいし、リア中ガイド中の提示でないというのも極めてエレガントではないですが、短いゲームスパンの中での切所ということでご容赦ください。特に、<メッセージ>絡みの(利権的)立ち回りをしたい方は必読。(そういうの嫌いな方、興味ない方には一言だけ。それでも、あなたのPCの居場所は必ず確保されます。以上。)

1: まず、先のメッセージについて、です。ガイド中でも多少触れられているように、レバーナ全域では公知の事実に近いですが、邦の外では(この時点では)ほとんど知られていません。というのも、① 通信速度のタイムラグのせいで、あの放送を聞いた人間が例えばどこかの報道機関や政府などに情報を持ち込むにしても、まだ途上、または届いていたとしても、その反応がレバーナに返ってくるほどではない、ということ。 ② 文中でも不確定ながらある程度触れていますが、放送が邦外が直接届いたノードはかなり限られていると思しいこと(おそらくは星系政府の統治に関わるような、一部階層を送達の相手と想定していたものと思われる)。
 これら2点から、特に新規参加となる方にはご留意頂きたいですが、メッセージを知っている前提でこの地の事象に外部から介入してくるというのはかなり困難とお考え下さい(前回リア中に描写されていなかったが、既にメッセージの時点でレバーナに居た、というのはアリですので、これ絡みのアクションができないわけではありません)。また、同時に前ターンからレバーナに居た人も、例えば本国とかに渡りをつけて指示や支援を貰う、というのもこのターン中でアクションとして行うにはタイミングシビアです。基本、第2ターン時点の手持ちでやりくりしてください。
2: その中で、今回メッセージを知り得た外来勢力としてガイド中に提示された2勢力ですが、さすがにそれぞれの訓令の内容は、各勢力に紐づいたPC以外は知り得ないものとします。ただ、① どこ宛とまでは分からないが、プローヴ通信の来着はこの邦ではかなりまれな出来事である、ということ。② デネヴについては、表立ってアルゴナウタイにコミットしており、かつ、現時点では唯一、明確に介入している国家勢力であることから、各方面から一定の警戒はされています。ただ、彼らが、どういう命令や行動原理の下に行動しているかまでは公知ではありません。NF57の国際情勢に詳しいPCなら、デネヴの中に国粋主義的なムーブメントもある、と言う知識はあるかもしれませんが、デネヴ=ナショナリストというわけでもなく、現に今回派遣はどちらかというと親連合条約的とされる旧星系政府系派閥の動きによって為されたものである、というカバー工作が行われています。いずれにしろ、その辺の機微はアレイダ人や近地球圏のPC、特に星系政治に詳しいわけでもないキャラには分かりにくいことですが、ただ、逆にそうだからこそ余計に、域外から、アルゴナウタイの中にまで組織的に介入してきている国家的勢力として胡散臭くは思われています。どの程度糊塗してるかはともかく、疑義前提でデータベースとかでNF57の政治状況を調べた上で、というアクションは可能でしょう(そのキャラらしさや、好みにもよりますが)。
3: こういう言い方をするとプレイヤーさんのモチベを削ぐのかもしれませんし、少なからずメタいですが、何かシナリオの山場っぽいからとかいうような理由で、ただ戦力とかを持ち込んでもリア中で有利になるかと言うとそうでもありません(3/4回目でお互い手戻りがし難いタイミングですので、あえて言っておきます)。まず、このメッセージの思わせぶりに言うところが如何なるものか、というのに相応に(少なくともそのキャラの行動原理的に)妥当性の高い想定がなければピント外れなものになりかねませんし、1でも述べたタイミングのことも考え合わせれば、それらの必要性と妥当性に整合を取るのは結構ハードルが高いかとも思われます。まあ、クレギオンのクレギオン性(猜疑とか、射幸心的期待とか)も動機としては十分にアリなのですが、それでも可能行動につなげるには一工夫がいるでしょう(つまり、キャラの行動は短絡的でもいいが、アクションとしてはそれがハマるかどうかをそれなりに読み込んで行わなきゃ、思ったような結果にならない可能性がある。警告しておきますが、アレ、いろんな意味でかなりタチの悪いガジェットですよ?)。


□ デネヴとかについて

 デネヴという国が、かなり前に出てきております。
 正直、この宙域における連合条約とその歴史を語る上で避け得ない国ではある(なので、初回シナリオガイドにもデネヴNPCがチラ出してたりする)のですが、如何せん第1回の時点ではデネヴに限らず、連合条約そのものにかかるアクションもあまりなく、このままペンディングになる枝かと思っていたのですが、第二回において種々のアプローチがあったことを受け、初期の予定通り伸ばすことにしました(結果、いきなりで戸惑われた方も多いかと思いますが、第2回冒頭からNF57の現状を詳述する羽目になりました。この界隈における連合条約の現状は本シナリオ的にもいずれ語らねばならないところではありましたが、唐突感やアンバランスについては日下の構成力不足です。申し訳ありません。)
 とはいえ、ここではっきり言っておきますが、プレイヤーさん各位におかれましては、そのアクションにおいて、ここ、この七面倒臭そうな政治的パートに絡まねばならない、などということは、まったくありません。
 正直、プレイヤーさんの多くにとって、また、アレイダ宙域民や近地球圏移民の多くにとって、先のリアクション中でとあるPCさんがいみじくも仰った通り、連合条約など「書き割り」です(その認識の上でなお、思いを馳せる、というアクションでした)。それぞれの立場で精一杯に生きている人々にとって、それは歴史上の遺物でしかなく、一部趣味人や出身国的に思い入れのある人、今なおその名分に拘泥する輩、等々以外にとっては、正直どうでもいいことです。ですから、そのような存在、そんなものに拘泥する輩が、今の今になって自分たちの日常や努力の場に大声で乱入して来る(デネヴとかのことに限らず、<メッセージ>の方も、ですよ)というのは、よくて戸惑い、悪く言えば迷惑不快であっても当然であろうと思います。
 なので、取るに足らぬこととして無視する、あるいは、不快である、お前たちなんか要らない、出て行け、というのも全く当然の反応と言えるでしょう。背景・全体状況としては存在する/発生してしまったわけですが、それに対して等身大の想いをぶつけるというのも(ぶつけないという選択も)PCの想い、プレイヤーさんのアクションとしては全く等価ですから。まあ、確かにストーリーラインはそれに添って展開はしているわけ(そもそも、クレギオン宇宙史のミッシングリングが本シナリオのテーマでしたので)ですが、だからと言ってあなたのPCの居場所がなくなるというようなことは決してしないつもりです。そのようにお考え頂ければ、と思います。

 追伸: そんなことではありますが、補足も無しにあの、膨大な情報は良いけど、どうにも見通しの悪い公式宇宙史HPを参照、と言うのもあまりに不誠実でしょうから、以下に(本シナリオにおける)デネヴの位置づけについて、(いささかメタい)概説を置いておきます。気になる方だけご参照ください。
 端的に言って、アメリカです(伝統主義・権威主義的で微妙にいやらしいところはイギリスっぽくもありますが、まあ概ね)。
 良くも悪しくも世界の警察官であった時代のアメリカ。ただし、この宇宙の時系列的に言って、それなり以上に機能していた国連(連合条約)が先にあって、その下で忠勇なる夜警としてのデネヴがあった、という流れになりましょうか。シンシナティ協会的なアメリカ観ですな。
 でも、そのアメリカが、例えばケネディ政権の下でヒッグズ湾事件を起こしたように、カーター政権下でイランコントラ事件があったように、というような国でもあるわけで、そして今やポストオバマのアメリカでもある、ということです。大概皮相で、多分詳しい方には異論も多いアナロジーだとは思いますが、まあ、日下の理解力ではそんなぐらいであるとお察し下さい。


□ ヘルムート・フォン・マインシュタットという男について

 これも、旧クレギオン#3の三年後で、かつ「連合条約体制の最後、その後」という本シナリオの位置付け上、避け得ないキャラでしたし、絡んだアクションも頂いたのでああいう仕儀になりましたが、やはり補足は必要でしょう。
 ご存じの方には言うまでもなく、#3シナリオのメインNPCです。<近地球圏の貴族>を名乗るこの男が、大戦以来、ほぼ音信不通であった近地球圏からいきなりNF57にやってきて、32nd.UTDC(NF57における連合条約の代表部みたいなもの)を掌握、<キングダムカム>なるものを宣言し、宙域新秩序を打ち立てようとした、という事件にからむアレコレです。
 彼はその際、「事実を知る者」として連合条約体制の消滅を宣言しました。また、彼のこの策動に対抗すべく、連合条約中枢からクォドラント辺境方向の統治を委任されてきた超恒星間コングロマリット、GIGがその先兵たる隣接NF292より艦隊を派遣してきたのですが、或いはそれと盟を結び(アルテミナ等)、或いはキングダムカム側に立って参戦(デネヴを中心とするNF57連合艦隊)などと捻じれた合従連衡の末に星系が二分される争いとなり、挙句の果てにマインシュタットが死ぬに至って、それまでかなり形骸化しつつも維持されてきたNF57における「連合条約を前提とした星系秩序」が完膚なきまでに否定解体されてしまった、という経緯になります。



■ 各パートについて

 以下、選択アクション関連です。

1 :<シェレンベルグ>に、いろいろ訊ねてみる。(難易度1~2)
 何といっても大戦前のミッシングリングですから、いろいろと聞けると思います。まあ、所詮、人格的存在ではない(要は「OK! グ○○グル」とか「Hey!○リ」とかの進化形みたいなもんです。人間っぽさはインターフェイスだけ)ので本当の意味での対話にはならないでしょうし、口にするのは「彼」が知っていた事実(大戦前夜の産物ですから、その過程や結果は知らないでしょう。推測も、生きた本人が仕込んでいたことは答えてくれるかもしれませんが、あなたが提供した情報を元に推論を構築するようなことは、多分出来ないと思います。ちなみに、連合条約は原則AI禁止の政体でした。)、かつ、何らかのフィルタリングもしくは意図的誘導がなされている可能性も大でしょうが。

2 :アーキヴを問い詰める(難易度2)
 アレ絡みもともかく、いろいろとボロがこぼれ出てきているアーキヴ。その彼を、小一時間問い詰めます。なお、ほっとくと自動的に4に合流することになる模様。

3 :介入勢力に関わる(難易度3~5)
 この期に及んで曰くありげにしゃしゃり出てくる外来勢力、基本的にはガイドに示された「デネヴ」と「ライアー」のそれに関わります。各PCの立ち位置ごとに距離感が違いますので、その辺も勘案の上でアクション下さい。なお、いずれもほぼ間違いなく4に絡んでくるでしょう。
 
4 :<メッセージ>の招待に応じる(難易度3~5)
 素直に、か、思惑を抱えて、かはともかく、ヴィルニス近傍の招待ポイントまで向かい、その言うところの「一種の伝達式」に参列します。なお、此処に来るにしろ、各勢力との関わりに重点を置く場合は2、3、5をお選びください。また、1、6についても4の場にあることを否定するものではありません。いずれも、ダブルアクションにならないように意図行動の比重は勘案されますが。

5 :海賊にコミットする(難易度3~5)
 いろいろと、どうしようもないレバーナの海賊たち。その彼らに、それでもコミットします。タイミングによっては4と合流してしまう可能性も大。
 
6 :それでも、レバーナに在るものとして(難易度1~3)
 なんか、余計な要素が増えましたが、それはそれとして、あるいは、それをも含めて、はたまた、そんなものはどうでもよくて、レバーナという邦、そこに住まう人々たちと関わろうとします。邦そのものを相手取ってから市井の一個人としてまで、視点も想いも様々です。  
 

<シェレンベルグ>に、いろいろ訊ねてみる

1

アーキヴを問い詰める

2

介入勢力に関わる

4

<メッセージ>の招待に応じる

4

海賊にコミットする

4

それでも、レバーナに在るものとして

2